マリア様がみてる

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マリア様がみてる   ロサ・カニーナまで
原作の小説をロサ・カニーナまで読みやしたー、おうあー、五年ぶりくらいに小説読んだわ。
感想自体はアニメの方と何ら変わらないので深くは書かないとして、やはりアニメもいいですが、小説も
非常に宜しい感じですよね、心理描写はアニメや漫画とは比べものにならないくらい深く描けますし。
とりあえずアニメ版との差異に注目となるわけですけど、この作品、普通何かしらの原作持ちが映像化と
相成った場合、静から動へと転じる以外にも、原作で描いていなかった部分を補足する形で完成度が増すという
素晴らしい利点があるんですが、このアニメほんま、原作を九割使い回すだけという鬼の所業。
勿論全く無いというわけではなく、例えば原作一巻で柏木と祥子サマの行方を探す祐巳ちゃんと白薔薇。
ここで白薔薇は原作に無い展開として、銀杏を踏みつけて「忌々しい銀杏だな」というセリフが存在します。
本来魅力を増したり補完的展開を意味するアニメで、そんなキャラの悪い面を描いてどうするという話ですが。
まぁ、由乃さんの缶入りしるこ云々の時の展開が小説よりアニメの方が良かったので構いませんが。
とりあえず、ロサ・カニーナに収録されてた正月の話が良かったです、素晴らしい、日常最高。



マリア様がみてる   チャオ・ソレッラまで
今月初めに小説既刊分全巻買い揃えて読破終了ー、ネタギレに備えて用意してた甲斐があった、花粉酷い。
古くはスレイヤーズが最も多かったのではないかと思われますが、古来より何かしらの原作の存在する
作品をアニメとして用いるモノは実に多いのが実状ですが、小説からのアニメ化というのが最も知名度で
考えれば薄く、アニメ放送開始以降に最も原作購入者が異常な勢いで増えるのが小説かと思われます。
手軽く読めるという意味においては漫画の捌ける数字が一番でしょうが、全く知らなかった人が多い、
おいう意味では小説の方が上でしょうから、この場合は小説のアニメ化の方が大きいと判断出来ます。
そんな俺も本作においてはよくある 『 名前だけは知っていたが読んだ事は無い 』 というアレでして、
実際に既刊分を全て読んだ感想はというと、確かにアニメ化される程の面白さを持った作品であるとは
思いますが、小説という媒体で見た場合は正直微妙でした、小説を読むのが実質五年ぶりだったり、
五年前は運命のタロット読み返してたぐらいなので、そもそものクオリティや話の深さの度合いが違う、
そういう点を差し引いても微妙かなーと、面白いのは面白いんですけど、二回読み返すと二度目はあまり
面白くないというか、運タロと違って伏線張ってるわけでもないので読み切りレベルの一発モンかと。
無理に掲載する必要の無い話が幾つかあったのが特に気になりましたね、主に黄薔薇関係の話は微妙、
全体を通して考えると、黄薔薇革命はまだしも、黄薔薇まっしぐらや由乃さんが剣道部へ入部する話etc、
無理に一本のエピソードとしてメインを飾る程のモノではなく、とりあえず今回はコレでページ稼ぐぞ、
という程度の中身だったり、バラエティ・ギフトでは雑誌掲載分+αだったりと、メディア展開のおかげで
売れてきたから調子こいて作品の質が大幅ダウンする、よくあるタイプの展開になってるのが残念です。
最新刊のチャオ ソレッラに至ってはただの作者の旅行記に成り下がってますし。
あと、コレは個人的な事で別にどうでもいいんですけど、話のネタが読めるorオチが弱すぎるという点が
多々目立つのが気になります、全体的によくあるパターンのネタとオチを同時に使いすぎです。
例えば黄薔薇革命の時のデコは親知らずだったわけですが、そこまでは読めなくても普通に頬と顎の間を
押さえて少しその部分が赤く腫れている=虫歯と読めるのに、妊娠かと思われたとかありえへんしな。
イエローローズの時も援助交際騒ぎになってたわけですが、アレは煽りの文章からして兄や父親と普通に
デートしてるだけでモロバレだったりと、奇しくもやはり黄薔薇が絡むと話の質が落ちます。
最も、話のレベルが低いだけではなく、例えばレイニーブルーに代表される様な高品質な展開をする
エピソードもあるのは素晴らしい限りです、気持ちのすれ違いを上手い具合に表現し、尚且つロザリオを
返そうと決意するシーンや、一人で涙を流すシーン等の心理描写は実に巧みで感嘆するモノがあります。
残念ながら続くエピソードであるパラソルをさしてではありえない勢いで話の質がクソになってたり、
前後通して祥子サマのセリフ回しが 『 わざと何も言ってない 』 風にしか取れなかったりと、相変わらず
微妙な面もあるものの、概ねレイニーブルーに至っては異常にレベル高かったです。
まぁ、キャラ面ではあからさまに優遇されたり冷遇されているキャラが居たり、小説内に留まらず、基本的に
男性に対する偏見等の描写が多いのがちょっとどうかと思いました、女性優位で書きすぎな気がします。
佐藤 聖が異様にエコ贔屓されて出番多いのは流石に閉口ですし、佐藤 聖とロサ・カニーナの言動は
先が読めない会話でナンたらとかよく書いてますが、別にあれぐらい普通に誰でも話飛ばしたりしますので、
そういう周りの無理に神聖化した設定も相俟ってあまり好ましくないです、なんか人気あるらしいけど。
なんか文句ばっか垂れてますけど、面白いのはホントに面白いです、冷遇されてるキャラが居るとはいえ、
キャラの描写は巧みなので実に良い感じですし、シナリオも最近の以外は一読目楽しめますし。
運タロを100点とするなら、マリア様は70点ぐらいの無難な出来かな、という感じでありました。
しつこいようですが、ほんまおもろいのはおもろいです、新刊出たら発売日買いするのは普通に面白い。



マリア様がみてる   プレミアムブック
新作というわけではないんですが、本屋で見た時新作か思て喜んでしもた。
内容の方は、アニメ第一期の全話画像付き紹介、デザインノート、薔薇姉妹が選ぶアニメベストショット、
声優さんによる山百合会学年別インタヴュー、雑誌Cobaltに掲載されたマンガ版マリア様「祭りの前」、
作者によるアフレコ突撃レポート、容子サマと祥子サマが姉妹になった話の書き下ろし短編、という感じ。
この手のファンブックというと、正直あまり過去を振り返っても個人的には良い品に巡り合えなかったんですが、
今回のこのプレミアムブック、上質の出来というか、あまりの出来の良さに感動しました、やれば出来るがな。
値段も税込みで\580と安いですし、アニメの紹介としての質もそれなりに良く、声優さん達へのインタヴュー、
待望の容子サマと祥子サマが姉妹になる時の話と、実に申し分無い出来だったのではないかと思います。
強いて感想を書くとすればこの短編の感想ですが、なんかもぅ相変わらずデコがスルーされてたのがほんま、
確かに今回は令サマを見に行ったという下りがあったものの、もうちょっと出番増やしたれよと。
容子サマが二年の時の話なので当然ですが、先代の紅薔薇や白薔薇が登場していたのはクドイというか、
デコも出さずに先代薔薇様出すのは色んな意味でどうかと思いましたが、短編としては良い感じだったかと。
なんか二人の姉妹宣言というか、姉妹になる時期はあの新入生歓迎会の直後でしょうけど、そのタイミング、
何故か読んでて妙な感じでした、なんちゅーか、紅いカードとか白き花びらと比較すると変なような…まぁええ。
とりあえず面白かったです、このレベルの質を兼ね備えたファンブックであるならば他の作品も見習ってほしい。
ただ、唯一欠点があるとすればこの作者の惰性と思える現状でしょうか。
ただでさえ最新刊チャオソレッラ!がただの作者による旅行記に成り下がっていたり、バラエティギフトは
雑誌Cobalt掲載小説をそのまま載せたモノ+短編だったにも関わらず、結局どちらもその巻発行から新作まで
当然の様に三ヶ月間が空いているので、今回のプレミアムブックは外伝的どころか、どちらかといえばアニメの
ファンブックにも関わらず、一冊分消費しているので新作の発売日が延びるのではないかという懸念がほんま、
頼むから早く新刊出してほしいところです、状況的に考えれば10月とか11月まで延ばされそうですが。



マリア様がみてる   特別でないただの一日
表紙は祐巳ちゃんと祥子サマ、厚さはシリーズの中では並。
流石に内容が内容なだけに忙しい感じは受けましたけど、正直本作は粗が多すぎるので、逆に終始忙しなく
立ち回っていたおかげで今回は然したる粗が見受けられなかったので、個人的には忙しさが功を奏したかと。
全てのキャラというわけにはいきませんが、メイン所はきちんと各員出番が用意されていましたし、ココ最近は
「とりあえず出しとかな」という扱いだったドリルと可南子ちゃんにも単体での見せ場があって良かったです。
ただまぁ、上記忙しさと同じで、演劇部でいざこざが、父親が原因で問題が、二人の核となる話が忙しさと
P数の関係であまり掘り下げれずどっちつかずになっていたのは残念でした、せめてどちらか掘れと。
いや、よぉ考えたら志摩子さん見せ場一切無かった気がしますけど、普段蔑ろどころか、なんかもぉあまりの
出番と意味の少なさに作者自身扱いに困ってるとしか思えない黄薔薇の出番が多めだったおかげで白薔薇とか
完璧忘れてました、珍しく乃梨子ちゃんが祐巳ちゃんと絡んだおかげでソッチの印象が強かったですし。
デコは存在無視でしたけど、三年生や柏木もギリギリのラインでの出番だったので良いかなと。
逆に、花寺のメンツは正直初登場時から狙いすぎで失敗してる感があるので、もうちょっと出番抑えるか、
或いは上手い具合に出番作って、その空いた分を他のキャラに回してほしかったですが。
肝心の劇本編が相変わらず回想だけでしたが個人的には○です、いくら演劇で脚色有りとはいえ、内容自体は
同じものなわけですし、ソコに祐巳ちゃんの心理描写が入るとはいっても、正直失礼を承知で申し上げると、
この作者では「文章のみでの演劇を面白く描く」というのは不可能だと思いますし、祐巳ちゃんの行動的ミスで
笑いを誘うとかそういうのは抜きで、純粋に文章で面白さを伝えるのは無理だろうなと。
思いの他他所様のサイトでは今回は評判が芳しくないようですけど、個人的には久々に面白かったです。
ただ、可南子ちゃんの父親と、可南子ちゃんの先輩の間に出来た子供の名前が「次の子と書いて次子」という
センスと名前はどうなんかと、母親が違うのに「次の子」とかほんま、真面目にソレは可南子ちゃんに対して
ケンカ売ってるとしか思えない名付け方だと思うんですが、可南子ちゃん関係誤解してたのに次子て。
とりあえず、祐巳ちゃんの妹は次回辺りでそろそろ決まりそうなので期待してます、ドリルは辞めてくれ、
今回の展開見てるとドリル説濃厚ですが、頼むから可南子ちゃんにしてくれと、アッチの方が遥かに好きや。
えー、最後に一つ苦言を申しますと、イラストのひびき 玲音さん、なんか絵が下手になってるんですが。



マリア様がみてる   イン ライブラリー
雑誌収録分+描き下ろしで構成の新刊、バラエティギフトより遥かに良い出来。
短編集という事で危惧どころか、また雑誌収録分で三ヶ月稼ぐ気か、とすら思っていた今回の新刊ですが、
前回の特別でないただの一日同様結構面白かったです、いや、前回のは本編進む普通の内容でしたけども。
流石に短編集は二度目という事で手馴れたのか、バラエティギフトの時と違い、巻末で作者自身が書いて
おられるように内容が一応同じ分類のモノ、短編の繋ぎも以前程不自然ではない物語展開と、良い感じ。
ただまぁ、相変わらずドリルが薔薇の館に来て祥子サマの行方を祐巳ちゃんと地図で思案する情景なんかは、
本作によくある「文章稼ぐ為の苦しい会話」にしか思えないのが残念でした。
他の方はそうは思わないかもしれませんが、個人的にああいう会話は「変さ」が浮き立つのでどうも。
とりあえず表題のイン ライブラリーに関してはオチが微妙なのでともかくとして、他の五編、ドリルが
主役の短編は正直蛇足どころか、本編で語った事の焼き増しなので無意味として、桜組伝説も個人的には
どうかなと思いました、友達の首絞めて埋める話は良かったですけど、他がちょっとアレかなーと。
ロサ・カニーナの話はSSっぽい感じで結構良かったと思いますし、図書館の本も意外と悪くない感じでした。
シリーズが長くなった後で、今更のように「実は主人公の母親も昔は〜」みたいな展開を見せられると
萎える事が多いんですが、今回の場合はシナリオ運びが自然な感じだったので良い印象が残りました。
今回のメインであろうチョコレートコート、本作にしては珍しくというと失礼かもしれませんが、意外に
文章やシナリオ構成がしっかりしていて面白かったです、こんな事書くとアレですが、本作の姉妹の契りに
関する描写はレズではなく、先輩に対する憧れ、といったニュアンスで描かれている事が多かったのに対し、
こちらの電車に乗っていた一年生なんかは完璧レズの描写で描いているのが尚良かったです。
出来ればロザリオ投げつけるトコまで描いていて欲しかったところですけども、結構面白かったですし、
本作の世界観や展開を広げるのに一役買っている感じで良かったです、こういう短編は大歓迎。
というわけで、短編集の関係で期待してなかった割りには大変満足出来た新刊でした、特に二股の話が
良すぎたおかげで印象もうなぎ上りという感じで、次回辺り、流石にそろそろ祐巳ちゃんの妹話希望。



マリア様がみてる   妹オーディション
悪くはないけど微妙、良く言えば実に本作らしい内容と展開。
話が全く進まないというわけではなく、ほぼ完全新規のキャラと言っても過言ではないポっと出の中学生が
恐らく由乃さんの妹になるであろう、一巻分だけでそこまで進んだのは、本作の展開で考えれば十分早いと
考えられるので由乃さん関連に関しては悪くなかったんですけども、どうにも、腐っても主役は祐巳ちゃん、
今回の主役は由乃さんでも主役は祐巳ちゃんという事で考えると相変わらず進んでなかったのが残念です。
可南子ちゃんとの絡みに関しては一旦区切りが付き、今回の茶話会と平行して妹になるつもりはない旨を
祐巳ちゃんに言うというのは良い感じでした、個人的な感想だと可南子ちゃんだけこの作品で自然に動いてる。
一方の瞳子は流石にお膳立てしすぎというか贔屓しすぎというか、ちょっと優遇されすぎかなーと。
勿論、個人的にドリルが嫌いだというのは恐らくあると思うんですが、どうにも瞳子は本作の中でも屈指の
不自然さというか、「何故こういう行動に出るのか分かり辛い」タイプのキャラ…というかアレですね、
酷い書き方で申し訳無いんですが、作者の力不足のせいか、ドリルが祐巳ちゃんの事を好きになっていく
過程がきちんと描ききれていない気がするんですよね、レイニーブルーの一件が終了後、普通ならそこから
徐々に仲良くなっていく過程等を描くのが常なのに、終了後〜仲良くなるまでの過程、ココが一気に飛ばされて
次に出た時は既に好意的なキャラになっている、何度本作を読み返してもそういう風にしか思えないので、
そういった今回までの過程も含めて余計微妙に感じました、妙に祐巳ちゃんとくっ付けたがる流れへと
なっているのも正直不自然ですし、何よりドリルの性格を考えれば今回は自分から接触してくるはずですし。
あとはまぁ、笙子ちゃんと蔦子さんに関しては悪くなかったです、若干SSっぽい印象は否めませんでしたけど、
概ね上手い具合に纏まっていて良かったんじゃないかなーと。
というわけでまぁ、今回の新刊は個人的には微妙でした、デコの出番があったので個人的には○ですが。



マリア様がみてる   薔薇のミルフィーユ
全体的にSSっぽい印象、個人的には面白かったので問題無いですが。
個別に感想を書くというのもアレなので一冊としての感想になりますけど、正直白薔薇の話は全て削るか、
或いは黄薔薇か紅薔薇の話をもっと掘り下げた方が良かったんじゃないかなーと思いました。
個人的に面白いと思ったのは黄 = 紅 > 白、という感じで厳密に言えば黄薔薇が一番面白い、という感じです。
黄薔薇と紅薔薇の話があるのに白薔薇が無いと別の意味で贔屓されてる印象を受けるので、確かに内容の
良し悪しは抜きに白薔薇も必要だったとは理解出来るんですが、あまりにも内容が悪いんじゃないかなと。
悪いと言うと聞こえが悪いのでアレなんですけども、後付けどころではない志摩子さんに兄が居たという設定、
内容よりもコレに問題があった気がします、俺の場合は佐藤 聖に端を発して白薔薇は嫌いなんですが、
流石に白薔薇贔屓の人もこの後付け設定はいくらなんでもイヤなんちゃうかなーと、なんで今頃という感じ。
まぁそんな事を言い出せば、今回の奈々が行動派という設定も問題の気がします。
いや、どちらかと言えば「問題」ではなく「奈々のキャラ優先で話を書いてる」というか。
時折本作は作者の力量不足かクセなのか、文章量を稼いでるのではないかと勘ぐってしまうような横道展開、
無理がありすぎるキャラの思考、無理がありすぎるセリフ回しによる展開、そういった事が多々ありますが、
ソレと同じで由乃さんの中での奈々の存在を大きくさせたい、読者に奈々の印象を強く与えたい、
そういった理由で奈々がこういうキャラとして描かれているように見受けられたのが残念かなと。
紅薔薇に関しては、まぁある意味ではこの話が一番面白かったです、他二編と違って完璧キャラ主体の、
柏木の祥子サマに対する気持ちと考えが語られているので本編内で考えても重要な位置付けとはいえ、
言うたらコレなんか完璧SSじゃないですか、単発エピというか多少長い同人というか。
そういう印象を受けるだけに、中々良い内容だったのではないかと思います、各々他キャラへの感情が
きちんと描写されていて良かったですし、個人的には柏木の株が上がらざるを得ない内容だったのが良い。
細かい箇所を見れば相変わらず文句や不満はあるものの、今回の新刊は楽しめました、普通に面白かった。
名前は出てきたものの、ドリル瞳子や可南子ちゃん、内藤 笙子といった面々が一切登場しないというのも
割り切ってる感じで悪くなかったです、佐藤 聖の登場だけは相変わらず贔屓してる気がしますが。
というわけでまぁ、次の新刊は順当に行けば10月か、他シリーズ挟むなりで年末年始ですか、楽しみです。



マリア様がみてる   未来の白地図


今回結構面白かったです、正直マリア様に関してはアニメの第一期にハマって原作を購入したものの、第二期の出来が
お世辞にも良いとは言えず、アニメ化以降に発売される新刊がどうにも微妙なものばかりだった、そういう現状が今まで
あっただけに、悪い意味で色眼鏡で見てしまうんですけども、今回は普通に面白かったなと。
祐巳ちゃんが先走って瞳子にロザリオを渡そうとするも断られるというのは良かったですし、薔薇のダイアローグが、
ニュアンス的な感想でアレなんですけども、内容が非常に「学生っぽい」感じを受けたり、全体的にホント良かったです。
ただどういった作品でも良いと感じた時はソレと同じくらい微妙に感じる箇所もあるわけなんですが、今回で言えば、
まず瞳子が電話をする為に子機を借りようとしてるのにどこに電話をするのかしつこく聞く祐麒、流石にマジな話を電話で
させたくないとか以前に、コレは真面目にウザすぎですよね、家出して、祐麒が連れてきたとはいえ確かに瞳子にとっては
福沢家への来訪は初の事、初めての客がどうとか祐麒自身が納得したいからとか、真面目にそういう抜きで何故そこまで
電話を貸したくないのかと、「そこまでキれんでも」と思われるかもしれませんが、ちょっと祐麒ウザすぎやな思いました。
後は、やはり奈々を連れて行きたいが為に、さも祐巳ちゃんが瞳子や可南子ちゃんを連れてくるようだから自分も、
という「ついで」を装うつもりだった由乃さん…まぁコレに関しては由乃さん自身が謝罪する事になったのでいいですし、
良くも悪くも由乃さんらしい言動とはいえ、相変わらず小賢しい事しようとしてるなーと。
最後が可南子ちゃん、瞳子の為とはいえ躊躇ってて…どう好意的に解釈しても自発的にパーティーへ参加したい風には
見えない瞳子を無理にパーティーへ連れて行く事に、コレは、人によって感じ方は違うでしょうけど、
ちょっと素でやりすぎなんじゃないかなと、「今」がどうとかは別にして瞳子はしっかりした言動をする性格、
その瞳子が「行きたい」と言ってないのに無理強いさせるのは良くないなと、本人的にはソコまで嫌だったというわけでは
ないようですけど、個人的には今回、この三点が気になりました、自分の考えのみを優先しすぎてるというか。
面白かったと言う割りには文句しか書いてない気もしますが、面白かったのはホント面白かったです。
久々にエコ贔屓を感じるキャラも居ませんでしたし、祐巳ちゃんが瞳子にロザリオの授受を拒否される、というのもホント、
個人的に瞳子が好きじゃないというのを除いても非常に良い展開でしたし。
出来れば柏木にはラストでもう一度出てもらいたかったんですが、ようやく本編が動き出したので次巻が楽しみです。


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