Paradise Kiss

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Paradise Kiss   第01話 「アトリエ」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

如何にも矢沢さんらしい作品だなという印象を受けました、如何にもとか書いておきながら、実は今までに矢沢さんの
作品を何一つ読んだ事が無いんですが、知名度のある作品に代表される「矢沢さんはこんな感じの漫画を描く」という
イメージそのままだったというか、俺は服とか全然興味無いんですけど、そういう服飾関係に特化した作品やなと。
興味無いものの、内容の方は面白かったです、悪い意味で少女漫画独特の展開や唐突さ、無理がある展開や男キャラが
露骨に態度悪かったり身勝手だったりするのに女性キャラに認められている、といった辺りが「んー?」という
気もしたものの、それらは本作だけでなく、大半の少女漫画によくある描写なのでとりあえずスルーで。
というかTommy februaryの歌ハマりすぎ、作品のイメージに合いすぎるにも程があるなと思いました、純粋に凄い。
それで感想となると、やっぱりどうしても「これはちょっと…」と思った点に関する事が多くなるのでアレなんですが、
正直アラシはヤバすぎですよね、外見的な問題に関しては人それぞれ感想や抱く印象があると思うので問題には
しませんが、初対面のユカリに「お前スタイルもイイしさ、考えてた服のイメージにピッタリだ」とかほんま、確かに
スタイル云々に関しては女性にしてみれば嬉しいのかもしれませんが、「お前」とか失礼にも程がある。
その後「アンタ達の遊びに付き合うほど…暇じゃないの!」とユカリが言うと「おいコラ!ちょっと待て!」
間違いなくユカリの態度が悪かったとはいえ、先に街中で嫌がるユカリを見ておきながらしつこく追い回したり、
初対面にも関わらずバリバリのタメ口で偉そうに喋って、それでちょっと口答えされたからってナニ逆ギレしてんねんと。
自分達が真面目にやってる事を「遊び」と言われてキれる気持ちは腐る程理解出来るものの、相手の都合を無視して
自分達の言い分押し付けようとしてて、それでキれるのは筋違いにも程があるやろ思いました。
「俺達は、遊びでミシンを踏んでるわけじゃねーんだコラ!大学受験がそんなに偉いのかよ!」というセリフに関しても、
ミシン云々で止めておけば「自分達は本気」という事で良かったのに、大学受験の件まで持ち出すと、服飾の事を「遊び」と
言われてキれてるとはいえ、明らかに「服飾 > 大学受験」になってるから意味が無い。
しかも不良の典型とも言うべき「デカイ声出して相手を威圧」という、正直アラシはマジで最低やな思いました。
ミワコはユカリに対して「忙しいのに、引き止めちゃってごめんなさい!」と非礼を詫びて、それどころか、
「放課後はココで服を作ってるの…もし気が変わったら、気軽に遊びに来てね」とエエ娘や…(´Д⊂
なのにアラシは「最低な女だ…地獄に落ちやがれ」正直久々にアニメ見てて素でキれるキャラを見たというか。
まぁ最後、ユカリが先に謝ったとはいえアラシからも謝罪の言葉があったのでイイんですが、コレは…正直
真面目に服飾を勉強してる方にとっては良くない印象しか与えない結果になってるような気が…。
ジョージ、ユカリに生徒手帳届けに来たと思えば「欲しけりゃ自分で取りに来い」ココの男は悪鬼羅刹の集団か。
ただこちらは「返事は三日待つ…早坂 紫さん…俺達のショーのモデルを引き受けてもらえませんか?」と礼儀のある
態度で臨んでたので、流石はリーダー?という感じでした、個人的にも浜田さんの声好きなので好印象。
読み返すとアラシに関する文句しか書いてないような気もしますが、普通に面白かったです。
星次の三木さんとジョージ以外は全体的に演技が固すぎるのは気になりますし、相変わらず松本さんはリュックの頃から
変化が無かったり、作画は綺麗だったのに動きのあるシーンになるといきなり変になったりと、気になる箇所は
あったものの、個人的には楽しめたので今後にも期待という事で、ただユカリは髪切る前の方が間違いなく美人。



Paradise Kiss   第02話 「イルミネ−ション」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

とりあえず図書館静かすぎやなと思いました、図書館で騒がしいというのもどうかと思いますが全くの無音、
アニメなので人が居る独特の音や空気の流れは表現しようが無いんでしょうけど、ココまで静かだと逆に緊張しますよね。
静かなのにこした事は無いですし、異常に広かったので、これだけ人との座席間隔が空いてればページを捲る際の音も
それ程迷惑にはならないでしょうから、確かに、むしろココまで徹底して静かな方が好ましいのは事実ですけども。
そんな図書館で勉強するユカリの前に座るジョージ、実際はユカリの家に電話して所在を確認、図書館に来る事になった、
という流れだったものの、ユカリに挨拶した後は本を見て勉強してたのが、こういうが個人的には良いなーと。
当然ですけどプロも素人も関係無しに、やっぱり勉強はしますし良いモノは吸収しようとするじゃないですか、
そういう描写もきちんと入ってるのは中々イイなと、ユカリ目当てとはいえ、本に見入って外でも読んでた辺りが中々。
ところでミワコと徳森の現状を知り「どんなに親しい人だって、学校や住む場所が変わったら疎遠になってしまうのかな…」
ユカリがそう独白してましたけど、実際コレはそうですよね、離れてしまっても仲のイイ人とはやっぱり連絡取り合うものの、
大多数の人とは連絡すら取り合わなくなりますよね、理由は色々あるものの、時と場合と状況によっては非常に仲の良い
相手であっても何故か連絡を取り合わないまま月日が流れてそのままに、という事もありますし。
まぁ、とは言うものの、やっぱりこういう連絡の有無はその人の性格によるので一概にどうとは言えませんが。
ソレに昔と違って今ならPCや携帯で簡単にメールを送れるので、疎遠になった人とも多少は連絡を取りやすくなりましたし。
内容の方も勿論面白かったですしユカリとミワコのペアは非常に良かったんですが、本作は、さり気なくリアルな
描写を混ぜてるのが、個人的にはかなり良い感じだなと思いました、細部を固めてるからこそ本筋にも良さが増す感じ。



Paradise Kiss   第03話 「Kiss」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

ジョージの事を考えて塾での授業が身に入らないユカリは良い感じでしたし、気持ちが昂りすぎて自分から接吻を
するまでは良かったんですが、その後のジョージがちょっと、悪い意味で少女漫画らしい行動を取りすぎたのが
個人的には微妙でした、ユカリみたいな真面目な女子高生と初接吻した直後に胸ナマで触るとか素で最低。
少年漫画はヤるまでが勝負で少女漫画はヤってからが勝負、とかは昔から言われてますけど、少女漫画の方が基本的に
好きな俺としても、こういう違和感ありすぎなナマい描写だけはやっぱり止めてほしいなーと、ミワコは割かし自然ですが。
違和感と言えば、ミワコとの待ち合わせ場所に徳森を連れて行く際ジョージと街中で会うユカリ、ジョージに無視されて、
「なんでアイツあたしの事無視したのかな…」と、目が合い呼びかけたにも関わらず反応してくれなかったジョージの事を
考えてましたけど、まぁ、同じ学校の制服着てる男子と二人で歩いてるのに声かけるヤツもそう居ないですよね。
彼氏彼女とか好きな相手とかそういうの抜きに、いくら知り合いが居て普通に声かける仲だとしても、学校の同級生と
喋ってるのに、そこで声かけるヤツは普通に常識無い印象、会釈とか多少手を振るぐらいはしていいかもしれませんが。
実際はジョージがユカリに惚れてる可能性がある為、男と歩いてるの見てショックを受けたかも、との事でしたけども、
無視された事を露骨に不審がるユカリも、また少女漫画特有の変さやなーと思いました。
後はアレです、アラシが「ヒロと会うならミワコとはもう会わない」と言ったからとはいえ、本人に辛そうな顔で、
「ヒロ君とはもう会いたくない…だから会いにこないで…」と言うミワコ、コレキツイですよね、特に徳森はミワコの事が
好きだったわけなので、エグイ事もある…というかこの場合、ミワコの場合性格的に天然入ってるので色んな意味で
仕方無いとしても、アラシの我侭っぷりがまた光ってるというか、ミワコもマジに「会いにこないで」とかエグイ事言うなと。
もっと込み入った事情や回想が今後用意されてるのかもしれませんが、今回のを見てるだけだとアラシ異常ですよね。
ミワコを独り占めしたいという気持ちは分からないでもないですが、本人に言わずミワコを通して徳森に、言ってしまえば
「嫌い」と言うより酷い事じゃないですか、「失せろ」って言ってるようなもんですし、相変わらずアラシが異常でした。
内容的には今回も面白かったんですけど、今回は少女漫画特有の展開と描写が目立ってたな、という感じでした。



Paradise Kiss   第04話 「ジョージ」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

無難に良い感じでした、実際否定するとはいえ、ジョージに迫られて平手打ち、初体験は拒否してミワコの元へ、
という流れが、本作が少女漫画という事を考えると非常に良い感じでした、少女漫画だと「とりあえずヤる」という事が
多いだけに、今回ユカリがジョージにビンタしたのは中々好感が持てたなーと、ただ好きなだけじゃなく、ちゃんと
自分の意思…まぁ、他の少女漫画で簡単にヤっても自分の意思は自分の意思でしょうけど、わざとらしくない展開で
描かれていたのが良かったです、電話を受け、終電が無くなった時間帯にも関わらずバイクで駆けつけるミワコも良い感じ。
それにしてもユカリの母親…冷静に考えれば怒るのも仕方無いかもしれませんが、悪い意味で母親らしい母親ですよね。
正直ウチの親も似たようなものなのでアレなんですが、まずユカリが「友達が風邪ひいて看病」と嘘を吐いたとはいえ、
勉強はどうするのか、風邪をうつされたらどうするのか、電話口なのでその友達に聞こえる可能性が極めて低いとはいえ、
普通にそういう言葉が出てくるのが異常ですよね、突き詰めれば「娘が一番大事」なので分かりますが、常識のレベルで
考えると異常やなと、せめて「その友達も心配だけど」ぐらいの前置きはするのが最低限の配慮やろうと。
他の面だとアレです、ミワコ達との事を全て話しても親が納得してくれなかったらどうするか、という話の時に、
「そうだなぁ…そしたら家、出よっかな」と笑いながら言うユカリに「じゃあミワコ、客間のお掃除しときます!」熱すぎる。



Paradise Kiss   第05話 「MOTHER」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

今回良かったー、家出して現状高校を無断欠勤、本人は辞めるとまで言ってるユカリに対する「冷静に考えろ」的な
言葉を発したのが母親以外だと、色んな意味で微妙なトコですがジョージが一度言っただけ、というのが、
もう少し何か…勿論、個人的にはユカリの行動に賛成で応援してあげたいんですが、何か引き止める展開になれば
良かったんじゃないかなーとは思いました、内容自体は良かったものの冷静に考えれば上手い事いきすぎかな、と。
けどまぁ、ショーのモデルを引き受けた事、塾に行かずビーズを縫い付けた事、大学に進む気は無い事、
これらを話し終えた時の母親の最初の行動がユカリを平手打ちし「頭を冷やしなさい!」というモノ。
話した三点で塾をサボってたのは流石に怒られて当然かもしれませんが、娘が自発的にしたい事を見つけて、結果的に
報告が遅くなったとはいえきちんと母親にも話してるのに、ソレを褒めたり応援したりせずにビンタ、挙句に
「頭を冷やせ」は論外ですよね、態度が悪いとか以前にユカリの気持ちを全て無視しすぎ。
勉強面以外では俺の母親もユカリの母親と似たようなものなので、少しはユカリの気持ちも分かるつもりなんですが、
子供は親を選べないのと同様、こういう親の元で育つ事になった子供というのは本当に不幸ですよね。
世界にはもっと不幸な、とかそういう広い意味での不幸ではなく、親の考える幸せのみを押し付けられて、しかも
ソレが絶対的に正しい事であるかのように教えられる、ユカリのように少しでも反発したら頭ごなしに否定。
ユカリにとってショーのモデルをやる事が「夢」というわけではないでしょうが、何かしら自分でやりたい事を
見つけて親に話しても「〜という理由があるからダメ」という理論的なモノではなく頭ごなしに全てを否定。
ユカリと母親の関係がウチと酷似する点が多いのでユカリにはどうしても入れ込んでしまうんですが、ウチの場合、
未だに親は自分が正しいと思ってるので、恐らくユカリの母親も数年後、ユカリが「何かしら露骨に成功して金持ちに」
なるまでは認めないだろう事を考えると可哀想やなと、母親が勉強学歴高収入命なのはどの家庭も同じでしょうけども。
えー、そんなユカリの家庭事情以外にも、今回は各キャラの言動が良い感じでした、今までと違いアラシも、
「俺はさ、ユカリが幸せならそれでいいんだけど、家出して学校辞めて…男のトコに転がり込むっちゅーのはちょっとな…」
自分の気持ちはこうだけど流石に世間的には日当たりが悪いんじゃないか、という気持ちを冷静に語ってましたし、
中間テスト当日になってもユカリが来なかった時に携帯で電話を入れる徳森、電話終了後「ユカリ、何だって?」と
聞いてくる早坂に「風邪だってさ」と笑って誤魔化したりと、中々男キャラの描写が良い感じでした。
早坂に関しては「皆が好きな事我慢して〜」の下りではムっとするトコがあったんですが、電話終了後の徳森との会話を
見る限り、単純にテスト前でイライラしてただけでやはりユカリの事は心配、という描写だったので概ね良好。
展開面で強いて難を言えば、ミワコが、ユカリが姉の店で働けるかどうか確認を取る、どういう作品でもそうですけど、
こういう風に「仕事探さないとな」という、自発的にそういう状況を作って明日から頑張ろう、的な展開になると必ず
知り合いの誰かが仕事斡旋してくれたり、偶然街中で知り合った人のツテで、とかが多いですけど、個人的には、
「仕事を探して働くまで」は他人の助けを借りずに描いてもらいたいなーと、現実ではなく創作物なのでソコまで
リアルに拘らなくても、と思われるかもしれませんが、折角イイ具合に嘘の無い展開と描写で描いてきてるのに、
一番頑張って探さなければならない「住む場所」と「当面の仕事」をどちらも知り合いに用意してもらうのはなー、と。
結局自力で頑張ったら頑張ったで、やはり現実と違って最終的には必ず成功するので結果は同じかもしれませんが。



Paradise Kiss   第06話 「NEW WORLD」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

今回めちゃめちゃ良かったです、早速ナマい話になってアレですけども、ヤるまでの過程と描写、ヤってる最中の描写、
良い意味で少女漫画らしくない自然な流れだったので「あー、こうなるよな」と納得出来ましたし、ユカリは初めての
経験でしょうから当たり前ですがジョージも優しく行動、普通に幸せそうな印象が漂ってたのでひたすら良い感じでした。
前半の撮影に関しては、流石に撮影は見た事が無いのでどう捉えて良いのか分かりませんが、見てる分には楽しそうで
良い雰囲気でしたし、撮影終了後店を出る際、その店の従業員?に一緒に写真を撮ってもいいかと言われ、
「雑誌が出たら絶対買います!」と言われるユカリ、こういうの純粋に嬉しいですよね、何事に関してもお礼を言われたり
喜んでもらえたりしたら嬉しいものの、こういう歓喜に属する感情で応対してもらえると、特にユカリの場合は家を出て
自分で行動しようと決めたばかりなわけなので、より嬉しいやろうなと、回想で言っていた「自分の意味」がありますし。
良いと言えば徳森、前回に引き続き中間テストの最中にも関わらずアラシの家へ行きユカリの居所を聞く、その後実際に
ユカリの住むアラシのアパートへ向かったりと、正直ただの「最初憧れてた人」なだけで終わるキャラかと思いきや、
マジでユカリの事を心配してる辺りイイやつやなーと、個人的には、その直前にユカリ宅を訪れ、扉越しにユカリ達の声を
聞いて赤面、固い動きでその場を去ろうとしていたミワコと遭遇せず、いきなりヤってる現場に現れて戸惑う徳森、
とかの展開も見てみたかったです、それか普通にドア開けて硬直するミワコとか。
今回は非常に良い感じで終始楽しめたんですけども、ユカリ役の山田 優さん、ある意味仕方無いかもしれませんが、
もうちょっと頑張ってほしいですよね、家の前でジョージ相手にお茶を出す出さないの会話をしてる時は結構自然な風に
聞こえて良かったんですが、一人で喋る箇所になるとちょっと弱いなと、せめて抑揚の無い喋り方でお願いしたいトコロ。



Paradise Kiss   第07話 「蝶」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

初めて作画が崩れたわけですけど、基本的に遠景の作画が変なだけでアップは相変わらず綺麗だったので良い感じ。
内容も相変わらず良い感じだったんですが、ユカリみたいにジョージが、つまり彼氏…まぁ彼氏でなくとも恋人、
結婚してる相手、その人が服飾関係の夢や仕事を持っていたら服装に関しては心配する必要が無くなりますよね。
材料費がかかるので金銭面では普通より出費が激しいかもしれませんが、自分の為に服作ってくれるわけなので、女性に
してみれば単純に、まずその事が嬉しいでしょうし、何より「こんな感じの服」と言えば作ってるくれるでしょうし。
ユカリは自分からミカコに連絡を取りモデルの仕事がしたい旨伝えてましたが、自分から行動に移したのは偉いものの、
やっぱりまだ楽してる印象が強いですよね、楽とか言い出したらモデルの仕事自体、最初はミワコのコネで出来たような
ものなので、今後やるモデルの仕事はどれだけ苦労して勝ち取っても「最初がコネ」という時点で結局は「楽してる」に
見えてしまうのでアレなんですけども、折角頑張ってるので一度ぐらい自分で探したバイトをやってほしいなーと。
で、その新しく出来たモデル事務所、地図に従って行くと普通のマンションでユカリは驚いてましたけども、意外に
こういうトコ多いですよね、新しく出来たばかりなので金銭的な問題もあるかもしれませんが、実際業界内では知名度も
凄かったりするのに、ただのマンションの一室がメイン、とかはよくある事なので…ちょっとオチ無いんですが。
ただ当たり前かもしれませんが、こういう場合は新参者に対する敷居が高いですよね。
ユカリの場合はミカコに地図を描いてもらってるので多少は安心出来るでしょうけど、自分で調べて訪問、いざ現場に
到着すると普通のマンションの一室、流石にコレは入り辛いやろうなと、個人的にも経験あるだけに余計そう思います。
女社長…名前は忘れましたけど個人的にはアウトというか、まぁ俺がユカリの立場ならココでは絶対仕事しないな、
というタイプでした、個人的感情で仕事を選ぶなと思われるかもしれませんが、初対面のユカリをリビングに放置して
自分はユカリにも十分聞こえるレベルの声で長電話、別に敬語を使うわけでもなく、いくらユカリの言葉がツボに
ハマったからといって真面目なユカリを前に腹を抱えて大笑い、礼儀とか常識面で個人的には無理やなーと。
「あたしより断然美しい。…けど、ちょっと失礼かなと思うその女社長を見ていたら」と独白してましたけど、実際コレは
「ちょっと失礼」どころの騒ぎではないですよね、少なくとも初対面の相手に対する態度じゃない。
気さくなんだとは思いますし、次回以降の展開次第でどうなるかは分かりませんが、個人的には好きになれないキャラ。
一方の徳森、ユカリを心配して追試を受ければ大丈夫なのか担任に聞きに行く辺り、地味にイイ人ぶりを発揮してました。



Paradise Kiss   第08話 「徳森」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

ちょっとアラシが毎回無駄にイイヤツになっていくのがひたすら好印象、徳森もわざわざユカリに会いに来てまで
心配してるので良好には変わりないんですが、今回のアラシは「お前さ…本気でモデルやるつもりなら家帰れよ。
そういう目標があんなら、親だって…少しは話、聞いてくれるんじゃねーか?」とユカリに言ったり、徳森がユカリの所在を
聞く電話をしてきた時に「アイツはな、アイツなりに頑張ってんだ!ぜってぇーな!親や教師にチクったりすんじゃねーぞ!」
と一方的に言って電話を終了したりと、今回のアラシは非常に友達想いのキャラになってたなーと。
「こうした方がいい」とかではなく、単純に自分の気持ちを言ったり、徳森に予めチクるなとクギを刺す辺りが偉いですよね。
ただ「親だって話は〜」という点については、今回ラストで家に戻ったユカリを母親は笑顔で迎え、帰って着た事に涙を
流して喜び、結果的に高校卒業を条件にモデルになる事を認めてましたけど、まぁなんというか、コレが現実での話なら、
「モデルをやりたい」と言っても、ユカリの母親の性格なら余計マジになって反対しますよね。
家出した娘が帰って来たという事で少しは自由を認めるようになる、というのは流石にあると思いますが、実際だと余計
キれられる事を考えるとナンとも言えないなと、塾をサボった事に対して理由を聞かずいきなりビンタするような母親が、
娘が多少家出したぐらいで、いきなり「モデル」という夢を語ったところで往復ビンタされるのが実際の世の常ですし。
むしろ今回はジョージが酷いですよね、酷いというか、悪い意味で少女漫画に出てくる「なんでコイツがモテんねん?」と
素で疑問を抱く男の典型になってしまってたような気がします、いきなり勝手な事を言い出したとでもいうか。
確かに、ユカリが自分の夢よりもジョージと寝る事を選択したのに冷めたのは、コレは真面目な話分からないでも
ないですが、逆に言えば「自分の事は自分で決めろ」と普段言ってるくせに、今回ユカリがジョージにモデルの件を一切
語らなかったのを「自分で決めようとしてる」と思わなかったのが不可解というか、ミワコ達に伝えてた件に関しては、
「俺には教えてくれなかった」と拗ねるならまだしも、それで勝手にキれるのがおかしいですよね。
自分は同棲してる女が居る事を母親に一切語ってなかったくせに、結局ユカリがジョージに対して全てを打ち明けないと
キれるのか、という感じで、個人的にはホント、今回のジョージは悪い意味で少女漫画の王道を行く男でした。



Paradise Kiss   第09話 「デザイナー」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

作画にバラつきがありましたけど、内容の方は終始安定した面白さでした、初めてミワコ達の学校内での絡みも
見れたのが個人的には特に良かったです、アトリエ内とそう変わらないものの、学校での絡みはそれだけで新鮮な感じ。
むしろ今回は徳森に注目でした、本格的にモデルが出来そうだという事をユカリに聞き「なら、もぅ無理に受験しなくても
いいんじゃないか?」という発言、この辺りが普通というか、進学校に通ってる割りには年相応の考えを持ってる、
という感じでイイですよね、母親…に限らず女性だと「大学は出るに越した事は無い」とかの考えで、現状はどうあれ
とりあえず行っとけ、の考えがさも全国共通で当然のように押し付けてきますし。
ソコを徳森は「モデルの仕事って、やっぱり運とか関係しそうだし。頑張れば成功するってもんじゃないと思うんだ。
だから保険として大学行っとくのも有りかなって」と、コレがまたイイというか、男の場合だとはっきり「保険」って
言うんですよね、「とりあえず出ておいた方が」というのも十分「保険」なものの、男の方が直で来てくれるというか。
勿論、だから男は良くて女はダメというわけではないんですが、同じ男としてはやはり徳森の言動に好感が持てるーと。
一方のユカリは「徳森君と話すとほんと癒されるよ」とリハーサルへ向かう際に独白してましたが、確かに徳森は周囲に
わずらわしくないレベルで気を使って、平等に第三者としての意見を言える貴重な人物ではあるものの、どういうわけか、
こういう徳森みたいな性格の人の周りには「コイツが一番大切」と思う人が現れないんですよね。
親友にも恋人にも徳森の名前は何故か挙がらないという感じで、それが俗に言う「優しい人は優しいだけで終わる」という
アレなのかもしれませんが、そう考えるとひたすらイイ人な徳森は、徳森自身は見返りを求めてユカリに接してるわけでは
無いでしょうけど、普通に毎週楽しく見させて頂いてる者の一人としては、全体的に見ると損な役回りやなーと。



Paradise Kiss   第10話 「薔薇」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

イザベラがひたすら良い感じでした、今まではどちらかというと一歩退いた立場で多少喋る程度だったのに、
今回ようやくイザベラの話になり、ユカリやジョージと二人で会話するシーンがあったりして良い感じやったなーと。
ドレスを着たイザベラを見て「か…可愛い…山本…!」と言いながらケーキを落としかけるジョージも良かったです、
まぁ良かったからといって堂々と女子更衣室でユカリの着付けをするイザベラは流石にどうかと思いますが。
他のキャラも、「ハトは後で食う」というジョージの言葉を受けてハトをすぐに逃がすアラシや、舞台の上で歩く際、
転んで自分一人が恥をかくだけならいいものの、ジョージ達の頑張りまで無駄には出来ないと気負うユカリ、
マンションの管理人に、受験の追い込みで忙しいこの時期に何故学園祭に来たのかと質問されて「好きな子がモデルで
出るから見に来たんだ、その子、彼氏居るんだけどね」と徳森がユカリへの気持ちを語ったり…てか徳森 (´Д⊂
確かに、よくよく考えれば如何に徳森が出来た人間であっても、好きな相手でもなければ、いくらテストを休んでると
いってもあれだけ親身になって考えたり相談を受けたりはしませんよね。
だからこそ、逆にユカリとよく喋るようになった今現在の時点で、既にユカリの徳森へ対する気持ちが恋愛のソレとは
違うモノになってしまってるというのが余計可哀想ではありますけども…ある意味少女漫画の王道でしょうか。



Paradise Kiss   第11話 「ステージ」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

神作画、基本的に本作は高レベルな作画を維持してて素で感心するばかりなんですが、今回ばかりは神作画。
ショーの本番だったので気合を入れるのも当然なんですが、逆に最終話手前でこうも気合の入った作画を見せて頂けると
肝心の最終話が多少不安にもなりますよね、本作の場合は大丈夫でしょうけど、手前が綺麗だとラストが普通より綺麗、
という感想で終わる作品が多いだけに…というかラストの展開はどうなるんでしょうね、無難にユカリがモデルデビュー?
今回の内容なんですけども、まずグランプリを取る事が出来なかったのは良い感じでした。
優勝して幸せに終わるというのも別に良いですし、ジョージがロンドンに行って最後は帰国してユカリと再会、とかの
無難な少女漫画的オチでもいいんですが、パラキスの作品ではなくジョージの作品なので特待生の扱いを受けれるのは
ジョージだけ、だからグランプリは取れなくても構わなかった、というジョージが無駄に熱いなと。
特に、ココ最近はどちらかと言えば感情面での身勝手さが目立つ描写が多かっただけに、ようやく仲間想いの一面が
再び描かれて良かったなと、香との絡みは普通にお互い良すぎでした、出来ればもう少し絡みが見たかったトコロ。
一方のユカリ、ジョージとは違いグランプリを取れなかった事を悔しそうにしてましたけど、逆にコレも良かったです。
中盤で「結局お母さんと一緒だ…一番にこだわってるんだ…」と項垂れてましたけど、むしろ感情が前に出すぎてるだけで、
皆が頑張って作ってくれた作品でグランプリを取る事が出来なかった、という事に対する悔しさですよね。
今までユカリはこういう「悔しい」とかの気持ちを見せる事があまり無かったので、今回は非常に良かったなと。
最後は寝る前に、リビングの机の上に授賞式の写真を置いて寝るユカリ、翌日帰宅すると写真は母親が立派な額縁に
入れて飾ってる、という何とも泣ける締め方で良かったです、どうも母親がイイ人になりすぎてて妙な気分ですが。
今回はホント良かったです、作画が神がかってるというだけでなく内容も非常に良い展開と描写でしたし。
どういう結末を迎えるのかが楽しみな限りなんですが、とりあえずジョージの父親が…まぁ、下手すぎて笑えたなと。



Paradise Kiss   第12話 「未来」
(C)矢沢漫画制作所/祥伝社・パラキス製作委員会

最終回、内容的には最終回らしくないというか、結局別れたっぽいユカリとジョージ、最後は仲直りしてたものの
アラシとミワコはよりによってアラシが過去にミワコをレイプしてたっぽい事実が発覚したりと、なんか妙に殺伐とした
展開が多かったので何とも言えませんでしたが、少女漫画のラストは微妙な事が多いの考えると纏まってた気がします。
ココに来ていきなりジョージが、委託した服が一着売れた事を嬉しそうに報告してたり、浜田先生に励まされて珍しく
普通に感謝の言葉を述べたり、留学する事になってユカリと離れ離れになる事に涙を流したりと、ホントようやくジョージの
感情が前面に出てきてたのが良かったです、まぁ、最後ユカリがジョージ以外の男と結婚するのがアレなんですが。
相手は誰なんでしょうね、無難に考えると徳森だとは思いますけど、失礼ながら男の視点から考えるとユカリはちょっと
酷いかなーという気がします、恐らくジョージは10年経過した今でもユカリの事を好きでしょうけど、ユカリ的には、
遠距離恋愛の男女の障害として出る異性、アレな表現ですが男の場合は色香に惑わされて一時の浮気、に対して、
女の場合はマジで離れてる異性より身近の異性に素で惹かれる、という印象があるんですよね。
別にどっちが悪いというわけではないんですけど、ユカリは最初こそ徳森を好きだったものの、ジョージを好きになって、
それ以降はずっとジョージの事を好きなまま、勝手にそう思い込んでいたので意外でした、まさかユカリが、と。
ジョージに付いて船に乗り込んだイザベラに関しては、まぁイザベラはジョージの付き人をしてるイメージがあるので
如何にもらしいかなと思いました、ユカリが日本に残った事を考えると精神面で抜け駆けっぽい気はしますが。
面白かったです、作画が崩れる事無く綺麗に描かれてましたし、シナリオ面も稀に気になる箇所があったものの、
基本的に最初から最後まで楽しく見させて頂いたので中々の良作でした、ただ徳森に救済処置が欲しかったかな、と。


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