ウルトラマンガイア

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 第14話〜第21話
 


ウルトラマンガイア   第01話 「光をつかめ! -宇宙戦闘獣コッヴ登場-」
2008年1月6日からTBSチャンネルで再放送が開始された分を見ての感想です、我夢がひどすぎてどうしようもなかった。
OPの幕開けがウルトラQで御馴染みのグルングルンから始まったのは好印象ですし、一話完結で終わらなかったり、冒頭が
大学のサークルで始まり、主人公の我夢も普通…ではなく天才設定っぽい感じですけど、まずは一介の大学生として開始、
というのは目新しい始まり方だったので良かったものの、失礼ながら我夢の演技がもう何と言うか、役者を目指して勉強中の
一般人かと思うぐらい棒読みでどうしようかと思いました、また間の悪い事に我夢回りの展開と脚本だけ妙にシナリオ優先で
違和感のある展開が目立ったりと、珍しく主人公だけが色んな意味で問題のある展開になってしまってるなと。
前述のように内容的には悪くなさそうな感じなので、とりあえず次回以降に期待しようかなと、しつこくも我夢がヤバイ。



ウルトラマンガイア   第02話 「勇者立つ -宇宙戦闘獣コッヴ マグマ怪地底獣ギール登場-」
相変わらず我夢の大根っぷりがどうしてよいのやら、といったガイアですが、内容的には科学者で子供の我夢の助言を
無視する隊員が現れたり、マスコミは前回だけでなく今回も出たのでウルトラシリーズにしては珍しいレギュラーだったり、
色々今後が楽しみになる要素が見え始めたのは良い感じでした、逆に隊員は数が多すぎてちょっと散漫になってますが。
とはいえ、やっぱり個人的な事を言えば、どうしても主役の我夢があまりに大根すぎるので意識がソッチに行ってしまい、
純粋に物語が楽しめない状態になってるのが、その辺りがちょっと勿体ないなーと。



ウルトラマンガイア   第03話 「その名はガイア -金属生命体アパテー登場-」
アパテーのデザインが神がかり的にカッコ良かったです、三話目にして早くも現れた謎の青いウルトラマンよりも、
そのデザインの良さと形状を変化させまくる形質、一対一での戦いなら明らかにガイアを圧倒していた実力といい、
久々にウルトラシリーズで「強くてカッコイイ敵」を見たなと思いました、金属生命体の割りに岩っぽいのはアレですが。
他だと、スペシウム光線に代表される光線技を今回ガイアが初めて使用しましたが、色が…何と言えばいいんでしょうか、
マグマ系とでも言えばいいのか、まさしく地面から出てきたような色だったじゃないですか。
アレが良い意味で印象に残ったというか、無難にいつもと同じ光線技でなかったのが好印象だったなーと。
 ガイアと命名
地球が遣わした使者なので、地球という事でウルトラマンの名前はガイアにしようと我夢、何故か伝染する隊員一同。
けどこれは真面目な話、久々に妥当な命名を見た気がします、アパテーが正統派の強くてカッコイイ敵だったのと同じく、
今までって「何故かウルトラマン○○と呼ばれる」という事が多かったじゃないですか、或いはそう名付ける展開。
確かにガイアでも、最初は光の巨人と呼称してたのがいきなりウルトラマンになりはしたものの、地球から現れた存在なので
ガイアにしよう、というのは説得力があるというか、意味がきちんとありますし分かりやすくて良いな、と。
もう一人のウルトラマンに関しては…まぁ、こちらは流石に妥当な名前という事は無いでしょうか、二人もそう上手くは。



ウルトラマンガイア   第04話 「天空の我夢 -超空間波動怪獣メザード登場-」
メザードがクラゲのようなデザインで面白かったです、良い意味で円盤生物っぽい感じにも見えましたし、空間を渡り歩く
その性質はヤプールっぽくもあったりと、我夢の固さとは裏腹に怪獣の方は相変わらず秀逸な出来が続いてくれて良好。
しかし我夢の大学の研究室仲間は凄いですよね、いくら我夢の頼みとはいえいきなり来たメールを見て規定の時刻までに
マジで装置を完成させる実力と腕前、その手腕も凄いんですが、よくもそんなに頼みごとをスパっと聞けるなーと。
 我夢に対する偏見が強すぎる
相変わらず「子供の言う事で作戦を変えるのかね?」だの「新兵器を学生に作らせてるだと?」だのと、何がそんなに
気に入らないのか分かりませんが我夢にだけはキツく当たる面々、入隊前後を問わず一番実績のある我夢によく言える。
暗に「子供の作ったものなんか信用出来ない」と言ってるも同然のくせに、続く言葉で「そいつが完成次第俺のファイターに
乗せておけ」と偉そうな隊員、お前、結局使うんかよと、この辺りいかにも傲慢というか…つまり言葉だけで考えれば、
我夢の科学力自体は信用してるわけじゃないですか、もしかしたら誤動作で使えないかもしれませんし、最悪の場合、
制作ミスで装置を起動した瞬間に爆発する可能性もある、にも関わらず自分のファイターに乗せろと命令。
これは我夢の腕を信じてるから言えるものの、最初に「新兵器を学生に〜」なので、結局我夢が子供だから気に入らない、
そういうわけじゃないですか、この辺りの先入観が何故無くならないのかなーと、エリート志向と言えばそれまでですが。
それにそんな事を言えば、どれだけの精鋭か知りませんが、毎回出撃するも怪獣を撃破出来ず窮地に追い込まれるだけ、
というクソの役にも立たないお前らファイターの方が遥かに問題だろうが、と。



ウルトラマンガイア   第05話 「もう一人の巨人 -大海魔ボクラグ登場-」
今回、正直悪くは無かったんですが、無難に纏まりすぎていたり、話数的な事も考えると我夢が故郷に顔を出すのが
早すぎるかな、という気もして、そういう意味では「悪くないけど無難すぎて感想が無い」という感じでした。
要所要所ではジョジーが良いキャラをしていたり、青いウルトラマンは登場時の曲こそ神秘的で非常にカッコイイのに、
両手を前に広げて登場するという笑えるポーズだったり、偉そうに出てきた割りにはボクラグ相手に危うく負けそうだったり、
色々面白い要素はありました、ボクラグも古き良きデザインという感じで初代ウルトラマンっぽさが出てたりと良い感じ。
青いウルトラマンの藤宮は我夢の知り合いのようですけど、こういう展開にありがちな「主人公達に敵対する存在」ではなく、
地球を救うという目的は同じなものの考え方が違う、という、言わば「敵ではないけど怪獣退治においては味方」という
立ち位置だったのが良い感じでした、この方が良い意味で話も広げれるでしょうから、今後の我夢との絡みに期待。



ウルトラマンガイア   第06話 「あざ笑う眼 -奇獣ガンQ登場-」
ガンQという名前でこのデザイン、この二つを考えた人はセンスが良すぎとかを通り越してマジで天才、凄すぎる。
ガイアは怪獣のデザインが秀逸で毎回楽しみにさせては頂いているものの、早くもこの話数でガンQのような神デザイン。
ただ逆に、折角ガンQのデザインと不気味な雰囲気は上手く表現されていましたし、我夢がガンQの存在理由に悩んで
立ち直るまでの描写が丁寧に描かれてたのに、肝心のガンQが「ガンQがガイアを吸い込み内部から破壊」という、
言い方は悪いですけど結構場当たり的な勝ち方をしてしまったのが残念だったかなーと。
特に今回は我夢だからこそ出来た展開じゃないですか、歴代の主人公と違って我夢は化学分析のエキスパートとして
登場していて、だからこそ今回必死にガンQの事で悩む展開が出来た、そういうウルトラシリーズにしては珍しい展開を、
しかも丁寧に描いていたからこそ、ガンQとの戦いも何かしら凝った演出や描写を見せてほしかったかなと思いました。
金属部分が繋ぎ目の役割を果たしているはず、という具体的なセリフもあったのに、結局その助言は特に役に立たず、
ガンQ自体もガイアが内部から飛び出しただけで爆裂するという、ちょっと最後の最後で物足りなさがあったかなーと。



ウルトラマンガイア   第07話 「地球の洗濯 -自然コントロールマシン テンカイ登場-」
今までにも怪獣や超獣、宇宙大怪獣やら円盤生物やら色々ありましたけど、自然コントロールマシンてお前。
今回は梶尾が良い味を出してたり、テンカイの行動は地球の浄化に繋がる、という自然環境の問題にも言及していたりと、
色々見応えのある内容で面白かったです、逆に言えば、だからこそ藤宮にもう少し絡んで欲しかったところですけども。
 テンカイを破壊するべきかどうか
石室コマンダーは我夢がテンカイの破壊を反対すると思ってた、と言ってましたが、実際これは難しいところですよね。
どういった作品でも度々テーマとして使われてる問題ですけど、このままいけば当然地球は汚れて壊れていくので、
それなら全てを破壊してでも一度クリーンな状態にした方が良い、という、物語上の敵がやってくる作戦。
有名所で言えばドラえもんの雲の王国で天上人が一旦地上人を全て天上界に収容して地上を全て洗い流す、その後、
何も無くなった地上に地上人を降ろして生活させる、という作戦を展開しようとしてましたけど、アレと同じで、
何も関係の無い人間は流石に居ませんが、大多数の人にとっては寝耳に水の自然破壊の原因を取らされるに等しいので、
そう考えると一概に「地球の浄化に繋がるのでテンカイの破壊は正しいのかどうか」は難しいところですよね。
地球は綺麗にするべきでしょうけど、だからといってテンカイや天上人のように強制的に決行するのは理不尽に近い。
けど、その強制的な手法に誰も反対しなければ地球は綺麗になるし、今までのツケを払わされるだけなのである意味自然。
物語的な事で言えば、石室コマンダーがテンカイの文字を読めたり、藤宮に近い発言をした事から裏切りフラグ立ちまくり。



ウルトラマンガイア   第08話 「46億年の亡霊 -超空間共生怪獣クラブガン アネモス登場-」
今回はとにかくマスコミ…というよりも暴走したのは現場に行った三名だけですが、勝手に生中継でアネモスを全国に
映してしまったせいで事態が悪い方へと発展していった、というマスコミ批判とも取られかねない内容でしたけども、
失礼を承知で言わせて頂ければ、やっぱりマスコミはこういう印象が強いですよね。
実際立ち入り禁止である旨の注意を受けたのに逆ギれした挙句勝手に現場へ潜入して生中継、そらアカンやろうと。
ところで今回個人的に「お」と思ったのは、やっぱり未来の部屋にあったダイヤル式のテレビでしょうか、懐かしすぎる。
 地球にとって人類は必要かどうか
未来は「人類に、彼らを消してしまう権利なんてないはずよ!」と我夢に叫んでたので、今回の言動を見るまでもなく
藤宮に近い考えの持ち主ですが、我夢に「だけど、破滅させられる理由も無い!」と言い返され反論出来なくなる辺り、
気持ちは藤宮と同じでも、感情が先行しすぎて周囲を納得させるだけの理論を持ち合わせてないという事でしょうか。
で、その人類ですが我夢は去り行く未来に「人類を見捨てる為なら…ウルトラマンは居ない」と呟いたと。
確かにガイアが我夢に呼びかけた事で…つまり地球がウルトラマンを遣わしたので、それを考えると、少なくとも地球の
気持ちとしては「人類は必要」という事なんですよね、或いは「根源的破滅招来体に滅ぼされるのは忍びない」ので
ウルトラマンが我夢に力を貸して地球を守らせてるだけかもしれませんが、それでも「現時点で地球に人類は必要」と。



ウルトラマンガイア   第09話 「シーガル飛び立つ -光熱魔石レザイト登場-」
今までのウルトラシリーズと違いレスキューを専門とするチームが存在する、というのは非常に面白いんですけども、
逆に今回はそのレスキューされる側の人間が、状況が状況なので動揺しまくってたんでしょうが、あまりにも態度が
悪いというか、一人で舞い上がってあたふたしてるわ文句を言うわで、正直印象は決して良くなかったかなと。
 シーガルの今後の扱い
レスキュー専門のチームというのは面白いですし、今までにない試みなので目新しさもあるものの、正直展開的には微妙。
前述のように試み自体は悪くないですし、脚本次第でどうとでも面白く出来るので、そういう意味では今後の展開に非常に
期待が持てるものの、基本的には怪獣退治がメインとなるウルトラマンで、そこにシーガルを盛り込むにはレスキュー要素、
或いは「皆が戦ってる裏でシーガルが奮闘する」という展開になるわけですけども、前者だとレスキューに時間を割くので
展開的にもソッチがメインになりかねず、逆に後者だと実に縁の下の力持ち的な扱いで良いもののあまりに目立たない。
なので悪くはないと思うんですが、実際は扱いが難しいんじゃないかなと思いました、個人的には期待したいですけども。



ウルトラマンガイア   第10話 「ロック・ファイト -宇宙戦闘獣コッヴU登場-」
コッヴの卵がエイリアンに見えたり、宇宙船がガンバスターの方の宇宙怪獣に見えたり、音楽を基調に戦う戦闘シーンが
戦闘機な事もありマクロスに見えたり、オマージュというわけではないんですが今回は、何か色んな要素が混ざってました。
ただ逆に、内容的には個人的に特にどうという内容には見えなかったのが残念かなと。
女性のみのチーム・クロウというのは面白い試みですし、男が思い上がるわけではなく「自分達には力がある」と、
展開で言えば珍しい事に女性が思い上がるというのは面白かったんですが、だからといって良し悪しがあったわけでなく、
かといってまだ初登場な事もありキャラが立ってるわけでもなかったりと、緊迫した作戦の割には何か散漫だったかなーと。



ウルトラマンガイア   第11話 「龍の都 -地帝大怪獣ミズノエノリュウ登場-」
冒頭、我夢との会話で「借りは、い、いつか必ず返しますから」「いつかなんて言わずさ、今すぐでいいんだよ」で吹いた。
内容的には風水を物語に盛り込んでいたり、最初に我夢にスティンガーの整備をさせたから武装等が頭に入ってる、という
良い意味で分かりやすい伏線が貼られてたり、全体的に上手く纏められていて良い感じでした。
ただその反面、今まで同様地球に怒りを感じて現れたミズノエノリュウが、比較的簡単に退いたのは少々残念かなーと。
尺の関係上仕方無いと思いますし、理詰めで片付けれる内容でもないので難しいとは思いますが何か欲しかったトコロ。
 ミズノエノリュウの怒りは正しいかどうか
東京を取り戻す為に現れたミズノエノリュウ、描写を見る限り人間に危害を加えていなかったのは何気に紳士的ですが、
恵の「でも…怒りからは何も生まれません」という言葉を受けて静かに地中へと戻っていくミズノエノリュウ。
個人的にミズノエノリュウの怒りは当然だと思うんですが、そもそもミズノエノリュウとしてはどうなんでしょうか、
一旦戻ったとはいえ、今回の件に関わった人間以外は地球環境とか当然気にしないので、また今後出てくるんでしょうか。
主張…というよりも言い分としては、当然地球人に不満を持つ過去からの住人の方が言い分は正しいものの、物語的には
主人公側が正しい展開にしなければならないので…まぁ難しいところですけど、どういうオチになるのか非常に楽しみ。



ウルトラマンガイア   第12話 「野獣包囲網 -獣人ウルフガス登場-」
久しぶりに藤宮が登場したものの、何か全体的に微妙…という程ではないんですけど、どこかしっくりきませんでした。
ライトニングの面々はパイロットという事もあって基礎体力が弱いとか、梶尾はサバイバル訓練を受けてるので
ウルフガスの行動パターンは予測出来たのに肝心の麻酔弾を撃ち込む射撃テクが無いとか、そういう序盤の展開は結構
面白かったんですが肝心のウルフガスに関連する藤宮の行動が、個人的には今までと違って面白みが無かったかなと。
 藤宮は何がしたいのか?
ウルフガスと相対してガイアに変身しようとする我夢の肩を叩いて制したり、日中ウルフガスが隠れている場所の
ヒントをわざわざ与えたり、基本的に藤宮は何がしたかったんでしょうか、行動自体はむしろ我夢を助ける行動に
なってるものの、普段の言動としては我夢と反対の行動で、自分の側に我夢も引き込めるような言動が目立つと。
勿論、ウルフガスが地球に来る事になった経緯などを調べざるをえない状況に持っていって、それで藤宮側の意見が
正しいと分からせる為にわざと動いてるという可能性もありますけど、どうも今回の藤宮は行動が分かり辛いかなと。
しかしアレですね、回を追う毎に我夢の演技が成長してきてる事もあってたまにしか出てこない藤宮の大根っぷりが。



ウルトラマンガイア   第13話 「マリオネットの夜 -超空間波動怪獣サイコメザード登場-」
全体的にホラー感バリバリで個人的には最高でした、舞台が山奥という事もあって、良い意味で閉鎖空間の特徴を
上手く全面に押し出す事が出来ていたのも良かったです、村人が無表情なのも狂気じみていて良好。
内容的にもKCBの面々がメインになっていて、奮闘する田端、藤宮がカッコ良すぎた玲子との絡みと見せ場盛り沢山。
逆に言えば、安定してただけに特筆するような感想は無いんですが、ホント良い意味で安定してました。
今回の展開を見る限りだと、今後藤宮は度々玲子とだけは接触…というよりも絡んで物語を進展させていく、
という感じでしょうか、現状KCBのメンバーだけで動かすとなると何かとやり辛いので、個々で動ける役も欲しいですし。


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