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□ 月刊ASUKA 2006年 5月号 □ 表紙はネオ アンジェリークでキャラはアンジェリークとレイン、付録は今日からマのつく自由業!の眞魔国B5ノート。 久々に、個人的に表紙だけで目を惹かれるレベルの良い絵柄と構図だったなと思いました、マ王のノートは時間割付き。 で、今月号分から読んでるのは全部感想書いていこうかと思うんですが、今まで通りマ王だけは個別にそのまま感想を。 感想を書く順番は雑誌に掲載されてる順番で、連載か読み切りかを問わず読まなかった作品の感想は無しという感じで。 ▼ネオ アンジェリーク 第02話 「星の舟サルベージ」 表紙巻頭カラー43P、扉絵はカラー見開きでアンジェリークを含むメインキャラ四名も居てて良い感じでした。 月刊誌の連載とはいえ、既に二話の時点で恐らくはメインの…女性が主役で男性を攻略するゲームの場合、攻略対象は 所謂美少女ゲームのヒロインとは逆で、そのままヒーローという表現にしていいのか分かりませんが、まぁそのメインの ヒーローであろうレインを裏方役に徹させて、今回はジェイドがアンジェリークと行動する、というのが新鮮でした。 ただ新鮮なだけで、内容的には前回のレインの時と違いあまりにも無難すぎ、個人的にタレ目が嫌いというのが抜きでも ジェイドは、正直あまり魅力の無いキャラだったので「んー…」という感じでしたが。 まぁ、初対面のヨルゴに「あんな大きい星の舟は起動できてタナトスは倒せないのかい?」と真顔で発言したのは吹いた。 今回は表紙と扉絵が良かったものの内容的には普通だったかなーと、ヨルゴが高圧的なキャラでレインの兄というのも 安定した展開ですし、新聞記者のベルナールがいきなりアンジェリークに声をかけてきて馴れ馴れしく肩を触ってくる、 というのも、少なくとも男性視点で見てればマナーとか礼儀以前のウザイ男にしか見えなかったりと、冷静に考えれば 今回初登場したキャラにまともな男が居なかったのが気になりますが、まぁ安定した展開だったかなーと。 ▼桃組+戦記 第07話 「獣・鶉月の密会ノ章 〜後編〜」 鬼の襲撃があるわけでもなく祐喜が視覚を覚醒させてゴール、無難に王道と言えばそれまでなんですが良い感じでした。 けど先手と後手、コレは実際どちらが有利なんでしょうね、この作品の場合だと獣基によって鳥目で不利だったり、 逆に犬なら臭覚を辿れるので楽だったりという事が作中でも言われてましたが、個人的な意見だと後手の方が楽かなと。 やっぱり心理的に「目の前に誰か」居る方が気力が湧くというか、無意識に手を抜いたりマジになったりするわけなので、 順路が見えない場合で考えると、ただ闇雲に逃げる先手より、先手を追いかける後手の方が精神的に楽かなと。 むしろ今回も雪代が神がかり的に素晴らしかったです、冒頭の「私―――本気で参りますから」は普通にカッコ良く、 祐喜が視覚を覚醒させた事を知り喜びながら抱擁→鼻血ブーも相変わらず変態チックで良い感じ。 トドメに「本気で逃げようとなさらなかったでしょう?」とか美人すぎてコレはヤヴァイ、雪代エエわー。 鬼美に関しては次回以降の活躍を見るという事で、絵柄の関係上、出てくるキャラが全て綺麗で悦るモンが御座います。 ▼マジカルミステリーツアーズ 第02話 「Nowhere Man」 和むというか、ASUKAらしくなくほのぼのする展開やなーと、勿論良い意味でほのぼのしてるので喜ばしい限り。 メタモ☆キスの時もそうでしたけど、おもて空良さんの作品って、基本的に絵の見やすさもそうですけど、コマ割りと 絵の構図が分かりやすいですよね、なら他の連載陣が分かりにくいのかと言うとそういうわけではなく単純に見やすい。 良い意味で絵がサラっとしてるんですよね、今回のピアノを弾くシーンや、碧にキズのピアニストだと知られた時の、 あの何とも言えないサトの表情なんかは特にグっとクるものがあるというか。 ただ碧がキズのピアニストを好きだったというのまだしも、まさか今回いきなりサトの事を知る展開になるとは夢にも。 ▼黒猫の手 本格連載スタートはいいんですが、サブタイと話数も無ければ過去にも数回掲載されてるだけに「はぁ…」という感じ。 しかもタイミングの悪い事に、折角の本格連載スタート初っ端のエピソードがコレなのは、ちょっとレベルが低いかなーと。 金持ちだという事にまるで驚かなかったので「初めて自分を一人の人間として見てもらえた」とか、失礼を承知で言えば 悪い意味で王道すぎますし、オチまで悪い意味での王道を貫いてしまってるのでまるで面白みが無いというか。 最初に掲載された読み切り時のエピソードが一番面白く、以降どんどん話のレベルが下がってきてるのが心配です。 ▼月が舞う夜に 読み切り、作者は香月紗綾さん、めちゃめちゃ微妙でした、というか色んな作品の、それも知名度があり有名な設定を パクってるだけ、と取られても仕方無いような設定と展開なのがキツイなーと、しかも「今」という時期がまた悪い。 全体的な設定が、勿論「どこがそう思うねん」と思われる方も居るかとは思いますが、主人公がAIRの住人とあまりにも 酷似しすぎた設定だったり、こちらはよくある設定ですが人形がスラっとした女で主人公の事を「マスター」と呼ぶのは 悪い意味で微妙にオタクっぽいのでアレだったりと、失礼ながら個人的には今回の読み切りは微妙な限りでした。 ▼ゴキゲンな鳥と不思議な蝶 読み切り、作者は日本かぐらさんで第172回ASUKA新人賞入選作、まぁ失礼ながらこれまた微妙かなーと。 24Pという少ないP数で、王道ながらも展開させてるのは非常に好印象なんですけども、正直ASUKAっぽくない、というのが まず個人的には微妙かなーと、どちらかと言えばりぼん系列に掲載されそうな内容だったのが微妙さを底上げしてるなと。 前述のように、王道ながらも蝶子が鳴鳥に惹かれていく描写や、最後に「あっあのっ」と言いクラスメイトに自分から 話しかけようとする様子は良かったものの、やはり「ASUKAに掲載するタイプの内容かな?」という疑問が。 あとはまぁ、個人的に鳴鳥みたいな、家に戻ってくるといきなり家の中に居た、という展開はあまり好きではなく、 そういう展開をするキャラに限って最初の言動が、微妙に誇張表現で言えば調子に乗った言動を取ってるじゃないですか。 その辺りの第一印象も含めて個人的には微妙でした、32P〜40Pで、もう少し蝶子が頑なな態度を見せてくれれば。 ▼バッテリー 第15話 「大人の目」 飴を一つ学校へ持ってきたくらいで職員室へ呼ばれるこの学校の現状は素晴らしいなと思ったり、やっぱり田舎はイイ。 既に中学を卒業してもうすぐ10年が経過しようとしてるので、実際の最近の中学校事情は分かりませんが、正直学校に お菓子を持って行っても怒る先生なんて殆ど居ませんし、ましてや職員室への呼び出しなんてまず無いじゃないですか。 その辺りも考慮すると、ホントこの学校は良い感じやなーと、少なくとも個人的にはこういう学校に通いたかったなと。 今回は全体的に面白かったので展開順に感想を言えば「原田巧か。ふん、いい名前じゃな。面構えもなかなかじゃのう」 そう戸村先生に言われて「そうですか、どうも」と答える巧に草薙先生は「原田!真面目に…」と、戸村先生が怖いからか ひたすら動揺してましたけど、正直「そうですか、どうも」この巧のセリフは非常に真面目ですよね。 年齢がどうとか以前に、まず戸村先生が巧に敬語を使わず高圧的な態度で話しかけてきてるのに普通に返事をする巧、 むしろ褒められるべき姿勢なので、草薙先生みたいにビビってる教師が居る場合そのクラスの生徒は可哀想やなーと。 そんな巧が右のポケットから手を出さない事を質問する戸村先生に「トカレフ」と巧、吹いた、俺トカレフに弱いねん。 いや、そんな俺の趣味なんてどうでもいいんですが、初対面で高圧的な態度の戸村先生にこういう受け答えが出来る巧は ほんまカッコエエなーと、ただ生徒が何か隠してるからといって、力ずくで中身を確認するのは最低ですよね。 一方上着を脱いだ巧を見て赤面してる小野先生、この人は前回の描写も相俟ってショタにしか見えなくなってきました。 その後、大人達の視線にビビる巧の心に豪が思い浮かび「あいつがいれば絶対に負けないのに」と独白したのは良すぎ。 戸村先生からボールを返してもらった後も嘲笑しながら「投げて遊ぶならできるでしょうけど、キャッチボールは遊びじゃ ないでしょう」と答える巧はもぅほんま、今回は巧の言動に終始にやけっぱなしでした、巧がカッコ良すぎ。 職員室から解放された後も豪の事を褒める独白が目立ったりと、今回は展開面の面白さもさる事ながら、巧が豪の事を 思った以上に信頼してる、という描写が度々挿入されたのが非常に良い感じでした、あとトカレフな。 ▼不死鳥のタマゴ ようやくヘリック隊長の良さが少なからず描写されたり、話数の表示が無いので今現在何話なのかは分かりませんが、 こちらもようやくタイトルになってる不死鳥が浮き彫りになってきたりと、今回は「ようやく」という感じでした。 子供の帰り道の為に火を灯すローズさんや、ちゅんの言葉でクリスが人と出会えた喜びを噛み締めたり、元々紫堂さんの 作品は安定して面白いものの、ホント相変わらず何気無い日常の一コマを描写するのが上手いなと思いました。 ▼とりつきキャンセル 読み切り、作者はともぞかをるさん、42Pと気合の入ったP数だったものの、今月号の読み切りは結局全て微妙な結果に。 というか真面目な話、冒頭の文章で「w」だとか「ウザス」とか平気で2ちゃん用語を盛り込んでくる辺り流石に痛すぎ。 例えば俺なんかは、身体的な意味以外での「痛い」だとかいう言葉はまず使わないんですが、それでも使わずには いられないぐらい悪い意味で浮いてました、キャラデザも萌えを意識して失敗してしまったようなレベルに留まってたり、 ASUKAらしくなく胸の描写がやけに目立ったり、マリが良かった以外は全て最近の流行に頼りすぎてて微妙でした。 |
□ 月刊ASUKA 2006年 6月号 □ 表紙は今日からマのつく自由業!でキャラは有利とギュンターとグウェンダル、付録はマ王のスペシャルファンブック。 描き下ろしイラストと小説、イベントレポやゲーム版の紹介といった具合に盛り沢山、解体新書はバリバリのネタバレ。 オールカラー32Pなので異常にサービス精神豊富、もう一つはラグーンエンジンの描き下ろしイラストの下敷き。 感想に関しては今まで通りマ王だけ別個、感想順は雑誌掲載順で、連載読み切りを問わず読まなかった作品は無し。 ▼バッテリー 第16話 「最初の第一歩」 巧が良すぎた、豪に釣られ親指をグっと立ててしまったり、自分の球を受けるのは豪しか居ないとばかりに指名、そのうえ、 「やろうぜ、豪。これが中学野球へのデビューだからな」と笑顔で呼びかけたりと、ちょっとコレは巧がカッコ良すぎた。 豪も珍しく巧の凄さを周りにさも自慢したいとばかりに嬉しそうにしたりと、この二人はホント毎回良い意味で成長するなと。 その反面オトムライは素で最悪ですよね、部員も言ってたように入部してまだ何もしていない状態の巧相手に、よりによって 部員の見てる前で球を投げさせたり、低めの球しか投げてないので他の球を見る必要はないのかと豪がその旨言うと、 「一年生が調子に乗るなよ。お前たちに口答えは許されん。指示に従え、いいな」と、露骨に上からモノを見た態度で 偉そうに命令する辺りが終わってるなーと、例えばコレが単純に生徒を心配して出た言葉ならまだしも、ただ単に自分の したいようにだけしてる偉そうな態度なのがどうなんかなと、真面目にこういう顧問に当たると部員が心底可哀想。 ▼ネオ アンジェリーク 第03話 「ノーブレス・オブリージュ」 前回に引き続き微妙、あまりにも個人的な意見で恐縮なんですが、正直レイン以外まるでキャラが立ってないんですよね。 ヒュウガみたいなタイプはただそれだけである程度のキャラが立ってるので除外するとして、ニクスもジェイドも、 例えばコレがゲーム版で音声を聞きながらのプレイなら受ける印象も当然変わるとは思いますが、声の無い漫画版だと 悪い意味で「よくあるタイプのキャラ」の一歩手前レベルに留まってしまってるなーと。 ▼桃組+戦記 第08話 「秘密の孵化ノ章」 らしくない雰囲気だったなと、鬼美が意外に小さすぎる事実が判明したり、そもそも歴代の生まれ変わりは誰一人まともに 揃った状況ではなかったという事実も判明したり、極め付けに姫がイカつすぎて絵面だけで笑わせてくれたり、その辺りは 良い意味で本作らしい展開と描写だったんですが、鬼側の会議の様子があまりにも普通すぎたのが残念かなーと。 過去の休載数が半端ではなかった割りに最近は休載せずに描いてくれてるのは嬉しいものの、それでも今回は24Pという 非常に短いP数のせいか本編っぽい印象を受けなかったりと、折角面白いんですからもう少しP数が欲しいなと思いました。 ▼ぼくのハチミツ 読み切り、作者は前田ともさん、めちゃめちゃ良かったです、ココ最近のASUKAの読み切りの中で一番良かった。 実は小春もコータが好きだったというオチではなく、目線を合わしてくれないし仏頂面だから嫌われてるのかと思ってた、 という、まぁ確かに無難と言えば無難なんですけども、こういうタイプの作品にありがちな「実は小春もコータが好きで」 のオチではなかったのが良い感じでしたし、コータも結局自主的に行動することは無く、最後は小春が階段から落ちそうに なったので咄嗟に体が動いた、主人公が最後まで成長しないのもアレですが、性格が終始一貫してたのも良かったりと、 久々に良い意味で読み切りらしい読み切りに巡り合えたなという感じでした、またハチミツが無駄に可愛い。 にも関わらず同じ顔の小春とはきちんと描き分けがなされてたので、間抜けな感想でアレですが、ホント良かったです。 ▼マジカルミステリーツアーズ 第03話 「Drive My Car」 最終回、露骨に打ち切られたっぽい急展開で終わったのは流石にどうかと思いますし、まさか三話でいきなり終わるとは 夢にも思ってませんでしたが、個人的には最初から最後まで結構楽しませて頂きました、今回も悪くなかったですし。 ただ、事故った後のタツキの言葉は最低を通り越して自己中もいいとこだったので、サトリは色んな意味でタツキのせいで 人生を悪い方向へ変えられてしまって…まぁ、なんですか、面白かったとか言いながら実はあんまり感想無かったり。 ▼VERSUS 読み切り、作者は松本青さん、ちょっとあのコレはほんま、確かに設定と雰囲気は良かったですし、どちらの凛音も カッコ良くてソレはホント良かったんですが、読み切りにも関わらず「凛音の戦いは始まったばかり!!」で終わるとか、 そんな一昔前の打ち切りみたいなオチを読み切りで見る事になるとは夢にも思いませんでした、というかコレは無い。 いやほんま、結構面白かったので展開自体は良い感じだったと思うんですよ、仮に連載してたものの人気が無く打ち切り。 それならこの終わり方にも納得せざるを得ないんですが、読み切りでこの終わり方は、作者的にどういう考えでこういう オチにしたのかは分かりませんが、はっきり言ってオチを考える事が出来なかったと取られても仕方無いじゃないですか。 ソレがちょっとなーと、CLAMP作品にありがちな「設定と序盤の展開はイイのに終盤はグダグダ」と同じモノを感じました。 ▼黒猫の手 失礼を承知で言えば、元々あまり面白いと感じていない作品なので特に感想は無いです、今回は非常に無難でしたが。 掲載順位も下がってきてる事を考えれば、ひょっとして打ち切り候補なのかなと邪推したり。 ▼不死鳥のタマゴ 内容的には安定してるんですが感想は特に無し、次回が最終回なようですが、王国の鍵の時と違って急にラストを迎える という印象は無いのでどういう結末を迎えるのかが楽しみです、結構ドライな一面も平気で描く方なだけに、マジで 死神が命を刈り取っていきそうな点にも個人的には注目という感じで、てかちゅんはやっぱり死ぬんかな、とか。 |
□ 月刊ASUKA 2006年 7月号 □ 表紙は桃組+戦記でキャラは祐喜と鬼美と紅と裏葉、付録は今日からマのつく自由業!の大判サイズのビニールバッグ。 相変わらず桃組は絵も色使いも綺麗なので非常に表紙として映えてます、桃組が表紙なだけで印象が向上するぐらい。 マ王は休載で、今月号の読み切りは何故か読む意欲が沸かなかったので申し訳ないんですが読み切りの感想は無しで。 同様に新連載の「白ひつじ。黒ひつじ」も感想無しで、序盤の数Pだけ読んだものの、カッコつけてるだけで寒いのが敗因。 というか今月号は全体的に微妙でした、桃組とバッテリーは安定してたんですが、他のがほぼ軒並み悪い意味で痛い。 ▼桃組+戦記 第08話 「契約ノ矛ト盾ノ章 〜前編〜」 巴が疾風丸を呼んで校舎内を走り去るまでの流れが、相変わらず良い意味で桃組らしいギャグとテンポで描かれていて 非常に笑わせてもらったんですが、むしろ注目は最近休載してないのに表紙巻頭で35P、普通ですが桃組に関しては神。 鬼としては三匹目の登場となる青鬼のシャオラン、ちょっと漢字が出ないのでカタカナ表記で勘弁してもらいたいんですが、 このシャオランも実に桃組らしいキャラだったりと、今回は全体的に良い意味で桃組らしさが出てた気がします。 校内に侵入した雑誌編集者二名がシャオランの手により半殺しにされるという、珍しく殺伐とした展開はあったものの、 その辺りに関しては勝手に侵入した二人が悪いという事で見なかった事にしますか! むしろ、個人的にはココ最近特に目立った見せ場の無い雪代にそろそろスポットを当ててもらいたいなという感じです。 別に見せ場が無くても構わないので、それならせめて、今回のパレードで見せたようなエエ顔をもっと見せてほしいなと。 ▼バッテリー 第17話 「泣き雨」 今回も巧が光ってたわけですが、豪のキレっぷりに関しては非常に良し悪しが微妙なところかなーと。 勿論豪は巧とのバッテリー、その為だけにオトムライに反抗して、オトムライの言いなりになるぐらいなら試合に出ない、 そう言う巧にも激昂したわけですけど、確かにソレは「そこまで巧とのバッテリーにマジになってる」という事なので 非常に一本気でカッコイイものの、逆に言えば「試合に固執しすぎ」とも取れてしまうんですよね。 まぁどの分野においてもメジャーな舞台に立つのはその道を頑張ってる人にとっては夢なわけなので、巧と試合に出たい、 という豪の気持ちは分かるんですが、つまり豪があれだけキれたという事は「試合に出れなくても巧とバッテリーを 組む事が出来るのであればそれでいい」ではなく「巧とのバッテリーで試合に出れなくては意味が無い」なんですよね。 あれだけマジになってオトムライに反抗した豪の気持ちを汲み取れなかった巧もちょっと迂闊ではあるものの、 豪がキれて「お前なんか最低じゃ」と巧に言う程の資格はないんじゃないかなーと、個人的にも巧寄りの気持ちなので。 ▼オトシモノ 第01話 無難に安定してました、なので正直感想としては特に無いんですが、実写劇場版と比較した場合はどうなんでしょうね。 公開は9月でまだですし、そもそも俺の場合は日本モノは余程の事が無いと見ないのでアレなんですが、漫画で無難に 安定してたり面白いなと思うものは、ドラマなり劇場版なりで実写になるとこぞって失敗するので劇場版が気になるトコロ。 ▼ネオ・アンジェリーク 第04話 「女王の卵」 冒頭の数Pは久々にレインとアンジェリークの絡みだったのでソコは非常に良かったんですが、やはりというべきか、 ヒュウガもエピソードとしては今イチ…というよりもヒュウガに至っては内容が今イチすぎた気がします、キャラは普通。 そんなわけで、ココ数年のアニメみたいに「最初だけ良くて回を追う毎にどんどん質が落ちていってる」の状態かなと。 ▼裏切りは僕の名前を知っている 第06話 「猜疑心」 休載明けで久々に読んだせいか、夕月の言動が寒い意味で痛いというか、ルカ以外ありきたりすぎる言動と展開でした。 勿論ルカ自身もありきたりな「寡黙でカッコイイ男」の範疇に留まってしまってはいるものの、他がもっと凄いだけに。 ▼不死鳥のタマゴ 最終回、王国の鍵の時もそうだったんですが、相変わらず安定して楽しめる質を保っていたのが非常に好印象でした。 ただ強いて言えば、展開的には王国の鍵と違って「いきなり最終回」という感じではなかったものの、それでもやはり 最後の締め方が「ちょっといきなりすぎるかな」と思わざるを得なかったので、もう少しラストにも気を配ってほしいかなと。 展開面でも…まぁ流石にマジに死亡するというのもアレなのでこういう展開になるのは仕方無いかもしれませんが、 流石にちょっと無難すぎたので、単行本で読む場合はまだしも雑誌で読んでいて、前回ラストでいきなり死神が登場した、 来月どうなるんやろ、結局こういうオチか、となってしまったのだけが残念だったかなと、丁寧なのはイイんですが。 何にしても安定して楽しませて頂ける作品だったのは事実なので今後の新連載にも期待、最近ASUKAは読めるモノが 減ってきてるだけに、これだけ安定して面白い作品を描く事の出来る紫堂さんには今後も頑張って頂きたいトコロです。 |