ウルトラマンダイナ

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ウルトラマンダイナ   第40話 「ジャギラの樹 -ゴッドジャギラ登場-」
どうもジャミラを思い出してなりませんが、地味にナカジマが肉弾戦上手かったのが驚きでした。
視界の悪い深夜、それも森の中で金属バッドを持った村人に取り囲まれたのに応戦し、自分がこけた時の傷のみとか、
こんなトコロで感心するような事ではないんですが、やっぱりTPCなり自衛隊なり、そういうトコに入るには白兵戦も
ある程度以上こなせないとダメなんだな、と実感しました、女性はそうでもないでしょうけど、男性は特に。
しかしそのナカジマ、最後はノリコと結ばれたっぽい展開でしたけど、個人的にコレは意外でした。
確かにオチとしてはハグの瞬間にズボンが破けてカッコ悪い、というオチを持ってきてはいたものの、こういう展開だと
どれだけ頑張ってもナカジマとは結ばれず、洗脳の解けた植物学者と結局結ばれる、というのが王道なのに対して、
いくら熱いナカジマの叫びを聞いたとはいえ、ノリコがそのままナカジマを選んだのは意外でした、良い意味で不自然。



ウルトラマンダイナ   第43話 「あしなが隊長 -ゴルザU登場-」
ヒビキ隊長…というよりもハルナのエピソード、無難に終始ヒビキ隊長の良さが前面に押し出されるわけではなく、
自身も語っていたように当時ハルナのおかげで心を取り戻せたり、今回もハルナが疲れた子供達を自主的に動けるよう
叱咤激励したりと、むしろハルナがヒビキ隊長を突き動かす、という描写に終始していたのが良い感じでした。
最後は王道ながらもそんなハルナが渇望していたあしながおじさんとの出会いが用意されていたり、非常に良質なエピ。
強いて言えば、劇中でもう少し、ダイナ時代のヒビキ隊長とハルナが「ヒビキ隊長があしながおじさんだと知っている」
という有無は別にして、二人だけで会話するシーンがもう少し見たかったかなと思いました。



ウルトラマンダイナ   第44話 「金星の雪 -グライキス登場-」
思い出したかのように終盤になったからといって出てくるスフィアが何とも帳尻的で多少蛇足っぽい気はしたものの、
今回は非常に良い感じでした、前回が内容的な良さに対して、今回は熱いという意味での良さが光ってました。
最初にマイケル富岡が出てきた時は何故か吹いてしまったものの、アスカの熱い言動、久々に苦戦を強いられた戦闘、
色んな意味で今回は見応え抜群でした、終盤になると残りの話数を考えて寂しくなる反面、良質エピが増えるのがイイ。
 アスカがカッコ良すぎ
金星突入時にグライキスに襲われるとどうしようもないものの、リスクが大きい分成功した時の達成感も大きいと説き、
「どんな危険にも立ち向かっていく、それがネオフロンティア計画」とコウダ達を説得するアスカがカッコ良すぎました。
確かにアスカの言ってる事は最もなものの、逆に言えば失敗すると全滅する可能性がある、けどアスカはやると。
同時に、アスカの言葉には全員が納得する説得力があったので、アスカも成長したというか、もはや言動が隊長レベル。
挙句に博士まで諦めてるのに「夢がある限り、人は前に進めます。どんな困難にも、何度も挑戦出来ます」とか、
マジな話もぅこれが最終回でもいいんじゃないかと思えるぐらい熱すぎました。
王道展開なものの、絶望する仲間にアスカがこの言葉を投げかけてダイナへ変身、怪獣を倒して地球を去っていく、と。



ウルトラマンダイナ   第45話 「チュラサの涙 -トロンガー登場-」
正直個性も無ければキャラが立ってるわけでもない宮田参謀のエピソードという、実際誰が喜ぶのか分からないような
展開が繰り広げられたわけですけども、そんな風に特筆すべき愛着が無い事もあってか、特に感想は無かったかなーと。
確かにチュラサの銃は証拠になるものの、結局ソレは「地球外生命体の作った銃」という証拠であって、別に宮田参謀が
行方不明中に「空気もある謎の惑星」に不時着した証拠にはならないような気が、とか邪推出来る要素が満載。



ウルトラマンダイナ   第46話 「君を想う力 -モルヴァイア 謎の怪獣軍団登場-」
今回はリョウのエピソードという事でいいと思うんですが、幼馴染のヒラオが、正直かなり今イチなキャラだったなーと。
子供時代は典型的ないじめられっ子タイプだったのに対して、成長した今は特筆すべき点の無い天文台員になったうえ、
これが最も致命的な点なんですけども、失礼ながら役者が演技的に終わってた事もあってあまりにも微妙という。
リョウとヒラオの子供時代のエピソードは王道ながらも悪くなかったんですが、今回は全体的に後一歩足りない感じ。



ウルトラマンダイナ   第47話 「さらばハネジロー -デビルファビラス ファビラス星人登場-」
ファビラス星人の地球へ来るまでの経緯がバルタン星人に酷似していたので似たような展開になるのかと思いきや、
当のファビラス星人の一人が「平和とは奪って得るものではない」と語ったり、実はファビラス星の生物だったハネジローが
TPCでの映像を見せてファビラス星人に笑顔を取り戻したり、本来敵として描かれる星人側が、さも主役であるかのように
正論を展開するという内容が良い感じでした、最後のハネジローとの別れも情緒的で良好。
ただその反面、現実問題として難しいとは思いますが、ファビラス星人が住める星をTPCも一緒に探す、という素振りが
一切描かれなかったり、なんとか地球上で当分は共存の道を、という展開にならなかったのが残念かなーと。
特に前述の初代ウルトラマンにおけるバルタン星人では地球連邦側が一方的にバルタン星人へ攻撃を仕掛けただけに、
別にオマージュというわけではないですが、何とかファビラス星人を救う方面での展開も見たかったかなと。
ED映像でハネジローがウルトラマンの登場ポーズをマネしていた点に関しては色んな意味でサービス満点。



ウルトラマンダイナ   第48話 「ンダモシテX -モゲドン チャダビン星人登場-」
猫騙し二連発や、真っ直ぐ立った状態のモゲドンが勢いよくくしゃみをして地面に叩きつけられたのに死なない二人、
この辺りから考えるとギャグなのかと思いきや、チャダビン星人が不慮の事故で殺してしまったムサシに変身して
地球で生活する事にした、という前回に引き続き微妙に初代ウルトラマンを思い起こさせる流れで持ってきたり、ギャグが
メインにも関わらずシリアスな面も盛り込まれている、という理想的な内容でした。
ただ個人的な事を言えば、失礼ながら赤井英和氏の起用がイコール関西弁、という流れになってたのがあまりにも辟易。
悪いとは言いませんし、むしろ無理に標準語で喋らせた方が変になるんだろうとは思いますが、正直喋っただけで…。



ウルトラマンダイナ   第49話 「最終章T新たなる影 -ゼルガノイド テラノイド ネオダランビアU登場-」
個性も何もあったものではないゴンドウ参謀がいきなリキれて謀反を起こした時は何事かとも思いましたが、
実はダイナから戻る際に、宇宙へ飛び立つのではなく地表へと収縮しアスカに戻る映像を取られていた、という展開。
これに関しては迂闊というよりも、まぁ仕方のない部分がありますよね。
極端な話、科学が発展して色んなトコを衛星のカメラで見れる時代になってる以上「ダイナが何故か地表へ消えていく」
の状況だと衛星で追いかけたくもなるでしょうし、そうなるとアスカにはどうする事も出来ずバレるのも時間の問題。
 ダイナ登場までの流れが神
人造ウルトラマンを作る為にアスカは全てのエネルギーを吸い取られるもダイナになる事を諦めず、悲壮感漂う曲の中、
「さっきリョウが言ってたじゃないか。俺はどんな時だって諦めないし、逃げもしない!」と宣言し単身走り出し変身。
ラストに相応しい王道の熱さではあるものの、ちょっとこれはカッコ良すぎますよね。
歴代のウルトラマンの中にも「これが最後の変身になる」と分かったうえで変身してきた隊員も居るものの、アスカの場合
状況的に「エネルギーが無いので変身したら死ぬかもしれない」の状況でも敵を倒す為に諦めず変身、カッコ良すぎ。
一方のリョウもアスカを救う為に命を賭けて自身の生体エネルギーを使おうとしたり、あまりにも熱い、しかも絶叫。



ウルトラマンダイナ   第50話 「最終章U太陽系消滅 -グランスフィア ネオガイガレード登場-」
普通にダイゴが出てきたので何かと思ったんですが、ティガの面々が色んな意味で補助役に徹してたのが良い感じ。
ウルトラマンに限らず、世界観を共有するシリーズ作品だと、どうしても以前までのシリーズに登場したキャラが
ファンサービスという形で登場するだけに留まらず、良くも悪くも現在のキャラを食ってしまう事が多いので、そういった
弊害を考えると、ティガの面々が出すぎるわけではなく、後日談的な役割で描かれ、尚且つダイゴはアスカへアドバイス、
こういった形だけで終わったのは上手く描いていたなーと、ファン心理だと活躍してほしくても、演出としては上手い。
 アスカとリョウの絡みが良すぎる
ダイナだった事に関して色々聞きたい事もあるでしょうに深くは追求せず、アスカへの告白とも取れる会話を交わし、
そのリョウがネオガイガレードに捕まり死を迎えるのではないか、という局面になるとアスカがダイナ状態のまま、
命がけで突撃して前期ED曲の君だけを守りたい、が流れる中「俺は今は…君だけを守りたい!」と叫んでリョウを救出。
直後にEDが始まり、今回は流れの関係上後期EDではなく前期EDの君だけを守りたい、この流れは鳥肌モノでした。
それにしても、演出的な事だけでなくダイナという作品の性質や、この最後の最後へ来てのアスカのこの叫びを考えると、
やっぱりEDは途中から変更するのではなく、最初から最後まで君だけを守りたい、で通した方が良かったのになーと。



ウルトラマンダイナ   第51話 「最終章V明日へ… -グランスフィア ネオガイガレード登場-」
最終回、思ったよりも引っ張ったり劇的に盛り上げる演出を多用するわけではなく、良い意味で普通の流れでした。
全体的に明るい雰囲気で描かれていたダイナだけに、最後はアスカが父親と再会した後に地球へ帰還、その後リョウとは
結ばれるというわけではなく今までよりも一歩前進した関係になって終わり、かと思いきやそのままアスカは消えて
戻ってこない、というまさかのラストで驚かされましたが、前向きな終わり方だった事を考えると良いかなとも。
最後は後期EDではなく、前回同様前期EDの君だけを守りたいで終わらせた方が良かったかなとは思いましたが。
 アスカがダイナと黙ってた理由
ヒビキ隊長に「何故黙ってた?」と聞かれた際に「俺…確かに目立ちたがり屋だけど…それ以上に照れ屋なんすよ」
この回答は良すぎました、思い返せば「何故黙ってたのか?」と聞かれるシーンは過去のシリーズでも無かったので、
逆にこういう質問をされるとどう答えるのか、というのは単純に興味がありましたけど、この回答は実にアスカらしい。
 リョウの気持ちは?
前回アスカに告白めいたセリフを言ったうえ、ダイナになり飛び立ったアスカへ「アスカ…行ってらっしゃい」と笑顔。
そのセリフは「いつか家庭を持って、好きな人を行ってらっしゃいって送り出すの」という前回のアスカへの言葉に
繋がってると思うんですが、コレを考えると当然リョウはアスカに仲間であるという以上の好意を抱いていたのはほぼ
間違いないと思えるものの、逆に言うと、何故出発前にアスカへ気持ちを伝えなかったのか、が少し気になるトコロ。
尺の問題云々を言えば、失礼ながらナカジマのシーンを丸ごとカットする事も可能だったわけなので、という事は、
王道展開で、リョウとしてはアスカが必ず帰ってくると信じてたからこそ何も告げなかった、が妥当でしょうか。
 全51話を見終えての感想
正直面白かったです、やっぱり見る前は平成シリーズはどうしても敬遠してしまってたんですが、実際に見てみると
アスカの明るいキャラ、全編を通して描かれる明るい雰囲気に時折シリアスなエピソード、この最終章三部作のように
非常に熱い展開が繰り広げられたり、多種多様なエピソードが用意されていて面白かったですし、何より安定してました。
特に良かったのが曲、全体的に良い意味で昭和の歌謡曲とでもいうか、明るいカッコ良さのある曲が多かったので、
耳からの印象がまず良く、脚本のほうも色々楽しませて頂いたりと、期待してなかっただけに余計面白かったです。
あと、やはりアスカがとにかく良いキャラをしていました、熱いだけに留まらず、色んな意味でカッコ良かったなと。
昭和シリーズで言えば、良い意味で初代ウルトラマンに近いかなと思いました。
特に奇をてらうわけではなく、多種多様なジャンルでバランス良く単発エピソードとして構成されていると。
ありきたりな感想ではあるものの、ホント面白かったです、色んな意味で毎回楽しく見させて頂きました。


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