BLACK LAGOON

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BLACK LAGOON   第01話 「The Black Lagoon」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

面白かったんですが感想を書き辛い内容と言うか、失礼を承知で言えば、例えば攻殻機動隊は第一期が面白く、
第二期も単発エピは面白かったものの、共に「何となく面白い」という印象が強かったんですよ、何せ俺は阿呆なので。
つまり本作も「内容が理解出来ないけど見てて面白い」というタイプの面白さに近かったなという印象を受けました。
まぁ、本作の場合は攻殻機動隊と違って難しいわけでもなければ、これまた失礼を承知で言えば殺伐とした外国の戦争を
描写してる、という雰囲気だったので「それなりに面白い」という印象が強かったのは確かなんですが。
むしろ内容よりキャストの力で印象を底上げしてるなと思いました、主役のレヴィこそ豊口さんなものの、他の主要キャラを
吹き替えを主として活躍されてる方々が担当されていて、ダッチの磯部さんとかキャラも声も無駄に渋くて近年稀に見る
良キャラだったりと、内容も今後面白くなるとは思いますが、キャスト面で非常に恵まれた作品だなと思いました。
ただ心配なのはロックでしょうか、次回以降の展開次第ですが、こういう作品にありがちな「別に主人公の男は必要無い」
という感想で終わらないかどうかだけが心配です、どうにも今回の印象だと悪い意味でよくある不幸キャラにしか見えず。
後はアレですか、昔から豊口さんの出演される作品は何故か総じて微妙になるというジンクスがあるので、ソレの払拭を。



BLACK LAGOON   第02話 「Mangrove Heaven」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

ロックとダッチがカッコ良すぎ、BL系やら男キャラ主体の作品以外を仮に全て「普通の作品」という枠組みで括るとして、
そういう普通の作品で惚れれる男キャラなんて中々居なかったんですが、この二人はカッコ良すぎる、またダッチがイイ。
一話の時点では、正直ロックは今後薄くなるような気がしてなりませんでしたし、紅一点のレヴィがこういう性格なので
余計煽りを喰って薄くなるかと思いきや、むしろ今回はレヴィが薄くてロックが目立つという逆転現象が発生。
一発逆転の作戦を思いついたのがロック、ここまでは「普段出番の無いキャラに出番を作る」という印象が強くて、
個人的には特にどうという事も無かったんですが…ちょっと名前は失念してしまったんですが、お偉いさん達と車で一緒に
帰る事になった時、素直に帰ればいいものを、まるで思い悩む風でもなく、ネクタイを紐解きながら躊躇いもせず、
「部長…覚えておられませんか?俺はね…もう死んでるんですよ…アンタがそう言った…俺の名はロック…ロックだ」
コレはカッコ良すぎ、部長も惚れてまうってマジで、「お、岡島くん…」とか言いながらBLが発生しても不思議ではない。
また浪川さんというのが熱い、しかもダッチ、磯部さんの渋い声というのも最高なんですが名前がまた、ダッチて、イイ。
ロックに拒否された部長もイヤなだけのオッサンかと思いきや、家に帰れば家族との交流は目に見えてダルそうな対応、
しかし玄関でジャレてきた犬にはやたら嬉しそうに相手したりと、地味にこういう描写があるというのが良い感じでした。
まだ二話なのである意味当然かもしれませんが作画クオリティも半端無く高いので、今後もこのノリとテンションを維持で。
強いて残念だった点と言えば、勿論個人的にはなんですけどもヘリに乗ってたオッサン、わざとダッチ達を逃がして、
必ず自分達の元へと戻ってくる、という風な事を自信ありげに言っていたのでどういう仕掛けをしていたのかと思えば、
ただ単にダッチ達の向かった方向は行き止まりなので戻るしかないというオチだったのは「え、それだけ?」と拍子抜け。



BLACK LAGOON   第03話 「Ring-Ding Ship Chase」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

今回は内容の良さがどうのよりも、むしろ街中で色んな人に話しかけられてるダッチが妙に面白かったです。
確かにダッチはラグーン商会の雇用主なので、当然レヴィやベニーより声をかけやすいでしょうし何より面が割れてるので
まずダッチに、というのは分からないでもないんですが、あんなイカつい黒人にはそうそう声をかけ辛いと思うので、
その辺りも含めてダッチがフレンドリーに声をかけられているのが面白かったです、正直怖くて声かけられるか。
内容の方は特にどうという事の無い、序盤の展開にありがちな「ザコに追われて軽くあしらう」というタイプの話だったので
軽めに楽しませて頂いたんですけども、コレはホント、どんな作品でも共通する事ですがザコはやっぱりザコなんですよね。
ダッチも言ってたように、敵船を挟み込んでの砲撃なのにその砲撃を敵船が避けるとお互いの弾が味方の船に直撃する、
そんな事も分からずに攻撃するというのがまず異常ですよね、ザコとか小物とか以前に、ちょっとは考えろと。
で、部下が全滅するとすぐ逃亡、良い意味で王道の小物っぷりがそのまま表現されていたのは良い感じだったんですが、
確かにダッチ達のように手馴れた仕事屋がこういう漫画みたいな攻撃を仕掛けられるとウザイやろうなーと。
他はバラライカの仕掛けた陳への爆弾、普通の拷問なら相手を痛めつける方が当然効果は有り、いつ爆弾が爆発するか
分からないとはいえ、自らの両手足を椅子に縛り付けられ爆弾の回りがガソリンで満たされている、コレは拷問としては、
むしろ爆発すれば自分は死ぬので正直意味は無いものの、陳みたいなタイプには効果抜群なので良い拷問してるなーと。
今回は分かりやすい単発エピという感じで面白かったです、てか敵船へ飛び移るレヴィの根性に合掌。



BLACK LAGOON   第04話 「Die Ruckkehr des Adlers」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

流石に作画が崩れてしまい、次回以降への伏線なのかもしれませんが今回の内容だけだと将校達の潜水艦内部での
描写が、正直そちらに時間を割く余裕があるならダッチ達の描写の方に力を入れてほしかったなと思ったり。
というより将校達に関してはアーベ艦長が個人的には最悪でした、信頼されてて尊敬されてるっぽい乗組員からの描写や
中佐との会話時に家族の事を思い起こしたりと、パっと見だと良い面の方が目立ってはいるものの、一番最初の時点で、
確かに中佐の言うように「どうせ戦争に負けるから敵艦へ攻撃するのは不要なリスク」の状態、しかしまだ戦争に、実際に
負けたわけではないので敵艦へ攻撃を仕掛けるというのも分かりますが、まずこの時点で艦長として問題じゃないですか。
実際敵艦がソコに居るので攻撃するというのは理解出来ますけども、後にベニーが説明していた事から判明したように、
密命を帯びて無理に乗り込んできた中佐を送り届けるという任務、乗船している日本人将校、少なくともこの二人だけは
きちんと目的地へ送り届けなければならないのに、前述のように中佐自身が言った不要なリスクを自分から負い、結果は
言うまでもなく乗組員全員が死亡する結果、にも関わらず乗組員に対して何かしら反省しているセリフは無く、偉そうに
軍属を解くだの「国の為」というなら中佐の方が立派に、家族を無視するのはアレかもしれませんが盲目的に国を信頼する
言動を取っているのに自身は中佐に説教するわ家族の方が大事やわ、挙句に暴言を吐くわと、アーベ艦長は最悪でした。
で、アーベは艦長で似たような立場に居るダッチはというと、ベニーも言っていたように銃でレヴィのご機嫌を取って
絡まれていたロックを「雇い主としては、人間関係に苦労するんだよ」と助けたりと、相変わらずカッチョ良かったです。
内容には次回に期待という感じなんですがブリュンヒルデ、ニーベルングの指環よりキングゲイナーの方を先に思い出した。



BLACK LAGOON   第05話 「Eagle Hunting and Hunting Eagles」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

前回から続き次回で完結しそうな一連のこのエピソード、やはり個人的にはまず内容が今イチかなーと、作画も微妙。
むしろこの一連のエピソードに関しては内容云々よりも、レヴィとロックの相性や会話、二人の関係性といった描写に力が
入ってるのでそちらは面白いんですが、キャラ間の描写が良くて肝心の内容が微妙というのはどうなのかなと。
で、そのレヴィですけど、個々様々な感想は当然あると思うんですが、個人的な感想は「自分勝手にも程がある」なと。
確かに生い立ちが可哀想…とか書くと失礼なのでアレなんですけども、まぁ色々と幼少時代は大変だったわけなので、
そういう経緯を踏まえて考えるとレヴィの言動はある意味当然ではあるものの、良く言えば現実主義、悪く言えば自己中、
そんな風に見えるのが…特に他の三名、ダッチやベニーやロックが気遣い等の面では良い意味で普通じゃないですか、
ほぼ無意識レベルで仲間の事を考えて行動…まぁダッチに関しては雇い主なので多少意味が違うかもしれませんが。
ソレに対してレヴィはロックの言葉を「お前の言う事も分かるけど〜」と、良いかどうかは別に形式的な肯定すらせず、
一方的に自分の考えの方が明らかにロックの言葉よりは正しい、と感じてしまうような高圧的な態度で押し付けて、
挙句に、直前の言葉と言動で考えれば「あたしの言う事が納得出来ないなら殺す」と取られても仕方無い言葉で最後を
締め括る辺りが、レヴィは正直チームの不協和音になってるんじゃないかなー、という印象が強かったです。
実際ダッチ達のような商売をしてると奇麗事を言ってられないのは事実でしょうし、性格に問題があろうと腕が確かなら
それだけで即戦力として起用はするでしょうけど、個人的には、やっぱりレヴィはちょっと自分勝手にも程があるなーと。
てか言い方が悪いんですよね、周りの三名が仲間優先の態度に対してレヴィだけ自分優先に見えるのが問題やなと。



BLACK LAGOON   第06話 「Moonlit Hunting Grounds」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

ブリュンヒルデの絵画にまつわるエピソードは今回で終了したわけですけども、やっぱりレヴィはヤバイですよね。
敵兵だけならまだしも、ブリッジに居る雇われた船員まで平気で殴るわ撃つわ…まぁ、雇われてようが承諾した時点で、
ある意味本人が自分で自分の道を決めたわけなので仕方無いと言えば仕方無い事なんですが。
仮に強制されたのだとしても、イヤなら自決して従わない、とか方法はあるので、そういう意味では文句を言えないものの、
それでも今回の件とは全く関係無く、軍人ですらない非戦闘員へ暴行をくわえるのはルール違反ですよね。
「ガンマンは稼業…気分で撃つのは乱射魔だ!」とかダッチが無駄に渋い発言をしてましたけど、言い換えればレヴィが
やったのは、色んな作品でよくある「けどソレをやったらあいつら ( 敵を指す ) と同じ」と全く同じ事になるわけですし。
ラストでレヴィは「ロックはあっち側の人間だ。こっち側とはとことん違うのさ…そんな感じがたまらなくダメなのさ」
ダッチにそう呟いてましたけど、コレも正直、次回以降ダッチがどういう対応を見せるのかでまた感想は変わりますけど、
実際問題レヴィにはそんな事言う資格は無いですよね、ダッチには正直に話した、と言えば聞こえはいいものの、
レヴィの言う「あっち側の人間」であるロックはダッチともベニーとも仲良くやってますし、少なくともロック自身は
自分からレヴィにも話を振ったりしてきてる…いやまぁ、確かにレヴィは、別にロックを否定したわけではないので、
そういう点で考えればこの発言には何も問題無いんですが、つまりレヴィがロックをダメというのは「あっち側の人間」
だからダメと言ってるわけじゃないですか、なら、今現在も共に仕事をしてきてるダッチやベニーがOKなのは、ロックと違い
その二人が「こっち側の人間」だから、という理屈になる、つまりそういう事ですよね。
なら、ダッチやベニーは今回レヴィがやったように無抵抗の関係無い船員へ暴行をくわえるのかというと、そんな事は絶対
無いですし、レヴィのように不機嫌になって周囲へ当たり散らす事も無く、尚且つ我侭も言ったりはしないと。
ソレとコレとは話が違うとか、ダッチが言ってたようにレヴィは生まれや環境の問題も十分にあるんでしょうけども、
今回は単純にレヴィが自分勝手すぎるように見えました、自分の我侭だけを通して周囲に迷惑をかけてる、という感じで。
後続の「あいつとは…組めない」は、別にロックは戦闘要員ではないのでむしろ組まない方が色んな意味でイイでしょうが。
えー、他だと今回は「遠慮はいらねぇ。電話が終わるまで待ってやる」というダッチがカッコ良すぎたり、ラッチマンが
スタンフォードに「出来レースで俺をハメ!そのうえ俺を裏切るのか!」と激昂すると「口を慎め若造が」と、至極冷静に
そう返すスタンフォードが渋すぎたりと、前回前々回が微妙だった分、今回はソレを払拭する良さがあって良かったです。



BLACK LAGOON   第07話 「Calm Down,Two Men」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

久々にロックが鬼のようにカッコ良かったです、今回は初っ端からして「あいつとは組めない」と言ったばかりのレヴィが、
よりによってロックと二人で各地を回ってたので「またレヴィのダルイ話か」と思ってしまったんですが、蓋を開ければ
前回までと違い今回はレヴィの悪い部分のみが描写され、ロックは良い部分のみが描写されていて対比としても好印象。
けどホント、個人的な趣味や考えを抜きにしてもレヴィは酷い…というよりまるで常識が無いですよね。
シスターヨランダが、当初注文していたランチャーを簡単に渡さないと知った時に激昂するのは十分分かるんですが、
いきなり銃を抜いて、言わば暴力による脅しへ移行してまるで役に立たなかったのに、ロックは、ヨランダ曰く「かまかけの
タイミングがもう少し上手ければ」ではあるものの、横で敵味方がお互い銃口を相手に向け合ってるのに冷静にお茶を飲み
感想を述べ、そのお茶の良さを一例に麻薬の件へ話を展開させランチャーを約束通り入手。
夕食を食べながらロックが「レヴィ…俺…もう謝らないよ」と無駄にカッコイイ発言をし、ホント今更ながらロックが
レヴィへ謝罪する理由は無いものの「俺は謝るような事も無いし間違っちゃいない!そう言ってんだ!」と発言すると激昂、
ヨランダから別れ際に「嬢ちゃん。アンタも少しはあの子を見習いな。何かとチャカぶん回すだけじゃ…商いは回らないよ」
と言われたばかりなのにロックに銃口を突きつけたりと、学習能力は無いわすぐ暴力に訴えるわと、まぁ、最悪ですよね。
またロックが「答えに詰まりゃ悲劇のヒロインかよ…それがお前の一番卑怯なところだよ!!」と核心を突くと、
ズバリ言い当てられたからか、それでも本人に自覚は無いのかやはり取り乱して殴りかかるという、コレはもぅ解雇しよう。
何て言うかアレなんですよね、ロックが言う「答えに詰まりゃ〜」やヨランダの「何かとチャカぶん回す〜」もそうですし、
口論の最中にロックが言った「誇りはねぇのか!お前の頭の中にはよお!!」もそうなんですけど、基本的にレヴィは、
所謂「かませ犬のザコ敵」の要素を全て兼ね備えたようなキャラなんですよね、実力があるという点を除いて。
性格的な事を考えても、確かに前回「ロックはあっち側でこっち側とは違う」とダッチに言ってたものの、「こっち側」が
どうとかではなく、レヴィ自身は自分の考えが「間違いなく正しい」と思い込んでしまってるじゃないですか。
「自分の中ではこの考え方が正しい」ではなく、ロックの考えを否定しないものの力で押さえつけて「あたしの方が正しい」
そう言うタイプのキャラなのが問題やなーと、前回の感想のトコでも書いたと思いますが、レヴィの言う「こっち側」に
属しているダッチやベニーには、ロックがレヴィに言った誇りもあれば暴力で解決するような短絡的思考でも無いので、
結局レヴィだけが我侭で周りがソレに付き合ってるだけ、という現状なのが…まぁ早い話レヴィ嫌い、という事なんですが。
最後は警官でなくロックの煙草から火を貰っていたものの、結局レヴィはロックに謝りもしなければ感謝もしなかったので、
折角ロックがあれだけ色々言ってくれたのに意味あったんかな?と思ってしまうラストだったのも個人的には微妙。
後はまぁ、単純に浪川さんは正に魂の叫びという感じだったのに、豊口さんの演技はソコまでじゃなかった、というのも。
ただ、マジにロックに向かって発砲した点に関しては良くも悪くも好印象でした。
仲間に向かって、少々機嫌が悪いからといって発砲するのは最悪ですが、事前に忠告はしてたわけなので、口先だけでは
なかった、というのが良かったかなと、まぁキれた理由自体がレヴィの勝手な考えによるモノなのでアレなんですが。
けどコレは、ダッチ的にはどういうつもりで二人を組ませたんでしょうね、ダッチの事なので「二人になれば何とか」
という単純な理由ではないでしょうから…今回のを見る限りだと、やっぱり「ロックがどれだけ通常時の仕事が出来る男か」
ソレをレヴィに見せたかったから組ませた、というのが無難なところでしょうか、何となく逆効果だった気もしますが。
しかし今回は久々にロックのカッコ良さが光っていて良かったです、序盤は店の女が胸丸出しだったり、バラライカは仕事で
AVを巻き戻したり早送りしたりをひたすら繰り返していたので非常に不安でしたが、終始ロックの良さが描かれてたなと。



BLACK LAGOON   第08話 「Rasta Blasta」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

今回からまた連続エピソードのようですけども、ブリュンヒルデの時は個人的に今イチだったものの、今回のエピソードは
全体的にセンスが良いので先の展開が楽しみです、今までありそうでなかったロベルタのキャラ設定と性格もイイですし。
残念ながら貴族の息子ガルシアが、所謂貴族らしい我侭さこそ持ち合わせていないものの「年齢を考えれば嫌なガキ」
というだけで特に特徴も個性も無かったのが残念ですが、まぁガルシアに関してはロベルタの良さを引き出してくれる
役回りでしょうから、そう考えるとあまりアクが強すぎるというのも考えものなのでこんなモノかな、とも思ったり。
しかしロベルタは中々イイ感じですよね、「やたら強いメイド」なんて昨今は腐るほど量産されてしまってますが、
そういうタイプではなく、バラライカと会話していた軍曹曰く「兵士の目ですな」という、マジな意味での強いメイド。
市井で色々聞き回っていた時は相手の身分等に関係なく非常に丁寧で全く感情の揺り動かない冷静な対応での質問、
コレがまた良い感じでした、ただ強いだけでなく今現在の職業であるハウスキーパーをしっかりこなしてるのが凄いなと。
で、最後は傘の中に仕込んでいた銃…まぁただの銃ではないと思いますが、何かしら強烈な銃撃をするという超展開。
傘の中に銃を仕込んでいて酒場でソレをぶっ放すというのも凄いものの、コレに関しては良い意味で予想外でした。
ガルシアの回想時にやたらマッチョな腕が描写されてたじゃないですか、なのでてっきりマフィアに格闘戦を仕掛けて、
尚且つ俊敏な動きで圧倒するのだろうと思っていたところにまさかの銃撃、マッチョはそういう意味の伏線やったんか、と。
ロベルタ達に関してはそんなトコロなんですが、今回はレヴィの浮きっぷりが半端じゃなかったですよね。
前回ロックに色々言われたおかげか、流石にロックに対しての態度は随分柔らかくなったものの、ガルシアに関する事で
一人ウダウダ文句を言うものの、ダッチ達が全く無視してるというわけではないですが会話的には殆ど相手にしてないと。
前回も今回も日常時の描写が連続して続いてるわけですが、コレはホント、日常パートはレヴィ役に立ってませんよね。
そして次回予告の煽りはロックで「信じるよ…アレは未来から来た殺人ロボットだ」というモノ、しかもまたそのセリフを
言うロックは浪川さん、ロベルタが殺人ロボットかどうかは別に、コレはどこのターミネーター2やねんと。



BLACK LAGOON   第09話 「Maid to Kill」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

ロベルタがカッコ良すぎました、ターミネーターみたいな男と女だと、やっぱり無口な女の方が迫力あるなーと実感。
またメイド服 + 曇っていて目の表情が窺えないメガネ、という外見がイイですよね、女性にこういう表現はアレですが男前。
前回の予告ではどこのターミネーター2かと思いましたが、別にロベルタはマジに未来から来た殺人ロボットではなく、
普通に…まぁ普通ではないですけど「猟犬」と仇名される相当ヤバイ女、という設定で良かったです。
前回の時点でバラライカ達はロベルタの事を軍人と言っていたので、そもそもターミネーターのわけないんですが。
鞄の中には大量の銃火器、自身の履いているスカートの中には大量の手榴弾、店を爆破しても何故か衣服に傷は無し。
ラストの、走ってきて車の後部へしがみつくのはあまりにもターミネーターすぎてアレだったものの、他は全てが男前。
それで内容の方としては、やっぱりレヴィを嫌いな者としては今回もレヴィの迂闊さが特に目立ってなーと。
ロベルタが銃を…映像的に考えればガルシアの側に居たロックに銃を向けようとしたと思うんですが、そんなロベルタに、
「待って!ロベルタ!駄目だ!」と、ロベルタに人を殺してほしくないからか、唯一自分の話を真面目に聞いてくれた
ロックだからなのか、ロックの前に立ち塞がってロベルタに静止の言葉をかけるガルシア。
しかしレヴィはそんなガルシアの行動を無視し、ガルシアに銃口を突きつけて「下がりなよ、メイド」下がるのはお前だ。
実際ロベルタは家訓に従い攻撃を開始したので、別にレヴィの行動が原因で状況を悪化させたわけではないものの、
ガルシアが言葉を投げかければロベルタは行動を停止したかもしれないのにレヴィは挑発、結果はダッチ達全員が
追われる羽目になり、死にこそしなかったもののロベルタの攻撃で傷を負い脳震盪を起こすレヴィ。
自分のせいでダッチ達に、よりロベルタの目をいかせただけでなく、ロベルタに追われてる際の、戦闘担当のレヴィが
気絶してるせいでダッチが対応する事になったりと、今回のレヴィはマジに終始余計な事しかしてなかったなーと。
えー、他の面だと何気に凄かったロックが印象的でした、ロベルタの話していたスペイン語を通訳した辺り何気に凄い。
てか、営業を担当してる日本のサラリーマンがスペイン語を理解してる、というのが凄いを通り越して光ってました。
ソレ以外だとバラライカ、実は軍人だったというのもイカついものがありますが、ロベルタが爆破したイエローフラッグ、
バラライカ曰くダッチにはデカい貸しがあるそうですから当然かもしれませんが、イエローフラッグの店長宛てに伍長へ、
「補償の心配はするなと伝えておけ」と命じた辺りが大物というか、そこまでサービスする必要は無いのに優しいなーと。
今回はロベルタの良さに加えてカーチェイス時の作画にかなり気合が入ってたりと、全体的に好印象でした。



BLACK LAGOON   第10話 「The Unstoppable Chambermaid」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

今回でロベルタ編…そう呼ぶのかどうか分かりませんが、とりあえずロベルタ編は終了という事で。
今までの構成を見る限り、単発エピはそのまま一話完結ですけど、○○編は三話完結、それで完結に当たる今回は
作画も異常に気合が入ってたりロベルタのカッコ良さが異常だったりで、個人的には非常に楽しめたんですけども、
逆に終わり方がちょっと微妙だったかなーと、レヴィとの殴り合いの結果ボロボロになったロベルタが、地面に落ちた
メガネを「アレは…私が若様のロベルタでいる為に必要なものですから…」と言い取ってくれるよう頼む辺りの展開は
泣かせるじゃねぇかコンチクショウ!(´Д⊂ という感じだったんですが、いくらバラライカ側にこれ以上戦う理由が
無いとはいえ、これだけ街中に騒動と被害をもたらしたロベルタが、バラライカの好意で傷の手当てまでしてもらって、
それでガルシア共々国へ帰れるオチになるのはどうなんかなーと、纏め方としては無難に良い終わらせ方だと思うものの、
バラライカ曰く「筋金入りのテロリスト」なのに、何のお咎めもなしに終わったのは流石にアレなんじゃないかなと思ったり。
車が壊れる程の衝撃にも関わらず普通に地面へ降り立ったのを見て「あの女いったい…何で出来てるんだ!?」ベニーが
そう叫んでしまったように、やたら頑丈な理由も描かれなかったりと、内容とロベルタのカッコ良さは大満足なものの、
要所要所で残念な点が目立ったかな、という感じでした、しつこくもロベルタのカッコ良さは異常だったんですが。
で、まぁやはりまたレヴィをあまり好きでない俺としては今回もレヴィのマイナス面に注目したいと思うわけなんですけども、
えー、今回もまた一人だけ空気読んでないシーンが多かったですよね、バラライカが色々と説明して、ようやく全てが
丸く収まりガルシアがロベルタに色々喋ってるのに「ざけんじゃねぇ」と、その展開に満足がいかず不平不満を炸裂。
レヴィにしてみれば一方的にやられてたわけなので、そらまぁこのまま終わってしまうとプライドの面でも納得出来は
しないでしょうけど、最初にケンカを吹っかけたのは自分で、結局ロベルタにいいようにあしらわれて完敗してるのに、
ソレを「ざけんじゃねぇ」はちょっとナメすぎですよね、「落としどころ」をどうこう言う資格がまず無いやろうと。
結果、「どつきあいでもすればいい」というダッチの提案を受けて素手で殴りあう二人、お互い相手からの最後の一発で
地面へ倒れバラライカは「はい、ドロー」と言うものの、完全に気絶して水をかけても意識を取り戻さなかったレヴィと違い、
ロベルタはガルシア曰く「最後まで立ってたのはロベルタだ」なので、一応ロベルタの勝ちという事でいいんでしょうか?
レヴィを好きかどうかは別にロベルタが勝つのが展開的に妥当ですし、つまりレヴィはこのロベルタ編、自分からロベルタに
ケンカを吹っかけたのに結局勝つ事は出来ず最後まで負け通しだった、という事なので、ロベルタ編のレヴィは終始空気の
読めないピエロに徹してただけ、になるので個人的にも大満足ではありますが。
次回からはまた新しいシナリオに突入みたいなので楽しみです、1クールなので次からの三本で終了なのが残念。



BLACK LAGOON   第11話 「Lock'n Load Revolution」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

んー微妙、前回の作画が良すぎたので恐らく今回は崩れるだろうと思ってましたが、作画が崩れてるだけに留まらず、
よりによって個人的にあまり好きではないタイプのキャラが主軸になってるのが特にキツイなーと。
こういう作品の場合、確かに竹中やチャイナの格好をした女と黄色い髪の運転手、男女を問わずこの三名のような、
「普段はヘラヘラしてるけど実はかなりのキれ者」というタイプのキャラが多いじゃないですか、何故かこういう作品だと。
で、個人的にそういうキャラはあまり好きではないので、ちょっとこの一連の○○編は終始キツくなりそうやなと。
展開の関係上か、捕まったという事を抜きにしてもロックが妙に間抜けな言動を取らされていたり、個人的には微妙。
ところで先日サイトのトップにも記した事なんですが、感想を別個に書く事にしました、その方が纏めやすいかなーと。
 
張は良い感じでした、実は序盤でグダグダ一人で喋ってる辺りは「またこういうキャラか…」と辟易してしまい、
実際二丁拳銃で襲撃してきた覆面連中を蹴散らす辺りも王道ではあるものの、何故かその辺りから妙にカッコ良く見えて。
相手が手榴弾を投げてくるものの爆発前に蹴り返し「焦るなよトゥーハンド。こういうのは…ビビったら負けだ」
そう言ってましたけど、確かに、実際問題手榴弾はピンを抜いてから爆発するまでに数秒あるわけなので、その時間を
知ってればこういう芸当も平気で出来るんですよね、むしろ張の言うようにビビらず冷静に対処する方がイイと。
まぁ頭では分かっていても実際冷静に出来るかどうか、という問題はありますけど、この辺りの張のカッコ良さは異常。
他だと、事務所にロケットランチャーを撃ち込まれ依頼から手を引こうとするダッチ、そんなダッチ相手に発言した、
「降りるか?ココの修理は自腹になるぞ」も良好、ちゃんと修理代を払おうとしてる辺りが流石マジモンのヤクザやなと。
 レヴィ
下がれと言ってるのに車の移動出来る範囲に移動して捕まるロックに「ロックのクソボケ!手間こさえやがって!」
コレは確かに迂闊にも捕まったロックが悪いですけど、わざわざ張から送られてきた新しいパスワードの種明かしをして、
殺せる余裕があったのに殺し損ねて竹中を逃がしたレヴィが偉そうに言える事じゃないですよね、誰のせいやねんと。
どうも主軸になってるキャラ三名があまり好きではなく、しかもソコにレヴィが加わってるのでモチベーション低下気味。



BLACK LAGOON   第12話 「Guerrillas in the Jungle」
(C)広江礼威/小学館・BLACK LAGOON製作委員会

最終回、全13話だとばかり思っていたので意表を突かれた感じですが、この最終回が全12話中最も作画が崩れてて、
ごく稀に綺麗なカットが入るものの、今回はロックを中心に絵の使い回しが多いうえ、ダッチとベニーは出番すら無し、
良し悪しは別にしてロックは終始ウジウジしてるだけだったりと、鬱展開で後味が悪いという後味の悪さよりも、
最後の最後で、色んな意味で崩れてしまった描写が多かったので後味が悪い、という印象を受けました、かなり微妙。
しかも、質を高める為に2クールだったのを1クールにした、と聞いたので余計この出来に悪い意味で驚愕しました。
 ロックの竹中に対する言動
どう考えても拷問されるとしか思えない状況下で、妙に親しげに日本の事ばかりをベラベラ話す竹中、こういうタイプは
話の腰を折ったりちょっと突っ込んだりするといきなり激昂してナイフで指を突き刺してきたりするのが王道なのに、
「アンタ…日本が恋しいのか?」とか言い出すロック、根性ありすぎ、お前「殺される」と書いてバラされたいんかと。
しかも後述で竹中の事を知ってた事実が発覚したので、ヤバイ相手と分かってるのに口答えする根性が凄いなーと。
かと思いきや、普通のタバコ?を吸って「オッサンと話した時ついついヤバそうな事言っちゃったよ」と自暴自棄に。
で、コレは単純に俺が内容やロックの心情、竹中の凄みを読み取れなかっただけかもしれませんが、レヴィが救助に来て
脱出する際、地面にうずくまる竹中を苦い表情で見つめたり、レヴィが「とにかく、このロックが逆ギレてねぇって事は、
大した敵じゃねぇって事だ」と発言すると「…いや…」と手を震わせながら呟いてましたけど、この辺りの描写はどういう
意味があったんでしょうか、竹中自身も最後日本人のサラリーマンに、ロックへ八つ当たり手前の愚痴を言った事を
後悔する旨の発言をしていたので「凄い男」というわけではないでしょうし、かといってそれならロックが苦い表情で
竹中を見つめた意味もよく分からなかったりと、どうにも今回のロックと竹中は言動が変に感じてしまったなと。
 レヴィの謎発言
シェンホアが音も立てず刺し殺してるのに、その直後にサイレンサーも付けずに発砲するレヴィはアホかと思いましたが、
前述のように「とにかく、このロックが逆ギレてねぇって事は、大した敵じゃねぇって事だ」「…いや…」という流れ。
実際竹中が強敵かどうかは別にして、ロックがキれたのってレヴィと日本の上司の更に上司以外居てましたっけ?
勿論、案にキれられたレヴィ自身は大した女だ、という含みがあるのかもしれませんが、思い返せばそもそもロックは
そんなにキれてないというか、一番ヤバかったロベルタですらキれなかったので、レヴィの発言はよぉ分からんなーと。
 シェンホアの神発言
見張りを刀で刺し殺して「刺した事はあっても、刺される事そう無いね、男ってのは」と発言、下品ですが吹いた。
 ついでに竹中の名言
前回の描写だとむしろ個人的には嫌いな部類の竹中なんですが、今回の「勿論、次はある。死ぬまで次はあり続ける」
という発言でかなり印象が良くなりました、ある意味当然の事を言ってるだけなんですけど、ちょっとカッコエエなーと。
 全12話を見ての感想
原作未読なのでアニメ版のみの評価になるんですけど、少なくともアニメ版を見てる限りだと時系列は特に関係無い、
そういう印象を受けたので、むしろ終始クオリティの高かったロベルタ編を最後に持ってきてもらいたかったかなーと。
時系列が関係無いと言ってもロックによるレヴィへの説教、竹中との邂逅で何かしら思うところがあったらしいロック、
この辺りは良くも悪くもキャラ間の描写に影響を与えるので一概に「時系列は関係無い」とは言えないんですが、
個人的にレヴィが嫌いという事を除いてもこのラスト二話は微妙だったので、ロベルタ編を最後にしてほしかったかなと。
まぁ、何にしても面白かったです、個人的には放送が土曜日というのも好印象でした。
誰しもそうだと思うんですが、リアルタイムなり録画して翌日以降の視聴なり、やっぱり日曜やら月曜やらだと、
どうしても「うわ、明日から学校 or 仕事やわ、ダルー」という気持ちが働いてしまうので、土曜なのが特に良かったなと。


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