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□ HEAVY RAIN -心の軋むとき- □ 初PS3ソフトです、サイレンNTとどちらを買うか迷ってたんですが、発売直後という事もあってこちらに惹かれて。 プレイ環境はCECH-2000A、2010年3月09日時点で配信されてるアップデートでのプレイです。 このゲームの感想としてよく挙げられているのが「面白いけど二周目以降システム的にひどい」「バグ多すぎ」 「フリーズ多すぎ」この辺りがよく挙がってますけど、とりあえずフリーズは一度経験しました。 ジェイデン初登場のチャプターで、捜査終了後車に乗ろうとしたトコでフリーズ、新型PS3だろうと余裕でした。 3時間半程しかプレイしていないんですが、この時点までの感想としては非常に面白いです、先が気になる展開。 逆に言えば、面白いだけにこの序盤の時点で早速フリーズに遭遇した、というのはなんとも残念でなりませんが。 一気にプレイしたいゲームなので時間のある時にやるべきか、毎日少しずつでもやるべきかイイ意味で迷えるなーと。 ▼良い点 ・初起動時のインストール中、画面に折り紙講座が表示されるのは面白い試み。 ・映像が非常に綺麗で作りこまれてる、特にゲーム起動時の雨とタイトル画面はガチでヤバイ。 ・和ゲーのようなメロディアスさではないものの、曲の雰囲気が全体的に高レベル、ピアノの使い方が特に上手い。 ・洋ゲーの特色というか、カメラアングルやイベント時の見せ方と描写が非常に上手い、プレイヤーが入り込みやすい。 ・同様にキャラの動きもモーションキャプチャーを使ってる関係上、非常にリアルな一挙一動足で感心する。 ・それらの要素が合わさっているので、緊張感のある展開の時はとにかくもう凄い、強盗のチャプターとかマジで緊張。 ・全くの私事ですが、グレイスがやたら美人で吹いた、別に吹く必要は全く無いんですが。 ・AVGにQTEを盛り込むというのはどうなのか、と最初は思ったものの上手い具合に活用出来ていて面白い。 ・特にR3に相当する右アナログスティックをここまで有効活用しているゲームは初めての気が。 ・チャプターを進めるにつれて、定期的にボーナスが解除されて様々な特典を見る事が出来るのは良い感じ。 ▼悪い点 ・モーションセンサーをキャラの動きに見立てているのは面白いものの、上下に振る動きの反応が若干悪い気が。 ・セリフ一つにせよスキップ出来ないのは流石に不便というか、周回プレイに対する配慮がされてない。 ・R2で前進というのは悪くないものの、全体的に色んな意味で操作性が悪い。 ・イベント時の時間制限付き選択肢、揺れ動く心情はリアルに表現されているものの「□」「○」の差が分かりにくい。 ・同様に「このボタンはこの選択肢に対応している」を確認している間に時間オーバーする事が多い。 |
□ HEAVY RAIN -心の軋むとき- □ 約10時間でクリアしました、主要キャラ全員生存で犯人死亡、最初に到達したEDがグッドEDっぽいのは微妙な気も。 難易度は初期設定の最高難度のままプレイしましたけど、基本的にこの難易度設定に関してはQTEの受付時間だったり、 例えば□を押す場面で一度間違えても低難度ならOKだったり、恐らくそれぐらいの違いでしょうか。 このEDがグッドEDなのかどうかは分かりませんが、仮にグッドEDだとすると、その面での難易度自体は簡単かなーと。 プレイヤーが心理的に迷うかどうかは別にして、単純にゲームとしてプレイしていれば大体このEDに辿り着くような印象。 フリーズは最終的に2回でした、特別大事な場面というわけではなかったので心情的にはまだマシな感じ。 以下は初回プレイ〜クリア以降までに感じた良し悪しやまとめの感想なんかを、ADVなのでそんなに無いんですが。 ▼良い点 ・音声を日本語か英語、字幕を日本語か英語、果てはメニュー表記まで日本語か英語か自由に選択出来る親切設計。 ▼悪い点 ・洋ゲーの場合どれだけローカライズが素晴らしい作品でもよくある事なので仕方無いんですが、時々字幕が遅い。 ・映像のクオリティは非常に高いものの、終盤は処理落ちというか、若干映像がもたつく事がある。 ・恐らくゲーム内でのフラグ立てのプログラムミスによるバグだと思いますが、時々理屈に合わない展開や言動がある。 ・QTEやセリフ選択があるので仕方無いとは思うものの、ムービーにせよセリフにせよスキップ不可は二周目キツすぎ。 ・色んな作品が世の中には溢れてるのでコレは仕方無いものの、どうしてもSawを連想してしまう部分がある。 ・音飛びや最初の一瞬音が出無い、とかの音に関するバグが多すぎ。 † トロフィー 初回プレイで取得したトロフィーは30/56、48%、流石にシステム面の問題で二周目がキツイので全取得の予定は無し。 取得したトロフィーは「ハッピーバースデー」「インタラクティブ・ドラマ」「救世主」「私立探偵」「FBI捜査官」 「自制心」「ゴールド免許」「ネコとネズミ」「タフガイ」「感電」「グッド・コップ」「ブッチャー」「逃亡者」 「名ピアニスト」「解毒」「殺人犯」「お利口さん」「シェフ」「ラヴァー・ボーイ」「エスケープ・マスター」 「水泳コーチ」「優しい心」「犠牲」「氷のように冷たく」「情け」「HEAVY RAINヒーロー」「4人のヒーロー」 「試練マスター」「マニア」「ショーンを救え」でした、大体クリアした時点で25〜35は取得出来るような気が。 初PS3ソフトだったのでトロフィーに関しても初の経験だったんですが、巷でも言われてるように実績そのまんまで、 正直色んな意味でどうかなという気もしたんですけども、プレイヤーのモチベーションにもなるのでいいんでしょうか。 とりあえずそんなトロフィーに関しては上手い具合の配置というか、洋ゲーらしい配置だなと思いました。 普通にプレイしているだけで半分は取得が可能で、尚且つ狙えば取れるレベルのモノが用意されているのも上手いなと。 強いて難点を挙げるならシステム面の不備でしょうか、基本的にADVはトロフィーの全取得が簡単な部類にも関わらず、 このゲームの場合はスキップが無いので二周目以降が半ば作業プレイと化してしまうのが勿体無いなーと。 † 消化不良な設定 イーサンの記憶障害やマディソンの不眠症、スコットのぜん息…はまぁ曲解すれば伏線と取れなくもないのでアレですが、 全体的に「この設定や言動はなんだったのか?」という点が多すぎるかなと思いました、特に前者二人の設定。 例えばジェイデンの副作用のように、重要なシーンで目眩が発生して窮地に、とかに使うならまだしも、イーサンは 序盤で再三記憶が飛ぶシーンを見せられ、マディソンも初登場の時点で既に不眠症…と思いきや悪夢を見てる展開。 こういった重要っぽい設定が結局ゲーム中でなんだったのか、が語られないのはどうかなーと。 どうやらDLCの方でマディソンに関しては語られそうですが、少なくともこういう事は本編内でちゃんと見せるべきの気が。 † クリア後の感想 システム的な理由で二周目以降、或いは「この場面でこの選択をしていればどうなったのか?」の派生展開を見るのに、 色んな意味でダルくなってしまうのが非常に惜しい限りでしたし、犯人判明後よくよく考えると展開的に穴や矛盾が 多すぎたり、ホント色んな意味で後一歩が目立ちすぎるゲームだったものの、感想を言えば単純に面白かったです。 一周目はゲームへの没入感が凄かったですし、映像的にも気合が入っているうえ、イーサンに対する試練を始め プレイヤー側としてはドキドキしながら物語を進める事が出来たので、一周目はホント非常に楽しませて頂きました。 モーションセンサーを用いた没入感向上も上手く出来ていたと思いますし、QTEも緊張感を煽る役目を果たしていたなと。 サウンドノベルや画面下部にセリフ等が表示されて展開する従来のADVとは違う新しい形のADVでしたし、前述のように 惜しい部分こそ多かったものの、まとめの感想としては十分面白いソフトだったと思いました。 少なくとも没入感という点で考えれば昨今でも群を抜いた完成度だったのではないかなーと、ドキドキ感が半端じゃない。 今後は今回の反省点を活かして、システム面を更にブラッシュアップしたADVを作られる事もあると思うので、今後の 新作にも期待したいです、難しいかもしれませんがDLCでもそういったシステム面の改善が見られれば尚良好。 |