428 〜封鎖された渋谷で〜

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 完全ネタバレなので読む際はご注意下さいませ 


428 〜封鎖された渋谷で〜

かまいたちは1〜3までプレイ、街は何故か未だに未プレイ、金八もどうしようか迷っているうちに放置中、という感じの
チュンソフト状況でのこの428なんですが、正直面白いです、そこまで期待してなかったのが功を奏してか良い感じ。
どうにもシレン3が悲惨すぎたので辟易してたものの、チュンソフトもやれば出来るんじゃないか、という。
当時街の購入を見合わせた最大の理由が、やっぱり実写という事で敬遠してたんですけども、実際にこの428で実写を
体験してみると、カメラや照明がイイ事もあって非常に見やすいですし、何より上手く見せてるなーと。
まだ最初の2時間分しかプレイしていないものの、とりあえず良かった点を箇条書き、現時点で悪いトコは特に感じず、
中村光一の著書とか妙に目立ってたな、ぐらいの感じでした、16:9なのでワイドテレビいい加減買わないとなー。
良い点
・画面の色合いが凄い綺麗、キャストの大半は日本人で場所も日本なものの、邦画というより洋画に近い印象。
・文字のフォントサイズが非常に見やすい大きさ、かまいたちは2以降目に優しくなかった事を考えると良好。
・TIPの説明文や、通常時の会話や一人称がいちいち面白い。
・全体的に曲が良い感じで場面を盛り上げている、通常時の曲も場にあったものが使用されているので耳に心地良い。
・読み込みが皆無なのでテンポ良く読める、タイムチャートぐらいは読み込むかと思っていただけに余計好印象。
・1時間区切りのパートに仕切られていて、尚且つ物語が面白いので先が気になる。
・リモコンでの操作性が抜群に良い、今まで遊んだWiiのソフトの中だと個人的にはこの428がトップの相性。



428 〜封鎖された渋谷で〜

折角なのでプレイ日記を書いてみようかなと思いました、サウンドノベルなのでプレイ日記というのも変ですけど。
とりあえず現状はホント面白いです、久しぶりにオリジナルの新作ゲームで、のめり込むレベルの楽しさ。
チマチマと進めてるので中々進まないものの、12時〜13時だと「ゴキブリ」ENDのひとみに素で吹いてしまった。
 12:00 - 13:00 加納
何かもぅアンケートをお願いしてくる千晶が必死すぎてその印象ばかりが強かったんですが、この12時〜13時での
展開と言えば、やはり加納と建野の回想シーンでしょうか、ガソリンをいきなり被って現場に突入は渋すぎました。
確かにコレは加納も痺れるというか、これで精神的に追い詰められた犯人が引火させたら笑うしかなかったというか。
本編の方だと捜査本部の意向を無視してマリアの安全優先で動こうとする加納が王道ながらも良い感じでした。
亜智との兼ね合いで考えると、ひとみを見失った挙句に建野と連絡が取れなくなった、という事は杖の男が建野、という
繋がりになるんでしょうか、丁度このパートで加納が建野に心酔した理由も描かれたので対比としては丁度良い感じ。
 12:00 - 13:00 亜智
とにかく亜智は男前さが光りすぎてました、ペットボトルのエコを例に出してひとみに質問するも、答えがどちらだろうと
付いて行くつもりだったり、杖の男から逃れる為にひとみを抱き抱えて走り回ったり、挙句に鈴音の影響で今みたいな
感じに成長したりと、良い意味で愚直さが光ってるなーと、一方KOKのメンバーのウザさは正に神でした。
杖の男が亜智を知ってる理由は…流石に現状だと予想もつかないものの、もし杖の男が建野とすれば、当然警察内でも
KOKは有名だったわけなので、よくある「向こうが一方的に亜智を知ってるだけ」という可能性も濃厚でしょうか。
 12:00 - 13:00 タマ
現時点だとギャグ担当の色合いが強いものの、無駄にリアルなゴキブリの動きに合唱でした。
ミラクルストーンに「2万円、稼げますように」と本気でお願いしたり、粉々のバーニング・ハンマーで続くになったり、
何かとタマのパートはプレイしてて面白いです、メインの加納や亜智とは違ったテキスト的な面白さ。
 12:00 - 13:00 御法川
本人も言ってましたけど、取材スタイルは確かに腹が立つかもしれないものの本音の引きだし方が上手いですよね。
あんな風に感情剥き出しで、尚且つ一方的な言い方をされればムっとして本気で反論するので本音で喋りますし。
実は千晶の文章を評価していたり、ラリーに例えて千晶にインタビューの仕方を教えたり、単純にライターとしての
レベルの高さや先輩としての良さが光ってるなと思いました、良くも悪くもイイ人というか。
ただ逆に、執筆モードに入る為とはいえ、やっぱり喫煙の有無を確認せずタバコを吸ったり、各種BADENDでもあるように
身勝手すぎる言動が目立ったり、ホント良し悪しが極端だなと、個性という意味では非常に濃いキャラをしてるんですが。
 12:00 - 13:00 大沢
何よりも梶原がウザイを通り越して、これで、マジで普通の警官でマリアを誘拐したグループのスパイだった、とかの
展開が用意されてなければ、ここまでウザイ警官も居ないなというぐらいキツイ性格だなと、これは大沢も怒る。
大沢自身は冒頭の展開が「うわ…重いし暗いわ…」の印象だったものの、このパートだと田中とトイレで二人になった際に
ゲイと思い覚悟を決める描写があったり、上木彩矢のSNSに常駐してたりと、中々ユニークな一面も見せてくれて印象が
良くなりました、逆に言えば梶原みたいなタイプと絡めばもっと面白い展開になると思うだけに、微妙に勿体無くも。
トイレに流されていた飛行機の搭乗券は、普通に考えれば愛がやったんでしょうけども、展開から言えば何かしら裏の
ありそうな田中が実は流していた、というのが妥当だったりするでしょうか。
ところでこのパート、田中とひとみがメールのやりとりをしていましたけど、個人的にコレはちょっと感心しました。
亜智のパートだと「ひとみが田中という自分の知らない男にメールを送る」という展開「のみ」を見せられるものの、
この大沢のパートだと「ひとみの現状をメールで報告してる」という事が判明し、田中は家族ではないので、その田中を
通じて父親である大沢にも現状報告をする事が出来る、という展開を見せてくれているので陳腐な感想ではあるものの、
ホントこの辺りはシステム的に上手いなーと思いました、Aで気になった伏線や謎がBで解明される、というのは上手い。



428 〜封鎖された渋谷で〜

ウチのTVはブラウン管の4:3で、端子は一応S端子でゲームをしてるんですが、この428をプレイしていて初めて
16:9のTVが欲しいなと思いました、映像出力以上に、まず16:9のTVもそろそろ欲しいなーと。
 13:00 - 14:00 加納
基本的にキャラの選択順は感想順の通り、加納→亜智→タマ→御法川→大沢、という順でプレイしてるんですが、
このパートは最初に加納を選ぶと選択肢を選ぶ暇もなくいきなり…恐らくはカナンであろう人物にナイフで首を切られて
終わってしまうという、何か久しぶりにインパクトのある展開を体験しました、マジで何もしてないぞと。
本編の方だと、序盤は物語を追いかけてた事もあってかこのパートは小休止という印象を受けました。
内容的には笹山を助ける為に加納が車から飛び出したり、建野が裏切りの行動を見せたり、外国人グループのアジトに
乗り込むと既に皆殺しで亜智とひとみの前に現れたカナンという人物がやったらしい、と結構内容盛り沢山だったものの、
個人的にこのパートは、結構ゆるやかな感じだったかなーと、序盤でバッドエンド食らいまくった影響も込みで。
 13:00 - 14:00 亜智
外人が杖の男に気を取られた隙に銃を蹴り飛ばす亜智の冷静さがカッコ良すぎました。
確かに緊迫した状況なのでチャンスは最大限に利用するべきなものの、こういう時って咄嗟には体が動き辛いですし、
何より「けど相手の反応の方が速かったら…」とか考えてしまうのに、すぐに行動に移す亜智はとにかくカッコイイ。
一方のひとみも、杖の男の「その女が死ぬのはお前の為になる」や亜智を知ってた、という「杖の男の言葉」よりも、
今まで自分を助けてくれていた亜智を信じる、というのが、これまた無駄に熱かったです、この二人は良すぎる。
最後は謎の外国人少女カナンが登場して続くになるという、王道ながらもイイ引きで終わって続きが気になる展開。
ところで、加納パートで「マリアとひとみはそっくりな容姿」という情報が判明するので、これはやっぱりひとみが
言うように、相手はマリアとひとみを間違えて誘拐した、が妥当でしょうか。
性格が正反対らしいので、誘拐の際の多少の言動でも、なんとなく分かりそうな気はしますけども。
他だと、話の流れ的にはひとみがボンベイ型血液の心臓提供者になれるっぽい感じだったので、ソレが杖の男の言う
「その女が死ぬのはお前の為になる」でしょうか、王道なら亜智の最後の選択肢はどちらかを選ぶ、みたいな感じで。
 13:00 - 14:00 タマ
加納同様、いきなり雑貨屋が火事になるというバッドエンドに直行して国外逃亡という展開が笑えましたが、
今回のパートは内容てんこ盛りで非常に面白かったです、まさかの記憶喪失だったという衝撃の事実にもそうですが、
何よりココはもぅミクとのストリートファイトが非常に熱かったなと。
「つ、強い……あんた、なんなの?」「見ての通り、ネコです」のやりとりは爆笑モノでした。
最終的にネコの着ぐるみを脱ぐ事が出来て、中から出た顔はひとみと同じ、タイムチャートでは既にタマからマリア表記。
この辺りは記憶喪失判明の時点で「あー、多分マリアかー」と予測出来るので、同じ時間帯の中で記憶喪失と中の顔、
を一気に見せたのは良かったなと思いました、以降の時間に引っ張っても特に意味が無いわけですし。
 13:00 - 14:00 御法川
バーニング・ハンマーの販売会で何をするでもなくタマ到着までの20分を待たされた事もあり、内容自体は簡素な印象。
御法川が柳下に会って話を聞くのは、柳下自身がタマの記憶喪失の事を知った直後もあり、タマの視点と御法川の視点、
人間視点を変えれば印象というのはガラっと変わる分かりやすい例として表現されていて良い感じでした。
最後にPCが立ち上がらない状態で続く、というのは色んな意味で切羽詰っているのがよく分かる終わり方でナイス。
 13:00 - 14:00 大沢
愛と牧野が最低すぎました、そして愛のせいか大沢パートは微妙に弟切草に見える時があるなと。
内容としては特に語る程の何かがあるわけでないものの、田中に盗聴器が仕掛けられていたというこの展開。
大沢も梶原も「盗聴器が仕掛けられてる」に反応してましたけど、この場合、盗聴器は誰が仕掛けたものなんでしょうか。
大沢が心配していたように犯人グループの誰かが仕掛けているのか、或いは会社側の情報が欲しかったので愛か牧野、
或いは田中自身が牧野のスパイも兼ねて行動しているので自分に盗聴器をつけて牧野に情報垂れ流し、なのか。



428 〜封鎖された渋谷で〜

このパートは各キャラ共に展開にかなり大きな動きが用意されていて面白かったです、ザッピング展開も非常に豊富。
単純な面白さとしては、ネタバレになってしまうもののキャラ選択画面でネコの着ぐるみを脱ぎ捨てるマリアが最高。
 14:00 - 15:00 加納
ジャックが加納にアドバイスを送るシーンが増えてきましたが「……加納、すべてを疑え。そうでなければ命を落とす」
というこの言葉、どうやらジャックは加納にそっくりの性格をした弟を事件か何かで亡くしてるようなので、弟の事を
思い出して本心から忠告してるのか、或いはこういう展開によくある、実はジャックも間接的に犯人グループに絡んでて、
最後の最後で敵として加納の前に立ち塞がる可能性があるので、先に忠告してやってるのか…流石に前者ですか。
本編の方では最後に笹山がタリクにナイフで刺されて終わる、という非常に先が気になるトコロで終了しましたけども、
笹山は…流石に死なないでしょうか、死ぬ可能性で言えば建野が殉職、ぐらいの印象。
 14:00 - 15:00 亜智
この二人はデートにしか見えない展開が多いので、見ていて何かと微笑ましいわけですが、このパートに関しては同じ
建物にひとみとマリアが同時刻に存在していた事もあり、とにかく上へ下へと動き回らされる亜智が大変だったなと。
実際、容姿がそっくりだと当然自分の探してる相手だと思うので、説明のしようもないですよね。
他にもこのパートで言えば、ひとみの関係者には田中といい外人教師といい、妙に中年が多い事にうろたえたり、
亜智のボケにツッコムひとみの反応が徐々に素早くなってきてる、という辺りが面白かったです。
柳下と頭山を追う借金取りなんかも登場するものの、基本的にこのパートはカナンに会うまでの軽い小休止の印象。
 14:00 - 15:00 マリア
遂にネコの着ぐるみから脱出したわけですけども、顔がひとみと同じな事もあり、性格的に正反対のマリアは見ていて
何かと面白いです、当然表情も違うわけなので、この辺りも実写の良さを活かせてるなーと。
中東旅行中に拉致されかけたという過去や、杖の男に銃口を付けつけられて終わったりと、このパートはタマの時と違い
結構厳しい展開が多かったですけども、タマ関連で柳下が絡んできてプリクラを一緒に撮ったりと、記憶喪失がどうとか
そういう事は抜きに、マリアの明るい性格もあって、全体的にほのぼのしてる印象でした。
あと、元々自分のネックレスだからこそ雑貨屋の店頭で発見した時に「自分の物だ」という意識が強かったんでしょうか。
他には…服を新調してましたけども、個人的には新しい服より黄色の服の方が好きだったので微妙に残念だったり。
 14:00 - 15:00 御法川
まさか留美と会話する展開になるとは夢にも思いませんでしたが、相変わらず留美の顔は画面上に映らず。
これはもぅアレでしょうか、正直タマも最後まで顔が映らないかと思ってましたが、留美も最後の最後まで顔が映らない、
或いは隠しシナリオなり追加選択肢なりで、顔を見るのは非常に難解、というバランスにしてるんでしょうか。
本編の方だと大沢から依頼を受けたり、ようやく御法川も本筋に絡んできたので今後が楽しみなところです。
他の面で言えば、久々に登場したタクシー運転手君塚があまりにもイイ味を出しすぎてました、再登場にも期待。
 14:00 - 15:00 大沢
今回のパートは非常に面白かったです、一気に本編が進んだうえに、提示された情報のおかげで「○○は××では」と
予想する材料も増えたので、家から出ないにも関わらずこの面白さを提供出来るのは凄いなと。
個人的に注目したいのはやはりプリティーハニーでしょうか、19才の女子大生を自称しているらしいものの、これはもぅ
展開的に留美の父親である静夫が妥当だろうなーと、妙にトイレへ行く回数が多いので、その間に携帯で、という感じで。
盗聴器関連に関しては…どうなんでしょうか、田中が犯人グループのマンションの持ち主だったり、愛が大沢と結婚以前に
付き合ってたというのは分かるものの、単純に愛は「田中が嘘を吐いたから何故なのか?」が、普通に気になったので
盗聴器を仕掛けたと考えていいんでしょうか、いくらなんでも二重三重の伏線は無いでしょうし。
あと、ここで最大の衝撃と言えば、やはりひとみが以前ウーア・ウイルスに感染して、抗ウイルス剤を投与した、
この辺りが大きいですよね、大沢も言うように、つまりひとみは現状抗ウイルス剤の役目を担ってると。
話が俄然面白くなってきたところで1時間の区切りを終える辺り、今更ながら構成がホントに上手いなと。



428 〜封鎖された渋谷で〜

マリアも本編に絡んできた事で俄然展開が早くなってきた印象を受ける15時からの展開なわけですけども、
この時間帯は「目指せ大食い王座」のバッドエンドが最高でした、正直マリアにとってはこの展開でもイイ気が。
 15:00 - 16:00 加納
笹山の生死は不明だったものの、流石に死ぬという事は無いでしょうか、この展開で死ねば逆にそれは凄い事になる。
このパートは色々と進展していたので見応えがあったんですが、良い意味で中身が詰まってた事もあってか、中身の
濃さとは裏腹に、単純なプレイ時間だけで言えば意外と短かった印象を受けました。
マリアがウーア・ウイルスに感染しているという衝撃の事実や、静夫との一連の展開に決着がついたり、ワゴンが急に
爆発したりと、ホント中身は詰まってたものの、熱中していたせいか妙に早かったなという印象。
本編と関係のないところで言えば、静夫はノートを持っていて喫茶ロートレックは店内でネット接続が可能。
という事は、携帯ではなく普通にノートで上木彩矢のコミュニティへ書き込みしていた、というのが妥当でしょうか。
とか思ってると記者会見に登場した知事がファミ通の浜村通信で吹きました、いくらなんでもこの出演は予想してない。
他に良かった点としては、街中で爆発炎上するワゴンの元へ走る加納達、この辺りのムービーが非常に良い感じ。
 15:00 - 16:00 亜智
珍しく短かった印象、というよりもこのパートは結構マジな流れだった事もあってか、展開的に進ませ辛かったのかなと。
ひとみの窮地をカナンが助けたというのは中々熱いものの、ここのワゴン爆破がOPムービーの展開じゃないですか。
どうなんでしょう、確かにOPを見てる時点だと盛り上がるというか、展開を期待させるものがあるものの、別にこの
ポイントをOPムービーにしなくても良かったような…と思うんですが、やっぱり映像的にはココが一番だったんでしょうか。
 15:00 - 16:00 マリア
どうやらネックレスがカナンから貰ったGPSっぽい感じになってきましたけども、展開的にはちょっと勢いが落ちた印象。
勿論面白いのは面白いんですが、正直タマの頃や、マリアと判明した直後ぐらいに比べると…ナンと言えばいいのか
分かりませんけども、ちょっと本編に絡んできた事もあり、笑いの要素が少なくなってきたのが個人的には残念かなと。
花が詩の才能を上木彩矢に認めてもらう、というのは中々面白い展開でしたけども、今後にも関係あるのかに期待。
 15:00 - 16:00 御法川
柳下との追いかけっこが最高でした、最初は「あー、ギャグ系のバッドエンドかー」と思いながら楽しくテキストを
読ませて頂いていたのに、まさかそのまま普通に本編として展開していたとは夢にも思いませんでした。
このパートは御法川のライターとしての凄さが上手く表現されていたなと思いました。
加納とジャックの会話を聞きたいが為とはいえ、雑居ビルのトイレへ侵入してまで聞くというのがとにかく凄いなと。
また、どうやって続きが聞けなくなるのかと思いきや、またしてもソコへ柳下が現れて邪魔をするというのが最高。
その一方でミクに合気柔術の道場を今後世話する約束をしたりと、意外に人情展開が多いのも御法川の面白いトコロ。
 15:00 - 16:00 大沢
上木彩矢のファンクラブ入会の為に郵便物が届く、という展開が何よりも笑えましたけど、このパート最大のポイントは、
やはり大沢も疑問に感じていたように「何故田中はひとみからのメールをわざわざ大沢に見せたのか?」でしょうか。
田中が犯人グループに属してるのなら見せる必要は無いですし、仮に牧野の個人的なスパイ、大沢への叛意だけで
行動しているとしても、ひとみからのメールを敢えて見せる必要性は一切無いので、コレがなんなのかなーと。
他の面で言えば、最初は明らかに悪印象だった梶原に対して徐々に心を開き始めてる大沢が意外と良い感じでした。
普通だと周囲の無感情キャラが主人公に心を開くのに対して、逆に周囲の人間に大沢が心を開いた、というのが中々。



428 〜封鎖された渋谷で〜

一気に展開が熱くなってきたというか、中盤を過ぎてるので加速度的に動くのも当たり前と言えば当たり前かと思ったり。
このパートのバッドエンドで面白かったのは加納の「マリアと建野を見失う」でした。
建野がマリアに銃を突きつけているという非常に緊迫した場面にも関わらず向かいのビルには御法川が身投げ寸前、
急いで御法川の元へ向かい手錠でフェンスに繋ぎ「あとで必ず戻るから。それまで命を繋いでくれ!」という、この
セリフと行動が最高すぎました、これで素直に建野が加納の行動を見守っていれば尚笑えたんですが。
 16:00 - 17:00 加納
今更ではあるものの、タリクの発言で杖の男が建野だったと確定するこのパート、同時にゲーム開始以降加納と建野が
初めて対面するパートでもあったわけですけども、その初対面がいきなりマリアを人質に取った状況、という厳しさ。
この場面はお互い色んな意味で緊張するものがあっただろうなーと、加納から見れば建野の行動は全く理解出来ず、
尚且つその人物がマリアに銃口を突きつけてるので本気でマリアを殺す気かもしれないという状況。
一方の建野は加納の行動が初めて会った頃と違い完璧なものになっていたから100点と評する展開。
けど逆に言えば、100点の行動で、現状は全く予断を許さない緊迫した場面、つまり建野が何かしら喋る前に加納が
自分を射殺してマリアの安全を優先する可能性が十分あったわけなので…或いは勢い余って加納が発砲する可能性も
あったという状況、その状況でこのやりとりをした二人というのは、色んな意味で凄いなと。
実はガソリンを被ったのは死んでもいいと思っていたから、という展開は予想外でしたが、過去の行動は…まぁ流石に
建野のミスと言わざるをえないでしょうか、大介の言うように状況を見守っていても相手は薬物中毒なので何をするか
分からない状況、けど逆に言えば、建野が冷静に発砲した後に、油断せずもう一発撃ち込んでおけば問題なかった。
ところで全くの余談ですが、バッドエンドになるものの歩道橋で遭遇する花のアップがあまりにもホラーでした。
 16:00 - 17:00 亜智
状況が状況だからか、キャラ選択画面で多少焦った顔に変更されているのが良い感じでした。
このパートはただでさえ緊迫した状況だったのに、病院から鈴音の容態が急変した報せが入るという鬼のような幕開け。
全体的にひとみの亜智に対する信頼感と絆の強さが描かれてたのが特徴的だったなと思いました。
鈴音との約束でひとみの件を最後まで終わらせてからお見舞いに、と考える亜智なものの、ひとみの説得で病院へ行き、
どう考えてもジャックの方が頼りになるのに「亜智さんさえいてくれれば、あなたの保護は必要ありません」と堂々と
言い切ったりと、もぅひとみがカッコイイを通り越して、お前らこのまま結婚してまえよという勢いでした。
本編で言えば、大介が杖の男である建野に依頼してた事が判明して亜智が更に衝撃を受け、トドメとばかりにひとみの
血液型がボンベイだと分かり精神的にもかなりダメージを受けるという、久々に怒涛の攻撃展開だったなと。
KOKに関しては、進が現れるなり手下が逃げたので、進は会費の事を知らず桐生が勝手にやってる、が妥当でしょうか。
 16:00 - 17:00 マリア
中東でカナンに出会った際にあやとりを教え、そのお礼に護身術を教えてもらった事を思い出し、そこからカナンとの
出会いを始め全ての記憶が甦ったところでマリア編は終了、最後に目を開けるムービーでタマの曲、は非常に良い感じ。
基本的に記憶を取り戻した以上、確かにマリア編はこの辺りで終わらせるのが内容的にも丁度イイでしょうか。
実際どうかは別にして、今後「記憶のあるマリア」だと展開的にネタバレになる事実を知ってる可能性もあるので、
その辺りも含めてタイミング的にはマリア編終了のジャストタイミングかなと、個別感想は本編クリア後にでも。
 16:00 - 17:00 御法川
このパートは御法川が無駄に男前でした、明らかにヤンキー全開で…それも悪い意味で頭が悪そうで、尚且つ街中とか
気にせず暴力を奮うというのが露骨に見える桐生相手に、しかも相手は角材を持ってるのに気にせず普段通りの口調、
更には昔頭山に世話になっていたので、その娘の花に迷惑をかけるわけにはいかない、という事で借金の肩代わりをする
誓約書にサインしたりと、今回はとにかく御法川の男前が光ってました、カッコ良すぎる。
一方の千晶も非常に良い感じでした、借金取りが横に座っているのに、特に気にもせず原稿を書いたり、そんな千晶に
普段通りの口調で原稿の書き方を教えたりと、そら茶化すわけでもなく映画化決定は当然の流れ。
そしてトドメに誓約書を丸めて飲み込む千晶、破り捨てればいいのに敢えて飲み込むのが千晶の凄さ。
 16:00 - 17:00 大沢
結果的にマリアを見捨てる選択を警察はしたわけですけども、まぁ、警察として考えれば仕方無いでしょうか。
結果だけを見れば市民を守るはずの警察が、その市民を一人見捨てて他の大勢の市民を守った、という数勘定で行動に
移す事を決めたわけなので、どうかと思う側面もあるものの、一応仕方無いのは仕方無いのかなーと。
梶原が大沢に協力するのは予定調和なものの、それでも本気で同僚や上司に意気込む姿は王道ながらも熱いものが。



428 〜封鎖された渋谷で〜

この時間帯は、面白かったものの物語も終盤になってきてるので当然の事ながら本編関連、或いは御法川なら取材、
その辺りに的を絞って展開させている事もあって、内容自体は面白いものの感想としては特に無いなーと思いました。
むしろこのパートは屋上で会話する加納とカナン、庭で会話する大沢と愛のやりとり、この辺りのカット割りが印象的。
 17:00 - 18:00 加納
カナンと接触して行動する事になるこの時間帯、内容的には俄然盛り上がるものの、強いて残念だった点を挙げれば
屋上におけるカナンとの会話の際に発生する選択肢の中身でしょうか、正直どれを選んでも別に良し悪しは無く進展。
かまいたちのように犯人特定ポイントというわけでもないので、別に加納の考えが間違っていようがカナンが正せばOK、
という事実はあるものの、個人的には残念だったかなと、折角選択肢がバンバン出てくるわけなので、出来れば意味が。
 17:00 - 18:00 亜智
物語開始時間以来大介と再会して説得に当たるパート、説得が完了した直後にマリアが倒れるというまた怒涛の展開。
本筋とは関係ないながらも、最終的に大介はどういう罪に該当する事になるんでしょうか。
明らかにひとみの殺害命令を建野に出した、アルファルドからひとみ拉致の依頼を引き受けて実際に実行した。
この二点だけでも重いとは思うんですが、個人的には、それ以上に過去の件で建野が自分の依頼を断れないと承知で
ひとみの殺害命令を出した、というのがとにかく最低すぎるかなーと、亜智が言うように鈴音の気持ちを完全に無視。
 17:00 - 18:00 御法川
借金取り二人が意外とお喋りで面白かったんですが、そんな借金取りですら今のKOKには関わらない方がいいと忠告。
確かに、本物のヤクザより何も分かってないヤンキーの方が色んな意味で危ないのと同じで、どう考えてもKOKの方が
ヤバイ印象はありますよね、実際振り返ってみても、この借金取り二人は柳下と頭山、或いは明らかにその二人と親密に
している人物にしか手を出していないものの、KOKは桐生を例に出すまでもなく暴れすぎ。
他だと、加納の序盤で登場した片山がようやく登場、角度によって妙に童顔に見える辺り、やっぱり角度は重要。
 17:00 - 18:00 大沢
愛とのやりとりの後、研究所へ向かう事にして大沢編は終了、このパートは特に感想として語る事が無かったです。
成長という意味では大沢が一番成長してる気がしますが、愛が余計な事をしたせいで余計物語がややこしくなった気が。



428 〜封鎖された渋谷で〜

ラストは2時間で一気に物語が進行したわけですけども、ここはもぅザッピング全開で非常に忙しかった印象。
クリア後に思った事としては、最初は当然話の続きが早く読みたいので極力正しそうな選択肢を選んだものの、
後からバッドエンドを埋める事を考えると、面倒でもちゃんと一つずつ埋めてれば…と微妙に後悔もしたり。
 18:00 - 20:00 加納
亜智がKOKのメンバーを連れて戻ってくると同時に流れる428のテーマ曲のカッコ良さは鳥肌モノでした。
このパートは緊迫感溢れる展開よりも、加納個人で言えばパスワードを入手する為にリーランドと自身を手錠で繋ぎ、
建野繋がりでガソリンの上に座ってライターを点けて自白を迫る、という展開が熱かったです。
何せ時間が無いので手段を選んでる場合ではないものの、少しでもミスをすれば自分も一緒に焼け死ぬ状況なのに、
それでも気にせずリーランドに迫り、しかも加納自身は非常に冷静で「…落ちる」とリーランドを評したり、カッコイイ。
リーランドが実はアルファルド側だった、という展開に関しては良くも悪くも妥当な感じかなと。
一番最初にひとみと一緒に証言に来た時点で、何かもぅ「何がどう」とかではなく無意味に怪しいじゃないですか。
なのでどこかで関わってくるだろうとは思ってたので、そう考えると最後の最後に来たのは妥当かなと。
 18:00 - 20:00 亜智
最終的に進達は亜智に付いてきてアルファルドから渋谷を守る手助けをしてくれたものの、正直進は最低かなーと。
桐生の言うようにケジメというモノは確かにあるでしょうけど、亜智は知らずとも進は亜智と会う直前に君塚に説教をされ、
御法川からは文字通り体を張った取材と言葉を受けたのに、それでも亜智の土下座に「あぁ?」と上から目線。
確かに、亜智からしてみればいきなり進が協力してくれるなんて展開になったら面食らうでしょうし、428は複数主人公の
視点で物語を見てると言っても、亜智視点で見れば何故か進がいきなり自分に協力してくれる展開。
違和感や「あれ?」という肩透かしはあるものの、それでも進だけの展開を追えば、正直最低にも程があるなーと。
こういう言い方はアレですが、御法川にクズと言われても仕方無いというか、正にその通りだろうという印象。
KOK以外だと、やはり爆弾を抱えた亜智とひとみのやりとりが泣けました、この二人は熱すぎる。
と思ってたらドライアイスを抱えた加納が突っ込んでくると同時に428のメインテーマは熱すぎるわ笑えるわで。
 18:00 - 20:00 御法川
「進む道に迷ったときこそ、私のタクシーに乗ってください」で笑うを通り越して全身痺れました。
しかも明らかにゲームオーバー寸前という状況で店内に救助に来てくれたのが亜智だろうと思いきやまさかの君塚、
元教師という展開は流石に予想してませんでしたが、御法川編は本人だけでなく、脇キャラも個性強すぎて最高でした。
凄いと言えば、明らかにヤバイKOK店内でも普段通りに喋る千晶と片山もとにかく凄いなと。
そんなヤバイ状況下で敢えてKOKを挑発する御法川は凄いを通り越して、どこか頭おかしいんじゃないかとすら。
 18:00 - 20:00 建野
性格が性格なだけに渋い構成になってる建野編、個人的には大沢の為にバリケードを突破する梶原に痺れました。
かと思いきや久瀬のおねえ言葉にカナンが固まったりと、初っ端から早速笑わせてくれる展開があったのも良好。
最終的にジャックの助言もありアルファルドと対峙しても臆する事無く時間を稼ぐ事に成功してましたけど、逆にここは
アルファルドの凄さが際立ってたなーと、当然と言えば当然なものの、相手の弱点を突いて追い込むだけでなく、自身は
パっと見だと丸腰にも関わらず笑いながら相手に近寄る、というのは確かに精神的動揺が半端じゃない。
建野本人で言えば「自分のことを目標としてきた加納に、卑屈な態度をとるのは失礼だと思ったのだ」が最高に男前。
アルファルドとのやりとりで心が折れる寸前に、加納が自分に銃を向けた事を思い出して復活するとか展開が神すぎ。
 18:00 - 20:00 ジャック
このジャック編は色々と詰まってました、他の人物達にアドバイスを送って死亡フラグを解除させる推理に必死になったり、
弟フランクとの事を思い出したり、アルファルドへの憎しみを募りだしたり、マリアが倉庫から逃げれたのはKOKが
盗みに入ったおかげという伏線解消があったり、何かもぅ色々詰まっててお腹いっぱいでした。
個人的には加納へビールで乾杯云々を言い出した時点で、最後はアルファルドと相打ちになって死ぬかな、と思っては
いたんですが、特にそういうわけでもなく「やっと会えたな、アルファルド」で終了する辺り展開と演出運びが鳥肌モノ。



428 〜封鎖された渋谷で〜

大方クリアしてきたので、後は細かい隠し要素を解禁すれば終了、というところまで来てしまいました。
久しぶりにゲームをプレイしていて、完全クリアが本気で惜しい、と思えるレベルの作品。
 最終章 通常エンド
選択肢無しで物語を終結まで描くこの最終章ですけども、一番驚いた事と言えば、やはりアルファルドを移送しに来た
ジャックの上司ゴードンが裏で手を組んでた、という事でしょうか、確かにそれなら、誰かしらに撃たれて死にでもしない
限りはアルファルドが自由になれると確定してるので、そういった意味でもアルファルドには余裕があるよなーと。
ワゴン爆破の際にひとみを助けたのは、単に助けるだけでなく採血する為で既に採血済み、というのは感心しました。
真エンドとの比較になるので仕方無いものの、カナンの仇を討つ事を考えたマリアが、結果的に大沢の命を奪ってしまう、
というのは展開的には一応王道…というよりも妥当かなーと思いました。
カナンがどうのではなく、大沢の開発した抗ウイルス剤がここまで問題を大きくしてしまったのは事実ですし、そのせいで
色んな人を不幸にしたのも事実なので、最後の最後に娘を守って命を落とす、というのは贖罪的にも妥当な印象。
 最終章 真エンド
憎しみを忘れる類の選択肢を全員が選ぶと途中から展開が変化するわけですけども、実際どうでしょうか。
あの感情の昂ぶった場面で、マリアが感情に任せず冷静にアルファルドと対峙する、というのは可能なものでしょうか。
なんとなくですけど、ひとみなら仮に目の前で亜智が殺されても冷静になれるものの、マリアは無理、という印象が。
その結果大沢は死なずに生存しますし、加納は留美との結婚話が前進、亜智はひとみとの再会を約束して鈴音の元へ、
という具合に王道にハッピーエンド展開に進む中、実はカナンは生きてました、は個人的にちょっと蛇足な気が。
428は完成度が高いですし、カナン生存も「うーん…」程度の感想なものの、それでも、マリアには申し訳ないものの、
正直死んでても良かったかなーと思いました、カナン編で二人の関係を知った今でも、やっぱりカナンは死んでても。
ところで最後の撃ち合いは結局どうなったんでしょうか、二発の銃声が響いただけで映像や音声は一切無し。
セガの方のアンケートでスピンオフ展開の項目があったので、今後続編等が発売されるまでの秘密、なんでしょうか。
 鈴音編
バッドエンド50個で解禁される鈴音編、結論から言えばただ単に王道なだけの展開で終わったので微妙だったかなーと。
本編と連動してるので仕方無いものの、拓也が倒れて死ぬであろう事は亜智編の病院内で既に確定してましたし、
なにより拓也もボンベイ型で最終的に鈴音に心臓を移植するんだろう、という展開にしか見えないので、そういう意味では
内容の良し悪しがどうのより、あまりにも展開としてありきたりすぎて、ひねりもなく普通に終わってしまったかなと。
前半の主役を担当する拓也も、年齢を考えれば仕方無いものの正直鬱陶しい言動や描写が目立ち、個人的には微妙。
 カナン編
真エンドを見る事で解禁されるカナン編、鈴音編は微妙でしたけど、カナン編は微妙なんてもんじゃありませんでした。
TYPE-MOONのファンの方には申し訳ないんですが、スピード感のある本編のテキストに対して遅々としたテキスト、
心底申し訳ないものの無意味にルビをふりまくったり、全体的にテキストの言い回しがくどすぎたりと、失礼ながら、
正直あまりにも厨二病全開すぎる展開とテキストだなと思ってしまいました。
カナン本人も「よくある話だけど〜」と言ってたように、戦災孤児で、傭兵に拾われて一流に育てあげられた、とか
いくらなんでもありがちすぎる設定だったりと、ホント失礼ながらカナン編は微妙というよりも、正直428という物語に
全く似合わない内容だったので、ホント失礼で申し訳ないんですけども、カナン編は無いほうが良かったなーと。
テキストがいちいち痛いだけならまだしも、キャラが超人ばかりで面白くなかったり、そういうのは自社製で。
 428カルトクイズ
幾つかの問題は記憶を頼りに解ける範囲内なものの、逆に幾つかの問題が難しいを通り越して理不尽すぎました。
柳下のシナリオが読める「犯人は誰?」とか未だに問題の意図が読めないです。
全員の名前を入力していけばいつかは当たるものの、柳下が「犯人」に該当する展開ってあったっけなー、と。
他にも「マリーはこれで死んだ」は当てずっぽうじゃないと分からないだろうと、ギロチンと判明した時点で、ようやく
マリーがアントワネットの事を指してたのか、と分かりますけど、428のカルトクイズなのにその問題はキツすぎる気が。
内容的にはエンジーズ編のシビアすぎる幼稚園児に笑わせて頂きました、全体的に軽く読める事もあって極めて良好。
問題の回答も選択肢から選ぶ、という類ではなく自分で全ての文字を入力する必要があるのでナイス。


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