ホラー

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キャビン・フィーバー
レンタルDVDで観賞、久々に王道モノのホラー映画という内容と展開で、もはやただそれだけで好感が持てました。
開幕は犬が未知の病原体に感染した映像、旅行へ出掛ける若者達が馬鹿騒ぎしてる映像、妙な男と出会うバート、
その男を結果的に殺害してしまう若者達、翌日カレンが感染、全員が「他にも感染者が居るのでは?」と疑心暗鬼に、
ヤケになりポールとヤるマーシー、次々と死んでいく友人達、最後に生き残ったジェフも死亡、最後は全国出荷なので
元来のホラー映画とは規模が違うものの次回作への布石とも取れる締め方をしてたりと、久々に秀逸な作品でした。
色んな意味で細部に拘ってるなと感じました、最初、車の中でワイワイやってる時ポールはGBAを持っていたり、
小屋に到着したら皆で遊ぶ前にヤるジェフとマーシー、旅行を利用して告白するポール、確認もせずに発砲するバート、
途中で寄った店で万引きするバート、ウィンストン警部補に旅先の出会いを楽しめと言われて増長したのか、カレンが
眠ってるのをいい事に下腹部を勝手に触るポールと、全体的に、騒ぐ若者特有の描写が良い感じでした。
ただ、確かに数多のホラー映画でもヤってる若者は多いものの、モロに映像を流す必要は無かったんじゃないかなーと。
マーシーがジェフのケツに指突っ込んでるっぽいとかは別にいいんですが、胸がモロに描写されてたじゃないですか、
ある意味では「胸がデカくてヘソ出しルック」というホラー映画のヒロインの王道ではあるものの、敢えてヤってるシーンを
入れる必然性は無かったと思うので、個人的にはこのヤってる映像のみが唯一残念でした。
他は非常に良い感じ、特に「徐々に仲間が感染していく」というのが面白かったです、心理的にジェフ達が恐怖を感じ、
友人であるカレンにすら触らず、カレンが触った可能性のあるモノにすら触りたくない、と考える過程が良かったなと。
こういうのが一番怖いですよね、殺人鬼に狙われてるというのもシャレにならん恐怖ではありますが、感染元が不明で、
何がどうなって感染するのか、が全く分からない状況が一番精神的に堪えるやろうなと。
で、確かにジェフはカレンを放ったらかしにして一晩を森で明かしたものの、カレンを放って逃げるわけにはいかず、
かといって車も無しに森を出歩くのは人を襲う狂犬がウロウロしてる事を考えると出来ない、隣家に人が居ない、
状況的にどうしようもなく、マーシーのようにヤケになるのも分かりますし、ポールのように冷静になるのも分かる、
諸悪の根源でクズとはいえバートのように一人で逃げ出したくなるのも理解出来ますし、ジェフのように自分以外は何も
信じず何一つ触らないものの翌朝友達がどうなったか確認する為に小屋へ戻る、というのも分かるなーと。
ホント、色んな意味で本作は久々にホラー映画での大当たり、という感じでした、正直面白い。
良い意味でホラー映画の王道をイってるのも良かったですし、何より徐々に感染が広がっていく過程と描写が鬼秀逸。
キャラ的な面で言えば、やっぱりバートは最悪ですよね、途中の店で皆が買い物をする中、自分一人だけ万引き、
リスと間違えて人を撃ったのに「人を呼んでくるから」と言い逃げ出そうとしたり、男がただならぬ状態の外見をしていて、
「病気だから水をくれ」と言って近付いてくるとビビって発砲、その晩、男が助けを求めてやってくると、ジェフを初め
他のメンバーは全員病院へ電話しようとしたり水や毛布を与えようとしたのにバートはバレるのが怖いからかドアを閉める、
キャンプファイヤー用と言って火を炊き自分は狩猟に出かけたりと、ほんま最悪やなと、ちゅーかコイツが男を撃ったり、
或いは小屋へ来た時に拒絶しなければジェフ達は全員死なずにすんだかもしれない事を考えると悪魔やなと。
逆に良い感じだったのがジェフ、確かに感染の恐怖を考えたからとはいえ友達のカレンに触ろうとせず放置したのは
友達甲斐が無いにも程がありますが、おかげで唯一感染せずに最後まで生き残ったわけですし、バートが炊いた火を消し、
山火事になったらどうする、とマジでキれる辺りが好感触でした、所謂今時の若者なら「おい、危ないやんけ(笑)」
みたいに笑い話で済ませる節があるので、その点を考えても良いキャラしてたなと。
感染源は貯水池の水だったわけですけども…コレは、厳密にはどうなんでしょうね、ポールもマーシーもカレンの体に
触れたものの水は飲んでた…描写があったと思うので、つまり「水に触れるとアウト」なんでしょうか?
感染者にタッチするだけならギリギリセーフ?まぁ感染者へ触れたのはポールとマーシーだけなのでアレですが。
というか、そもそもジェフがバートとしていた「ビールだけで過ごせるかどうか」は伏線と考えて良いのでしょうか。
実際バートは賭けに負けた際に水を飲んで、ポールは直接カレンの臀部に触り水で手を洗い流す、恐らくまだカレンが
感染してた時点では感染してなかったであろうマーシーもポールと、ポールが「コンドームは?」と言ってるのに
生でヤって風呂へ入っていたので…てか、ホント今更ながらちゃんと各自に警告があるんですね、カレンに関しては
湖へ入ったのが原因でしょうから、つまりカレン以外は全員感染せずに済む可能性もあった、と。
何にしてもホント面白かったです、ホラーでも「あ、結構良いかも」と思う作品はココ数年でも何本かありましたが、
心の底から面白いと感じれて、久々に洋画でDVDを購入するのもいいかもしれない、と思えた本作は極めて秀逸な作品。



クライモリ
本日はシークレット・ウインドウ、ヴィレッジ、クライモリ、楽しみにしていた洋画三作のDVD発売日、
知名度で考えれば前者二作品をまずは見るんでしょうけども、やはりホラー好きとしてはクライモリを
まずは見るべきだという事でクライモリを見てみたんですけども…スティーブン・キング絶賛という例の
評判を信じすぎていたせいか、正直個人的には今イチという感じでした、恐怖感も特に無いですし。
通常のホラー映画と違い殺人鬼が一人ではなく数名同時に追いかけてくるというのは中々斬新で良いと
思いますし、昨今ソレ程珍しくないとはいえ殺人鬼がボウガン、ナタ、銃、多種多様な武器を使用してくる、
この辺りは他のホラー映画と違う印象を受けて良いんですが、約90分という枠を考えれば恐怖感、痛さ、絶望感、
そういったモノは感じませんでした、序盤であっさり数名死ぬのが裏目に出たな、という感じで。
森を舞台にしていたというのも難点かなと思います、真昼間の森で殺されていくというのは熱いですし、
15禁のおかげか、顔面を斧で切断するシーンが飛び込んでくる、足を切断された死体が生々しい映像で
数秒間画面に映し出される、そういった映像的な良さは確かにあったんですが、スピード感が無いかなと。
例えば似た系統の作品ですとテキサス・チェーンソーが挙げられますが、あちらも序盤は森を逃げ惑う
展開ながらもカメラワークの良さと、何よりチェーンソーを振り回して追いかけてくるので捕まれば確実に
殺されるという恐怖感があったのに対し、本作は近接武器は斧とナイフのうえ、殺人鬼側が楽しんで
調子に乗って近付いてくるというのが恐怖感を半減させてました、挙句に調子乗ってるせいで死ぬしな。
最初の二人が死ぬまでの20分間、中盤滝に隠れる10分間、この30分を削って60分で再構成した方が、
純粋にホラー映画としての面白さは向上するのではないかと思いました、惜しい作品という感じでしょうか。
ところで全然話は他所へと逸れるんですが、こういう映画もジャンルはホラー扱いでいいんでしょうか?
ある意味パニックだと思うんですが、パニックは基本的に飛行機や船がヤバなる、とかの作品ですし。



人間人形デッドドヲル

DVDのジャケ写が神がかり的に見事だったので衝動的にレンタルしたんですが、内容の方は今イチやったかなーと。
何気にDVDの表紙とチャプターメニュー時に表示されてる絵、コレが本編ではまるで関係無かったのが特にショックでした、
言わばそのエグそうな構図に惹かれて見てみようと思ったわけなので、中身と関係無いのはある意味サギやなと。
無駄にダラダラ展開させるわけではなく約80分に収めていたのは良かったですし、冒頭やスタッフロールで使用されてる
曲が神がかってたのは素晴らしい限りなんですが、肝心のエグさやグロさが感じられなかったのが残念でした。
殺害シーンはまともに描写されず、かといってエロシーンがピックアップされてるわけでもない、どちらかと言えば
人形を奪い取って他人に奪い取られるまでの描写がメインだったので、その時点での所持者次第で面白みがまるで変化、
特にデイブなんかはライリーと違いストーカータイプの性格でただのDQN、そのDQNの所持時間が一番長い、というのが、
丁度見てて「なんかあんまおもろないな」と感じてる時に来るので、相乗効果で余計ダルくなってしまうというか。
基本的に人形奪還理由や奪回後の行動が九割エロ目的だったのも残念でした。
確かにパっと見は精巧なダッチワイフなので仕方無いですし、一人暮らしの男が全裸に近い格好の女の人形発見して、
誰にも見られる事無く家に持って帰ったらヤってまう気持ちは理解出来ますが、ことごとくエロ目的だったのが微妙。
そういう意味では文字通り殺してでも自分のモノに、を体現したライリーは良い感じでしたし、イジーもマクイーン夫人が
ヤってる最中に人形に夢中になったのでキれて没収、持ち帰った後も手に釘を刺して居間に飾るという奇行、
ソレを見たデイブに「面白いだろ?」と言ってたので観賞目的だったという、この二人はエロ目的でなくて良かったです。
逆にエロ目的でも、マクイーン夫人のように「ヤってる最中に発見したけど人形に夢中になった」というレベルでの
一目惚れなら「中々やるな」と思えるので良かったんですが、他の男連中はひたすら微妙やったなと。
また展開と演出の関係上、序盤は人形が生きてるのか、人形を見てる人間が妄想してるだけなのかが分かり辛いのも
キツイところかなと、挙句に人形役の女性が可愛いわけでも綺麗なわけでもないので、他人を殺してでも奪い取る、
までハマれる程に惹きつけるモノが感じられなかったのも残念でした、無機質な感じは非常に良く出てたんですが。
むしろ「目的の為には手段を選ばず」ではなく「手段の為には目的を選ばず」のレベルで本末転倒かもしれませんが、
やはり男の大半がエロ目的に人形を使用していた事を考えると、マクイーン夫人のように胸がデカくてスタイルも良い、
そのうえ程良くヤけてて扇情的に見える、作中の描写を見る限りマジでただのSEX狂、という女を人形にした方が、
「人形を見て欲情した」から「持ち主を殺してでも奪い取る」に説得力が持てたんじゃないかなーと。
個人的な感想としては微妙でしたが、冒頭の曲が良かった事も含めてそれなりには楽しめました。
時間の関係上デイヴでの中弛みも一瞬だったのでソレ程時間を無駄にしたという印象も無いので…まぁ、無難に微妙。
むしろ、作品紹介の一本目に収録されていた殺戮職人芝刈男、コレにヤられました、タイトルだけで吹くとか久々の経験。



28日後...
レンタルDVDで観賞、吹き替えだと主人公を三木さんが担当されてたので全編吹き替えで観賞しました。
稀にそうでないものもありますけど、基本的にパッケージの裏に吹き替えの声優さんも記されてるじゃないですか、
実はあるまじき事に、ソコに三木さんの名前が記されてあったので見てみる事にしたんですけども面白かったです。
冒頭が映画版BIO 1のラストみたいな導入だったので一瞬何事かと思いましたが、ホラー系の作品が好きにも関わらず、
ゾンビ系や本作のような「既に壊滅的状態から始まる」という作品は殆ど見てなかったので普通に楽しめました。
強いて言えば、フランクが死ぬまでの感染者からひたすら逃げて目的地を目指す前半の方が面白く、以降の軍隊に
匿ってもらうものの実はコイツらが良心的な一名を除いてクソばかりだった、この後半が…勿論面白いのは十分に
面白かったんですけども、本作独特の感染者があまり関係の無い展開になってしまっていて残念でした。
セリーナ達を助ける為に捕らえられていた感染者を解き放って内部の人間をジムが追い詰めていく、というのは中々
熱い展開でしたけども、折角前半の展開と状況が面白かっただけに、中盤で雰囲気が変わったのは残念だったなーと。
しつこくも全編通して面白かったんですが、個人的にはフランクが死ぬまでの展開の方が面白かった、という感じで。
キャラ的にはセリーナが良い感じでした、ホラー系統の作品の場合、設定や展開の関係上後半は主人公やヒロインが
相手を逆に攻撃し出す以外は特に変化が無いのに、セリーナは序盤「感染したら躊躇わず殺す」とジムへ宣言したのに、
実際ジムが目の前に現れて、パっと見で感染してるのかどうか判別出来なかった、しかしジムは血だらけで徐々に
こちらへと歩み寄ってくる、そんな状態でナタを振りかぶったのに目の前で止めて殺さなかった辺りが良いなーと。
成長してるというのもそうですけど、ホラーの場合、あまり前半に伏線をばら撒くという事が無いだけに余計良好。
まぁ、序盤は序盤で噛まれたマークを即殺すという、素晴らしく殺伐とした様子を見せてはいましたが。
その感染理由は、感染者に噛まれたら感染する、感染者の血が口に入ったら感染する、という説明が序盤で入ったので、
てっきりマーク以外にもそのどちらかの理由で感染するキャラが現れるだろうと思っていたら、フランクが上を見上げた際、
ソコに有った感染者の死体から血が滴り落ちてフランクの目へ入り感染、この手法がひたすら上手いなと思いました。
目から血液感染とか状況限定しまくりじゃないですか、しかも直前に、フランクの背後を何かが動くようなカメラの視点が
数回あったので、安直に「ジム達から離れた事で感染者に襲われる」という展開になると思っていただけに余計感動。
ただ、感染したマークを即銃殺した軍隊の連中、結果的に後半で「女目当てのクソな連中だった」という実態が
判明したわけですが、フランクが感染した数秒後に様々な角度から射殺した事を考えると、どう考えてもジム達があの場へ
到着した時、或いはフランクが感染する十数秒前にはあの場に到着してたでしょうから、つまりフランクがどうなるか、
セリーナ達女性陣が離れて行動するかどうか、を見てたという事でしょうから、やっぱり最悪な連中やなと。
ある意味力を持ってる連中はこういう事になるという典型ですし、ゾンビとはいえ人を殺して笑いながら喜ぶ辺りは、
色んな意味でリアルな描写だったのでソレは非常に良かったんですが、良識人の味方を平気で殺す辺りがヤバすぎ。
最悪と言えば、背後に感染者が迫って来てるのに「パパはどこ?」と言ってドアを開けないハンナが、正直初登場時は
どこの悪魔やねん思いました、そらフランクの安否が気になるのは分かりますが、切羽詰ってるのにドア締め切るてお前。
他は…特典として付属されていた「もうひとつのエンディング」劇場公開バージョン、こういうのは珍しいですよね。
普通は公開時のverが本編で、未公開verや別EDを特典として付属してるのに。
内容的には、流石にジムが死ぬ劇場公開verの方がホラーの王道をイっていて良かったですが、単純に見てる分には、
やっぱりジムが助かって、最終的に恐らく全員助かったであろう未公開verの方が好きやなーと、俺にしては珍しく。
映像面で言えば、ゾンビがやたら早いのも面白かったですし、ゾンビ襲撃時にカメラを一瞬一瞬で映したり、右下や左下、
真正面から映さず場面場面を抜き取る形で描写していたのも、怖さや早さを上手い具合に表現していて良かったです。
結構面白かったです、どうもココ数年レベルで良いホラー映画に巡り合えなかっただけに余計好印象でした。
あ、最後にこんな事を書くのもアレですが、紛らわしい事に俺の場合…所謂怖い系の作品ってあるじゃないですか、
単純にスクリーム系や本作のようなタイプ、そういうのは全て「ホラー」で統一してるのに、本作は厳密にはホラーに非ず。



ハイド・アンド・シーク -暗闇のかくれんぼ-

レンタルDVDで観賞、ダタコ・ファニングは相変わらず神がかり的な演技力でしたけど、作品全体としての面白さで言えば、
個人的には正直中の下ぐらいかなと、予告の出来が良すぎたのと、衝撃の結末だのクライマックスでの壮絶なラストだの、
そういう宣伝文句に期待しすぎていただけに、正直「また主人公が犯人のタイプか」という落胆があったかなと。
「ならどういうオチなら驚いたり満足するのか?」と問われると中々難しいですし、例えば登場人物の数を大幅に増やし
それぞれ濃く印象に残るキャラに仕上げる、その中からチャーリーが誰かを想像させる、脚本家の力量次第ですがこういう
タイプにした方が面白かったとは思うんですが…てか自分でもナニ書いてるのかよく分からなくなってきましたが、
ようはこういうホラーや「犯人は一体誰なのか?」というタイプの場合、結局犯人は主人公、主人公にとって親友なり恋人、
そういったオチが多いうえ、殺人が起きなくて群集が恐怖に惑う場合は、結局犯人など存在せずただの幻想だった、
どうもそういう終わり方をする作品があまりに多すぎるので、そういう意味でもちょっと残念だったなーと。
折角田舎に引っ越したのに、正直なところあまり田舎という雰囲気は感じられませんし、内容が内容なだけに、
ダコタ・ファニングかジョニー・デップか、目当てが違うだけで結局シークレット・ウィンドウとネタ自体は同じだったのが、
やっぱり期待しすぎていた分拍子抜けやったなと、しつこくもダコタ・ファニングは相変わらず良かったんですが。
本編とは関係の無いところで気になったのはエリザベス、初めてデイビッドに招かれた時はエミリーの遊び相手として
エイミーを連れて登場、服装は胸元が多少開いた服で腰を曲げると服が捲れ上がり背中が見えるタイプ。
二度目は夜に来訪して夜食を作る、一度目よりも更に胸元が開けた格好で飯の味見までデイビッドにさせる。
三度目は雨の降る日に、デイビッド本人に会う事は出来ずに終わったものの、雨に濡れて服が肌に張り付いてる状態で
相変わらず胸元の開けた格好で来訪、エイミーに会いに来たとはいえその格好はお前。
エイミーも言っていたようにエリザベスはデイビッドの事を好きでしょうから、少しでも自分が良く見える格好を
して行きたいというのは分からないでもないんですが、そんな肌露出した格好よぉ出来るなと、個人的には下品に見える。
後は、デイビッドが真夜中に起きる深夜2時6分、コレは単純に嫁が他の男とヤってたのがその時間だった、でしょうか。
他には…あ、また本編とは逸れるんですが、特典?として収録されていた「もう一つのED、エミリーの宿命」の方の結末。
個人的にはこちらの終わり方の方が良かったです、というか常識で考えると、いくら子供でもラストはこうなりますが。



蝋人形の館
レンタルDVDで観賞、いやほんまコレは久々に大当たりでした、ホラーでここまで当たりを引けたのは素で久々の事です。
やはりホラー好きとしては最低限有名所は押さえておかねば、という程度の気持ちで見てみたんですけど、コレに関しては
期待の有無を別に面白かったです、パッケージ裏に書かれていた「戦慄のエロティック・ホラー」とか全然関係無いのも○
というよりナンでしょう、個人的な印象だとホラーというよりパニックモノに近い印象を受けました。
序盤は青春真っ盛りの年代の登場人物達がワイワイやりながら、途中で車の…知識が無いのでよく分からないんですが、
まぁ部品が壊れたので近場の町へ移動、そこからようやく人が死んだり殺されたりが始まって…、という如何にもホラーの
王道をいく展開ではあるものの、逆に言えばパニック系の作品も同じなので、個人的にはパニックに近いかな、と。
ホラーらしくなく、最後はCGを使用して派手に館が炎上していくのもパニックのお約束という感じでしたし。
で、個人的に良くも悪くも気になった部分を個別に感想として書いていくとすれば…まずは本作の持つ「痛さ」でしょうか。
中盤でカーリーの人差し指が切断されたり、ウェイドが蝋人形にされてドールトンが肉を落としてしまう、こういった
近年稀に見る、そのシーンを見てるだけで「イテェ!」と感じれる痛さを表現してるのは素直に凄いなと思いました。
個人的に今までで屈指の痛さを誇っていたのは、スクリーム1の冒頭でドリュー・バリモアがナイフでめった刺しにされる
あのシーン、アレが今まで見てきた色んなホラーの中で最も痛かったんですが、正直今回のはソレに匹敵してたかなと。
しかしソレに連動してというか、この指を切られたカーリーがまた凄いですよね、やはりホラー映画と言えばどういった
作品でも王道やルールを無意識に守って主人公は後に影響を及ぼす程の大ダメージを受けないのに、接着剤で口を
固められたり、ペンチで指を切断されたりと、凄いですよね、死にこそしなかったものの実に新鮮でした。
ところで特筆すべき点としては、色んな意味で描写に優れている、というのがとにかく凄いなと思いました。
ウェイドが外を見回ってくれてる時に蝋人形館内部で辺りを見渡し蝋人形ばかりでドキドキしてる時のカーリーや、
教会の中に居る人が全て蝋人形と分かった時のカーリーの心情でのドキドキ感、蝋人形にされた直後、眼球が動いてたり
涙を流していることから考えてまだ意識はあるのにドールトンに皮膚をベリベリ剥がされるウェイドの苦痛を感じる心情、
全体的に映画を見てる側にも、登場人物達の感じているドキドキ感や緊張をそのまま伝えてるのが何より凄いなと。
人間誰しも「慣れ」というものはありますし、事実滅多に怖いだとか痛いだとかを感じない俺なんかでも、ホラーは非常に
好きなので十分予想出来る展開が来たとしてもこれだけ登場人物達と心情がシンクロした作品はそうそうありませんし。
ネットで色々感想を見て回ったところ、どうやらホラー好きの方にはあんまり評判が良くないようですけども、一応俺も
一人のホラー好きとして感想を言えば、久々にホラーでのヒット作に巡りあえたなという印象でした、人それぞれ感想が
違うのは当然ですが、ナンと言うか…まぁ結構精神的肉体的にグロイ描写が多いので簡単に人様には勧めれませんが、
ホラーにしては珍しく「この映画面白かったで」と、それこそ普通にヒットした映画を勧める感覚で勧めれるレベルだなと。
主人公がダメージを負うという王道を逸脱した描写がありながらも、やはり従来のホラー同様、性行為をしようとした直後に
殺される、主役に女性が来た場合妙に胸がデカイ、ラストは追われる側だった主人公達がエグイ程に仕返しをする、
そういったホラーの王道をいく描写もしっかり用意されてるので、当然ながらホラーを好きな方にも十分オススメ出来ます。
他には…ニックがもう少し練り込まれていればな、という感じでしょうか、カーリーの事は妹として当然好きなので必死に
守ってましたけど、ドールトンの代わりに罪を被ったと判明するまでは、ライトを照らしつける車に瓶を投げつけたり、
ウェイドの事を嫌いではないと言いながらも露骨に態度の悪い様子を見せたり、序盤と中盤以降であまりに性格が
変わってしまってるのが個人的にはちょっとなーと、ドールトンが蝋人形にされてるのを見て激昂してたシーンはあまりに
友達想いでカッコ良かったものの、序盤で人様の車のライトを破壊した事を考えると「んー」と思ったり。
一方ウェイドは終始一貫してたものの問題ですよね、閉鎖中と札が出てるにも関わらず蝋人形館へ勝手に入ったり、壁が
蝋で出来てるのか確認する為に、よりによって壁を削って確認したり、挙句に死骸の掃除人の車に乗った際の配置が、
カーリーが真ん中でウェイドが助手席というもの、普通は用心の為に女性を助手席に座らせるでしょうに、よりによって
あんな怪しげな男の真横にカーリーを座らせる神経が信じられないなーと、失礼ながらそら最初に殺されるわなと。
ラストのオチで、実は死骸の掃除人も同じく息子のうちの一人だった、というのは面白かったです。
ただあのオッサンを放っておくのは危険だとか、そういう問題以上に気になったのがカーリー、終盤でボーの顔面を、
よりによって金属バッドで複数回殴打したじゃないですか、あれだけ館が焼け落ちた以上は誰がナニをしてどうなったか、
というのは確認のしようが無いものの、実際問題カーリー、いくら殺されかけたとはいえやりすぎですよね、正当防衛が
成立するとか以前に、女は怖いなと、というか失礼ながら、あまりに殴りすぎていたので笑ってしまいました。
えー、後はアレですか、レンタル版の映像特典として収録されていたオリジナル劇場予告もかなり良い出来でした。
吹き替えだとボーをまさかの井上さんが担当しておられて半端ではないカッコ良さだったりと、色んな意味で久々に良作。
ウチのサイトをご覧頂ければ分かるように、やはりアニメが好きなのでアニメのDVDは何も考えず購入するんですが、
何故か洋画のDVDはあまり買わないという現状だったんですけども、この蝋人形の館は久々に買おうかなと思いました。
買うかどうかは分かりませんが、これだけの良作はやはり手元に置いておきたいなと、現状発売されている特別版なら
色々と映像特典も付属されているようなので、単純にそちらも楽しみですし…まぁ、近いうちに購入するかなーと。


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