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□ NANA 第14話 「幸子の涙、章司の決心」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 章司と幸子の非道さが加速してたり、暫く見ない間にシンはバリバリのロック野郎になってたりと、今回は良くも悪くも 笑える描写が多かったんですが、コレはホント、ほんましつこくも章司と幸子は最低ですよね、最低というか酷い。 けど単純に気になるのは、最後のハチの独白からして次回冒頭…なのか描かずかは分かりませんが別れる展開は確定、 となると、流石に出さないという事は無いでしょうけどハチ側はハチ以外出番が、正直必要無くなるじゃないですか。 なのでその辺りが今後どうなるのか楽しみです、淳子達も率先して章司に接しようとは思わなくなるでしょうし。 † ハチ と 章司 幸子とヤったにも関わらず…ハチのセリフからすれば恐らく4〜6日後でしょうか、そんなに早く京助やハチと会う章司の 神経がまず凄いなと思いますけど、章司はどういう気分でハチと会ってたんでしょうね、表情はひたすら沈んでましたが。 で、そんな章司に仕事場での精神的肉体的心労から暴言とも取れる八つ当たりをしてしまうハチ。 酒を飲んで酔っていたという事もあるものの「最悪だあたし…章司の前だと今イチ可愛い女になり切れない…」と独白。 けどまぁ、確かに章司の環境に関して「楽してるからええよな」的な発言をしたのは問題ですけど、冷静に考えれば、 文句を言うのはしつこくもアレですが「素の自分が無意識に出る」というのは普通にイイ事ですよね。 特にハチみたいな性格だと、ちょっと言葉は悪いですが男性の前でイイカッコしようとして気張るタイプなので、そういう ハチが素の自分を曝け出しているというのは、つまりそれだけ章司には気兼ねなく接する事が出来る、という事ですし。 † 章司 と 幸子 前回までだと両者共に「ハチに悪いから…」という理由で、ヤったとはいえ一歩を踏み出せない雰囲気だったのに、 今回はもぅ露骨にイチャイチャしてる二人に乾杯でした、ここまで開き直ってベタベタ出来る浮気というのも珍しいなと。 しかも幸子はハチからの電話に「彼女からでしょ?そんないつも出ないで居たら怪しまれるよ」幸子お前確信犯かよ。 電話の内容はナナのバンドの初ライブが5月5日にあるというもので、章司は誘われるも幸子の誕生日があるので拒否。 「うわ!」とか思ったんですが、ある意味まだコレは問題無いでしょうか、ハチ自身の用事ではなく、現状でまだ一度しか 顔を会わせてないハチの同居人のライブというだけなので、ハチ的にはビッグイベントでも、章司からすれば、確かにハチの 親友の晴れ舞台とはいえ、ソコまで気乗り出来る用事ではないでしょうし、「バイトがあるから」と嘘吐いたのは別として。 そしてハチとの電話終了直後、ベランダに出て幸子を後ろから抱きしめる章司、おまwwwwwとか言うてる場合じゃない。 その後、ハチが章司のバイト先へ客としてやって来て、客として来たハチを見て動揺のあまりコップを落とし割ってしまう ベタな展開を見せる幸子、しかも割れたコップの破片で指を傷つけ血が出てしまい、ソコに心配してきてくれたハチから ハンカチを貰ってしまうという優しさ攻撃、当然章司と浮気してる自分はその優しさが余計辛く号泣、店の裏口で章司に、 「彼女のこと…大切にしてあげて…」と言うも、逆に章司はそんな幸子の様子を見てハチと別れる事を決意するという展開。 今回の描写だけで考えると、一応幸子はマジに「ハチには悪いけど…でも、出来る事なら章司とベタベタしたい」という 考え方でしょうか、ベタベタという表現は正直アレですが、ハチを見て涙を流し、章司を一度は拒否したぐらいなので。 ソレに対して章司は京助も言ってたようにマジで幸子に惚れて、ハチの事を避けて、店へやってきたハチと幸子が何とか 会わないように必死になり、結局涙を流す幸子を見てハチを捨てる決意をすると、これもまた「捨てる」とかアレですが。 章司の優柔不断っぷりは流石に目にあまるものの、コレは…勿論ハチが一番可哀想なんですけど、幸子もこんな展開で 章司とハチが別れて自分の元へ来られたら、普通なら余計「私のせいで…」と思ってしまって章司とは会えなくなるので、 どうなんでしょうね、幸子が世間一般で言う「普通」の神経の持ち主なら、結局章司は二人を傷つけただけになりますが。 これで次回以降何食わぬ顔で章司と幸子がベタベタしてたら…まぁ、そこまで思い切って開き直れるならもぅいいですか。 † 章司 と 京助 冒頭、早速飯屋で京助に探りを入れる章司、「京介…お前…浮気した事ある?」「………ヤったのか?」鼻水吹いた。 その後の会話で、モテたとしても浮気しないという京助の理由は「淳子を失うのが怖いから」というモノでしたけど、 やっぱりこういうセリフを京助から聞いても動揺しなかった事を考えると、恐らくハチに対してはもぅ愛情が無いですよね。 中盤で京助が淳子に言ってたように「情」はあるでしょうけど、「情があるからバレたらマズイ」と思ってるだけで、 マジにハチの事を今でも愛してるなら、仮に幸子とヤってしまったとしても、章司の性格を考えれば京助へ助言を請う前に まずハチに謝る潔さを持っていたでしょうから…となると、やっぱりコレも遠距離恋愛が二人の気持ちを離した、になる? † 仕事に嘆くハチ 「あたしは一体ナニを楽しみにこの職場に来ればいいの…!」帰りの満員電車に揺られながらハチが独白してましたが、 女性…まぁハチのやってる事もOLと言っていいんでしょうか、OLやってらっしゃる方はホント大変ですよね。 ハチのように何かしらの趣味に通じる仕事を、意欲を持って面接を受けて見事働ける事になっても、恐らくはハチのように 雑用全般をやらされる事になるんでしょうし、それでいて週休二日と言いながらも最初は土日出勤が当然のように搭載。 朝も晩も満員電車に揺られ、将来の夢やらが特にあるわけでもなく、状況に流されてとりあえず就職してしまった、 そういう場合だと章司との未来を考えて仕事に就く事にしたハチ同様「まだ勤め始めて一週間も経ってないし、辞めても またすぐ次の仕事が見つかるとは限らないし、でも働かないと生活出来ないし」というハチの言葉通りの状況になると。 で、これがまた、多少なりとも偏見の意見で恐縮なんですが、基本的に男性は「なんとかなるやろ」という楽観的な考えで 行動する人が多いので、嫌だったり納得出来ない理不尽な事があるとすぐに辞めてしまうものの、女性は芯が強いのと、 就職という意味では男性以上に仕事を探し辛いという点で辞めれないのが、色んな意味で辛いやろうなーと。 まさかNANAを見ていてOLをやってらっしゃる方の大変さを再確認するとは思いませんでしたが、えー、頑張って下さい。 † 女性の家を転々としてるらしいシン 生活費の心配をする必要が無くなった事を話題に出し「世の中って意外とチョロいですね」と発言する大物シン、吹いた。 正直親の事を、表面上はナナも全く心配する素振りを見せていないので、ナナなりノブのトコに泊めてもらえばいいような 気もするんですが…まぁ、逆にそんな無難な展開にするとシンのキャラが薄くなるので「女の家を転々」の方がイイですか。 |
□ NANA 第15話 「修羅場のファミレス」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 今回は視聴者が男性か女性かで大分意見が…特に淳子による章司擁護の辺りで感想が真逆になる気もするんですが、 その辺りは後述で語るとしてコレは、章司はもぅマジに酷すぎですよね、前回多少良い一面を見せた幸子が今回再び クソ化してたのも悪い意味で光ってましたけども、それ以上に章司のグダグダっぷりは最低を通り越して邪悪やなと。 ただこんなフり方をしておいて、章司と幸子が幸せになれるとは思えないので、今後はその辺りの展開にちょっと期待。 † ハチ の為にキれる ナナ 章司には「後で家に行くから」と言われたものの、店の外で待ち続けるハチと付き合わされるナナ、そんな二人の前に、 店の外にハチ達が居るとも知らず自分を見て逃げた幸子を追いかけ、ハチの目の前で幸子に追いつき抱擁する章司。 その様子を見てショックを受けるハチ、しかし章司を振り払う幸子、ナナは静かに「なにやってんだアンタ…」震えた。 いやコレはマジでカッコ良かったっすわー、そらまぁナンて言うんですか、既にナナにとってハチは親友レベルの存在だと 思うんですよ、同居してるという以上に、既に新幹線の中からの仲で、しかも章司との事も再三聞かされてきた親友。 そんな親友が章司の為に上京してきたというのを知っていて、真面目にバイトを探して、バイト先が潰れると今度は即座に 仕事を発見して連日頑張る、ようやく休みが出来たので章司のバイト先のファミレスへ一緒に行き、帰りは「後で家に行く」 と言ってたのに健気にも寒い中を店の外で待ち続ける、そんな親友の彼氏が、いきなり目の前で知らん女を追いかけて 抱きしめてる光景を見たらそら「なにやってんだアンタ…」になりますよね、大阪の女なら「ナニしてんお前?」に。 そしてそんな幸子の事を誰だと問うナナに「彼女…」と答える章司、その言葉でキれたのか、ハチの独白を挟み、手に 持っていたタバコを地面に捨てて章司へ殴りかかろうとするナナ、止める幸子、もぅ殴ったって下さい。 「もう逃げも隠れもしないから、気が済むまで殴りなさいよ!」と自分の事をそう言う幸子に「…いい度胸だ」とナナ。 その言葉に幸子は固まってましたけど、ちょっとコレはもぅマジにそのままボコボコにしても良かったのではないかと。 流石に幸子は、前回ハチを初めて見て「ごめんなさい…」と涙を流したり、今回も章司を一度は突き放したのでまだギリギリ 許せるとしても、章司は殴っとかなダメですよね、少なくとも今現在の時点で、勿論最後ハチに拒絶されたものの、 ナナ以外の人間からは直接否定もされなければ罵られてもいないので、結局「ハチと別れて幸子と付き合う事にした」 というだけの状況ですし…いやまぁ、幸子は比較的まともな神経をしてるようなので、このまま付き合うとは思えませんが。 で、最後は傷心のナナの手を引き、黙って707号室へと連れて帰り一緒のベッドで寝るナナ、男前すぎる…(´Д⊂ けどナナとしても今回の出来事はキツイですよね、ナナとしては章司を一発殴っときたい、という気分でしょうけども、 ハチが、言葉だけで捉えれば章司の事を「もはやどうでもいい」と感じてるので自分から章司の話を振るわけには いきませんし、かといって慰めるのもアレなので、やはりナナは普段通り振る舞うだけと、精神的にキツイやろうなーと。 † 理解出来ない淳子の言動 ハチの様子を見に来たのはナナからの連絡ではなく「さっき、章司から電話がきてさ…アンタの事、心配してたから…」 という理由で、その言葉にハチは「心配なんか…自分で来れないなら心配してほしくないよ!」と涙を流し激昂。 流石にこの当たり前の返答には淳子も同じ気持ちだったようですけども、後述で淳子は「アンタにも落ち度はあった」と、 そう語ってたじゃないですか、正直コレは俺が男だからそう感じるのかは分かりませんが、この言葉を聞いた時は素で、 「は?」と思いました、展開上章司を悪者にするわけにもいかないので擁護するキャラも必要、とかそういうのは抜きに。 一応ハチ本人は淳子の言葉に「分かってるよ!」とは言ってましたけど、最後に淳子が言った「恋愛だって人間同士の 係わり合いなんだから、相手を思いやれなきゃ、上手くいきっこないよ」という言葉自体は流石に正しいと思うんですよ。 で、そういう言葉が出てくるという事は、つまり淳子は「章司の事を思いやれなかったアンタにも責任はある」 つまりそう言いたいわけじゃないですか、他の女になびいた章司をまず非難してからそういう発言をしたものの。 これが、少なくとも個人的にはよぉ分からんなと、なんかもぅクサイ話を真面目に語るのはどうかと思いますし、人それぞれ 考え方が違うので根本的な考えがまず違うだけ、と言われてしまえばそれまでなんですが、つまり淳子の言葉をそのまま 受け止めると「章司に尽くさないハチが悪い→つまり章司からすれば自分が一方的にハチの為に頑張ってやってる」 あまりにも極論で恐縮ですが、とどのつまりこういう事じゃないですか、細かい過程をすっ飛ばした結論でアレですけども。 それで、付き合うとか結婚するとかの「愛」は、個人的には「相手を幸せにしてやりたい」という事だと思うんですよ。 「尽くす」とか「無償の奉仕」とかそういうのではなくて、もぅ単純に「この人を幸せにしたい」という気持ちが愛で、 自らの相手への愛情に関する行為で見返りを求めないのが、付き合ってたり結婚してたりする相手への純粋な気持ちと、 個人的にはそう思うんですよ、章司や淳子がどういう風に思っているかは別に、個人的には「愛」と言えばそういうモノ。 なので、そう思ってるからこそ今回の淳子の言葉は意味が分かりませんでした、章司がマジにハチの事を好きなら、 ハチの態度がそこまで自分へ向いてなくても、好きならハチと接してるだけで満足だろうにナニをキれてんねんと。 というかまぁ、淳子の言葉にはそもそもそれ以前の問題として「落ち度があった」という表現に問題があるんですよね。 前述のように、その言葉を言う前に「他の女になびいた章司も悪い」とは言ってるものの、ホントしつこくも言葉だけで 捉えると「相手に落ち度があれば自分は別の異性に浮気しても構わないし、それは周囲から見れば仕方がない」 そういう風にも聞こえるじゃないですか、なので…アレですね、淳子の言動が理解出来なかった、というよりも、そういう 言葉が平気で出てくる淳子の思考回路に疑問を感じた、という感じです、章司も友達やから悪く言われへん、みたいな事を のたまってましたが、どう考えても今回の件は章司が一方的に悪いのに、慰めに来ておいてハチを責めるのは「は?」と。 けどまぁコレも「章司がどういう風に幸子へ惚れたか知らない」からこその態度ですよね。 章司がどういう経緯で幸子に惚れたかをハチ達は知らないので仕方無いものの、実際は癒される性格だった為なびいた、 とかの展開ではなく「バイト先に新人として配属→鬼可愛い→「わざとだよ?」の誘惑で落ちる」という流れなので、 まぁこういう理由で章司が幸子に惚れてハチを捨てた、と知れば流石に淳子もマジでキれるでしょうか、所詮顔か、と。 後は…淳子がハチと一番付き合いの長い友人なので仕方無いものの、個人的には京助とハチの絡みも見たかったなと。 京助はハチに甘い面があるとかは抜きに、京助は章司の友人であるにも関わらず、幸子と浮気してると聞いた時は、 それこそ世間一般で誰しもが思う普通の反応のように「お前ナメてんのか?」といった態度を取ってくれたので、単純に ハチとどういう会話を交わすのかが見たかったです、淳子は良くも悪くもイイところを探しすぎるのでこういう時は微妙。 † 凍てつくハチ 「テメェの男だろ!取り返せ!」というナナの言葉に「…要らない…もう…顔も見たくない…」と涙を流すハチ…(´Д⊂ 普段のハチが底抜けに明るいからこそ、このあまりにも無感情なハチの言葉が余計心に染みるんですが、これはホント、 前回ラストの煽りでハチ自身が語っていたように、ナナが居なければ間違いなく自殺してますよね、章司に裏切られた、 ソレがどれ程キツイ現実であろうと「顔も見たくない」という言葉がハチの口から出た事を考えると相当なショックを 受けてるわけですし、直前まで激昂してたナナでさえその言葉を聞いて黙り、静かにハチを連れて帰ったので、コレはもぅ マジで章司の今後が非常に気になります、まかり間違ってこのまま一切お咎め無しとかいうフザけた展開は許さん。 ただこの辺りの展開は、キれるナナ、言い訳はせず黙ったままの章司、衝撃を受けるハチ、この三名は演技も非常に 良かったのに、失礼ながら幸子役の小島さんがあまりにも力量不足だったので、幸子が喋る度に「今イチ下手やな…」と 感じてしまったのが唯一残念でした、演技的な問題もさる事ながら、微妙に声が高いせいでこういう場面だと浮くなと。 |
□ NANA 第16話 「ブラスト初ライブ」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV いやー、章司がどれだけ罵られるかを期待してた者としては正直今回は残念な展開だったんですけども、ハチの気持ちで 考えれば、逆に今回みたいな展開は、ソレはソレで良かったかなーとも思いました、美里にキれるのも仕方無いですし。 ただ展開的には良かったものの、やっぱり章司の事で色々と展開する描写も見たかっただけに良し悪しが微妙な印象も。 † キれるハチ 前回ラストに母親から送られてきたトラネスのライブのチケット、東京のライブではなく、どうやら地元北海道で行われる ライブのチケットだったらしく、ナナや淳子を誘うハチに「トラネスが好きな男を見つけて行けば、男も出来るしライブも 行けるしで一石二鳥だろ」と京助、しかしそんな京助の言葉に「要らないよ…彼氏なんか…もう恋なんかしない…」 (´Д⊂ 章司から受けた裏切りを考えればハチが、ここまで無表情に心を閉ざしたセリフを言うのは当然の事かもしれませんけど、 正に天真爛漫という言葉が非常に似合うハチ、普段感情を前面に押し出した明るいハチだからこそ、こうも冷たいセリフが 出ると視聴者も淳子達同様固まってしまいますよね、ハチはそれだけショックだったのでこうなるのも自然な流れですが。 挙句に今回はソレだけに留まらず、「ナナが居れば」と前向きに気持ちを働かすハチの前に地元時代からナナの追っかけを している美里が登場し、ナナと仲が良いのでやきもちを妬き、よりによってスーパーで買物してると幸子を発見。 ただでさえ感情が爆発しそうなのに707号室に戻るとナナと美里が楽しそうにしており、その光景を見たハチは初めて ナナ相手に理不尽な怒りを爆発させ「取らないでよ…みんなしてあたしの居場所を取り上げないで…」と独白し、 「また、この子をココに泊めるつもりなの?ここはあたしの家でもあるんだから、勝手な事ばっかしないでよナナ!」と発言。 そう言ったハチ自身は、自分が私情で怒ってるのを理解しているからか罰が悪そうな顔で下を向き、言葉を投げかけられた ナナはハチ曰く「叱られた子供のような顔」をして今回は終了…いやまぁ、流石に美里に関してはハチもそら怒りますか。 確かに章司や幸子の事で落ち込んでる時に、言わばハチにとって最後の砦のナナまでもがいきなり現れた美里にもはや 独占されてる状態だったのでつい我慢出来なくなった、というのもあるでしょうけど、一応707号室は、ハチも言ってたように 二人の家なわけなので、そら二日も連続でハチに確認すら取らずに、ハチにとっては顔見知りですらない女性を泊めるのは 流石に配慮が無さすぎますよね、まぁ露骨にナナの知り合いなので二日ぐらいええがな、とは確かに思いますが。 † 男前すぎるナナ いくら地元の時から知ってる追っかけの子で、わざわざ自分でライブの日取りを教えた相手とはいえ東京での初ライブで、 舞台袖から登場するやいなや美里から薔薇を受け取ってソレをマイクに備え付けて歌う、という行動はカッコ良すぎ。 下品な話ですがこの一連の行動だけで失禁する、最後の「叱られた子供のような顔」もソレはソレでたまらん。 † 反省の色が見えない章司 ハチを盛大にフった翌日にも関わらず余裕でジャクソンに入り浸ってる神経がまず信じられませんが、京助達に遭遇し、 「俺の事は気にすんな、前回で消えたキャラだから」などと、よりによって寒い事このうえない自虐ネタを発動。 京助には「いや、全然消えてねーし」と言われてましたが、とりあえず個人的にはマジで消えてほしいなと思ったり。 その後ハチに対しての気持ちを「ただ…せめてちゃんと謝んなきゃと思って…」と言うものの「やめときなって!」と 淳子に言われ、章司のその行動は「ただ自分が謝ってスッキリしたいだけ」と京助に言われ店から退場。 前回淳子にハチの様子を見に行かせたのもそうなんですけど、基本的に最低やのに自身がその事に全く気付いていない、 という一番最悪なパターンですよね、ただ単に二股かけて片方をフったとか、散々利用して捨てたとか、そういうのよりも、 嫌な言い方をすれば「ハチにも幸子にもイイ顔して自分だけはちゃんと満足したい」という行動じゃないですか。 で、実際細かい理由は判明してないものの、京助に痛いところを突かれると逃げるように店を出ていったりと、最低やなと。 挙句、ハチに対して「謝りたい」と言っておきながらも、翌日が幸子の誕生日なので誕生日プレゼントの花を買っていて、 日付が変わると同時に祝おうとしてたりと、幸子に対する行動としてはまぁ構わないものの、マジで章司はハチに対して どういうつもりで付き合って、どういうつもりで幸子に浮気して、どういうつもりで今回こんなフザけた発言をしたのかなと。 予想外に幸子もまだ章司と付き合い続けてるようなので、まぁ普通に今後も付き合っていくんでしょうか。 |
□ NANA 第17話 「ナナの恋の行方」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 相変わらず安定して面白いんですが、前回といい今回といい、前々回までのテンポが良かっただけに、ココ二週における 普通の速度…他作品だと気にならないものの、本作の場合は小気味良く展開していただけに展開の遅さが気になったり。 ホント面白いのは面白いんですが、肝心の展開自体も普通にありきたりで読める展開なだけに、もうちょっと進展を。 † きちんと謝るハチ 前回ラストは様々な出来事が重なったせいで、707号室に帰宅するなりナナと美里に八つ当たりしてしまったものの、 今回はナナが帰ってくるなり「ナナ!…ごめんなさい、あたし、あんな事言うつもりなかったのに…」と、昨夜の事は自身の 八つ当たりによるものだと謝罪し、美里にも謝罪したいからとナナから美里の携帯電話の番号を聞き、仕事の昼休み中に 美里へ電話し謝罪、毎度の事ながら、ハチは行動力と誠実な対応をするのがホント偉いですよね。 確かに普段は、それこそナナによくじゃれついているように「コレはウザイ」と思えるレベルで懐いてくる事はあるものの、 自分が悪いと思った事にはきちんと謝罪し、章司のように裏切られたら絶対相手を許さない頑なな気持ちを持ち、気持ちが ドン底にある時でもトラネスのライブのチケットが入手出来た事で一気に…表面上は普段通りの明るさを取り戻したりと、 ただ天真爛漫なだけでなく、しっかりとした行動が取れているのが、普段明るいだけに余計偉いなーと。 † ヤスの部屋を訪れるナナとレン ナナは早朝に出向いて、よりによって耳にタバコを挟んだまま眠ろうとするわ、レンはレンで遅い時間に訪ねてくるわと、 既にこの二人はヤスにとって親友レベルの友人でしょうけども、冷静に考えるまでも無く時間としては非常識ですよね。 共にヤスが日中仕事をしているというのは知ってるでしょうに、レンのように夜ならまだしも、ナナみたいに早朝は無い。 |
□ NANA 第18話 「トラネス、ライブ」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 今回は久々に終始作画が綺麗だったのでかなり良い感じでした、やっぱり人間内容がどうのよりも所詮作画です、 内容がどれだけ良くても作画が微妙だと「んー…」になるものの、作画が綺麗だとそれだけで「かなり良かった」の評価。 まぁ今回は内容も、丁度ナナがレンと再会するトコの為に普通に良かったので、その相乗効果で更に好印象に。 今回は作画の良さのみならず、涙の見せ方やライブの導入部分、レイラが歌ってるままでEDへ突入したりと、ある意味では ドレもが王道のベタさなものの、それでもやはり良いモノは良いので見ててのめり込めるレベルの良さがありました。 † 章司の事でハチを気遣うナナ ハチの実家へと向かう為にハチの姉の車中で、ハチの姉が「今ハチは章司と暮らしてるんだっけ?」という類の話を 振ってくると、ハチが何か答える前に「誤解ですよお姉さん、ナナさんの同居人は、私ですから」とハチの事を慮って 返答するナナ、親友のハチが傷付いたのを目の前で見たナナとしては、ハチを気遣うセリフを言うのは当然ですけども、 相変わらずその友情の濃さと、自然と出て、それでいてわざとらしくもなく、普通に喋ってるように聞こえるナナに惚れた。 これが淳子や京助だと、やっぱり一瞬躊躇ったり「あぁ…」と言葉に詰まって、そして何気無く「いえ、今はナナと〜」 という風に取り繕うでしょうけど、ナナは普通にスラスラと言えるのが凄いなーと。 直前にハチ自身が専門学校当時の事を思い出し、章司の事も思い出して沈んでたから先に気付いたとはいえ、凄いなと。 † レンの事でナナを気遣うハチ 前述のハチを気遣うナナ同様、ナナとレンが過去に付き合っていたという事を知り今回トラネスのライブに連れてきたハチ。 ナナの自室で「聞いてくれれば何でも答えるから」というナナの発言を受け「今でもレンを好き?」「…知ってたんだ…」 「ごめんね…知らないフリとかしてて…」「知ってて…あたしを連れてきてくれたんだ…ありがと」とか涙が…(´Д⊂ これは…やっぱり相手がハチだからこそナナも笑顔でそう締め括る事が出来た、と考えるべきですよね。 シンはそういう気遣いまではしないでしょうし、ヤスが仮にレンの元へ連れて行ったら良くも悪くも微妙な心境になり、 ノブに至っては多分殴打されて終い、同居人で親友のハチが自分の為にそこまでしてくれたからこそ喜べる、と。 特に、いくらハチは頭の切り替えが早いとはいえ、よくよく考えれば章司に裏切られてまだ数日しか経っていない状況。 で、相変わらず今も章司の事を思い出すと沈んだ気持ちになるのに、ハチはナナとレンの事を知ってナナとレンを 再会させる為にナナをトラネスのライブへ連れて行こうとした、そらナナとしても嬉しいですよね、章司の裏切りを受けて 傷心状態なのに、いくら頭の切り替えが早いとはいえ自分の為に色々行動してくれてた、というその気遣いは。 まぁ、後述でハチが言ったように「今でもレンを好き?」の質問には答えてないわけなんですが、それはそれとして。 † ギリギリになって席へと来るナナ ロビーでブラスト結成時の事を思い出しながら時間ギリギリまでタバコを吸い、レイラが歌い始める直前に走って席へと やってくるナナ、その後、レイラの歌声を聞きながらレンを見て涙を流すナナとハチ。 絵的には、よくもまぁこれだけ綺麗に仕上げれたなと感心するモノがあるんですが、えー、ナナは単純に凄いですよね。 ギリギリまでロビーでタバコを吸っていたという事は、つまり「扉の向こうにレンが居る」という状況にも関わらず、 尻込みというか、やっぱり会うのを躊躇ったわけじゃないですか、にも関わらず歌が始まる直前に走って席へやって来た。 何事も「やるかやらないか?」は、最終的にはどちらかを選ぶ必要があるものの、基本的に「やらない」の方を選ぶのが 精神的には楽じゃないですか、今回のナナだと「ロビーでタバコを吸い続ければ自動的にライブが終わり会えなくなる」 けどナナはそうせず自分の足で、それも走って席へと向かいレンの姿を見に行ったというのが、やっぱ凄いなーと。 † 北海道へと向かう新幹線車内にて 特にどうというわけではないんですが、ハチが窓際でナナが通路側に座るという配置だったじゃないですか。 個人的にはコレが意外やったなーと、当然ながら通路側は「よく移動する」「販売の人に声をかける」という、窓際に 比べると行動的な方が座る場所じゃないですか、ナナは座ったら特に動かないでしょうけど、ハチは色々動くタイプ。 なので、てっきり上京する際の席順と同じくナナが窓際でハチが通路側、この配置になると思っていただけに意外でした。 † 出掛ける前に化粧をするハチ トラネスのライブの為か、外へ出る時は毎回これぐらい気合を入れて化粧をしてるのかは分かりませんが化粧中のハチ。 何を今更という感じですが、女の人はほんま大変ですよね、化粧にかける時間は平均的に約1時間なんでしたっけ? 俺の周りは…まぁ俺が変わってるせいで類は友を呼ぶが適用されてるのか、何故か化粧をほとんどしない女性ばかりが 知り合いに居るので、化粧をしても「目元だけ」とか「口紅を少し」とかなので化粧にかかる時間は「大体五分ぐらい」 な人ばかりなので普段は気にならないんですが、ハチみたいに化粧に気合入れてる人を見るとほんま大変やねんなーと。 |
□ NANA 第19話 「ハチの祈りナナの想い」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 二週連続で非常に作画が綺麗だったうえ、話のテンポも良く良い意味で流れる展開だったのでひたすら好印象でした。 しかしアレですよね、しつこくもナナ側はキャラも内容も濃いので、ナナ側が主体で描かれるとますますハチ側の微妙さが 浮き彫りになりますよね、ハチは濃いですし淳子や京助は普通の友達なので構わないものの、章司とかマジで薄すぎる。 それにしても今回の注目は個人的にレイラ、ハルヒ終了直後なせいもあってか、レイラの声がハルヒにしか聞こえない。 † ナナ と レン ヤスにレンの携帯番号を聞き、自分からレンに連絡していたナナですけど…コレは、やっぱり「実際連絡した」という点で 考えるとレンよりナナの方が根性あるというか、肝が据わってたという事でしょうか、勿論「電話だから」かもしれませんが。 で、実際ナナがレンの部屋に入るといきなり抱きしめられ「離せ!あたしはアンタとやり直す気はねーんだ!」と言うと、 「会いたかった…」とレンに言われ動揺して状況に身を任せ接吻までしてしまうという状況に流されすぎた展開に。 けどレンに会う事を決めた時点でのナナの気持ちは、実際問題どうだったんでしょうね。 ノブにシンが「本気で終わりにしたい相手なら、わざわざ手渡しになんか行かないと思うよ」と言ってたように、確かに 会う口実が欲しかったというのもあるでしょうけど、エレベーター前で鍵を見てるシーンが入ったり、やり直す気は無い、 というセリフから考えるとやっぱり鍵を返して完璧にレンを断ち切るつもりもあったんじゃないかなーと。 でまぁ、言い方は悪いですけど「もしレンがまだ自分の事を好きでいてくれるんだったらやり直してもイイ」という、 ほんまヤな表現になってしまい恐縮ですが、まずは相手の気持ちを先に確認してから答えを出す、という小賢しい気持ちも 心のどこかではあったんじゃないかなと、所謂「あわよくば」ですね、心情的には「鍵を返す」が優先で。 …というかまぁ、ナナが余程レンの事を嫌いでもない限りは、こんな風に抱きしめられればやっぱり心は揺れるでしょうか。 知人の女性とこのエピソードの感想を言い合ったところ、女性からすれば「別れた彼氏でもこんな風にされたら動揺する」 と言ってたので、よっぽど相手の事が嫌いでもない限りは、多少は状況に流されて行動してしまうのが普通なのかなとも。 で、状況を考えればこのままヤってしまうんでしょうけども…ナナ的にはどうなんかなーと。 心配してたヤスからすれば二人が仲直り…とは微妙にニュアンスが違いますけど、また昔みたいな関係に戻ってくれれば 嬉しいでしょうけども、ナナからすれば余計しこりが出来てしまうんじゃないかなとも思ったり、ハチと章司の事も含めて。 † ヤスの真意 レンを挑発する為に「もう会う気がねーんなら、ナナは俺がもらう」と言ってましたけど、この言葉は真実なのかどうか。 流石にヤスからすればナナは妹とか娘とか、もはやそういうレベルでの愛情でしょうから本気ではないでしょうけど、 微妙に、よくある「長いこと寂しそうにしてる○○を見続けてきたら友情が愛情に変わった」の愛情もあるのかな、と。 いくらレンを挑発する為とはいえ、ヤスとだけはブラストを抜けた後も連絡を取り続けてきたレンなので、挑発内容は レンが信じる類の言葉にしなければならないので、そうなると、わざわざレンに言った言葉なので半分はマジなのかなと。 † 何気に周りの迷惑を考えているハチ ライブ中は携帯の電源を切っていたハチ、当たり前なんですけど性格的な事で考えると何気にマナーがイイですよね。 ホント当たり前の事なんですけど、その当たり前の事を出来てない人が多く、しかも前述のようにハチの性格を考えれば、 いくらファンクラブに入る程好きなトラネスのライブなので規則をしっかり守るとはいえ、ちょっと真面目に偉いなーと。 † トラネスの曲 「その曲のほとんどをレンが書いていた…」冒頭でハチがトラネスの事を独白してる際に言った一言なわけですけども、 確かレンって、トラネスにギターが居なくてレンのギターの腕を買って巧がトラネスに誘った、でしたよね。 まぁ、別にレン自身に作詞なり作曲の才能があったからそれらも担当してもらう事になった、という事かもしれませんが、 個人的には、それはちょっとどうなのかなーと思いました、色んな意味でなんか違うやろうと。 レン加入後はレンもトラネスの一員ではあるものの、新たに誘ったメンバーに詞なり曲なりを任せるというのは、 信頼してるという意味では何も問題無いんですが、トラネス本来の良さを無視してるというか、それは違うやろう、と。 そんな気にする程の事ではないのかもしれませんが、個人的には妙に気になりました、何故か妙に釈然としないモノを。 † 態度の悪いスタッフ トラネス関係者が宿泊してる階に現れたナナを注意するのは分かりますが「君、関係者?パス見せて」という横暴な態度、 「そっちは一般の人は立ち入り禁止!」「さぁ、帰った帰った」とナナを勝手に節操のないファン扱いして背中を押すのが、 いくらなんでも態度悪すぎやなーと、ひょっとしたら、ただ単にこの男が知らないだけでナナはマジでスタッフだった、 という可能性もあるわけじゃないですか、普通にエレベーターで上がってきて部屋に行こうとしてるわけなので。 にも関わらず先入観で「ルールも守れない追っかけ」と決め付けて、敬語すら使わず高圧的にあしらうのは最低やなーと。 で、レンが「その子は俺が呼んだんだ、見逃して」と登場するとレンには「あぁ、そうっすか、すいません」と謝罪するも、 ナナには謝罪すら無し、ある意味こういう業界関係者らしい描写ではあるものの、ちょっと印象が悪すぎるなと思いました。 まぁ、レンもこうなる事は分かってるでしょうから、事前に話しておくとかエレベーター前で待っとくとかするべきなんですが。 |
□ NANA 第20話 「ナナのごほうび」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 今回は久々にハチの暴走っぷりが拝めて良い感じだったんですが、それ以上にあまりにも自然体なナナが良かったです。 自然体というか、人それぞれ違うのは当然なものの、流されてしまったとはいえ再びレンと仲良くなったというのが、 王道ながらも良い感じやなーと、ある意味当たり前の事ですけども、抱きしめられて「会いたかった」はそら嬉しいわなと。 † ヤスに章司との事を話すハチ 「章司を…要らないって言ったのはあたしの方なのに…捨てられたなんてバカな言い方をしてしまったのは、こんな風に 優しくされたかったから…。もう優しい男はヤなのに…裏切られた時が辛いから…」という、ヤスに「彼氏が浮気して… 捨てられちゃったの…」とヘコんでた理由を話した直後のハチの独白があったわけですけども、確かにハチの言うように 先に「相手を必要無い」と取れる言葉を言ったのはハチなものの、状況だけ考えればハチの言葉は間違ってないですよね。 勿論、正確に言えば「捨てられる前に、裏切られたショックで自分から捨てた」が正しいですけども、間違ってはない。 ただ逆に言うと、章司と幸子の事を知った直後はあれだけ沈んでいたハチが、自分の言った言葉に対してそんな風に、 「捨てられたなんてバカな言い方をしてしまったのは」と省みる余裕があるのは前進というか、随分立ち直ってますよね。 正直一方的に章司が悪いものの、最初は当り散らすだけだったのを、冷静に考えれる余裕が出てきたのは良い事だなと。 ナナと親友な以上当然ですけど、ナナとレンが再び仲良くなれたからこそですよね、じゃないともっと落ち込んでるはず。 † レンとの事を悔やむナナ 実際には「嬉しい ≧ 悔やむ」ぐらいの気持ちでしょうけど、レンに鍵を返す為に会いに行ったはずが、結局状況に流され 一夜を共にし、今でも自分自身レンに対する想いがあった事を再確認してしまい「なに流されてんだあたし…カッコわる…」 現状をナナはそう評してましたけど、流石にこればかりは仕方無いですよね。 ナナにしてみれば「鍵を返しに行く」という当初の目的とまるでかけ離れた結果になってしまったので、単純にプライドが 傷つくとか、そういうレベルでのショックも大きいでしょうけど、ハチも言っていた「女に生まれた以上〜」という独白同様、 やっぱり女性なんですから、今の気持ちはどうあれかつて愛した男性に、長い月日を経て再会した際に「会いたかった」と 言われれば、そら女性ならクラっと来ますよね、勿論「フザけるな」と、カチンと来る女性も居るでしょうけども、 大半の女性なら状況に流されてしまうのも仕方無いんじゃないかなーと、ハチと章司みたいな場合は流石に別ですが。 † 肺活量向上を計るナナ ヤスの言うようにレイラの生歌が余程凄かったからか、或いはタバコを買いに行った際コンビニで立ち読みした音楽雑誌の レイラのインタビューに何か書いてあったからなのか、スタジオに戻ってくるなり「肺活量の向上の為だ」という名目で メンバーへ禁煙の触れを出し、夜には腹筋を始め出すナナ、愚直ながらも分かりやすい行動が非常に良好。 ハチも「彼氏が出来た時の為にウエスト絞めとくの」と言い一緒にやるもまるで出来てませんでしたが、とりあえずソレは 置いておいて、本編とは全然関係無いものの、二人共ベッドの上で「足を真っ直ぐ伸ばして」腹筋をしてましたけど、 確か腹筋って足を曲げて…というか、伸ばしたままでやると体に悪いんじゃありませんでしたっけ? しつこくも本編にはまるで関係無いのでいちいち書くような事ではないんですが、そんな記事を以前読んだような気が。 † いつの間にか奈々の事を全員がハチと呼称するように 良い意味で図に乗り出したシンがハチと呼ぶのは自然な流れなものの、ヤスまでもがハチと呼んだのは意外ですよね。 ハチ自身も「ハチ!?とうとうヤスまで…!」と驚いてましたけど、こればかりはヤスらしくないですよね。 周りがどう呼ぼうが、その場のノリがどうだろうが、ヤスは普通に今まで通り「奈々ちゃん」と呼び続けるとばかり 思っていたので個人的にも意外でした、むしろ意外とかよりもなんか無駄にイカつい印象がありました。 † シンの暴言 暴言ではないですがタバコを注意され「レンだってタバコ吸ってるじゃん、自分の男には甘いんだ。ナナさんも所詮女だね」 ナナにそう言うシン、「自分の男」という表現もそうですが、「所詮女」という表現が妙にツボにハマりました。 レンに注意しなかったのはまぁ、シンの言うように自分の男とかではなく「レイラに対抗してる」と知られるのがイヤだった、 という事ですよね、ヤスに突っ込まれた時もキれてましたけど、それ以上にレンに知られるのは恥ずかしい、という理由で。 † 個人的に見たかった展開や描写 明確に描かれたわけではないですが、ナナとハチの実家は恐らく北海道で、前回行われていたトラネスのライブも北海道。 当然ハチの実家に二人は泊まり、確定ではないもののナナの追っかけの美里も北海道在住のはず。 なら、トラネスのライブを見る為とはいえ折角北海道まで来たんですから、美里に会いに行く展開が欲しかったなーと。 「北国」とか「僻地」という単語だけなので、勿論ナナ達が北海道でも美里は青森、という可能性も十分ありますすけど、 近場には違いないので、東京でのブラスト初ライブを見る為だけに状況する程の美里なんですから、会いに行ったれよと。 あと、こちらは然して面白い展開になるかどうかは分かりませんが、レンはノブに合わす顔がない、前回ヤスがそう言って たので、麻雀大会開始前に再会したレンとノブの絡み、レンに憧れてるシンとの絡み、この辺りが見てみたかったなーと。 |
□ NANA 第21話 「急展開!ハチの運命」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 前回あれだけシンがタバコを吸うなと注意されてたのに、今回はヤスまでもが吸い出し誰も注意しないという超展開に 度肝を抜かれましたが、内容的には無難な展開だったかなと、今まで殆ど絡んでなかったハチとノブが絡んでくれたり、 ちょっとご都合主義すぎる気もしますがブラストとトラネスは何かと接点があったりと、色々面白い箇所もあったんですが、 展開的には無難すぎたかなと、そういう時に限って前回まで気合の入っていた作画に翳りが見えたりで印象も微妙に。 † 何気に失礼なレン 奈々相手にいきなりハチと呼んだ事は問題ではないものの、会社をクビになり意気消沈気味のハチの元へ巧から電話が。 どうやら前日のお礼を言う為にレンから番号を聞いたらしいですけど、それはちょっと問題がありますよね。 お礼を言う為に番号を聞き電話し実際お礼を言う、のは何も問題無いものの、レンは巧が女に節操が無いと知ってるのに、 その巧のファンであるハチの番号を勝手に教えるというのは流石に失礼だろうと、いくらお礼を言う為とはいえ。 勿論、そこまで深くは考えてなかったのかもしれませんし、「まさかファンの子には手を出さないだろう」と思ってた可能性も 十分にありますが、ちょっと迂闊すぎるんじゃないかなーと…というか、レン自身ハチと知り合った翌日なのに教えるなと。 † レン以上に失礼な巧 無断でハチの番号を巧に教えたレンも十分失礼ですが、それ以上に「ハチに非通知」で電話をかける巧、ちょっとやりすぎ。 自分は相手の番号を本人に断らず聞いておいて、そんな自分自身の番号は知られたくないからかわざわざ非通知設定で 電話をかけるというのは、こればかりは失礼を通り越してちょっと態度が悪すぎるんじゃないかなーと。 あとこれは、原作でこのエピソードが掲載された頃はまだ大丈夫だったでしょうから一概に巧がどうとは言えないんですが、 今のご時世に、いくら渋滞で動いてない状態とはいえ超人気バンドのリーダーが車の中から携帯で電話してる、というのは ちょっとマズイんじゃないかなーと、そんな事言えばシンの売春や飲酒喫煙も問題ですけど、映像的に宜しくない気が。 † 売春疑惑のあるシン ハチが目を覚ますと隣でシンが寝ていて「なんかした!?」という言葉に「しないよ…ハチお金くれないもん…」 ハチはその言葉を聞いて衝撃を受けてましたけど…まぁ、視聴者の性別で受ける印象は大分変わるでしょうけど、 やっぱりシン同様男の視点で考えると、別に…勿論「現実問題やってる事」は、マジにシンの寝言通り「金をくれる = ヤる」 だと売春になるので確かにアレなんですが、やっぱり、しつこくも男の視点で考えると「別にいいんじゃないかな」と。 例えば双方合意なら…それこそ逆風俗みたいな感じで捉えればシンのやってる事は別に変な事ではないですし…いや、 そもそも根本的にこういう問題は考えの折り合いを付けるのが不可能ですよね。 「別にええやん」という考え方なら辞める事も出来ますけど、ハチみたいに否定派の考えが「別にええやん」という気持ちに なる事はまず間違いなく有り得ないので、結局シンが今後どうするかですよね、出来れば変わらないでほしいですけど。 † 落ち込むハチ 会社をクビになり、欲しいモノを色々思い浮かべ涙を流す光景がひたすら可哀想でしたけど、コレも難しいトコロですよね。 ハチの言うように欲しい何かを買う為や生活するのには金が必要なので、つまり仕事を探して働かなければならない。 けど、ハチが上京したのは章司に会う為で、クビになったとはいえ出版社での仕事も将来的に章司と暮らす家を買う為の 資金を溜める為に働き出した、つまり今のハチには「働く理由が無い」んですよね。 勿論、働く理由の有無を問わず働かないと金は手に入らないので、どれだけイヤでも働く必要はあるものの、ハチみたいに 良くも悪くも思いつめる性格だと、もぅマジに働く必然性が見出せなくなるんですよね、「とりあえず働く」は嘘になりますし。 ならどうするか?と言われると…まぁ、ハチの性格を考えれば結局自殺するんじゃないかなー、みたいな気がします。 今回はタイミング良く巧から電話がかかってきて、ハチ自身が最後に独白してたように恋をする事で自分を保たせる、 だったので大丈夫ですけど、巧からの電話が無く、707号室に戻ると夢に邁進するナナ達が楽しそうに喋ってる。 当然そんなナナ達には仕事をクビになった事は言い辛いでしょうし、ましてやわざわざ朝から電話をかけて起こしてくれた ヤスには間違っても「昼から出勤はやっぱりクビだった」とは言えないでしょうから、結局自分で溜め込んで自殺、かなーと。 † レンと巧を相手にはしゃぐハチ 最後の意気消沈状態の時に「奈々ちゃん料理上手だね、美味しかったよ、ありがと」と巧に言われて涙を浮かべるシーンは 普通に可愛かったですけど、707号室で「巧でも便所とかに行くのね!?」「トマトって…巧がトマトって…!」 「ハチ公…ハチってあだ名が凄く可愛く思えてきた…!」と、久々にハチの良さが前面に押し出されていて良かったです。 章司と別れて以降は、ナナとレンの事で色々動いていたとはいえ沈んでる事が多かっただけに、久々にハイテンションな ハチが見れて良かったなーと、なんか奈々の部屋終了後の提供画面で巧にホテル連れてかれたっぽいのがアレですが。 |
□ NANA 第22話 「スイートルームの夢」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV めちゃめちゃ良かったー、展開の良さも勿論なんですけど、それ以上に今回はハチの心理描写とハチ役のKAORIさんの 演技…特に独白部分での演技が神がかりすぎててマジで良かったです、良かったというよりもぅ今回は凄かった。 ただ中身が神がかってたのに、今回はEDの曲の入り方が微妙だったかなと、展開の関係上今までの「流れるようにEDへ」 という見せ方にし辛かったというのは分かるんですが、画面が切り替わった瞬間いきなり曲が流れ出すせいで、流石に 唐突感が拭えなかったのが残念だったなーと、逆にOPに関しては低めの音量から徐々に、なので良かったんですが。 † 巧に食事へ誘われた事に関するハチの心情 ホテルへ向かう車内で巧にいきなり接吻され、夢見心地からいきなり現実に引き戻され「巧は王子様なわけじゃない… 一回寝て捨てられるのがオチだ…」とハチらしくなく非常に冷静な独白をし、ホテルのエレベーター前で帰ろうかどうか 悩んでると一般人が巧を見てはしゃいでるのを見てハっとなり「ドライブしたり食事したり…それだけで済むと思うほど… もう子供じゃないでしょ…」と独白、言外に「最後はヤる」も含んだ言い方をして、後述で「自分も期待していたはず」 という旨の独白をしてましたけど…コレは、実際ハチにしてみればホントにそう思ってたんでしょうか? 勿論、巧が結構遊んでるという話を聞いていて、会ってまだ一日しか経ってないのにいきなり接吻してくる、この二点だけで 十分「食事にOKする = 相手はヤるまでOKと受け取ってるはず」という思考になるのは当然かもしれませんが、ハチは、 マジに「ヤるのは当然」と考えてたんでしょうか、ハチ自身は「一度きりの夢」と捉えてましたし、独白を聞いても 分かるように「無理に現状を納得させるよう考えていた」わけですけども…つまりアレですよね、ホントにヤるのが当然と 思っていたのかどうかというよりも、結局巧とヤる際に、心の中でナナへ恐怖を呼びかけてましたけど、今ココで巧と 寝てしまって「本当に後悔しないのかどうか?」ですよね、言い換えれば「本当に巧と寝たいのか?」どうか。 「また…傷だらけになるんだろうな…」と独白してましたし、やっぱり直前に仕事をクビになったのが半端じゃなく響いて、 前日には自分とあまりにもかけ離れた世界で毎日を生きてるナナ達ブラストのメンバーやトラネスのメンバーを見たから、 自分を卑下するのに近い感情で沈んでて、ソコへ憧れの巧が自分を誘ってくれたら「分かっていても乗ってしまった」 というのがハチの心情でしょうけど…でもまぁ、ハチの性格を考えると、やっぱりハチらしいと言えばハチらしいでしょうか。 イヤな言い方をしてしまえば、状況的に追い込まれていたとはいえ「結局ハチは自分が選んだのではなく楽な方に逃げた」 だけじゃないですか、エレベーター前で帰れば良かったのに、自分を無理に押さえ込み状況に流され、結果がどうなるかは 別にして巧の番号とアドレスが分かったから良かったものの、普通に考えれば傷つくだけと分かってるのにソレに流れた。 けど、また微妙にヤな言い方になってしまいますが、それがハチらしさとも言えるので、そういう意味では良かったかなと。 † ナナへ恐怖を叫ぶハチ ナナから携帯の使い方に関する電話を受け、今晩帰れない理由を淳子の家に泊まるからと嘘を吐き「ナナには言えない… 知られたくない…こんな尻軽女みたいなマネしたなんて知られたら…きっと軽蔑される…でもねナナ…あたしだってホントは ナナみたいに真っ直ぐに誰かを愛したいんだよ…ナナとレンみたいに…強い絆で誰かと結ばれたいんだよ…ねぇナナ… ホントあたし全然大丈夫じゃないよ…巧に一夜限りで捨てられるなんて…ホントはヤだよ…どうしよう…怖いよナナ…! …だけど…今更逃げ出すなんて出来ないし…愛してほしいなんてとても言えない!」と独白するハチが泣けて…(´Д⊂ もぅマジにココのハチの独白における心理描写とKAORIさんの演技が神がかりすぎててマジでハチに感情移入出来すぎて ヤバかったんですが、ハチの気持ちはもぅ痛い程よく分かりますよね、分からなくてもKAORIさんの演技が神すぎて泣ける。 しかしこの独白から考えるまでもなく、ハチは精神的な意味でナナに惚れてるので今後どうなるのかが心配ですよね。 後半で「ハチはロンゲが好き」という話をナナとした際に独白で「巧との事は…どうしてもナナには言い出せなかった… 相手が相手なだけに…淳ちゃんにさえ話せなくて…誰にも相談出来なくて…そんな恋は初めてで…苦しかった…」 そう辛そうに語ってましたけど、淳子は言わば「なんでも話せる友達」じゃないですか、ナナとどっちが好きかとかそういう 下世話なのじゃなく普通に「困ったら相談する」とか「誰かと組むとすれば」とかでまず無意識に思い出すのが淳子。 ソレに対してナナは、どちらかというと異性の好きな人に対する感情に近いんですよね。 別にハチがレズというつもりはないですけど、そういうのじゃなく、もぅ純粋にナナが好きなので、よくある「恋人には 自分の嫌な一面を見られたくないから何とか完璧に演じてみせる」というのと同じで、仕事をクビになった、とかの事は 普通に言えるのに、巧との事だけは絶対言えないんですよね、この事だけは知られたら絶対嫌われる、と思っていて。 けど逆にナナの視点で考えると「お前マジで巧とヤってもうたんか!?」とはなるでしょうけど、それ以上にハチを…別に 同情というわけではなく、これも純粋に親友として心配する気持ちの方が強いんじゃないかなーと。 まぁ、こういう問題は恋愛だけに限らず、必ずハチみたいに不安要素を抱える方が心配になりすぎてるだけで、その事が 原因で問題は深くなっていくわけなので、結局どうする事も出来ないわけですが…巧との事がナナに判明した時が心配。 † 巧のメモを見て涙を流すハチ 巧の書いた、恐らく巧のであろう携帯の電話番号とアドレスの書かれた紙を見て涙を流し「トラネスのツアー最終日は 7月20日…東京公演。チケットは持っていないから…ご飯を作って家で待ってる…ちょっとだけ…ちょっとだけ期待して 家で待ってるよ…」と独白してましたけど、実際ハチはどれくらい「期待」してるんでしょうね。 今回ラストで「ツアーの間に、勇気を振り絞って…巧に短いメールを送ってみた…だけど返事は来なかった」とハチが、 その直後にナナへの語りがあったのでそんなに悲壮っぽくは聞こえない喋り方で独白してましたけど…まぁ、やっぱり ソコまでは期待してないでしょうか、本心では期待したいでしょうけど、最初は「どうせ捨てられるだけ」と十分に 理解して巧に付いて行ったわけなので、どちらかと言えば「ご飯を食べに来てくれたら嬉しいな」ぐらいの気持ちでしょうか。 † 巧はハチの事をどう思ってるのか? ホテルのルームサービスよりハチの作った料理の方が美味しい、という点に関しては何となく本気で言ってるような気が するんですけど、実際好きかどうか、となるとどうなんでしょう、展開がどうとかを抜きに、なんか微妙な気が…。 レンはナナにメールを送る余裕があるのに、巧はハチからのメールに返事を返さなかった、とかは別に関係無いんですが、 なんか…勿論、非通知でハチに電話したくせに去り際に番号を書いたメモを残した、というのは「そういう演出をする性格」 と考えれば多少の非礼も頷けるんですが、翌日が土曜日だからといって女性に「帰り遅くなっても平気?」と聞いたり、 いきなり車内でハチに接吻したり、会ってまだ一日しか経ってないのにホテルの部屋に誘ってヤったりと、しつこくも そういう性格と考えれば自然な流れなのかもしれませんが、ホントにハチの事が好きならもっとハチを大切にするやろうと。 ハチが自分のファンだから夢みたいな演出をしてみた、とかは「俺そんなにマメじゃないし」という車内でのセリフを 考えればありえないでしょうから、ちょっと巧は、もしハチがホントに好きでも、ハチへの気持ちより自分の気持ちを あまりにも優先しすぎてる気がするので、個人的にはやっぱり好きになれないかなーと。 あ、でもアレですよね、少なくともハチが好きだという点に関しては恐らく間違いないですよね、ラブのレベルかは別に。 レンと巧がどれだけ仲良しなのかは分かりませんが、同じメンバーであるレンの彼女の親友に手を出したわけですから、 これでハチを捨てたら親友のナナがキれる以上に、自分が番号を教えた、という事でレンがマジでキれるでしょうから、 少なくとも「遊んでポイ」とか「とりあえず当分ハチで遊ぶ」とか、そういうレベルでの気持ちではないだろうな、と。 † ハチを頼るナナ 「アンタが帰ったら教えてもらおーと思って待ってんのにー」と携帯電話の事でハチに電話したり、ハチが仕事をクビに なりバイトを探してると知ると「もっと自分に向いてる仕事探したら?自分の好きな物に関わる職場なら、やる気も出るだろ」 とアドバイスしたりと、レンとの仲を再び取り持ってもらって以降、今までと違いハチに対して随分甘えた態度や助言を するようになったナナですけど、当然と言えば当然ですが、こうやってみるとやっぱりナナも普通の女の子ですよね。 普通にハチと仲が良くて、レイラの歌唱力の凄さに悔しがり、レンと幸せそうに過ごしたりと、可愛いなーと。 † ハチに惚れたっぽいノブ 「ハチはー?今日来ないのかなー?」スタジオでの練習をいつも見に来てるハチが居ない事に疑問を抱くノブ、ソコを、 「ノブさんさっきからソレばっかり」「あらノブオ、ハチコに惚れてるの?」と、シンとナナの双方から突っ込まれ、 「ち!ちが!ほら!なんか常連の観客居ないと寂しいじゃん!」と赤面しながら大慌てでマジになって否定するノブ。 まぁ前回買い出しの際に色々意見が合う事が判明したり、ハチはノブの理想である「身近で普通の子」なわけですから、 よくよく考えれば「好みのタイプ」という点でもハチはノブにとって理想的なんですよね。 周りのメンバーが濃いだけに、お互い普通に近い性格と言動なだけに、すぐ仲良くなれますし、その影響で気にもなると。 ただ巧との件を抜きにしても、やっぱり二人が付き合う事は無いだろうなーと、どちらかと言えば親友止まりの印象。 |
□ NANA 第23話 「淳子の部屋 2」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 総集編、新規カットは以前の淳子の部屋同様バーで喋ってる淳子達の映像のみだったので、キャプは無しという事で。 内容的には以前の総集編同様、確かに映像はこれまでのを繋ぎ合わせただけなものの、同じカットの同じセリフ…例えば 章司に殴りかかろうとするナナを止める幸子、こういう場面でも実際に使用されていた音楽とは違うモノが使用されてたり、 トラネスのライブを見に行ったナナとハチの映像に合わせて、ノブがレンとナナの事を語っているセリフが独白調に 流れたりと、良い意味で「分かりやすい総集編」という仕上がりになっていて良かったです。 確かに、はっきり言ってしまえば一度見た内容な以上「所詮は総集編」なものの、一度見た事のある人でも楽しめるように 曲やセリフを使用する箇所を変更する、というのは単純に良い感じだなーと、内容を知ってる分ソッチの方がハマってたり。 後はOPのroseが前回までと違い…ライブverと受け取っていいんでしょうか、曲名の表記は同じだったものの、まずドラムの バチの音から始まり、俄然迫力のある音質と歌声になっていたので、些細な変化ながらライブverになっていて良好。 |
□ NANA 第24話 「七夕の願い、ハチの恋」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 今回からOPが変更されたわけですけども、個人的な良し悪しを抜きで考えるとまぁ無難な感じになったかなーと。 前期OPのroseの方が曲のカッコ良さや映像的な良さはあったものの、今はブラストとトラネスのメンバー間の絡みが メインになってるわけなので、それで考えるとこういう構図の映像になるのは自然かなと、個人的にはroseの方が好み。 ところで今回特に良いなと思えたのがハチの部屋のTVです、ハチの部屋のTVはワイドではなく普通の4.3タイプのヤツ、 時代背景やNANAの原作が掲載された時期を考えると当然なものの、最近は時代無視で…それこそ先日見た某映画は 過去のシーンにも関わらず平気でワイドTVしか描写しなかったりと、そういう作品が多いだけに、こういう「普及率を 考えると4.3を置くのが普通」な描写は非常に好印象でした、あまりにも個人的な感想でアレですが何気にマジに好印象。 † 短冊へ書いた願い事 ・ナナ = 「タバコが値上がりしませんよーに」「ハチ公に彼氏が出来ますよーに、ロンゲの」 ・ハチ = 「ブラストがプロデビュー出来ますように」 ・ノブ = 「打倒トラネス!」 ・シン = 「宝くじが当たりますように」名前が見えなかったものの席の位置関係的にはコレが恐らくシンのはず。 ヤスは書いてなかったようなのでそれぞれの願い事はこんな感じでしたけど、シン以外は三人とも「らしい」ですよね。 勿論シンも金を貰って女と時間を過ごしてるわけなので、言動的な事で考えればシンも非常にシンらしい願いなんですが。 ナナがハチの彼氏関連の事を口に出さなかったのは、まぁそれは恥ずかしいから言わなかったんでしょうけど、何気なく、 今更何気無いも何もありませんが、ナナはハチの事を大切に想ってるという描写が光ってて良い感じでした。 ヤスが何か書くとすれば…流石にハチ同様ブラストのプロデビューぐらいでしょうか、ヤスは「願う」なんてしないでしょうが。 † ノブ達が招待された座席 レンに頼んでトラネスのツアー最終日に席を取ってもらったらしく、場所は二階の中央席で、レンに聞いたらしいノブ曰く、 「見やすい席らしいんだけど…周り関係者とか記者ばっかで盛り上がらないんだって」との事でしたが、良くも悪くも 冷静に見れるという意味では、よくよく考えれば結構イイ席という事になりますよね。 ハチみたいに盛り上がりたい性格の場合は最悪な座席かもしれませんが、ノブ達は別にファンとして見に行くのではなく、 普通に「どんな感じなんだろうか?」という、ホント単純にバンドとしての凄さを確認したかっただけでしょうから、 それで考えると周りが盛り上がらない = 自分達も冷静にトラネスを見れる、なので結構良い席なんじゃないかなーと。 † 意外にドライなヤス トラネスのライブに招待され、楽屋へのパスも貰ってるのに「仕事、溜まってっから」という理由で楽屋には寄らずさっさと 帰ろうとするヤス、ノブに「レンによろしく言っといて」と伝言を頼み、シンに「レイラには?」と聞かれ「…お疲れさん」 とりあえず他のメンバー宛てに「お疲れ様」ぐらい頼んだれと思いましたが、よくよく考えるとアレですよね、 ヤスは良くも悪くもレン以外のメンバーは、言い方はアレですが正直どうでもいいんでしょうか。 楽屋で巧が「あれ、ヤスは?」とノブに聞くと「仕事あるって帰った。レンによろしくって」と返答、その言葉に対して、 「え?俺には?」と言ってましたけど、普通はそう思いますよね、せめて簡素ながらも「お疲れ様」ぐらいの言葉は。 そういう意味での気遣いをする性格じゃないのがヤスと言えばそうなんですけど、何となく「仲のイイ相手」以外には そこまで気を使わないというか、ドライとも取れる態度を見せてたのが印象的でした、ヤスらしくもありらしくもなく。 † ホストのシンさん 「うっわー!かわいい男の子ー!お姉さんと遊んで?」とレイラに言われ「いいけど高いですよ、僕。一晩フルコース十万」 シンの性格を考えればこの言葉に嘘は無いですよね、相手が誰であろうと金を払ってくれればマジで付き合うんでしょうし、 同様に相手の状況を問わずシンが「一晩十万」と言えばマジで一晩十万なんでしょうし。 ただ逆に考えれば真面目な性格ではありますよね、良いか悪いかはこの際置いておいて「常に本気」なわけですし。 † 巧の態度に激昂するノブ達 巧が平気でハチとの事を口にし「ありゃあ俺の女の大事なダチだ!節操がねーのにも程がある!ちっとはわきまえろ!」 と激昂するレン、その言葉に「なんだよそれ、別に無理矢理ヤったわけじゃねーぞ。同意の上でだ。尻尾振って喜んでたよ」 確かに巧が言うように同意の上での事ですけど、一般常識とか友情とか、そういう面で考えると巧は最低ですよね。 結局巧にとってハチは「レンの彼女の親友」とかは全く関係無く、自分にとっては手近な女の一人、だったわけですし。 で、当然キれて巧に掴み掛かるノブ、そんなノブに「喧嘩なら外で買うよ。ツアースタッフの為の打ち上げだ、ぶち壊すな」 正直コレに関しては最低ですよね、掴み掛かられた事を怒った場合は「ノブが何故怒ってるか分からない最低な男」 になるものの、冷静にこういう事を言えるというのは、つまりノブが怒る理由が分かってるのに…ノブが怒ると事前に 分かっていたにも関わらずハチとヤった事をわざわざ口にしたわけなので、ネチっこいというか、まぁ…マジで最低。 そしてノブが何もせず帰ったのを見て「巧さん…お疲れ様」と酒を巧の顔にぶちまけてサイン色紙を踏みつけ退場するシン。 シンのあまりにカッコ良さにマジで惚れてしまったんですが、ここでシンがこういう事をしたというのは、わざわざノブが 掴みかかってる裏で何もせず黙ってるシンが数秒描写されたので、ノブが何もしなかったから代わりにシンがやった? というかアレです、この一連の巧への絡みで一番良かったのはやっぱりシンでした。 巧に酒をぶちまけたのも勿論良かったんですけど、巧がハチをヤった旨の発言をした際、その会話を聞いて衝撃を受ける ノブを見て…ノブがハチを好きなのを知ってたようで、そんなノブの表情を見て何とも言えない表情で俯くシン、 コレがもぅマジに良かったです、今までシンはそういう友情面での描写が無かっただけに、やっぱりノブの事を友人として 大事に思っていたというのと、最後に酒をぶちまけたのは当然ながらハチの事も友人として大切に思っていたわけなので、 こういった事を態度に出さないシンなだけに、今回のシンはもぅマジでカッコ良かったです、そら巧も驚くわなと。 † あまりにも頭のイカれてる巧 酒をぶちまけられた巧を見て笑うレイラに「笑うなレイラ!」と逆ギレ、レンは「キれるな巧、お前が悪い」となだめるも、 「俺は事実を言ったまでだ!」と更に逆ギレ、どこが悪いのかという問いに「自分は絶対悪くないと思ってるところ?」 とレンに言われてもまるで思い当たる節が無かったようなので、ちょっと素でイカれてますよね。 しかもその後に「ノブに会ったら言っとけ。俺と張り合おうなんて百年はえー、女口説く度胸もねぇくせに粋がるな」 というあまりにも的外れな言葉、レンは「後半部分は同感だな…伝えるよ」と言ってましたけど、正直何故レンがまるで 怒らないのかが不思議でならないです、メンバーがどうとか、ノブが怒ったおかげで冷静になれたとかそういうのを抜きに、 もぅマジで常識で考えて巧は最低じゃないですか、黙って二股かけてた章司も最低ですけど、それ以上に性質が悪い。 で、この後ハチに会いに行くというのがまた最低ですよね、気持ちがどうかは別に、ノブへの当てつけにしか見えない。 † ナナの心情 ハチが巧に抱きついてるのを見てショックを受けてるっぽい描写が為されてましたけど…まぁ、やっぱりショックですよね。 特にナナは巧の素行の悪さを聞いた直後なだけに「よりによって巧…」という気持ちがあるでしょうし、自分がハチの為に 巧を招待して、七夕の願い事に「ハチ公に彼氏が出来ますように」とまで願ったのに、その相手がまさかの巧。 色んな意味で、マジでショックを受けてるんじゃないかなーと、ハチが巧の事を言ってくれなかった事も含めて。 |
□ NANA 第25話 「誰にも渡したくない」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 久々に作画のレベルが普段より低い仕上がりになってましたけど、むしろ今回の注目は巧の異常なまでの嫌われっぷり。 その一方でハチが皆から愛されてる描写が今回は特に目立ったので、対比としては非常に良い感じでした。 ただ強いて言えば、ナナ達だけでなくトラネスのメンバーが巧の事をどう思ってるか、という描写も欲しかったかなと。 まぁ、レイラは金でシンとの時間を買って、直樹に至っては笑う以外のシーンがほとんど無いので描写もクソも無いですか。 † シンとノブの考えるハチの気持ち シンが言うように、ハチはファンとして巧を好きでしたけど、今度はノブが言うように「実際会えるようになって本気で 惚れちまったんだよ」というのはありますよね、元々好きな相手で、その相手が身近で会える距離に来てしまったら、 気持ちの上では「無理」とか「釣り合わない」とか「そもそもお互い恋愛対象なわけじゃない」と理解してても、やっぱり 「実際そこに相手が居る」という状況になってしまうと、もぅ無意識にマジで好きになってしまいますよね。 元々好き…この場合は「憧れ」とか「理想のタイプ」という気持ちが強いでしょうけど、ただでさえ好きな相手なのに、 その相手が目の前に現れたら「会って次の日だよ?本気になるかな…」というシンの言葉も最もですが、ハチの場合、 好きになってしまうのは仕方無いだろうなと、相手が少なからず好みのタイプであれば「何となく」から一気に好きになると。 でもまぁ、ある意味シンの言った「つい出来心でヤっちゃっただけだと思うけど…」がほぼ真実ですよね。 仮に巧が携帯電話の番号とアドレスを書き残さなければ、恐らくハチは「やっぱり遊びか…」と素直に諦めたでしょうし。 † ハチを大切に想ってるシン 埠頭っぽい場所とタクシー内でシンが言った「それに…最初は出来心だったとしても、ハチの事だからどんどん本気に なっちゃうかもしれないよ。でも巧があの調子じゃあ、ハチが傷つくのは目に見えてるじゃん。ノブさんはそれで平気なの? 僕はそんなのイヤだよ」「ハチは何も求めずにただ優しくしてくれるから…そういうのって愛を感じるじゃない」 こういうセリフを言えるにも関わらず、これでシンがハチに惚れないのがまたカッコイイですよね、普通はそんな簡単に 惚れたりしませんけど、前回に引き続き今回もノブやハチへ対する友情を前面に押し出した感情を見せてくれたのが、 もぅひたすらカッコ良かったです、ノブみたいに直情的なのもイイんですけど、シンみたいに冷静に自分の気持ちを しっかり言ってくれるのも良いですよね、しつこくもシンは普段そういう感情をあまり出さないだけに本気度が違う印象。 † ナナの考える女の幸せ 「惚れちまったもんは仕方ねーじゃん!相手がどうあれ惚れた男に抱かれるのが女の幸せなんだ!それで悔いは無い!」 巧の事でヤスと喋ってる時にナナはそう言ってましたけど、個人的には、ナナがこういう考え方をしてたのは意外でした、 言ってる事は確かに正論ですし実際女性からすれば「女の幸せ」というのはその通りなんでしょうけど、いくらレンの事を 吹っ切れずに想い続けてたとはいえ、やっぱりパっと見の印象で言えばナナはもっと硬派にこぅ…少なくともナナにとっては プロデビューが幸せであって「惚れた男に抱かれる」のは「ナナの考える幸せ」ではないと思っていただけに意外な感じ。 † 巧は本当に忙しいのかどうか? ハチに会いに深夜の3時にいきなり来訪し、ハチの作った食事を午前中に食べてハチ曰く「仕事が残ってるからといって… お昼過ぎに帰ってった」との事ですが、実際問題、巧はマジで忙しいから帰ったのかどうか、が気になるトコロです。 一応大事なスポンサーのサインを「明日書く」とマネージャーに言ってたので、少なくとも仕事があるという言葉自体は 嘘ではないでしょうけど、やっぱり巧の場合は性格が性格なだけにそうそう信じれませんよね。 別れ際に「オフっつっても、何かとやる事があってさ。ごめんね、また連絡するからさ」と言ってましたし、メールの返事を こまめに返せないとも言ってましたけど、ホントにハチの事が好きならハチの為に時間を割くぐらいは出来るでしょうから、 何を今更という感じはするものの、巧にとってハチは…まぁ、どうせ恋愛対象としては見てないんだろうなーと。 † ハチに告白しようとするも出来ないノブ 意を決して言いにくるも結局言えずに去って行きましたけど、正直こればかりは仕方無いですよね。 ただでさえノブは告白とか出来なさそうな性格なのに、そんなノブをハチはキョトンとした顔や心配そうな顔で見つめると。 好きな相手に告白しようとしてて、それなのに目の前でそういう表情されたらそら言えませんよね、作画的な面で言えば、 今回は全体的に作画が微妙だったのに何故かこの場面のハチだけ異様に気合入っててやけに可愛かったですし。 そして去り際に「でも…絶対いつか超えてやる…」と呟き、ハチに「何を!?」と問われ「…巧」と一言言い残して退場。 流石にこれだけ言われればハチもノブの気持ちに気付いたでしょうけど、この「…巧」というセリフが、個人的には ちょっとノブっぽくなかったんじゃないかなーと、そんな捨て台詞を残せば自分の気持ちが100%伝わってしまうので、 そういう「伝え方」は、ノブの性格を考えればあまりしないと思うので、何となく展開重視の意味が強いかな、と思ったり。 † 各々の巧への気持ち ハチと巧の事を知り、それぞれが巧への気持ちを口にしてましたけど、シンは前述のように露骨に嫌がる旨のセリフ、 ナナは「でも…よりによってなんで巧なの…!」と不満を口にし、ノブは「やっぱダメだ!…あの男だけは許せねぇ…!」 挙句にヤスまでもが「巧は賛成し兼ねるぞ、俺は」と、ここまで嫌われるというのも凄いですよね。 勿論、巧の女癖の悪さを知っていて、ノブとシンに至っては「次の日ヤったし」や「尻尾振って喜んでたよ」という巧の 暴言を聞いたからこそ余計キれたんでしょうけど、それを補ってあまりある嫌われっぷり。 で、またキツイのが「全員巧は嫌いだけどハチの事は友達として好き」という事なんですよね、ハチの事は普通に好きで、 そのハチがトラネスのファンで巧の事を好き、というのを知ってるからこそ「アイツは止めとけ」といった旨の忠告を 出来ないというのがまたキツイなーと、ノブも結局「超える」という言葉に留まってたわけですし。 次回以降ナナが、ハチに巧の事でどういう風に接するのかに期待、流石にハチを応援するようにはなるでしょうけど。 |
□ NANA 第26話 「乱れるハチの心」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 今回は冒頭とラストの曲の入り方が神がかり的に素晴らしいタイミングだったり、毎回上手いんですが巧との情事以来の 極まったレベルの独白を見せてくれたハチ役のKAORIさんが何よりも良かったです、苦しそうな独白が上手すぎる。 というかもぅアレですよね、ハチは淳子に相談しなくなったので、もはや淳子達の出番はマジで無い気がしてきました。 † レイラの悩み シンとの情事の後、描写されてる限りだとシン相手にレイラが一人で喋り続けていたので「話していた」のか「独り言」 なのか微妙なところですが、レイラが言うには「本当はハーフで父親はアメリカ人、6才の時に死去」との事。 ハーフだから綺麗なのは当たり前とか、歌が上手いのはそのせいだとか思うから、内緒にして同じ日本人なのに凄いって 思わせたほうが得だと事務所の人が言ったからハーフである事を隠してるらしいと言い「あたしは…歌さえ歌えれば なんでもいいんだけど…」と、他にも周りが五月蝿くイメージを壊す事はやるなとか言うなとか言ってきてて、最後に 疲れた口調で「あたしはあたしなのに…人間って疲れる…」と締め括るレイラ。 内容自体は漫画やらでよくある話ですし、言い方は悪いですけどヴィジュアル系のバンドや少女漫画、矢沢さんの作品に 非常にありがちな設定と展開なので正直に言えば「またか」の感想しか沸かないんですが、そういうのを抜きで考えると、 まぁ、レイラがその事でシンに愚痴るのは間違ってるというか、男らしくないですよね、レイラは女とかは抜きに。 別にトラネスはアイドルというわけではなく、普通にバンド活動をしてソレがレコード会社の目に留まってデビュー。 勿論、会社側の言い分や意向を聞かない事には仕事をさせてもらえないとか、契約を交わした以上自由には出来ないとか 色々あるでしょうけど、自分のしたい事を、良い意味で「したい事だけをしたい」なら最初に細かく契約するべきですし、 シンに言ったように「歌さえ歌えればいいんだけど」とマジにそう思ってるなら、少なくともトラネスのメンバーではない 部外者のシンにそんな事を愚痴るな、というのが個人的な意見かなーと、シンが言うように「寂しい」とかも抜きで。 けどまぁ、レイラが元々好きじゃないという個人的な気持ちも多分に含まれてるので一概にどうとは言えませんが。 † シンの気持ち ライターを無くした事について「天罰だよ、大魔王の怒りに触れたんだろ」とノブに言われ「…そうなのかな…」とシン。 けどレイラは「わざと忘れて行ったでしょ?」と言っていて、シンは金額的な事で悪いと思ったからもう一晩相手をしようと 思ったと言ってたので、レイラが自分を呼びやすいようにわざとライターを置いて行ったんだと思うんですが…つまり、 「そういう風にライターを置いた」事が「悪い事」と思ったから沈んだ口調で「…そうなのかな…」なんでしょうか。 少なからずレイラの事を他の女性同様「浅はか」とは思えなかったので、そんな風に「呼びやすい口実」を作った事が 「レイラに悪い」と思ってしまったので、ライターの所在は分かってるにも関わらず「…そうなのかな…」と沈んだと。 † ノブが巧に勝っているもの 「俺がアイツに勝てるものって何!?」ノブがそう聞くと「愛」と、冷やかすわけでもなく笑顔で真面目に答えるシン。 流石にその言葉を聞いてノブは赤面してましたが、ハチに対する愛だけで言えば、ノブのみならずブラストのメンバー全員が 巧よりもハチを愛してるのは間違いないですよね、もし巧が本気でハチの事を好きになったとしても、それでもまだ ブラストのメンバーの方がハチに対する愛情は深いでしょうから、冷静に考えれば「勝ってる」の範疇ではない気が。 ただ、単純にハチに対する愛情が一番強いという点で考えれば、ノブには申し訳ないもののナナの方が上でしょうか。 † シンのレイラへの態度 レイラに呼ばれ部屋へ向かい「上がって」と嬉しそうに言われるも「…レイラさん、前払い」とあまりにも冷静なシン。 「そういうつもりで…上がってって言ったんじゃないよ」とレイラが寂しそうに言うと「じゃ、用は無いので帰ります」 「要らないの?ライター?」とレイラは良い意味でシンを挑発するも「欲しいならあげるよ」とまたしても冷たいシン。 結局最初に言った十万という金額は嘘で、あの程度でその額は気が引けるからもう一晩相手しようと思った、気が向いたら また呼んでくれ、との事でしたけど、実際この時点でのシンのレイラに対する気持ちはどういうものなんでしょうか。 レイラの方は…失礼ながら最初に「かわいい!」と言った事を考えると、シンの言動と性格が好きなので、言い方は 悪いものの「色んな点で自分の好み」な男がいきなり現れたので愚痴を聞いてもらったり楽しく喋れる相手、という気持ちが 強いんでしょうけど、わざわざレイラの部屋に行った帰りにシンが沈んだ表情を見せていた事を考えると、好き…はまだ 無いと思うんですけど、少なからず気に入ってしまったという事でしょうか、個人的にはあんまり嬉しくないんですが。 † ハチに告白するノブ 再び告白しに来るノブ、ハチもそんな無駄に可愛らしい格好と気合入った化粧で出迎えなくてもいいような気がしますが、 この一連の描写は、背景音楽がナナのアカペラに乗せて展開していたり、ノブの告白でハチが自分の巧に対する気持ちを 再確認する流れ、KAORIさんの苦しそうな独白の演技、それらが全て神がかり的に良かったです。 ノブとハチのやりとりも勿論良かったんですが、それ以上に音楽関係の演出が異常に極まってました。 † この時点でのハチの気持ち ノブに告白され「やっぱり…誰にも知られたくなかったよ…あたし…ほんとに巧のこと好きなのかな…?」と迷いを見せ、 「巧の…あんな本気かどうかも分からない言葉より、何倍も嬉しいよ…」と、ノブの「それだけで俺は…」に揺らぎ、 「巧とこんな事にさえならなければ…私絶対ノブのこと好きになった…」と苦しそうに涙を浮かべるハチ。 やっぱり、ハチ自身が言っていたように、ハチの巧に対する気持ちは、当然異性への愛という意味での好きも間違いなく あるでしょうけど、それ以上に「巧と寝たこと、正当化したいだけじゃないのかな…?」と、ハチ自身が感じたように 「好きなはず」と思い込みたい気持ちの方が強いですよね、ナナとの会話でも感じた「巧はやっぱりトラネスの巧だよ」 という独白同様、ハチにとって巧は「憧れの対象」のままなんじゃないかなーと。 |