ガラスの艦隊

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 第14話〜第22話
 


ガラスの艦隊   第01話 「流星のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

初っ端の原作GONZOという文字に、いくら去年バジリスクという神アニメを生み出したとはいえ、やはりGONZOなので
不安感が強くまず嫌な予感がし、キャラクターデザイン原案の方の名前が「okama」で大爆笑という、良くも悪くも視聴者を
惹きつけるという意味では過去に例を見ない程に強い吸引力を秘めた開幕だったんですが、内容は結構面白かったです。
冒頭のインパクトが強ければ強いほど中身は微妙という事が多いので、個人的には嬉しい誤算やなーと。
雰囲気的にはアレでしょうか、やっぱり舞台?を宇宙にしたフランス革命、という風に捉えても良いのでしょうか。
今回の感じだとミシェルが主役なのか、それとも最後に顔見せとして登場したクレオが主役なのかは分かりませんが、
どちらもカッコイイ系なので普通に今後が楽しみですし、ヴェッティも珍しく非道系の若い敵役なので個人的に期待大。
展開の方は次回以降を楽しみにさせて頂くとして、コレ世界設定なんかはどんな感じになってるんでしょうね、パっと見は
宇宙っぽいものの、大地が剥き出しでミシェルも普通に戦艦から外へ出てたので酸素はあるっぽいですし。
まぁミシェルと言えばむしろ、隕石の直撃を受け戦艦が吹っ飛ばされ、一時的に全員気絶して気がついた時、ミシェルは
シルア→ジャンの順で倒れてる人物を見たのに、「ジャン!」と、まず年寄りのジャンを心配したのが印象的でした。
ある意味老人の方が危険なので救助に走るのは分かるんですが、こういう時って若者優先の展開が多いので珍しいなと。
他だと…「おのれヴェッティ!貴様それでも貴族か!」と、降伏の花火を出したにも関わらず砲撃してきた敵艦にオッサンが
叫んでましたけど、貴族かどうかは別にして、確かに「相手は負けを認めてるから命まで採る必要は無い」とも思うものの、
正直どちらから戦いを仕掛けたのだとしても、劣勢になったから降伏しておいて、それで相手が攻撃が止めなかったからと
いって文句を言うのは論外ですよね、筋を通すのであればまず戦闘はしないはずですし、それでも相手が一方的に攻撃を
してきてこちらが何もせずに全滅、仮にそういう結果になったとしても、そこまで自分達の意思を貫いていれば、
既に死んでいるとはいえ文句を言う資格があるわけなので、何となくこのやり取りだけは妙に違和感を感じました。
えー、面白かったので次回以降が楽しみです、甲斐田さんのカッコイイ声を久々にアニメで聞けたのも個人的には好印象。



ガラスの艦隊   第02話 「疾風のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

一話の感想で「フランス革命と捉えて〜」と書いたものの、今回はすんなり惑星オルレアンやら予告でルネッサンスやら、
モロにフランス革命で通す単語が出てきて、むしろ個人的には本作への興味が更に湧いたと同時に、前回ラストでの
カッチョエエ登場を見せたクレオが、まさかの津田さんで失礼ながら萎えたりと、良くも悪くも今回は大変でした。
個人的に津田さんの声が好き嫌いかは抜きに、やっぱり津田さんの演技って固いじゃないですか、その固さと、何と言えば
良いのか分かりませんが、妙に喋るのが辛そうな印象を受けるじゃないですか、カツカツの喋り方というか。
クレオに関して言えば津田さんの声は結構合ってると思うものの、単純に力量不足が余計目立ってしまってるなーと。
なんですか、カッコつけてるけどカッコのつけ方自体をまず間違ってるからカッコ悪いだけにしか見えない、みたいな。
まぁその辺りは今後の成長に期待させて頂くとして、クレオの仲間やヴェッティに纏わりついてる釘宮さんキャラなど、
何故か揃いも揃って個人的にはあまり好きと言えないキャラばかり登場したのが印象的でした。
感想としてはアレ、「今すぐ私を殺せ!」とミシェルは吠えたのに、クレオが剣を投げつけてくると避ける情けなさに合掌。



ガラスの艦隊   第03話 「運命のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

んー、個人的には、展開自体はやっぱり面白いと思えるんですけど、ココまで酷い作画が序盤から連続して続く作品も
そうそう無いので、やはり口ではどう言おうとも、内容の良し悪しを抜きに作画が酷いと面白さは確実に落ちるんだな、と。
ミシェルとヴェッティ達が遭遇して、予告からして次回はクレオと勝負、しかもクレオは、恐らく相手がヴェッティだと
分かってスカーフを落としたでしょうから、とりあえずコレで本筋への布石は揃ったという流れで悪くはないものの、
やはり返す返すも作画の酷さが勿体無いなーと、予告を見る限り次回は随分まともな作画のようですが…勿体無いなと。
他の面としては…ミシェルが路地裏を出たところで住人が集団でミシェルを囲み、ミシェルは「今は機嫌が悪い」と、
言外に邪魔をするなと言ってるにも関わらず数名がミシェルへ突っ込む、が余裕で返り討ちに遭う事に。
その後「次は血を見る」とミシェルが言うと残りの連中は退散と、ある意味当然の結果ですが、ほんまカッコ悪いですよね、
掃き溜めなんて呼ばれるトコで暮らしてるのにカッコイイも悪いも無いと言えばそうなんですけど、集団リンチを仕掛けて、
数名があっさり返り討ちにあったらさっさと逃げるとか情けないにも程があるなと、ザコらしい扱いと言えばそうですが。
しかしなんですか、しつこいようですけど作画さえ何とかなればもっと面白くなるであろうだけに、色んな意味で惜しい。



ガラスの艦隊   第04話 「疵痕のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

ヤベー、めちゃめちゃ熱かったです、失礼ながら前回までは作画の悪さが特筆するレベルだっただけに、内容がどれだけ
良くても今イチのめり込めなかったんですが、今回は今までで一番作画の出来も良く、何より前半のヴェッティとクレオ、
後半はお互い戦艦に乗り込んでのヴェッティとクレオ、二人の決闘の描写が秀逸すぎて異常に熱かったです。
剣劇もただチャンバラに徹するだけでなく、店内ではテーブルの上を移動したりビンを蹴り飛ばしたり、店外だと雪に足を
取られてるのでお互いその場から動かず斬りあったり、やはり店内同様雪を蹴り上げて目眩ましに使ったりと、内容的には
終始斬り合っていただけにも関わらず、間延びする事無くテンションを維持出来ていたのが何よりも良かったなと。
実力が互角だったのである意味当然ですが、お互い斬り合ってすぐに相手の実力を認め、何かで服が弾け飛んで以降も、
周囲は二人へ逃げるよう促すも頑なに決着を着けるのを優先し相手の戦艦へ攻撃を仕掛けたりと、今回は熱すぎた。
ただ熱かった反面、当初から懸念していたラルフが悪い意味でウザイだけに留まっていたのが残念ですよね。
基本的にこういうキャラは、最終的にラルフのせいでヴェッティは死ぬハメになる、或いはヴェッティに心底惚れてるので
ヴェッティを護って死ぬかと思いきや、こういうキャラはヤバイ意味での惚れ方なので逆にラルフ自身がヴェッティを
殺す行動に走る、という終わり方をするであろう展開が予想出来るのが、また余計ウザイなーと。
特に今回なんてお互いボロボロの状態だったとはいえ「まだ…奴にトドメを…」とヴェッティが言ってるのに強制的に
戦艦へ収容、挙句に生身のクレオ達にラルフが勝手に砲撃を浴びせたり、お互い戦艦にも関わらず熱い攻防を繰り広げる
正にその最中、勝手にジョン・フォール伯爵を援軍として呼んでたり、ほんま今回のラルフは空気読んでなかったなーと。
勝手な援軍を「追い返せ…!まだ奴との決着が着いていない…!」とヴェッティが激昂したにも関わらず、無視して
勝手に撤退させるラルフ、ちょっとお前艦から降りろと、いくらなんでもヴェッティの気持ちを無視しすぎやろうと。
後続での「決闘なんていけません!お命を大切にして下さい!」と言いながら泣きじゃくるラルフ、後者の「命を大切に」は
分かりますけど、決闘がいけないという下りは、流石にこの発言に関してはヴェッティに対して失礼ですよね。
決闘に水を差した時点で既に非礼にも程があるのに、お互いボロボロの状態にも関わらず決闘の決着を求めた二人、
その二人の行動を根底から否定する言葉なので、コレは酷いにも程があるやろうと、また泣かれると、正直どういう経緯が
あろうと泣いた方の勝ちという風に見えてしまうじゃないですか、アレな表現で恐縮ですが、正直ヴェッティにはあのまま、
怒りのままにラルフの顔面を殴ってほしかったなと思いました、いくらなんでも今回のラルフの言動は邪魔をしすぎてる。
というわけで、ちょっとラルフが個人的にはウザイにも程があったものの、今回はホント面白かったです、次回以降も期待。



ガラスの艦隊   第05話 「仮面のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

ゴーダの声を沢城さんが担当されていて、相変わらず沢城さんの声は神がかり的に綺麗だと再確認出来ただけで
今回の価値は十分にあったと言えるんですが、それ以外の面は無駄に熱かった前回に比べると流石に勢いが無いなと。
ミシェルとクレオが…表現に困りますけど協力し合う形になったので物語的には随分進展したものの、他はコレといって
進む事も無ければ新事実が発覚したわけでもないので無難なだけだったかなと、ヴェッティの詩が良かったですけども。
他だとアレでしょうか、アイメルの口からクルーの事が語られてましたけど、過去にどれだけの偉業を成し遂げてようと、
別に作画だけの問題ではないと思うんですがどうにも薄いんですよね、流石に主要キャラはキャラが立ってるものの、
比較的登場回数の多いアイメルですら微妙に浮いてる感があったりと、無理に数を揃えただけ、に見えてしまうのが微妙。



ガラスの艦隊   第06話 「道化のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

今回はかなり良い感じでした、てか真面目に結構面白いんですから、これで作画さえ安定してくれればもっと好評価に。
内容の良さもさる事ながら、今回は珍しく会話のテンポが良かったり、別に制作側はギャグを狙ってるつもりは無いと
思うんですが、あまりに勢いがありすぎてギャグにしか見えない箇所があったのも面白い要因の一つだったかなと。
ジルを見たシリアが「私です!シルア…シルア・モエ・シルバネーネです!」と名乗った直後、その言葉を聞いたアイメルが
「なげー」といつになくいいタイミングで突っ込んできたり、見張りを命じられたのに一秒持たずやられるハイザックetc
ここに来てようやくキャラ間の絡みも面白いモノに昇華されてきたのが良い感じでした。
感想としては、最後に背中の傷が見えた事でジルはミシェルの兄だったと確定したわけなので今後の展開が楽しみ、
というぐらいしか書く事が無いので、むしろ今回は他に気になった面での疑問を書いてみようかなと思うんですが、えー、
ミシェルの足に包帯が巻かれてるのを見て「その男はヴェッティ閣下への大事な貢ぎ物だ!何故傷物にした!」とジルに
激昂するバダット、クレオもそうでしたけど、もしかしてアレですか、クレオがミシェルに「坊ちゃん」と言ったりしてるのって、
まさか素でミシェルの事を男やと思ってるんでしょうか、ヴェッティは態度的にミシェルが女と分かってるみたいですが。
作品内は当然二次元なので「男が女にしか見えない」だとか「女が男にしか見えない」だとかいう展開はよくあるものの、
実際問題どう見ても女なのに、よくもまぁこれだけ男と間違われますよね、確かに外見的にはあまりに胸がありませんが。
まぁヴェッティのみならず、クレオは何となくミシェルが女だと理解してはいるでしょうか、比較的一緒に行動してますし、
確定出来る要素ではないものの、今回ラストで宇宙空間に投げ出されそうだったクレオの手を掴んだミシェル。
ホント性別の確定をするには弱いものの、一応手を握れば男性か女性かぐらいは基本的に分かりますし。
で、ソレに連動して気になるのが、物語当初から気になっている「本作の宇宙空間はどういう扱いになっているのか?」
設定に穴があるのか、それとも複雑な設定なので視聴者側にソレを伝えきれていないだけなのかはまだ分かりませんが、
今回なんかですと敵艦のブリッジに王家の紋章を打ち込んだ際、当然打ち込んだ箇所のガラス…まぁ戦艦の装甲がガラス
という事も無いとは思いますが便宜上ガラスで、そのガラスの部分も破壊されて、ブリッジ内の空気が漏れて宇宙空間へと
投げ出される人形兵達…常識で考えれば宇宙空間なので至極当然の事ではあります。
けど、前半でクレオが敵艦と繋がってる通路はめちゃめちゃ開け放たれてたのにそんな事は無かったり、ミシェルの救出に
生身で乗り込んできたクレオ、そのクレオ達と相対して戦うジル、この時の二人は自由に動き回り、挙句に戦う直前、
クレオによって脇へ突き飛ばされたミシェルが宇宙空間へ放り出されないというのも不自然、かと思いきや、地面が多少
盛り上がって足場が悪くなっただけで宇宙空間へ飛ばされる三人と、相変わらず統一性が取れてなかったのが残念。
確かに、クレオとジルが戦ってるシーンや、ジルがクレオ達の行く手を遮ってるシーンで艦内の酸素がもの凄い勢いで
宇宙空間へと流れてしまってる映像と演出は非常に良い感じなんですが、肝心の設定が穴だらけに見えてしまうのが…。
内容自体は相変わらず面白いので展開は期待出来るものの、もう少し設定面にも気を使ってほしいなと思いました。
ただ逆に言えば宇宙空間に投げ出されたジル、普通の作品だと酸素の無い宇宙に生身で放り出された時点で死亡は
確定ですが、本作の場合は呼吸すら可能な描写が既に成されているので、ジルの再登場に期待出来るという点では○
ミシェルがジルではなくクレオの手を取ったのは…まぁ、クレオのおかげでここまで来れたわけなので、いくら唯一の家族で
ようやく再会出来た相手とはいえ、感情で言えば流石にクレオを優先しますか、特にミシェルは義理に厚いわけですし。
その後、ミシェルの手で救出されたクレオとの会話「兄貴…だったのか?」「…違う…兄などではない…」は神すぎた。



ガラスの艦隊   第07話 「叱咤のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

良い感じでした、しつこくもコレで作画さえ安定してくれればマジで今期一番の良作にもなりえるだけに惜しいなーと。
色々感想として書きたい事はあるんですが、とりあえず冒頭で人民軍がクレオ達の戦艦を見て発言した「未確認の艦が
近付いてきてるぞ!全艦攻撃用意!」というセリフ、確かに用心するのは分かりますが、とりあえず警告ぐらいしたれと。
そんな無礼だけでなく、応接室でクレオ達を迎えたミシェル以外の三名、こういう場に居るぐらいですから人民軍の中でも
核となる人達なんでしょうけども、何故こういう時に、迎える側の人間はこう…なんと言えばいいんでしょうか、
テオドリックみたいに、クレオ達が自分達を無償で手伝ってくれるのは当然、という思考をする人が居るんでしょうね。
王道とか「そういうもの」と言われてしまえばそれまでなんですが、あまりに迎える側に冷静なキャラがおらず、しかも
初顔合わせの時はいかにも無能だったり、すぐ暴力に訴えるヤツばかりだったり、そういうのが多いのがちょっとなーと。
あと人民軍で気になったのはシルアでしょうか、コレは個人的な事かもしれませんけど、市場を歩くクレオを呼び止め、
「ミシェル様を元気付けてあげてもらえませんか?」とか一人で喋り、クレオが「関係ねーな」と言い「良かったらコレ、
食ってくれねーか?」と、市場で貰った果物を指すと「クレオさんのバカァ!」と言い脱兎の如くクレオの前から去る。
で、翌日か後程かは分かりませんが、クレオがミシェルの屋敷を訪ねると「クレオさん、よく来てくださいました!」と
笑顔で応対するシルア、何と言うか…主人であるミシェルの事を想っての行動というのは十分に分かるつもりなんですが、
なんかもぅ個人的にはめちゃめちゃイヤな女やなと思いました、勝手に「ミシェルを元気付けろ」とクレオに言って、
ソレを拒否されれば暴言を吐く、にも関わらずクレオはわざわざミシェルの元を訪れたのに事前の件での謝罪は無しと。
そんなシルアの仕えるミシェル、遂に今回は女である事が知れ渡り過去のエピソードが紹介されてましたが…とりあえず、
アイメルが、ミシェルが女である事実に驚愕していたのが意外でした、男装してても女性同士なら大体分かるような、と。
クレオはまるで驚かず「気付いていたのか…」というミシェルの問いに「まぁな」と答えていたので分かっていたようですし、
本物のミシェルがヴェッティの目の前で戦艦毎爆発し死亡が確定したわけではないとはいえ限りなく死亡した状況、
そんな時にラシーヌ扮するミシェルの姿を見て笑ったという事は、やっぱりヴェッティも今のミシェルはラシーヌであり、
少なくとも本物のミシェルではないと承知してるという事でしょうか、ヴェッティならわざわざ嘘を公言しないでしょうし。
「でも、なんでそうまでしてお兄さんに成り代わったのさ?」と問うアイメルに答えないミシェル、クレオが言うには、
ミシェルを兄としてではなく一人の男として全身全霊で愛してたからだろ、との事で、背中に傷を付けたのもそういう理由
だったからのようですけど、個人的にこの理由はかなり良いなと思いました。
王道だと「兄の意思を継いで」だとか、ヴェッティの貴族社会を打倒する為に兄の姿を借りて、辺りになるでしょうけど、
兄に成り代わってでも人民軍を指揮してるのは、単純に愛する兄を想って、というのが、悪く言えばただの自己中心的な
理由ですけど、久々に素直な気持ちで行動してる女性を見れて良かったなという感じです。
まぁ、死んだ兄に代わって、とかをやられるとあまりにBASARAと被るので、もしそうなら正直萎えるところでしたが。
しかし今回のクレオは終始良い感じでした、元々そうですが今回は特に周りの言動に流されず、ミシェルの昔話を聞いても
慰めたりするわけではなく、普段通りクレオらしい言葉でさりげなく励まして、初めて普通に笑顔を見せると、カッコ良すぎ。
後はアレですか、銀河最強の剣士を決める大会でヴェッティがスカートを履いていた事に驚かせて頂いたり、風呂場で
判明した事ですが、服を着てるとあまりに胸の無いミシェルが、実はかなりデカイ胸をしていた、という事ぐらいでしょうか。



ガラスの艦隊   第08話 「真実のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

今回は正直微妙だったかなと、クレオが圧勝し人民軍の信頼を一気に得るという王道の展開ではあったものの、ただ単に
王道を描いていただけだったので感想は無いです、こういう話は当然必要なんですけど、あまりに予定調和すぎたなと。
ふと思ったんですけど、本作は物語自体は面白いものの、敵味方共にキャラが薄いのが問題ですよね。
実際問題キャラが立ってるのは、ミシェル、クレオ、ヴェッティ、正直この三名だけなので、特に戦闘になるとヴェッティ側は
圧倒的な、キャラが立ってないという意味での人材不足が目立ってしまうのが難点なので、そろそろ濃いキャラの投入を。
ようやく素顔を見せたレイチェルはまだ何とも言えない扱いなので特に感想は無いですし、間違えてガラスの戦艦へ砲撃を
仕掛ける人民軍は面白いものの実際そういう事されたら笑えないので微妙だったりと、今回は全体的に無難すぎた印象。



ガラスの艦隊   第09話 「流転のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

過去に存在していたという強大なテクノロジーを搭載した時間移動すら可能な戦艦とヴェッティの命が長くないという設定、
この二点に関しては、個人的にはかなり微妙なトコロやなーと、悪い意味でどちらも展開的にご都合主義すぎる気が。
前者はテクノロジーや時間移動がどうの以前に、そういう強い戦艦を入手してしまうと結局力押しの展開になりますし、
後者はよくある「強すぎる敵が主人公側に負ける際の伏線」としか思えない辺りが特に微妙かなと。
しかもまた「私の命は長くない」というヴェッティの言葉、期限が明確でないので非常に曖昧なんですよね。
むしろ気になるのがラルフの妙な思考、別にヴェッティは自分が助かる為に戦艦を探してるとは一言も言ってないのに、
何故かその戦艦を手に入れればヴェッティの命が助かるのだと信じて疑わないラルフ、ヴェッティは肯定してないのに。
そんな感じで、どうも今回のヴェッティ側は展開的に無理があるというか、ちょっと強引な展開だったのが残念です。
ミシェル側としては…作戦会議で「俺の狙いはヴェッティ一人だ」と言うクレオに「なにぃ!?」と怒鳴るテオドリック。
相変わらず人民軍は何と言うか、ココで怒る理由が分かりませんよね、元々クレオはヴェッティを倒す為にミシェルへ
協力してるようなもので、別に人民軍に参加したわけではないのに自分達の思い通りにならないと激昂するテオドリック。
纏まるのが早すぎると動かし辛いキャラも居るでしょうから仕方無いとは思うんですが、どうにも鬱陶しい印象しか。



ガラスの艦隊   第10話 「悪鬼のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

面白かったー、酒場で初めてクレオとヴェッティが遭遇した時もそうでしたけど、やはり二人が絡むと一気に燃えます。
まぁ実際は絡んだわけではなく、何となくお互いの存在を感じていながら、最後は感情を見せつつすれ違う、でしたが。
しかし中立の為に非武装がルールのバルドー領、文字通り中立地帯なので中へ入る際に武器を預けなくてはならない、
というのは分からないでもないんですが、バルドー側の人間に預けるというのが逆に危険な印象を受けてしまいますし、
何より非武装を謳いながらも自分達が全身鎧で完全装備してるというのがフザけてますよね。
中立なだけであって武力放棄をしてるわけではないので問題は無いですけど、客から武器を取り上げて自分達は全身鎧、
冷静に考えるまでもなく、中立のくせに明らかに自分達の立場を上に置いてる辺りが気に入らないなーと。
で、同様に気になったのが今回のミシェル側の対応、バルドー侯B.Bの協力を得る為に来てるわけなのである意味
問題は無いものの、ヘクターの「協力して頂ければ、相応の報酬を考えておりますが…」という発言、協力者へ対して
報酬を支払うのは当然ですけど、協力を仰ぐ為の説得の段階でこういう発言をするのはあまりにも下品に聞こえますし、
「貿易宙域の支配権益の全て…」と言うB.Bに、勝手にクレオが承諾するとミシェルは激昂し、一旦退席させてもらい返事は
保留にさせてほしいと発言、その言葉に「構いません事よ…良いお返事、お待ちしておりますわ」B.Bはそう言って、
B.B本人が相談する時間を与えるぐらいなので本人的には構わないんでしょうけど、このミシェルの態度も微妙ですよね。
その貿易宙域に関するモノがどれだけ人民軍に大事なのかは分かりませんが、返事を渋るという事は、つまり「ソレを
提供してまで協力してもらった場合、差し引きで自分達が損をするのでは?」という考えに他ならないじゃないですか、
マジに平和だけを考えて新生皇帝軍の打倒を掲げるなら、クレオが即答したように、自分達に差し出せるモノがあるなら
ソレを差し出してでも協力を仰ぐべきなのに、いくら他の貿易商がどうのとはいえ即答出来ない時点で底が知れてるなと。
なのでヘクターの「報酬」発言に加え、ミシェルの「保留」発言、この二点だけで考えても、ちょっと人民軍は個人的に
気に入らないというか…一球入魂というよりも「この作戦なら間違いなく自分達は勝てる」と確信出来る状況にならないと
動かない、というタイプじゃないですか、ある意味ソレは正しいんですけど、そういうのは単純に気に入らないなと。
しかもその後「B.B程の実力者が我々に着く事になれば、多くの貴族はB.Bの選択を宇宙の勢力図の変動と読むはずです」
とヘクター、後の事を考えて行動するのは確かに当然ですし正しいんですけど、「また数合わせかよ…」とクレオが
呆れてたように、今回のミシェル達は言動がいちいち気に入りませんでした、自分達に損が無いよう行動しすぎというか。
対するヴェッティ側は「あたくしが欲しいモノを用意して下さるの?」「…いいでしょう、お望みのままに」と即答し、
ヴェッティにも同じ「貿易宙域の支配権益の全て」を要求した際、流石に今度は即答出来なかったものの「…別室にて、
検討して参りましょう」と感情を見せる事無く冷静に対応、結局ミシェル達が先にサインをしたのでヴェッティの返答は
どちらだったのか分かりませんでしたが…まぁ、ヴェッティの性格を考えればどちらの可能性もありますよね。
普通に承諾する可能性もあれば、そこまで相手の言い分のみを飲んで下手に出る必要は無い、と断る可能性も。
その後の城外での鉢合わせは単純に熱く、ヴェッティから交渉不発の花火が上がったのを見て、早速バルドーへ砲撃を
仕掛けるジラードも熱すぎました、バルドー側の誰かは「中立地帯の協定を破っている…新生皇帝ともあろうものが!」
そう叫んでましたけど、まぁ、B.Bとミシェルが同盟を組んだ事をヴェッティは既に知ってるわけなので、もはや中立では
なく、しかも敵対する人民軍と手を組んで新生皇帝軍の敵に回り、事前にヴェッティは「血のワイン」の話をしてるので、
ある意味砲撃は当然の結果ですよね、むしろ血のワインで予め「攻撃する」と宣告してるので非難される言われは無いと。
やはりクレオとヴェッティが相対すると俄然面白みが増すので今回は非常に楽しめたんですが、しつこくも作画が惜しい。



ガラスの艦隊   第11話 「餓狼のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

ヴェッティの回想の時だけ…それもヴェッティが暴行されてる時だけ妙に作画に気合入ってる気がしましたが、
内容的には良くも悪くも貴族系の子供時代としてはありがちな内容だったので、まぁこんな感じかなーという印象で。
ところで先日サイトのトップにも記した事なんですが、今回から感想を別個に書く事にします、その方が纏めやすいですし。
 ヴェッティの回想
幼少時代を過ごしたスフォルツァ家は本当の両親ではなく、ヴェッティを拾い養子にしただけという事実が判明。
冒頭で「ありがちな内容」とは書いたもののエグイ話ですよね、何故か昔から戦時中の貴族と言うと同性愛者や、ショタや
ロリを超えたレベルで年端もいかない子供を陵辱レベルで偏愛する貴族が多いですけども、ご多分に漏れずヴェッティを
養子にしたスフォルツァ家の両名もその通りで、ヴェッティを一晩中雨の降りしきる屋外に放置したかと思えば、
翌朝スープを差し出し泥に塗れた靴でスープを踏みつけて飲ませたり、地下室でヴェッティに暴力を働き、化粧をしてから
男色化行為に耽ったりと、運が悪いという言葉で片付けるのはアレですけど、かなり悲壮な少年時代を送ってますよね。
その後、今度は自ら母親に夜這いをかけるヴェッティ、が、どうやらソレは父親を殺す為の策だったらしく、母親は
ヴェッティの色香に惑わされ父親を毒殺、喜び勇んでヴェッティを抱擁する母親をナイフで刺し殺し屋敷を燃やす展開に。
ありがちとはいえ結構良い描写だったので楽しめたんですけども、むしろ心配なのはヴェッティの今後です。
稀に頭がかち割れそうな頭痛が発生してるので、恐らく無難にクレオとの勝負中にソレが原因で敗北して死亡とか、
単純にそういう展開になるとは思うんですけど、ヴェッティの歩んできてる道は…勿論多少の差やソコへ至るまでの過程に
違いがあるとはいえ、基本的にはグリフィスと似たような性格と展開じゃないですか。
なのでヴェッティは最後どういう結末を見せるのかなと、ただ惨めに死ぬだけ、とかはまずありえないでしょうし。
 ヴェッティ と レイチェル
スフォルツァ家で受けた屈辱を話すと「私なら自殺する」と言い「死んだら誇りは保てる」と言うレイチェル。
そんなレイチェルに言った「本当の誇りとは…相手に同じ屈辱を味あわせる事です」というヴェッティの発言はあまりに神。
安易と言ってはアレですが、個人的にも誇りを選んで死ぬというレイチェルの考えに賛同する性格なんですけども、
よくよく考えるとヴェッティの言うように、相手へ同じ屈辱を味あわせる方が自分の誇りをより保てるわけなので、
ちょっとコレは流石ヴェッティというか、久々に素で心が打ち震えました、やっぱり凄いヤツは言う事も凄いなと。
けどレイチェルはどうなるんでしょうね、実際どうなるかは別に、ラルフは良い意味で今後の行動が色々予想出来て、
しかもソレが全く真逆の行動を起こす可能性が高いだけに楽しみなんですが、レイチェルは露骨にヴェッティへ、
幾人ものパトロンへと乗り換え、B.Bをたぶらかし、レイチェルの父親ゴルナ法王とも結託した、という話をしても、
「私はその光り輝く道を…貴女と共に歩みたい…」とヴェッティに言われると「貴方が茨の道を歩もうと言うのなら…
私もお供致しましょう…ただし…愛はありません。銀河平定による宇宙の統一、民の平定…その手助けをするだけですわ」
とは言いつつも「いつかこの偽りの愛も…真に変えてみせましょう」とヴェッティが言い、そのまま普通に接吻を受ける
わけなので、既にこの時点でヴェッティに堕ちてるわけじゃないですか、勿論ヴェッティのように表面上は堕ちたように
見せておきつつ、実はレイチェルにも別の思惑があってヴェッティを利用するつもり、という可能性が全くないわけでは
ないものの、悪い意味で今後の展開が読めないだけに、どういう展開になるのか気になるなーと。
 人民軍
「くだらねぇ…戦は数じゃねぇ」「寝返った奴らは貴族じゃねぇのかよ」「このままじゃお前ら…負けるぜ」
客観的に見るまでもなく事実を冷静に言うクレオに対して相変わらず「後ろ向きな事ばかり言って」だの「これじゃ彼と
一緒には戦えないよ」だのと文句を言う人民軍が、悪い意味で相変わらず凄いーな、常識が無さすぎるというか。
意見の合わない人間と一緒に戦うのは難しいですけど、それ以前にクレオの言葉を吟味する事無く、自分達の意見や
行動が間違いなく正しいと思ってるのがしつこくも異常ですよね、しかも最初は自分達からクレオに協力を要請したくせに、
そのクレオが協力要請の有無に関わらず以前同様に、普通に振る舞ってるのに自分達の意向に従わないと「何故?」と
理由を聞くわけでもなく、ただひたすら文句を言うと、というかそら負けますよね、実際問題こういう連中が上に居ると。
 領主の描写について
名前は忘れましたけど「腰抜けめ…裏切り者に帰る場所などないわ」とジラードに言われ捕縛されたヴェッティ側の領主。
その言葉通りに受け取れば「ヴェッティ達を裏切ったくせに追いつかれると死にたくないから降伏」じゃないですか。
で、捕まって死にたくないからかミシェル達の居るカデル領の位置を漏らして命乞い。
一方ミシェル側だと、約束の段階では「一緒に前線で戦ってもらう」という取り決めがあったらしいのに、実際軍議の場で、
「戦いたくないから人民軍側に付く事にした」とか言い出す領主連中、つくづくこの作品は領主の描写が秀逸やなと。
 ヘクターの行動
領主達の話を聞いて「所詮は烏合の衆…」と独白し、出陣するクレオを見送った後に捕虜の様子を見に行くヘクター。
妥当に「ヤバイくらい強いけど扱い辛い男」に取引を持ちかけて一緒に戦ってもらう、とかの展開だとは思うんですけど、
もし仮にその通りだとしたら「どうやってその男を捕まえたのか?」が気になります。
間違って味方の戦艦に発砲したり、警告も無しに発砲する人民軍がどうやってそういう手練を捕える事が出来たのか。



ガラスの艦隊   第12話 「落日のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会

ミシェルに相談もせず勝手にヘクターがサインした停戦条約の書類が罷り通ったり、艦隊戦は作画関係無くCGなので
全体的に良い感じで曲も盛り上がるモノが使用されていて良いのに、ガラスの戦艦が一艦で敵艦隊を駆逐していったり、
多少寒い要素も目立ってたものの、中盤〜後半にかけての盛り上がりは非常に良い感じでした、次回総集編は残念。
 クレオ と ヴェッティ
再会した二人の第一声が「やっと会えたね」「待たせたな」だった時点で震えるモノがあったんですが、冷静に考えると
微妙にヴェッティらしくないやり口ですよね、一人で待っててタイマンでの勝負だったのはヴェッティらしいものの、
クレオはその決闘の場へ来るまでにザコの相手をしてるので、例え相手がどれだけザコであろうと疲れますし剣も確実に
刃こぼれするわけなので少なからずクレオが不利な状態での戦いになりますし、何より何かしらの罠にハメたっぽい
展開だったので、ちょっとヴェッティらしくなかったかなーと、前回はあれだけ勝負に固執していたのに。
会話的には相変わらず良い感じで「君は所詮風!風はただ…吹き抜けるのみ!」「風はやがて嵐を呼ぶ!」と中々良好。
その後、ヴェッティがクレオの心臓を狙って突きを繰り出してくると「待っていたぜ…この一撃」で剣を破壊するクレオ。
正直狙い通りの攻撃が来たからといって簡単に剣を破壊する事が出来るのかどうかは疑問ですが、むしろそれ以上に、
「お前の負けだ…ヴェッティ…その首、頂くぜ」そう言ってマジにヴェッティの首を刎ねようとするクレオに吹きました。
確かにクレオの性格を考えれば相手は殺すでしょうけど、勝負が終わればさっさとトドメを入れる気概が凄いなと。
が、どういうわけかクレオは苦しみ始め、心臓を押さえて身動きの出来ない状況になり、逆にヴェッティにはそうなる事が
分かっていたらしく、苦しむクレオの剣で逆にクレオの胸を突き刺し「風は…嵐を呼ばなかったようだね」と言い放つと。
あまりにもヴェッティの一連の流れがカッコ良すぎて何とも言えませんでしたが、クレオと違ってココがヴェッティの
甘いところでしょうか、クレオは首を刎ねて殺そうとしてたのに、ヴェッティは首を刎ねるわけでもなく心臓を一突きに
するわけでもなく、まず胸を刺して、勝利を宣言してから殺そうとすると。
前回の「誇り」に関する下りでも判明したように、ヴェッティは相手に同じ屈辱を与える事を良しとしているので、
むしろこの行動は正しいんですけど、誇りにこだわりすぎた結果、クレオを殺し損ねた事を考えると何とも言えないなーと。
 ミシェル と ヴェッティ
そしてクレオに、今度こそ返す一撃で首を跳ねようとしたところへミシェルが登場しクレオの窮地を救う展開に。
ただミシェルはクレオと違って戦闘描写が一切無く、次に映った時は「ミシェルの剣を弾き飛ばすヴェッティ」だったので
ちょっと可哀想な気も、兄のミシェルがヴェッティに勝てなかったのである意味予定調和の結果ですけども。
 クレオの行動を読んでいたヴェッティ
クレオがソレイユの中心部に心臓抜きを決めると、クレオが突っ込んでくるであろう部分を予想してソコを重点的に
補強して待ち構えていたヴェッティ、しかも正面からガラスの戦艦が突っ込んできてるのに避けようとすらしない。
自信があるからこそ出来た行動でしょうけども、むしろ臣下達がよく許したなーと。
実際クレオはヴェッティの罠にハマったものの、可能性で言えば「別の箇所から突撃してくる」という可能性が、
100%無いとは言い切れないじゃないですか、なのでコンラット達が止めなかったのが凄いなと、むしろ臣下の根性が凄い。
 暴走するヘクター
和睦に際しての条件は飲むというコンラッド、しかし「ただし、ミシェルの身柄はこちらに引き渡してもらう」と発言。
すると「なんだと!?」とテオドリックが激昂するも「我々の目的を完遂する為です、ミシェルも分かってくれるはずです」
などと勝手な事を言うヘクター、後述でヘクターも言っていたように、和睦だろうと何だろうと銀河が平和になるなら
それでいいとは思いますし、その為の手段を選んでられないというのが人民軍の内情的にも事実だとは思いますけども、
自分達のトップのミシェルを引き渡せと言ってきてるのに、ミシェル本人に確認を取らずその条件を呑もうとしてるのが
ヤバイですよね、しかも冷静な軍師タイプですらないので、色んな意味で人民軍にマイナス要素しかもたらさない行動。
当然、そんなヘクターは「お前はもう同士じゃねぇ!目障りだ!」とテオドリックに拒絶され、ソレに激昂したのか、
或いは小悪党に多い「自分の思い通りにならないと満足出来ない」タイプだからか、背後からテオドリックをナイフで刺殺。
その後勝手に停戦条約を結んだわけなので、展開的には面白くなってきましたけども…唯一問題があるとすれば、
やっぱりヘクターの個性が無いうえにキャラがまるで立っていない、という根本的な問題でしょうか。
相変わらず本作は内容の良さとは別に、ミシェル、クレオ、ヴェッティ、このメイン三名以外はまるでキャラも個性も
出来上がっていないので、この三名以外から離反者が出ても驚きや今後の展開面での楽しみが一切無いんですよね。
ヘクターも同様で、別段感情移入出来るようなキャラでもないので、キャラ的な意味での今後が期待出来ないなーと。



ガラスの艦隊   第13話 「迷宮のごとく…」
(C)2006 GONZO/「ガラスの艦隊」製作委員会
総集編、冒頭とラストの10秒前後のみ新規カットとミシェルの新録で他は時系列での展開順で総集編、キャプは無しで。
で、総集編で新規カットも合わせて20秒程度しか無かったわけなので当然感想として書く程の事があるわけでもなく。
基本的に常時早送りだったので、もしかすると「映像に合わせてミシェルがその時の事を新録で独白」という箇所が
あったのかもしれませんが、ちゃんと聞いてないのでやっぱり感想は無いです、次回以降の展開といい加減作画に期待。


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