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□ NANA 第40話 「ハチ、シロガネーゼ」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 総集編ではない年明け一発目の放送でOPも変更、流石に新年最初…が関係あるのかは分かりませんが作画も綺麗で、 内容的にも前回全く登場しなかったハチが巧とひたすらラブラブで見ている分には、ホント久々に「面白い」よりも 「楽しい」という気持ちで終始過ごさせて頂いたんですが、逆に今回は前半パートの全てを使って「ラブラブなハチと巧」 を描いてたので本編が然して進まず、感想として書く事も特に無いかなーと、普通に楽しい一話だった、みたいな感じで。 ところで何を今更という感じですが、公式の話数カウントでは淳子の部屋は「1.5」として数えられてるので、 今回の話数は40話ではなく、厳密には37話なんですね、気にせず淳子の部屋もカウントしてたので、ウチはこのままで。 † 新OP LUCY 今回からOPが変更され、初代OPのrose同様ブラストのモノになったわけですけども、声質の問題上仕方無いとはいえ、 最初の…何て言うんでしょうか、前奏と同時に「イェアイェア」みたいな箇所、あの辺りの声が、流石にナナとあまりにも 違いすぎるのでちょっと微妙かなーと、サビの辺りも違うと言えば違うんですが、最初の「入り」がナナとかけ離れた声、 個人的にはソレが残念でした、曲に関しては個人の趣味があるので何とも言えませんが、個人的には毎回OPが微妙に。 † ハチと巧の新居の家賃 ハチの新居を章司が「しかし…百万の家賃払えるってソレどういう金持ちなの?」と言うと淳子が「いや、七十万だよ」 どうやらハチが子供の為にと考え七十万にしたようですが、実際章司が言うように七十万でも高すぎですよね。 巧の稼ぎがどうの以前に…まぁ、巧にすれば劇中で自身も言ってたように防犯対策の整った場所がイイんでしょうけど、 こういうのって色んな意味で難しいところですよね、大前提としてそれだけの金持ち、というのがありますけども。 防犯面で毎月の家賃が七十万の部屋に住んでるものの、直樹も言ってたように駅からは遠い場所。 ハチは、恐らく今後バイトなり仕事なりをする事は無いでしょうけど、駅から遠いので単純に交通の便も決して良くはなく、 当然ながら誰かがハチや巧を訪ねて…くる時は車で来ればいいだけですけど、とりあえず交通の便が悪いと。 で、何も起こってない段階でこんな事を言っても意味が無いですけど、もし今後、空き巣に入られるなりで被害に遭うと、 わざわざ交通の便が悪い上に毎月の家賃が七十万もする、というこのマンションを選んだ意味が無くなりますよね。 我ながら何故そんな本編と関係無い事を気にするのか分かりませんが、無性に気になりました。 † ハチを気遣うシン 電話越しに涙を流すハチ、そんなハチにシンは「…僕は何があっても…ハチの味方だよ…」と優しく語り掛けるも、 その直後、電話の向こうから巧の声が聞こえ「ハッ!」とする描写がありましたけど…というかまぁ、あまりにも 個人的な事で恐縮ですが、この感想を書いてる時点で先のエピソードまで既に観賞済みなので「シンが怒ったかどうか?」 に関する結果を知ってるものの、実際シンとしては、少なくとも「怒っては」いないですよね。 勿論、シンにしてみれば同性の友達ではノブが一番好きでしょうから「ハチはノブではなく巧を選んだ」という事実に 少なからず…ショックと言えばいいのか「残念」と言えばいいのか分かりませんが「そっか…」という気持ちには なったでしょうし、同様にハチの事で巧に酒をぶちまける程に巧への嫌悪感を露にしてるので、やっぱり色んな意味で ハチの選択には衝撃を受けたでしょうけど、逆に、シンだからこそ「まぁ、でも別に変じゃないか」と思えるはずですよね。 こういう言い方はアレですけど、シンはハチとノブに…詳細なセリフは忘れましたけど、愛に関する答えを見せてほしい、 みたいな事を言ってたわけなので、つまり、結局見れなかったけどやっぱり人間はそんなモノ、と元の考えに戻るだけで、 ハチの事も友達として好きでしょうから…やっぱり巧を選んだ事に関しては「そっか…」ぐらいの気持ちかな、と。 「ぐらい」と言うと全然ダメージが無さそうに聞こえるので何か違うんですが、ナナ達程の衝撃ではない、という感じ。 こういう事は「口に出して感想を言う」とか「文章にして感想を書く」となると上手く纏めれないのでちょっとアレですが。 † 愛を求めて彷徨う孤独なヒーロー レイラの元を訪れて「こんばんは、名樫です」と開口一番に答えるシン、まさかの名乗りに鼻水吹いた。 ところで全くの余談ですが、シンがハチとの電話を終え、レイラの事を思い出しノブの家へとギターを取りに戻る際、 背景音楽として初代ED曲のa little painが流れてましたが、この辺りの演出が秀逸すぎました、神すぎる。 単純にa little painの曲調が良い意味で盛り上がるという事もありますし、久しぶりに聞いたから余計良かった、 という相乗効果もあるとは思うんですが、ホント終わり方が凄い良かったです、ちょっと「愛しのレイラ」聞きたかったですが。 |
□ NANA 第41話 「運命の引き金」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 最後の「シンちゃん!」とハチが呼びかけて、シンが振り向いてハチを見た瞬間からEDテーマが流れる演出が神すぎた。 NANAのEDは三曲とも前奏の出来が非常に良いので、基本的にしんみりとする場面で流すと無駄にマッチするんですが、 逆に今回のように「ED曲の黒い涙が流れるなか、シンがTVを付けると同時に音声はTV画面の中から聞こえるroseに」 この演出も悪くないですよね、実際問題、展開的には「シンがTVを付けるとブラストの話題をやってる」というのは 十分読めるとはいえ、寝惚け眼のシンがTVを付けるとroseが流れてて眠気が吹っ飛び唖然とする、コレが視聴者側も 同じく「黒い涙が流れてる中いきなりroseに切り替わって画面に釘付けになる」という、この一体感が良かったです。 † 見解の相違 ナナとハチの状況を知る読者視聴者からすれば「ナナに自分の口から何も言わないハチは最低」と思うのは自然ですが、 そういった経緯を知らないレンにしてみればイチゴのグラスが割れた件で「その状況じゃあ、お前がぶち切れて割ったと 思うのが普通だし、実際うっかり二つは割れねえだろ。ハチが黙って出て行きたくなるのは当然じゃねぇか…」と、 そう思うのは自然なんですよね、後述で言った「絶交言い渡されたと思うのは当然だろ…」も事情を知らなければ当然。 個人的には、このレンのセリフは、ナナにしてみれば色んな意味でダメージが大きかったんじゃないかなーと。 グラスを割ったという事実がある以上ハチに対して申し訳ないという気持ちは勿論ありますし、その負い目がある状況で レンにこういった事を言われて更に追い討ちのダメージ、けど実際は…勿論グラスを割ったのはナナが悪いものの、 そもそもハチがナナに何も言わず、挙句に巧に全て言わせてつき従う態度が悪いので、責任転嫁するつもりはなくても、 ナナにしてみれば「レンの言葉でグサっと来たものの、ハチが悪いのに何故わたしが怒られるのか!?」みたいな。 † ハチに会いに行くナナ ナナがハチに電話しようとすると「電話より会いに行ってやれって」とナナにハチの新居の住所を記したメモを渡すレン。 確かに大事な用件であればあるほど電話より直に会って話す方がいいですけど、この場合、結果的にナナへ電話番号を 伝えてなかったのが不運な結果になったんですよね、不運というか、二人が接触する機会が徐々に遠のいていくだけに なったうえ、わざわざ外に出てしまったが為にパパラッチに隠し撮りまでされてしまうハメに、と。 まぁ、でもコレも元を正せばハチが悪いでしょうか、ナナはハチに会おうとしてるのに、結局ハチはナナに置き手紙こそ 残したものの、結局今回の段階では自分自身からナナに接触しようという気配はまるでありませんし。 † タクシーを呼ぶハチ 「タクシー呼んで頂けますか?」と、受付で声をかけられハチはそう言葉を返してましたけど、実際こういうのって、 普通部屋を出る前にフロントへ電話して先にタクシーを呼んでおいてもらうものじゃないんでしょうか。 こんなマンションに住んだ事は無いですし、ましてやホテルに泊まってもタクシーなんて呼ばないので分かりませんけど、 受付まで来てタクシーを呼ぶ、という行動よりも「部屋からフロントへ頼む」の方が時間のロスは少ないわけですし。 というか、家賃が百万よりも七十万のトコに住んで養育費の為に貯金、というハチの考えは偉い…いやまぁ当然ですが、 いくら妊婦で外は雨が降っていて、駅まで歩いて20分かかるとはいえタクシーなんか使ったら金がかかるので歩けと。 † 超高級マンションのフロント 本編とは全く関係の無い感想で恐縮ですが、ハチを訊ねて玄関口から入ってきたナナを一瞥するフロントの男性。 物腰は柔らかく中々好印象な男性ではあるものの、巧から「アポ無しの客は取り次ぐな」と頼まれている為、既に苗字が 違うとはいえ「小松 奈々」と聞いても知らぬ存ぜぬを押し通す優秀な受付でしたが、正直こういうトコは入り辛いですよね。 例えば今回みたいに、普通にナナが友達として訊ねてきてもインターフォンで部屋へ繋いで、それで鍵を開けてもらう、 住んでる側の人からすれば用心の面でも安心出来るんでしょうけど、客としてお邪魔する側にしてみれば、別に何か 悪い事をしてるというわけではないものの、毎回フロントを通るとなると見られるわけなので、個人的には嫌かなと。 † ハチは無神経か否か その1 「…もしかしてシンちゃんの家の事情とあたしの立場って、ちょっと被ってる?」というシンに対するセリフ。 正直何と言うかあの…文章にして感想を表現し辛いのでアレなんですけど、これは…なんか失礼じゃないかなと。 ハチの場合、こういうトコが無神経というか、今までシンが両親の話題になると態度を固くしてたのは知って…というか、 そういった経緯を抜きにしても、後述でハチが語った「皆がシンちゃんにだけあたしのこと内緒にしてるのは… 勿論あたしの話をしたくないのもあると思うけど、シンちゃんの心の傷に触れないように気をつけてるんじゃないかな? あたしもシンちゃんには隠しとくつもりだったし…絶対産むこと反対されると思ったし…でも、だからこそちゃんと 話さなきゃって思ったの。シンちゃんのお母さんも、きっとあたしと同じように悩んで苦しんで、でもシンちゃんのこと、 どうしても産みたかったんだと思うよ」と語ってましたけど、どうにも個人的には「シンの母親もこう思っていたはず」 という意見よりも、ハチの場合状況的に自分の弁護をしてるように聞こえる節が強いので、それがまず問題かなーと。 そんなつもりは無いでしょうけど、セリフの最中にある「きっとあたしと同じように」とか、当然ハチも…まぁ金銭的な 理由がまず大きいとは思うものの、悩んで巧を選んで産む事にしたんでしょうけど、ハチは今までの展開が展開なだけに、 どちらかというと「○○という道を選んだシンの母親と同じような道を辿る私を非難しないでほしい」という風に、 遠回しに、無意識下でそう訴えてるようにも聞こえてしまいますし、そもそも人情面で考えて、いくら妊娠とかそんなマジな 展開になってるとはいえ、面と向かって「事情が被ってる?」と言われても、ハチが露骨に申し訳なさそうな表情で 聞いてきてる以上、そう簡単に「被ってる」とは言い辛いので…つまりアレですよ、ハチの質問は答え辛いから嫌、という。 † ハチは無神経か否か その2 「…じゃあ…どうしてシンちゃんが、自分を産まなきゃよかったなんて思うようになったか…聞かせてほしいの。 あたしは自分の子供に…そんなこと絶対思わせたくないもん…」とシンに尋ねてましたけど、ほんまこの女は、しつこくも 答え辛い事を聞いてくれますよね、確かに自分の子供が「自分を産まなきゃよかった」と思うようになられたら衝撃だとは 思いますが、実際こんな事聞かれたら答え辛いとか以前に、シンも当然そう思うようになった理由や経緯を思い出すので、 顔には出さずとも少なからず嫌な気分になる…というよりも嫌な事を思い出すでしょうに、よくそんな事聞けるなと。 それに「たとえ事情が同じだったとしても、人が違えば事態は変わるし、自分の考えでやっていくしかないんじゃない?」 シンが後述でそう言ったように、ホント実際問題他人の話を聞いてどれだけ対策を立てようと、結局その人次第で状況は まるで変わってくるわけですから、話を聞けば参考にはなるでしょうし知識として満足出来る何かは得られるでしょうけど、 色んな意味で今回のハチはちょっとシンに対して無遠慮すぎるなと思いました、二人の絡み自体は悪くないんですが。 余談ですが、シンのその言葉を聞いて「…ごめん」と言いながら涙を流し謝るのがまた、苛立つというかなんというか。 † ノブを気にするハチ シンが改札を通った後、暫し逡巡し「…ノブは元気?」とシンに尋ねるハチ、ナナはええんかと。 その言葉に対してシンは「ギターばっか弾いてるよ、五月蝿くて僕まで眠れない」と笑顔で返し、ハチは涙を流しながらも 笑顔を見せてましたけど、これアレですよね、落ち込んでる時だと人間どうしても悪いほうへ受け取ってしまうので、 仮にハチがめちゃめちゃ落ち込んでた場合「ギターばかり弾いてる→ヤケ酒と同じでヤケ弾き」と受け取りかねないので、 よくよく考えるとシンのこのセリフは微妙に危険な気がしてきました、このセリフ聞いてそんな事思う人居ないでしょうが。 |
□ NANA 第42話 「ハチ公、見てろよ!」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV いやもぅ何と言うか、ホント何を今更という感じですけどマスコミやワイドショーってエグイですよね。 勝手にナナとレンの事情を話したり、視聴者に分からないからといって事実無根の話を色々TVで報道して、挙句に劇中で 淳子達も言ってたようにまだ一般人のナナの住んでるアパートを平気で放送したり、中にはアパートに入り込んで部屋を ノックしまくってインターフォンを鳴らしまくる連中も居たりと、無神経とか以前によくそこまで出来るなと。 ところで本編と関係の無い話で恐縮なんですが、本編終了後に流れるNANAの部屋、今までNANAは全何話での放送か 全く明かされてなかったにも関わらず、今回のNANAの部屋で遂に「NANAはあと二ヶ月で放送終了」という事が…この場合 明かされたというべきか「無理矢理教えられてしまった」というべきか微妙ですが、とりあえず判明。 個人的にはこういう「あと○○で終了する」という事は事前に知りたくないので、正直かなりショックでした。 アニメ雑誌を見れば分かるとか、ネットで情報収集すれば分かるとか以前に、いきなり終わるのも勿論ショックですけど、 事前に「あと何回で終わる」と分かってしまうと、個人的には凄い嫌というか、精神的にダメージが大きいので、 私事でアレなんですが、今回のNANAの部屋はマジで最悪でした、NANAが終わるとかよりも残り話数が判明したのが。 † ハチは本当にナナが心配なのか? いや、そらTVでこんな報道がされたら確実に心配しますけども、そういう衝動的な意味ではなく、本当に心配かどうか。 自分で「本当に心配かどうか」と書いておいてアレなんですが、考えるまでもなくハチはナナを心配してるでしょうけど、 TVの報道を見て「家に帰ってナナの様子見てくる!心配だから!」は正直「無い」ですよね、フザけんなよと。 巧が「頼むから余計な事すんなって…」と言うと「余計な事じゃないもん!巧やっぱり人としておかしいよ!」と返答、 その言葉に巧は感情の読めない口調で「…そう思うなら、無理に結婚すんのなんてやめたら?」と返し、言葉の締めに、 「心配しなくても養育費なら出すって」と言って今回の二人の絡みは終わりましたけど、ハチの妊娠以降、ナナやノブに 自分の口からは何も言わなかった件を皮切りに、心情的にハチの事を嫌いになっているのでどうしてもハチを否定する 感想がまず出てしまうんですが、実際「ハチはそういう性格」というのを抜きにしても自分勝手すぎますよね。 前述のように、未だにナナとノブには自分の口から何も説明しておらず、それどころか置き手紙を残してナナの元から、 それこそ「逃げる」という表現が適切な行動に出たのに、今回TVでナナの事が報道されると「会いに行く」と発言。 しつこくも心配なのは本心でしょうし、衝動的とはいえ「会いに行きたい」と感じたのは事実でしょうけど、個人的には、 やっぱり今までの行動が行動なだけに「は?」と思いました、どの面下げて会いに行くのかと。 で、結局巧に言った「巧やっぱり人としておかしいよ!」も失礼極まり無いですよね。 今回、タクシーの中からハチは淳子に「私…ほんとは巧のこと好きなの…!」とは言ってたものの、それは今現在の話で、 妊娠した際に「産んだりしないから!」と発言しつつも、巧が「認知して〜」という言葉を口にすると…以前の感想でも 書いたような気がしますが、少なくとも描写だけで見れば「巧が認知して養育費を出す」のを知った時点で産む事に 決めたとしか思えませんから…というかまぁ、別にソレは「人としておかしい」わけではないですけど、少なくともハチは 結果的にノブを捨てて金を出してくれる巧、を一度選んでしまったのに、そのハチが巧の性格に文句を言えるのか、と。 † ハチが子供を産む理由の真意 タクシー内での淳子との会話を抜粋すると「淳ちゃん…あたし…別に子供の為に無理に結婚するわけじゃないんだよ!」 と言い「私…ほんとは巧のこと好きなの…!」と「今」の気持ちを告白し「私ノブのこと好きだったはずなのに…!」 ソレに淳子は「気のせいだよ、アンタは自分にちやほやしてくれる男なら誰だって良かったんだよ」「違うもん!」 人の気持ちや考えなんて簡単に変わるのでどれが「正しい」とかは言えませんけど、ハチの真意はどれなんでしょうか。 妊娠→中絶しようかな…→けどやっぱり産もう→しかし巧には「産んだりしないから!」→認知発言を受けて産む事を決意、 この流れがあったにも関わらず、今は…じゃなくて、そもそも「結婚する理由」を問題にしてるので子供は別ですか。 んー…でもやっぱり、少なくとも「今」はともかく、巧と「結婚する」と決めた時点では、優先順位で言えば「巧が好き」 だから結婚する事にした、という風には思えないかなーと、相手がノブなら「好き」で結婚でしょうけども。 † 類は友を呼ぶ 「なんで私が自分から好きになる人、浅野さんとか巧とか、自己中でろくでもない男ばっかりなの…!?」とあまりにも 身勝手な叫びを淳子にぶつけてましたけど、まぁ、正直類は友を呼ぶとしか答えようがないわなと。 その後の「なんで章司とかノブとか、あたしを大切にしてくれる人を大切に出来ないの…!」の現実に関しては、これは、 章司はバイト先で幸子と知り合ってしまったから、ノブはハチ自身が巧と避妊せずにしたせいで妊娠したから、という 理由があるので、ハチ自身の迂闊さも当然あるものの、単純にタイミング的な「運が悪かった」もあるかなと。 ただ、ハチの性格を考えると、章司もノブもハチには尽くす…というと言葉が悪いですけど、少なくとも浅野さんや巧は、 前述の二人ほどハチに対して献身的ではなかったので、ハチの場合「相手が自分に尽くしてくれるとのめりこめない」 という節がありますよね、のめりこめないというか、然程自分からアタックしようとは思わないというか…失礼を承知で 酷い言い方をすれば「既に相手が自分のモノになってるので、第三者の視点で見ると行動がマジに見えない」みたいな。 ノブの場合は違いますし、章司に対する行動もハチは愛全開でしたけど、少なくとも思い返せば浅野さんや巧には、 自分から連絡を取る場合「本気で今すぐ会いたい」という風に見える描写だったので、やっぱり性格の問題かなーと。 † 落ち着けハチ 「ちゃんと謝って仲直りしたいし」とナナの事をハチは言ってましたけど、とりあえず落ち着けと、謝るのは当然としても、 ナナの今現在の気持ちを知らないハチからすれば、正直仲直り出来るような状況じゃないだろうと、まず巧との事を言えと。 † ブラストのメンバーを回収に向かう川野さんとヤス ノブとシンの元には川野さんが、ナナの元には川野さんがヤスを派遣という状況になってましたけど、コレは…正直 微妙な選択ですよね、確かに川野さんが行けば、基本的にこういうマスコミ関係の人なら川野さんがガイアの人だと 分かってるでしょうから、状況や理由を問わず「川野さんがナナを迎えに来た = やっぱりデビューは本当」と勝手に 結論付けるでしょうけど、逆にヤスが行った場合、ヤスなら川野さんが言うように冷静に対処出来るでしょうけど、 いくら普段冷静な人間でもマスコミに追い回される生活なんてまずした事が無いわけなので、流石のヤスでもキれる 可能性は十分にあるわけじゃないですか、ヤスがキれなくてもナナがキれてしまう可能性があると。 なら、やっぱり理由はどうあれ、ナナの方こそ川野さんなり、これだけ報道されてしまった以上ガイア側の誰かが迎えに 行く方が色んな意味で「安全」なのではないか、と思うんですが…まぁ展開的にはヤスが行く方が映像として映えますが。 † 酷すぎるパパラッチ 「ナナは自分でネタを売ったんじゃないの!?トラネスの人気に便乗した売名行為だ!!」と煽るサーチの兄ちゃん。 自分で盗撮しておいて煽るとか、ちょっとコレはもぅいくらなんでも最低とかそういうレベルじゃないですよね。 盗撮の時点で普通に論外ですけど、ソレを利用して更に自分達がまた煽るとか…まぁ、こういう事をする側の人からすれば そういう生活が普通で、性格がどうのとか関係無しに「とにかくネタになって売れればいい」という観点で物事を 考えてるでしょうから、むしろこういう言動はこの世界では普通だと思うんですが、人を陥れて、その結果給料として お金を貰って、それで生計を立てて本当に楽しいのかと、良心の呵責とか以前にお前は何をしてるんだと。 † 生放送でハチへ語るナナ ナナがカッコイイというのは一先ず置いておいて、個人的に「どちらが先に自分から相手へ話しかけるのか?」は 非常に気になっていたので…厳密には「話しかけた」ではなく一方的に喋っただけですけど、やっぱりハチではなく ナナがまずハチへ語りかけた、というのが、陳腐な感想で恐縮ですがカッコ良かったなーと。 てか、ハチもマジでナナの事が心配ならあのメッセージを聞いた直後に携帯へ電話したれよと思いました、この女は…。 |
□ NANA 第43話 「ブラスト、デビュー!」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 個人的にはシンとナナの仲直り…というかノブの部屋での口論に関するお互いの謝罪の絡みが見たかったトコロですが、 今回はその二人同様、個人的に見てみたいと思える組み合わせでの絡みがなくて非常に残念でした。 意外にヤスとノブはあまり絡んでないので、そういう意味では貴重なエピソードでしたし、ノブが落ち込んでる時に ナナが来るというのは相変わらず良い感じではあるものの、こういう落ち込んでる時のノブだからこそ、ハチの今現在の 気持ちも知ってるシンと絡んでほしかったなーと、思い返せば沈んでる状態のノブとシンはあまり絡んでませんし。 ところで、今回は妙に「祭り」や「御輿」といった、良し悪しは抜きに「いかにも矢沢さんらしい描写」が多かった気が。 † 「負けたくない」に関するヤスの考え 落ち込んでる状態のノブに「世の中必ずしも、正義が勝つようには出来てねーんだよ」と言い、ノブが「…」と息を呑むと、 「負けたくねーんなら、したたかになれ。もうちょっとずるがしこくなれよ」で、間を置き「それが嫌なら、寺島旅館に帰れ」 正直ヤスのこの一連の発言はちょっとショックだったというか…いやまぁ、逆にヤスらしいと言えばそうなんですが、 むしろ「負けたくない」なら利用出来るモノを利用するのではなく、ガイアからのデビューを断ってブラストを解散、 メンバーは同じままでバンド名と自分達の名前を変えて一からやり直し、それでガイア以外の会社からデビュー、 或いは…それこそXのように自分達で会社を設立してそこからデビュー、ですよね、それでこそ「負けなかった」結果に。 勿論、したたかに周囲の環境やモノを利用するのも悪くはないと思いますし、嫌な言い方になりますけども、そうした方が 色んな面で楽でしょうけど、結局それだと「今回の熱愛報道が切欠で売れた」と言われても文句を言えないので、 ソレを考えると、やっぱり「負けたくない」とか言うのであれば、少なくとも今回の騒ぎを利用するのは「無い」だろうと。 ノブ側の意見の人間が誰も居なかったのも残念です、シンなら公平な意見を言えただろうだけに絡まなかったのが残念。 † ハチへの気持ちを引きずるノブ 「俺は…ハチの為だったらなんだってやれるって思ってたけど、いざとなったら結局何にも出来なかったし… ほんとにもうどうしようもねぇし…アイツだって…マジ最低な女なのに、なんでこう諦めがつかねーんだよ…」と、ナナに 今の気持ちを漏らしてましたけど、その人にもよると思うので一概にどうとは言えませんが、こういう時は女性よりも 男性の方が弱いというか、相手に対する未練が色濃く残りますよね、残りやすいというべきかもしれませんが。 差別的な表現になるので非常に申し訳ないんですが、どちらかというと女性は「別れる→その相手とはソコで全て終わり」 という性格の方が多いじゃないですか、しつこくも一般的な認識と数の多さで言えば。 それに対して男性は、別れても相手の事を引きずってノブのように気持ちがくすぶり続けたり立ち直れなかったりするので、 しつこくも一般的な数の多さで言えば、別れた場合は女性より男性の方が精神的ダメージはキツイのかな、と。 でもまぁ、ノブとハチに関して言えば、今回なんかは特にハチが巧へのラブを募らせてたので、ノブは今でもこんなに 落ち込んでるのにハチはまるでそう見えない、という描写だったので、この二人に関しては全てハチが悪いんですが。 † 礼儀が悪すぎるナナ 契約の際に背景音楽としてroseが使用されてたのはカッコ良すぎて最高だったんですが、契約書にサインする際、 何も気にせず普通にタバコを吸ったままのナナ、正直こればかりはいくらなんでも印象最悪でした、それは無いだろうと。 † 曲の発売日が同じ トラネスの新曲の発売日に合わせてブラストのデビューシングルをぶつけるガイア、コレは…まぁ、まぁまぁという感じで。 話題性だけで言えばぶつけるのが当然でしょうし、発売日を問わずこれだけ世間で騒がれれば「ただ騒がれてるだけで」 曲を買う人も居るでしょうから、実際問題ブラストのデビュー曲がいつ発売されようが売れるでしょうけど、会社的には 発売日をぶつけるのは当然ですか、そこまでしてトラネスvsブラストの構図を作りたいのか、という寒さはありますが。 |
□ NANA 第44話 「ブラスト合宿」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 前半の直樹の作画だけ露骨に変だったり、内容の良し悪しを抜きにどうもトラネス関連のキャラだけの絡みだと 個人的にあまり面白く思えなかったりと、残り話数が少なくなってる事を考えると展開の遅さが微妙なトコですけども、 むしろ今回はNANAの部屋が最高でした、前々回強制的に「3月末で終わり」という事を教えられたかと思えば、今回は いきなり「ファーストシーズン終了の〜」とか、正直既に決まってた事でしょうから、それなら前々回ついでに言えと。 † ハチの身になって考えず悩むナナ 正直ナナは何も悪くないものの「あたしはハチに、早く自分の歌う姿を見せてあげる事だけに躍起になっていて… ハチがどうしているかなんて、聞いてあげようともしなかった…」という独白。 相手がどう思っていようと「あの時○○しなかった」と後悔するのは本人なので、相手が悪くても結局自分が落ち込むので そういう意味では関係無いんですけど、この場合「相手がどうしているか?」で気に病むとすれば、むしろ問題はやっぱり ハチにありますよね、ナナの独白の直前にハチが言ったように、確かにナナは携帯を水没させてしまったので連絡は 取れないですし、今は合宿中なので707号室を訪ねても不在、当然の事ながらガイアから連絡を取ってもらうのも不可能。 で、ハチの言うようにナナから連絡が来ないので、そう聞くと一見ハチ側からは何のアクションを起こす事も出来なさそうに 見えますが、それでも巧からレンを通してナナに接触させてもらう…のはまぁ今の状況だと周りから確実にクレームが 出そうなので無理かもしれませんが、ハチは「他の友達に聞いたんだけど〜」と、恐らくはシンにナナの事を聞いた旨の 発言をしてるので、つまり「ナナの事は聞いたけど自分から接触するつもりはない」という結果になってるんですよね。 勿論、前述のように、仮にハチが100%悪いとしても、ナナ自身が「どうしているかなんて、聞いてあげようともしなかった」 と後悔してる旨の独白をしているので、そういう意味ではどちらが悪いとか「そういうのは」関係無いんですけど、 この時点でお互いが連絡を取れてないのは、やっぱりハチが悪いからなので…まぁオチは無いんですが、ハチが悪いと。 というよりもアレですよね、性格の問題と無意識レベルでの言動なんでしょうけど、ハチは「いちいち鬱陶しい」んですよね。 † サクラを用意するガイア 東京でゲリラライブを行う事を川野さんから聞き興奮するナナ達、そこへ川野さんが「つまり、客は通行人だ。ただし、 バイトのサクラを20人用意するから」と発言すると「いらねーよ!サクラなんか!」とナナ、しかしオカマかゲイか 判別出来ない銀平が「あら、サクラは必要よ?日本人はノリが悪いから」と。 最終的にヤスの「新装開店の呼び込みだと思やいーんだよ、ただの呼び込みだ」と言うとナナも納得してましたけど、 やっぱり理由はどうあれサクラは、ヤスは気にしてないようですけど実際に歌って演奏するバンドの側からすれば絶対に 嫌ですよね、ただでさえ音楽の実力でなくレンとの熱愛報道だけで注目されてしまってるのに、そのうえゲリラライブで わざわざサクラを用意して盛り上げる、とかやられると、普通ならナナもノブも間違いなくガイアに愛想を尽かす。 と書いて気付いたんですが、今回このサクラ関連でノブが何も言わなかったのが残念でした、まさかもぅ諦めたとか。 † トラウマ再び 巧からのお土産で自分よりも大事な女が居る事を知り「幸子…また貴女なの…」と呆然とするハチ。 その「ハチより大事」という女性は産まれてくる娘の事であり、勘違いした巧は娘の名前を幸子に決定させてましたけど、 実際娘が産まれて、その子が幸子という名前になるかどうかは別にして、一般的にはどうなんでしょうね、巧が一番 大事な女性は娘で二番目が妻…まぁまだ結婚してませんけど妻のハチ。 確かに、一般的な数の多さで言えば「一番大事なのは自分達の子供、二番目が結婚相手」という事になるんでしょうが、 個人的には、子供は大事なのかもしれませんけど、正直子供より結婚相手が一番、という気がするんですがどうでしょう。 人それぞれでしょうし、個人的に子供が嫌いで仮に結婚したとしても奥さんが欲しがりでもしない限り子供は欲しくない、 という性格が間違いなく影響してるでしょうけど、いくら愛する人との愛の結晶とはいえ、結婚したいと想う程に愛した相手、 やっぱりその相手が一番なんじゃないかなーと、しつこくも人それぞれですし、子供に対する考え方で変わるでしょうけど。 † ヤスに対するナナの気持ち ヤスがナナを好きだと言葉で聞いて実感した後に「でも…ヤス…私は地元でレンと別れてからのこの二年半の間に、 レンとの絆より、アンタとの絆の方が強くなってしまった気がするよ…レンと居てもどこか寂しくて…昔みたいに一つには なれないんだよ…」と独白してましたけど、個人的には、この二人はあまりくっ付いてほしくはないかなーと。 特に何か思い入れや理由があるわけではないものの、状況的にナナとレンが会えない状況で、そんな状況でヤスは、 サーチの人間を殴ったとはいえナナに対する想いからヤスらしい普通の行動を取っただけ。 で、よりによってナナはそんなタイミングで「レンよりヤスとの絆の方が今は強い」という独白。 王道展開で言えば、レンが日本へ戻ってくるまでの間にナナとヤスは関係を持つ…とか言うとちょっと生々しいですが、 更に親密になって、戻ってきたレンはそんな二人を見て「やっぱりか…」みたいな感じで何も言わずに自分から距離を置く、 とかが王道なんでしょうけど、個人的な意見で恐縮ですが、なんか、そういうのは見ててあんまり面白くなさそうですし、 失礼ながらヤスはそんな前に出てくるキャラじゃないので、今まで通りナナを見守る立場に居続けてほしいなと。 † 今週のスペシャルED 今回からラストまでスペシャルverのEDとの事ですが、今回は二番目のED曲Starless Nightで背景画像はシンの時計。 非常に良い感じでした、基本的にED曲はどれも前奏や余韻が素晴らしいのでドレが来ても満足なんですが、 まず初っ端にStarless Nightを持ってくるのが上手いなと、本編ラストにa little painの曲が流れただけに余計際立つ。 |
□ NANA 第45話 「ナナ、突然の発作」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 相変わらず綺麗な作画で見惚れるばかりだったんですが、若本さんが一言しか喋らなかったのがあまりにも惜しすぎる。 ところで場面の演出としては見事にマッチしてたものの、レイラがシンに送ったメールを独白してる場面で、 トラネスではなくブラストの曲を背景音楽として使うのは流石にどうなのかなーと、雰囲気はあってるものの何か違います。 † メールの返信時における件名 レイラがシンに出したメールの件名は「Re:レイラです」というモノ。 些細な事なのでどうでもいいかもしれませんが、メールの機能で「返信」を選ぶと自動的に付くこの「Re:」の英数字。 コレって付けたまま返信する人と、消して件名を変える人だと、数で言えばどっちの方が多いんでしょうね。 全然どうでもいい事なんですけど、何となく気になりました、ちなみに個人的には「Re:」は無い方が良好。 † ノブに返事を返さないハチ ハチが朝目覚めて携帯を手に取ると、ノブからのメールが「02:36」付けで届いて…てかノブもちょっと時間を考慮すべき。 確かにメールなら時間を問わず送れますし、可能性の問題で言えば0時〜6時ぐらいまでは熟睡してる人が多いので、 仮に着信音を鳴らしていたとしてもそうそう起きたりはしないでしょうけど、深夜2時半て。 心情的な問題で「気付けばメールが来てた」よりも「今メールが来た」の方が返事を返しやすいので、ノブはそういった、 ちょっと小賢しいやり方ですがそういう相手の心情面も考慮してメールを送るべきだったな、と思いました。 で、件名は「元気ですか?」で内容は「どうしてももう一度ちゃんと話がしたいんだけど無理かな。返事待ってます」 展開の関係上「実はハチはノブに返事を返したけど、まだこの時点で読者視聴者にソレを知らせたくなかったので 画面上ではそういうシーンを敢えて入れていない」というわけでなければ、ハチは朝ノブからのメールを見たにも関わらず、 返事を返さないどころかその日のうちに巧を両親に合わせて挨拶をさせるという、正直コレはありえないと思ったんですが、 このハチの行動、俺は男なので「うわ、ハチはマジで最低やな!」と思ったものの、女性は違う印象を受けるんでしょうか? 先日知り合いの女性と今回のハチの行動に対しての話になった際、前述のように「ハチ最低やんな!」と言ったものの、 女性の意見としては「ハチが振られたのならまだしも、振った立場なので女の子ならやっぱり返事は出せない」と言い、 むしろこういう状況だとメールを送ってはダメなので、この件に関してはメールを送ったノブが悪い、と言ってたんですが、 女性だとそういう意見になるものなんでしょうか、気持ちは分かりますし、言いたい事は理解出来るんですが。 ただそれでも、男女の意見がどうのを抜きに、やっぱり個人的にはハチが最低だな、と思います。 理由や過程や経緯はどうあれ、少なくともハチは未だにノブにもナナにも、巧の子を妊娠した旨の説明を自分の口からは していないので、最悪ナナはこの件は関係無いのでまだしも、当事者であるノブにだけは自分の口で説明すべきなので、 言えないとかそういうのは抜きに、理由を説明すべきなので、やっぱり個人的には、未だにハチの事は許せないです。 そら言えないという気持ちは分かりますし、時間が経てば経つほど会い辛く喋り辛くなるので気持ちは分かるんですが、 ホント経緯はどうあれ、結局ハチはノブへの説明を全て巧に任せて、それで今は巧と幸せな毎日。 そんな状況下でノブは自分からメールを送ってきたのに、それに返事すら返さず無視、にも関わらず当然ハチはノブの メモリーを携帯から消してはいない、というのが、返す返すも男性と女性で受ける印象は違うと思うんですが、 やっぱりハチは最低だなと思いました、しつこくも気持ちは分かるんですが、全て他人任せにするなよと。 † ガイアの寮 男女混合で、ノブの部屋割りを考えても分かるように隣人が異性という実例も普通にあり、しかも隣はラブホテル。 ナナでなくても「ここはどうなってるんだ?」と疑問を持つばかりですが、コレは冷静に考えると問題ですよね。 普通に問題というだけでなく、近所へ買い物に行く時は、当然ですけど隣のラブホテルの前を通る可能性もある、で、 たまたま誰かとラブホテルの前を通ったところをパパラッチに撮影でもされたら、普通に前を歩いてただけでも見出しは、 「○○が××と情事!」とか書かれるので、本編とは全然関係無いものの建物の位置に問題があるなと思いました。 |
□ NANA 第46話 「ブラスト、ゲリラライブ」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV キャラ的には、性格も外見もどちらかと言えば好きな美雨なんですけども、早速ノブと仲良くなってるのは微妙なトコロ。 勿論、こういう性格の違う二人が仲良くなる展開というのは好きですし、ナナが言うようにノブが報われない恋ばかり するのはあまりにも可哀想なのでアレなものの、こうも…ちょっと適切な言葉が見つからないので申し訳ないんですけど、 こうも簡単にペアが出来ていくというのは、個人的には微妙かなーと、前述のように悪くはないものの。 言い方は悪いですけど、男女のペアにならないのって、性格的にはヤスと直樹だけじゃないですか。 そういう「性格的にペアは出来ない」というキャラ以外全員に異性の相手が出来る展開は、個人的にはちょっと微妙。 † レンと巧はシンのライターと気付いたかどうか? 「ガスが切れたんだよ、ライターだろそれ」と巧がレイラのライターを使おうとすると拒否され、そのライターをレンは、 「限定品のレア物らしいよ」と発言、その言葉を聞いた巧は「お前まさかそれシンのじゃねーだろうな」と質問するも、 当然レイラは「ファンに貰ったお気に入りなんだもん!」と否定してましたが、果たして二人は気付いたのかどうか? 本筋には関係無いですし、二人にしてみればレイラとシンが付き合おうが関係無いでしょうけど、セリフだけで見れば、 レンはまぁ気付いてるんでしょうか…とか言い出せば、巧も性格的に気付いてそうな気はしますけども。 † 過呼吸の事で質問するノブ 「そんな苦しい時に、周りに平然とされたら寂しくない?」とノブは美雨に言い、その言葉に美雨は驚いた表情を見せ、 「平然とされても同情されても、そこに思いやりを感じたら寂しくはないよ。他の人は知らないけど、あたしはそうかな」 と答えてましたけど、個人的にこのやりとりはちょっと微妙かなーと。 なんか今回微妙という感想が多くてアレなんですが、確かにノブの言う通りですし、ノブが後述で「当たり前の事を〜」 と独白してたように、こういう普通の…勿論、周囲に居る人や状況によっては「普通」ではない事も多分にあるでしょうが、 世間一般では主に普通とされる反応をノブが見せたのに、さも美雨が「そういう風に考えてくれる人も居るんだ」という 反応を見せたのが、ちょっと展開的に微妙…というよりも、楽をしすぎなんじゃないかなと。 恐らくこの言葉が切欠で美雨はノブを、異性がどうのとかではなく何気なく意識するようになった、という事だとは 思うんですが、折角いいキャラ同士のペアなのに、悪い意味で展開重視な状況になってるのが個人的に残念かなーと。 † ブラストのゲリラライブ ちょっとド忘れしてしまったんですけど、ゲリラライブの会場は新宿でしたっけ? こうして漫画なりアニメなりで見てる分にはイイんですけど、正直、実際問題曜日を問わず人通りの多い繁華街の夜に、 どう考えても人の集まりそうなゲリラライブなんかやられたら、まぁ、迷惑なんてもんじゃないですよね。 人込みが出来るだけでなく、失礼な言い方で申し訳ないんですけど騒音も半端じゃないですし。 ナナ達が乗ってたバンを見ても分かるように、特定の場所の通行を禁止して場所を取ったり、一般人からすれば迷惑。 勿論、ガイアは周囲へ事前にゲリラライブの旨を通達して、場所代というと生々しいですが交渉もすませてるでしょうし、 ゲリラライブをする事によってまた知名度もあがるでしょうけど、個人的には「増えるファン」や「知名度の上昇」以上に、 「色んな意味で邪魔なゲリラライブ」という負の面の印象の方が強いので、個人的にこのゲリラライブには否定的というか。 なんかホント、今回は否定的な感想ばかりで申し訳ないんですが、個人的にこのゲリラライブは失敗じゃないかなーと。 失礼な言い方で恐縮ですが、漫画なので最終的に成功という結果に終わるでしょうけど、ただでさえレンとの熱愛報道が 切欠でデビュー出来たブラストがゲリラライブなんかすると、メディアは良い意味で持ち上げてくれるでしょうけど、 一般の人やトラネスのファンからすれば「話題性を利用して知名度ばっかり上げる作戦に出てる」と取られる可能性が 非常に高いので、正直印象の面で言えばゲリラライブはマイナスなんじゃないかなと、ナナのタバコも印象悪いですし。 † ゲリラライブを見に来るハチ ヤスの携帯を通じてナナからの伝言を貰い、ゲリラライブを見に来るハチ、通りを挟んだ向かいの道にて笑顔で鑑賞。 まぁハチに関する文句を書くのも芸が無いので文句は置いておくとして、むしろ美里が不憫でなりませんでした。 車内で美里にゲリラライブの事を知らせるかどうかの話題になった時に、学校の事が心配なので美里には連絡しない、 という結論に落ち着いたのはむしろ優しさという意味では正しいものの、にも関わらずナナがハチにだけは知らせたのが、 ハチが大切というのは分かるんですが、ちょっと美里が可哀想すぎるんじゃないかなと。 ブラストのライブを見に来たが為に出席日数が足りなくなった、とかになると目も当てられませんが、ブラストを最初から 応援し続けて、熱愛報道の時もシンから連絡をもらって駆けつけてくれたのに、記念すべきデビュー後の初ライブ、 そんな大事なイベントの時に連絡すら貰えなかった、というのは、美里の立場になって考えると可哀想どころじゃないなと。 |
□ NANA 第47話 「ブラスト VS トラネス」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 今回は色々面白い展開があって非常に楽しめたんですが、今回ブラストとトラネスが出た音楽番組のように、 やっぱりこういう番組って生や録画に関わらず事前に質疑応答の中身は全て決めてから収録を始めるもんなんでしょうか。 流石に「コレを聞くのはNG」という事に関しては予め聞くでしょうけど、質問も全て決まってると面白くないなーと。 聞く方も聞かれる方も質問内容が決まってる方が楽なのは楽ですけど、何と言うかこぅ…特に生なら生の意味が無い、と。 † 売れる曲の法則 法則というわけではないものの、巧はブラストのデビューシングルに関して「俺がガイアの人間なら打つ博打だけどね、 初回100万。他人事ながらちょっとゾクゾクするよ」と言い「今は売れてるもんが売れる時代だからね」と締めくくる。 確かにその通りですし、実際曲が良ければ売れるのか、悪ければ売れないのか、というと全くそんな事は無いものの、 話題性だけでそこまで売れると、売れないと終わりとか生活出来ないとかの現実的な問題はとりあえず置いといて、 実際に曲を作る人間の立場で考えれば、当然ながら気分は良くないですよね、音楽性で勝負したいのに話題性重視。 とは言うものの、やっぱり…まぁブラストでもトラネスでもいいんですけど、一度好きになると新曲はほぼ無条件で 発売日に購入するようになるので、そう考えると曲の良し悪しは正直関係無いんですよね。 最初にそのバンドの曲を買うキッカケになる曲の良し悪しは非常に重要なものの、ソレ以降は良し悪しはもはや度外視。 その反面、ブラストみたいに話題性で最初から人気が爆発すると、悪い意味で音楽性は更に無視されるので微妙だなと。 † ヤスがナナに手を出さない理由 今回の前半でナナは「なんでヤスってあんなに人畜無害を貫けるんだろう」の理由を「やっぱあたしへの愛情は、ただの 兄妹愛なのか?」と後述して、後半パートで「あたしがレンの女だからだ」と感じてましたけど…勿論、そういう理由も、 「友達の恋人」な以上手を出さないのは当然なのでそういう理由もあるでしょうけど、その「好き」の感情の度合いが どうであれ、相手を大事にしてる以上友達がどうのではなく手を出さないのは当然ですよね。 逆に「好きだからこそ」という行動に出る事もありますけど、そんな相思相愛と確定してる状況でもないのに、いきなり そういう行動に出たらただのレイプなので、少なくとも世間一般で言うところの「普通の人」ならまずしないだろうと。 で、これは単純にナナが性格的にそう思っただけなのかもしれませんが「でもヤスだって一応男だし、溜まるシステムな わけだし…百合ちゃんでヌいてんのかな」という独白、下品な話で恐縮ですが、溜まればやりたいというわけじゃなくて、 そういうのは「やりたいからやる」とか「愛する人と結ばれたい」とかでやるわけなので根本的に違うだろうと。 † 美雨はノブより七歳年上 事務所のプロフィールは22なものの実際は27の美雨、ソレを知ったノブは「終わった…七つも年上のお姉さんに相手に されるわけねー…それでなくても頼りねーと思われてんのに」とうな垂れてましたけど、これは…いや、でもやっぱり 年齢差の問題は難しいかもしれないですよね、結局口で「愛があれば年齢差は関係無い」と言ってみたところで、 仮に付き合う段階になると「でも年下だし」「でも年上だし」と萎縮してしまうのは間違いないですし、今回はノブが 年下で「無理に決まってる…」と感じてたものの、逆に美雨の立場からすれば「こんな年上でいいはずが…」になりますし。 † レイラはシンより七歳年上 どう考えてもノブと美雨のペアへの対比として描かれてる気がしてなりませんが、シンより年上な事を気にしてるレイラ。 二組も「七歳離れてる」ペアがあるわけなので、レイラとシンは上手くいくでしょうから、そうなると対比として、 ノブと美雨は「くっ付きはしない」展開になるんでしょうか、なんか腑に落ちないものがありますが。 † ハチの散財 ブラストとトラネスの出る音楽番組を淳子と一緒に見るハチ、ハチの新居でTVを見た淳子が「でっかいテレビだねー!」 と驚き、ハチは「一番おっきいのおねだりして買ってもらったの!」と嬉しそうに答えてましたが、コレはホント、 淳子にも言われてましたけど、赤ちゃんの為に節約するとか言っておきながら結局巧の金で贅沢三昧してんのかよと。 相変わらずハチの批判感想になってしまい申し訳ないんですが、何と言うかアレですよね、ハチはある意味凄いですよね。 ノブやナナに対する言動がどうのは抜きにしても、前述のように産まれてくる赤ちゃんの為に、という事で少しでも家賃の 安いマンションを探したのに、自分から巨大なTVをねだってどうするんだと、しかも当たり前ながら巧の金で。 |
□ NANA 第48話 「ブラストTV初出演」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV よくよく考えると、TV初出演がデビュー後の生放送って凄いというか、むしろ最近で言えば珍しいですよね。 ジャンルはどうあれバンドだと、もぅ最近だと多種多様な放送局による音楽番組があるので、多少なりとも知名度があれば 既にインディーズの時点でTV番組に少なからず出演するのが、デビューするぐらいの知名度と実力のあるバンドなら ソレが普通になってきてるので、レンとの熱愛報道によるタナボタ系のデビューとはいえ、珍しいなーと。 † 番組放送前の食事模様 収録直前の控え室で「食わねーの、ノブ?」とヤス、対するノブは「本番前によく食えるね」と呆れ気味に返答。 ナナも緊張して食べれなかったようですし、シンも食べてなかったみたいですけど、こういう時は…勿論、精神的に どうとか繊細とか、そういうのは抜きに「たまたまお腹が空いてた」とかの状況なら流石に食べるでしょうけど、 やっぱり緊張して食べれないもんなんでしょうか、個人的に状況とかは全く気にならないので分からないんですが。 † 流石は身勝手なハチ その1 「別に構ってもらえないのはいーんだよね…頼ってもらえないのが寂しいだけ…」とナナの事をハチは言ってましたが、 お前、自分が妊娠した時にナナに頼りもしないどころか相談すらしなかったくせに、よくそんな勝手な事が言えるなと。 † 百合のいかにもな設定 そんな「いかにも」とか言い出したら、もはや「こういうのは珍しいな」と言えるキャラの性格設定やタイプ自体が 既にレアな程に今は殆どのタイプが定着してしまってるものの、ブラストの出るTVを美雨と見ながら「普段世間ズレした 男ばっか見てるから、ノブみたいに健全で純情そうなタイプにそそられるんです、あたし」と発言したり、その言葉を受けた 美雨が「悪い遊び教えちゃダメだよ、百合」と言うと「美雨さんこそ、ヤったんでしょノブと、どうでした?」という返し。 いやまぁ、後者に至っては言動がどうの以前に美雨の性格を知ってればそういう展開にならないだろう事は分かるので、 むしろ「美雨相手にそういうセリフが出ること自体がまずおかしい」のレベルなのでアレですけど。 で、話はズれましたけど、AV女優にせよ水商売関係のキャラにせよ、こういう下世話な話題が好き、という性格設定は、 個人的には正直やめてほしいなーと、かといって安易に「実はめっちゃ頭が良くて色々考えてる」という設定にするのも、 それはそれで「またそんな安直な…」になるのでアレなんですけども、百合みたいに「AV女優 = 下世話キャラ」は勘弁。 † 傷心のノブ ヤスと銀平がナナに携帯を持て、という話をしてるのを聞いて「たまにしか来ないメール待つのも、レンにしてみたら キツイって。携帯なんか持っても振り回されるだけだし」と恐ろしくドライな発言、固まるブラストの皆さん。 ノブの場合はハチとの事があるので余計重いセリフに聞こえますけど、実際はそんなに間違った意見でも無いですよね。 まぁ、一般人ならまだしも業界に携わる人間になった以上連絡を取る為にも携帯は必要ですけど、普通に生きる分には、 正直携帯電話の必要性は皆無に近いですよね、家に電話があれば事足りますし、メールはPCを使えばいい。 携帯があれば電話もメールも即座に対応出来ますし「無いより有った方が便利」なものの、別に無くても困りはしないと。 † 流石は身勝手なハチ その2 「あたしは巧を選んだけど…ノブを本気で好きだった事も嘘じゃなくて」で最後に「でも、それって結局あたしの自己満足? 余計傷つける?淳ちゃん!」というセリフですが、この女はほんま、こういう問題ぐらいは真面目に自分で考えろよ、と。 しかも「巧を選んだ」てお前、当時はむしろ金銭的な理由で選んだくせに何を偉そうに「選んだ」なのかと。 文句ばかり言うのもアレですけど、少なくともこの問題に関しては淳子に聞くべきじゃないですよね。 親友の意見を聞きたいとかどうすればいいか分からない、という気持ちは分かりますけど、自分の迂闊な行動のせいで 今の結果があるのに、その解決法を自分で考えずに淳子に聞く、というこの神経が、よくそんな事を聞けるなと。 で、実際ノブが好きだった事を伝えたいというこのハチの気持ち、ハチ自身も言ってるように、個人的には、やっぱり ハチが懸念してる通り「自己満足」になるんじゃないかなーと、実際はそうでなくても、ハチの場合性格的な理由と、 今の今までノブとナナに自分から連絡を取らなかったうえに巧との事も自分の口から話してない、という事実があるので、 そんな経緯を経てるのに今更「好きだった事は嘘じゃない」という気持ちを伝えたいとか、それは勝手すぎるだろうと。 † 美雨のノブに対する感情 友達としてではなく異性としての「好き」も少なからずあるでしょうけど、それでも美雨のノブに対する感情は、 ヤスのナナに対する感情と同じで「お姉ちゃん視点」の「好き」が一番近いのかなーと、年齢的な問題は別にして。 最初の頃は二人のペアは、個人的な理由で好ましくなかったものの、最近は見てて和むのでペアにはならずとも、 二人には今後も仲良くしていってもらいたいです、百合とくっ付く展開だけはマジで勘弁ですが。 |
□ NANA 第49話 「再会!ハチと章司」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV まさかハチと章司が再会するとは夢にも思わなかったので今回は意外というか、色んな意味で驚かされたんですが、 今回のハチと章司の会話から考えても、やっぱりハチは別れた相手とは無理に会わない方がいいですよね。 終始章司が話題を提供してましたし、この二人は章司が二股かけたのが原因なので章司が謝るのは当然ですが、 結局謝ったのは章司で、雰囲気を明るくしたのも章司、なので、性格的にハチは「そうなった原因」の話には自分から中々 触れれないタイプだと思うので、ノブとも会わない方がいい気が、会っても流されるかナナの意見に従うでしょうし。 † もはやノブのお姉さん状態の美雨 壁が薄い関係上隣の部屋の音が筒抜けで、ノブのセットした目覚ましの音で起きる美雨、しかしノブが起きないので、 「8時間過ぎたよ、起きないと遅刻するよ」とノブの部屋のドアをノックして起こしに来る美雨、もはやノブのねーちゃん。 で、言動がねーちゃんなだけかと思いきやノブの「ごめん、もしや毎朝うるさかった?つーか俺ってうるさい?」の言葉に、 「そうだね、おかげで最近、よく眠れるよ」と笑顔で返していたので、もぅコレは既に「ノブはかわいい弟」ですよね。 ヤスがナナを見守ってるのと同じようなレベルで、美雨もノブの事を見守ってるんだろうなーと。 この二人のペアは結構好きなので、今後も絡んで…ほしいんですけど、ブラストが忙しいと絡む機会が無さそうな気も。 † ノブのハチへの気持ち 「幸せそうにしてるなら、もうそれでいいよ。人の幸せ奪ってまで奪い返したいとは思わない…でも…寂しそうに してるなら…やっぱり、放っておけないかな」とハチの事をシンに言ってましたけど、こういう感情が普通ですよね。 相手の事が好きだからこそ、もしその相手が…嫌な言い方で恐縮なんですが、勝手に巧とは切れたつもりになって ノブと付き合うも巧の子を身籠ってたので、金銭的な理由も込みでノブを捨て巧の元に戻った、という経緯があろうと、 それでもハチが今幸せそうにしてるなら、やっぱりその幸せを壊してまでまたハチと一緒になりたい、という気持ちには、 世間一般で言うところの「普通」だとなれないですよね、ナナみたいに好きすぎて周りが見えない場合は別ですが。 自己犠牲というわけではないですけど、好きな人には幸せになってもらいたい、というのが自然な気持ちですし。 † レイラがウザすぎる レンに関する問題で色々巧に八つ当たりしてましたけど、正直巧に文句を言うのはお門違いですよね。 実際レイラや巧がレンの為に何かをしているのかは、少なくとも画面上では一切描写されてないので何とも言えませんが、 画面上で描写されてるだけで判断すれば、レイラも巧もレンの問題に関しては何もしてないのに、今回のレイラは一方的に 巧へ文句を言ったり、偉そうに「ウチのファンの中心は若い女の子達だよ。なのに、レンと巧が続けざまに結婚するのは 得策とは思えない。音楽性だけで支持してもらってると思ったら大間違いよ」とのたまったりと、個人的にレイラがあまり 好きではないというのを除いても、ちょっと鬱陶しかったなーと、巧が「…分かったよ、レンだけならいいんだな」と冷静に 返したのはちょっと無駄にカッコ良かったですけど…というよりも、実際レイラの言う「レンと巧が続けざまに結婚するのは」 という事実、コレってバンド的にダメージに繋がるもんなんでしょうか? 男女の差や個々様々な違いがあるとはいえ、男性視点で言わせてもらえれば、例えば好きなバンドの…まぁボーカルとか ギターとか何でもいいんですが、好きなバンドのメンバーの女性が誰かと結婚と聞いても別に「あ、そうなん?」程度の 気持ちにしかならないので、少なくとも男性視点で言えば別にダメージにはならないんじゃないかなー、という気がします。 もし熱狂的に好きな女性メンバーが居たとしても、そんなマジで目の前に居る「同じクラスの生徒」とかそんなレベルの 身近さではないので、そこまでのダメージは無いなと、むしろ普通は「見た目でファンに→音楽性で好きに」という移行が 大半のファンの流れなので、レイラの言う「音楽性で」に関してはまるで的外れというか、巧にケンカ売ってんのかと。 † 流石にハチは一味違う 「なんで幸子がバイトして、章司がふらふらしてるのよ!」「シフトが違うの」「もっと働いて楽させてあげなきゃダメじゃん」 「でも、ウチは完全割勘制度だし」という二人の会話、何を今更という感じですがびっくりしました、流石にハチは違うなと。 この発言だけを見れば「なんで幸子が〜」という最初の言葉はまぁ普通じゃないですか、シフトが違うだけなので。 その反面「もっと働いて〜」が凄いですよね、確かに生活が楽になればお互い助かりますし、そういう気持ちが無くても 相手に楽をさせたいとか色々楽しい体験をさせてあげたいとか、好きな相手ならそういう無償の奉仕の気持ちが無意識に 芽生えるのは当然なものの、ハチが言うと「男は女に楽をさせるのが当然」というニュアンスにしか聞こえないのが凄い。 † ハチにはっきり物を言う章司 「お前みたいに金使い荒いうえに、人の稼ぎばっか当てにする方が珍しーんだよ」と普通に強烈なセリフを放つ章司。 正直、いくら今現在のハチが妊婦でバイトをする余裕が無いので仕方無いとはいえ、もっと言うたれ、と思いました。 思い起こせばハチ相手に辛辣な意見というか、基本的に誰しもハチ寄りの意見ばかり言うのであって、淳子ですらも ハチを最後には擁護してたので、章司みたいにはっきり物を言えるキャラは珍しいですよね、というか唯一の存在。 やっぱり章司が一番ハチを公平に…というか、良い意味で第三者の立場で喋ってるので、良い意味で驚かされました。 淳子もそういう意見は言うものの、基本的に説教中に言う事が多いので、章司みたいに「普通の会話で普通に言う」 コレの方が言われる側の精神的ダメージは大きいので、今回の章司はとにかく光ってたなーと。 巧の子を妊娠してると分かって以降、何故か誰もハチを怒らなかったので、ようやくズバっと言ってくれたか、と。 † ハチに謝る章司 二股をかけた以上謝るのは当然なものの「…ほんとにごめん」と、辛そうな表情でハチに面と向かって謝罪する章司。 最初に章司が幸子とも付き合うようになった展開や、ハチと別れる事になったシーンを見た時は、ある意味当然ですけど ハチの視点で物語が描かれてたので「章司は最低、ハチは可哀想」という感想だったものの、改めて章司とハチの性格や 行動をよく考えてみると…この件は、それでも幸子と二股をかけた章司が全面的に悪いものの、最初に感じた時と違い、 今回の章司を見てるとそんなに悪くないな、と思えました、悪いのは悪いんですけど、章司自体は非常に良キャラ。 とりあえず、このハチと章司が別れるシーンはセリフも曲も描写も全てが神がかってたので映像として非常に綺麗でした。 † ハチは誰と付き合うのが良いか? 別に「付き合う」に限定せず「結婚する」でも構わないんですが、ハチの相手として最も相応しいのは誰か? とりあえずハチが付き合った、浅野さん、章司、巧、ノブ、この四人に限定して考えると…まぁ、流石に章司でしょうか。 東京で再会した時の浅野さんのセリフから考えると何気に浅野さんもハチを好きだったようなので、ハチが不倫を 気にせずにもっと突っ込んだ愛情表現をしてれば意外と浅野さんが一番合うかもしれませんが、無難は章司。 ハチは性格的に「ハチを引っ張れる相手」「ハチを養える相手」「ハチの我侭を聞ける or あっさり跳ね除けれる相手」 これらの要素を兼ね備えた相手でないとやっていけない気がするので、やっぱり章司が最適なんだろうなーと。 ノブは引っ張るのではなく完全に友達感覚ですし、巧に関しては結局状況に流される形で結婚までいったので論外、 対する章司は、付き合う前も後もはっきり物を言うじゃないですか、巧もはっきり言ってますけど、巧は金があるので、 本人はそんなつもりなくても「アレが欲しい?じゃあ買ってやろう」の行動じゃないですか。 けど章司はハチが上京してきた時にも言ってたように、基本的にハチを真面目に自立させようとしてるので、それがまず 偉いというか、章司と付き合ってる時のハチが一番…何て言うんでしょうか、その都度の目標に向かって邁進してたので、 ハチが幸せなら誰と付き合おうが構わないものの、ハチの為になる、という意味では章司が一番だったかなと。 |
□ NANA 第50話 「花火大会、ハチとナナ」 □ (C)矢沢漫画制作所/集英社・VAP・マッドハウス・NTV 最終回、一年間続いたNANAも遂に最後の放送を迎えてしまったわけですが、そんなラストは久々にハチのモノローグ、 やっぱり最初と最後はハチのモノローグの方がしっくり来るというか、個人的にはハチの方がしっくり来るなと再確認。 そのテンポで流れるOPは…正直最後ぐらい無しでいくか、前回までの展開を総集編形式で簡素に纏めながら歌はrose、 の方が良かったんじゃないかなと、個人的な印象で申し訳ないんですが、LUCYは曲調があまりにも雰囲気にそぐわず、 折角ハチが久々にモノローグに戻ってきてシックな感じで喋ってるのに、LUCYは前奏からしてハチらしくなさすぎ。 † 数年後のハチ達 いきなり数年後が描かれたのでマジで何事かと思いましたが、とりあえずナナが居ない展開になるまでにどういう経緯が あったにせよ、ハチが「時の流れは、過去を浄化して…人の心の傷を癒す」と独白するとイラっときたり、お前が言うなと。 † 皐は誰の子なのか? 「ママ」というセリフだけで判断するのは早計ですけど、一応ハチと巧の子なんでしょうか? EDのクレジットには「一ノ瀬 皐」で表示されてたので、少なくとも父親が巧というのは確定でしょうけども。 小さい頃から別の女性に育ててもらってたので子供はその女性を母親と勘違いしてる、という設定はよくありますし、 妙に今回のハチはノブを「お坊ちゃま」と呼ぶうえに、ノブのハチに対する態度が、浴槽を眺めてるハチを案じてる描写を 抜きにしても妙に献身的だったので色々勘繰ってしまうんですが…まぁ、お坊ちゃまは無難に旅館を継いだ、でしょうか。 † 章司を失い後悔するハチ 「話せばすっきりすると思ってたけど、章司の横に居るのが一番居心地良かったこと…今更思い知った…!章司は恋人で ある前に友達だったし、わだかまりを捨てれば、昔みたいに戻れる気がしたけど…本当に…永遠に失ってしまった… もっと…大切にすれば良かった…」と涙を流しながら後悔してましたけど、こればかりは実際相手と話してみない事には どうなるか分からないので何とも言えないですよね、章司は良い意味で根が真面目すぎるので「ハチとはもう会わない」 と決めたわけですけど、逆にノブなんかだと今回冒頭で描かれていた数年後の状態を見ても分かるようにハチと普通に 接してたのでまた友達の関係に戻れる、巧に関しては「ハチが別れたつもり」だけなものの、普通にハチに会いに来て 普通にヤる関係が続いたので、どういう別れ方をしようと「巧が普通に女性と会う」のを見てる限りだとまた関係が戻る。 なので、ハチの言う「話せばすっきりする」かどうかは相手次第ですけど、その後どういう関係になるかは、これもまた 相手次第ですよね、ノブも真面目ですけど、章司みたいに真面目すぎると「二股をかけた自分が会えるはずもない」 という思考になるので、どういう会話の流れになろうと最後には「会うのは今日が最後」になると。 でもハチが後悔したように、友達として仲の良かった相手と二度と会えなくなる、というのは真面目にキツイですよね。 † 流石は最後まで勝手なハチ 章司とは二度と会えなくなった、と確定したダメージが大きいので仕方無いとはいえ、ナナから電話がかかってきた際に、 「ごめんなさい…あたし…やっぱり行けない…あたし…ノブに会うのが…怖い…」とナナに漏らすハチ。 しかしナナは努めて明るく「…大丈夫、信夫なら来てないよ」と返答。 ナナの性格を考えればこの返し方は普通ですけど、正直、いくら章司との事があって精神的ダメージがデカイとはいえ、 「ノブが居ない」というナナの言葉を聞いただけで「やっぱり行けない」と言ってたくせに707号室に向かう辺りが、 ノブに会うのは怖いけど他のメンバーには会いたい、という気持ちは分かりますけど、いくらなんでもそれはないだろうと。 というかそういう問題じゃないだろうと思うんですが、女性からすれば「ノブが居ない」のであれば行けるんでしょうか? いくら「ノブに会うのが怖い」とは言っても、一番最初の目的は淳子に漏らしてたように「ノブに好きだった事を伝える」 コレが一番の目的じゃないですか、当然花火大会を皆で見たいとか、単純に皆に会いたい、というのもあるでしょうけど。 で、しつこくも「怖い」ものの目的のノブが居ないと聞いただけで707号室に向かうのは、いくらなんでもありえない気が。 † ハチに会いたいナナ 「早く会いたいよハチ公…早くおいで…」とナナ、最初に会いたい旨の言葉を言ったのはハチではなくナナだったのが 個人的には嬉しかったですけど、よくよく考えればナナの方が「会いたい」という気持ちは、恐らく強いですよね。 ハチの心情としては「会ってもらえるわけがない」なので「会いたい」と思う事すらはばかられたのかもしれませんが、 ハチは会おうと思えばいつでもナナに会えるものの、ナナはハチのマンションに行っても会えなかったので、事実上 今現在ナナからハチへ…勿論、ゲリラライブを伝えたように誰かを通すなりすれば会えるでしょうけど、ナナがハチに 会いたいと思っても簡単に会う事は出来ない状況なので、気持ちで言えばハチよりナナの方が強いんだろうなーと。 † 関さんの演技が神 本編の感想とは関係無いものの「どこ行く信夫」というナナの言葉にノブは「…帰るよ。会いたくねぇっつってんのに、 会えねぇだろ」と返答、この時の関さんの演技が神すぎました、苛立ちを隠せず多少怒気をはらませて、つっけんどんな 感じでぶっきらぼうに返すこのセリフ、何を今更という感じですが、やっぱり関さんは凄いなと再確認しました。 † 泥沼には落ちないノブ 二週間後に巧との結婚式を控えてるのでノブと会えば泥沼になる、という流れで「じゃあ尚更会わねぇ方がいいじゃん」 と言うノブに「一緒にハマってやらねぇのかよ!」と激昂するナナ…というか、最初「は?」と思いました。 例えばこれがよくある「親同士が決めた結婚」という類の、ハチ本人が望んでるわけではない結婚なら、仮に泥沼に なろうとノブがハチを取り戻す意味もあるかもしれませんが、いつかノブも言ってたように、ハチが巧を好きでなければ 子供の為とはいえ巧を選ぶはずがないので、つまりハチは巧の事「も」好きで結婚しようとしてるのに、恐らくはナナも それは分かってるでしょうに「一緒にハマって〜」って、お前は何を言ってるんだ、と思いました。 というかまぁ、普通に考えれば、それでも相手の事が好きなら泥沼にはしたくないですよね。 † ノブを挑発するナナ 第三者の視点で考えるとノブにケンカ売ってるとしか思えないナナの挑発ですが、以前シン相手に「売りやってるテメェと」 と言った時もそうでしたけど、ナナは感情的に物を言ってしまのが良くないですよね、冷静に考えるまでもなくシンが 言うように「ナナのノブへのセリフはただの挑発」なわけですけど、その挑発内容は「結婚して巧の元へ行こうとしてる ハチを取り返せ」じゃないですか、ナナ自身が以前ノブへ「ノブを使ってハチを自分の手元に置いておきたい」とは 言ってたものの、マジでそういう理由でノブをけしかけてるのが最低というか、よくそんな態度に出れるよな、と。 どうもナナがキれて感情的に物を言うシーンは好きになれないです、流石に身勝手な面が前に出すぎてる。 しかもよくよく考えれば、当たり前と言えば当たり前なんですけど今回の場合、ナナは結局自分では何もせずノブに ハチを取り戻させようとしてるわけなので、自分がハチを取り戻したいのにノブにやらせようとしてるのが、また何とも。 † 結婚式に呼ぶメンツ ヤスとシンには結婚式の招待状を送っているのに、ノブとナナには送っていないハチ。 ナナは「え、来てくれるの!?」とハチが言うと「当たり前だろ」と言ってましたけど、正直、数年バンドを組んでる ノブの友人であるヤス、シン加入後は同居してる事も含めてノブと非常に仲の良いシン、この二人を呼ぶのも、ある意味 ナメた話ですよね、ハチはノブを裏切って巧に走ったのに、そのノブの友人であるヤスとシンをそれでも呼ぶとかお前。 † ノブを気遣うナナ ハチに向かって「ぜってぇ幸せになれよな!…ノブはアンタの幸せを想って身を引いたんだ…アンタが幸せでなきゃ… アイツが報われないよ」とナナは言ってましたけど、とりあえず、ナナがノブの事を想ってたのは良い感じでした。 シンの時はお互い謝罪の描写が一切無かったものの、今回ノブへ挑発したものの、それでもちゃんとノブの事を考えて ハチに「幸せになれ」と言ってる辺りは、ナナとノブの友情は見てて心が温まるというか、非常に好きなので良かったです。 † ED 最後は707号室の窓から覗く花火の映像に合わせてライブver?の黒い涙が流れてましたが、非常に良い感じでした。 マニアックな事を言うようですが、ねずみ花火って言うんですか?あのチョロチョロ動くやつ、アレの動きが素晴らしかった。 † 全50話を見終えての感想 厳密には総集編扱いの淳子の部屋が三回あったので全47話ですけども、もぅめちゃくちゃ面白かったです。 序盤は作画の面で不安があったものの、章司と別れた辺りから常に綺麗な作画を提供して頂けましたし、内容も面白い。 原作は未だに未読なので何とも言えないんですが、少なくともアニメに関して言えば魅せ方が非常に上手いですよね、 ブラストのデビュー辺りからは、正直展開が微妙に遅くて中々話が進みませんでしたけど、ソコへ至るまでの展開は、 「○○までの展開は見たいな」と思う展開をそのエピソードの中できっちり見せてくれて、それでそのエピソードの最後は 良い意味で余韻の残る締め方をして、またNANAはED曲が秀逸なのもさる事ながら、前奏が非常に神がかってるので、 曲を聴くだけで「今回も良かった」と満足出来る印象の底上げに一役買ってたので、陳腐な感想ですが全てが良かった。 あと、コレは人によって印象が違うと思いますが、ご都合主義な展開にならないのが特にイイな、と思います。 例えばハチなんかだと、浅野さんと不倫するも上手くいかず→章司と付き合って幸せな毎日を送るも二股をかけられる、 憧れの巧に会って自問自答するも流されてついヤってしまう→ノブに気持ちが傾いてノブと付き合うも巧の子を既に妊娠、 結局「付き合ってる過程」では一番気持ちの薄かった巧と結婚する事になる、というこの暗い展開。 まぁ、正直ハチが悪いと言えばそれまでなんですけど、ここまで不遇を辿る主人公も珍しいので、まずソレが面白い。 笑えるという意味ではなく「展開として」という意味での「面白い」なんですけど、ホント展開が非常に面白いです。 キャラも立ってますし、アニメ版からNANAに入った者としては声もハマってたので、アニメとしての完成度も高かったです。 ありがちな感想で恐縮なんですが、もぅマジで面白かったです、一年間イイ物を見させて頂きました。 NANAの部屋でしつこいぐらいファーストシーズンを強調してたので、てっきり第二期の放送も既に確定してるのかと 思いきや「またアニメになって帰ってきて〜」というセリフがあったので、一応まだ確定はしてないんでしょうか? 何にせよ、第二期の放送を待つつもりでしたが、正直この先の展開が気になるので、原作を読もうかどうか迷ってます。 |