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□ レ・ミゼラブル 少女コゼット 第27話 「飛び出した女の子」 □ (C)日本アニメーション・フジテレビ 作画が久しぶりにとんでもない事になってましたが、革命家組のエピソードが正直微妙を通り越して酷くなってきた印象。 終盤は革命がメインなのでそれぞれのキャラを立たせる必要があるのは分かりますが、描写の仕方がちょっとどうかと。 † ファンティーヌとロザリーヌの違い ファンティーヌは周知のように働いてようやくお金が溜まったかと思いきや仕事をクビになったり、結局コゼットには 会えないまま死んでしまったりと散々でしたが、一方のロザリーヌはお金を貯めれて一年ぶりに会いには行けたものの、 預けていたお店からポーレットは飛び出して何処に居るかすら分からないという状況。 どちらも悲惨なのには違いありませんが、状況としては、どちらがまだマシなんでしょうか。 仮に、結果的にロザリーヌとポーレットが会えなかったとしても、死ななかっただけまだロザリーヌの方がマシでしょうか。 † 酒に関して 「どうやらマリウスの恋は、どんなに酒をつぎこんでも忘れられないものらしい」と革命家達。 真面目な話、男女を問わず、相手に恋した度合いも問わず、酒で忘れられるはずがないと思うんですがどうなんでしょう。 俺の場合、今の世の中では貴重な存在だと思うんですが生まれてから一口たりと酒を飲んだ事が無いので未だに、 「酒を飲むとこんな感じになる」というのが想像もつかないんですが、酒を飲んで酔っ払ってる最中だけ忘れる、 という意味での前述のセリフなら、逆に…いわゆる絡み酒とか悪酔いって言うんでしたっけ、悩んでる事を重点的に 悩む人も居るでしょうし、逆に酒を飲んで恋してた期間の事をスパっと忘れる、という方がヤバイというか、 危ないと思うんですがどうなんでしょうか、忘れる人は別に酒じゃなくても忘れるので、この革命家連中が、 「酒を飲めば忘れる」と思い込んでる事実の方がヤバイだろうと。 † そして女を宛がう展開 マリウスを立ち直らせるには新しい恋が必要だと思い、女性を集めてマリウスにぶつけるという悪い意味での王道展開。 こういうのは個人的に最低というか、許せないですよね、それはマリウスのユルシュールに対する想いを踏みにじる 行為ですし、事情の有無を問わず宛がわれた女性に対しても失礼なわけですし。 パンを盗んだ子供にパンやリンゴを無償で提供するのは雰囲気に似合わず優しいですし、子供の態度から母親と何かが あったんだろう、と思い後を追いかけるのはイイんですけども、今回の革命家連中の描写は個人的に最低でした。 † 再会するテナルディエとガヴローシュ 思わぬ場所で再会する事になる二人、ガヴローシュを仲間に誘うテナルディエ、当然断るガヴローシュ。 酔ってるからか追いかけもキれもしないテナルディエが印象的でした…というか、まぁそこまで必要でもないですか。 誰かしらの情を引く為なら、失礼な言い方ですが男性より女性であるエポニーヌとアゼルマの方が適役ですし、 エポニーヌはあまり言う事を聞かないもののガヴローシュは裏切る恐れもあるので、そこまで躍起になる必要は無いと。 |
□ レ・ミゼラブル 少女コゼット 第28話 「拾われた手紙」 □ (C)日本アニメーション・フジテレビ なんかネズミがあまりにも渋かったのでついキャプってしまいましたが、遂にテナルディエ一家との再会。 肝心の再会は次回へ持ち越しになったものの、全くの無知で申し訳ないんですが、流石にこの時代は生活保護とか、 そういう貧しい人の救済措置は無かったんでしょうか、無いにしても…とは思ったものの、テナルディエの性格なら、 今回マリウスが拾った手紙に書いてあったように資産家を騙して金を貰う、という事はしても、自分から頭を下げて 政府から金を貰う、という事はプライドの問題で意地でもやりませんか、そこまでするぐらいなら金を盗む、の考えで。 † エポニーヌの行動力は悪い意味で異常 大家さんが階段を上がってきたので焦っていただろうとはいえ、マリウスの部屋の扉をドンドンと叩き、ドアが開くなり、 「マリウスさん!この手紙を貴方に!」で一気に手渡し、部屋の中を歩き回って「あら、鏡があるのね」と楽しそうに 鏡を覗き込んだり、箱を開けたり、本を勝手に開いて「あたし、字が読めるのよ」と言ったり、意中の相手の部屋とかは 抜きに、普通初めて喋る人の部屋に入ってこんなに、悪い意味で色々調べたり出来るものではないので、エポニーヌは 貧困になった事もあり性格は丸くなったものの、根本的な行動面での性格はやっぱり変わってないんだなと。 † マリウスが聖人すぎる エポニーヌの持ってきた手紙の筆跡と、昨晩拾った偽名で資産家へ宛てた手紙の筆跡が同じと分かり、テナルディエが 偽名で資産家から生活費を貰ってる、と知りながらも「あたし達、もう三日も食べてないの」と言うエポニーヌの言葉を 聞いた直後、その時ズボンに入っていた全額を渡すとか、どこまで彼は聖人なんですか。 確かに、いくら「隣は詐欺をしてる」と分かっても、実際目の前で露骨に貧しい格好をした女性が飢えに苦しんでれば、 これはもぅ理屈を抜きに「つい無意識に」何とかしてやろうと思うかもしれませんが、それでもマリウスは聖人すぎる。 状況を考えれば「マリウスがエポニーヌに金を渡す→テナルディエに全額回収される」の可能性もあるわけなので、 ここは無難に「エポニーヌにパンを食べさせる」とかの現物支給でも良かったんじゃないかなと思ったり。 † ジャン・ヴァルジャンを覚えていないアゼルマ 教会でジャン・ヴァルジャンに手紙を渡すアゼルマ、その際に「この人…前にどこかで…」と独白してましたけど、 流石に当時のアゼルマの年齢を考えると覚えてるかどうかは微妙なトコですよね。 エポニーヌと違ってコゼットへの嫌悪感はそこまでではなかったですし、印象的な出来事とはいえジャン・ヴァルジャンが 宿に来てコゼットを引き取るまでの間しか見てないわけなので、普通に考えれば、そこまで気に留めた相手でなければ、 「見た事があるような…」のレベルに留まるかなと、逆にジャン・ヴァルジャンとしてもアゼルマが成長してるので、 一目顔を見ただけで誰なのか分かる程の印象は無かったんだろうなと、アゼルマは基本的にエポニーヌの影でしたし。 |
□ レ・ミゼラブル 少女コゼット 第29話 「テナルディエの罠」 □ (C)日本アニメーション・フジテレビ 善良な市民云々以前に、一般市民のマリウスに平気で銃を貸すジャヴェールの神経がヤバイ気がしてなりませんが、 むしろマリウス達の住んでるゴルボー屋敷のあまりにも貧相な部屋の造りが、今更ですけど気になりました。 少なくともマリウスとテナルディエ一家が住む部屋の壁には亀裂が走り隣の部屋が覗ける、という状況になってますけど、 こういう状況は、考えるまでもなくプライバシーが著しく損なわれてるわけじゃないですか。 流石に、多少なりとも部屋の家賃は安くすむものなんでしょうか、普通はそもそも人様に貸すような部屋じゃないですが。 † ジャン・ヴァルジャンに気付くテナルディエ 一目見てジャン・ヴァルジャンの事を思い出すテナルディエ、後述でテナルディエ夫人にコゼットの事も言ってたので、 コゼットの事もすぐに分かったようですけども、流石にアゼルマと違ってテナルディエはしっかり記憶してますよね。 テナルディエにしてみれば「コケにされた」というのもあるでしょうけど、それ以上に「コゼットを回収」という記憶に 残る出来事だったので、そらそうそう忘れはしないわなと、ジャン・ヴァルジャンの顔が変わってないというのは抜きで。 † エポニーヌはコゼットと分からず コゼットを見ても「マリウスさんが恋したあのお嬢さんだわ」とはすぐに分かったものの、コゼットだとは分からず。 この辺りはどうなんでしょうか、コゼットの方はすぐにエポニーヌだと分かったようなので、逆にエポニーヌもコゼットは 激昂する対象だったわけですから、やっぱり覚えてるような気がするんですが…でも、普通に考えれば分かりませんか。 髪や目の色は流石に同じですけど、コゼットもエポニーヌも成長してるわけですから、テナルディエみたいにコゼットを 一目見てすぐに分かる方が凄いですか、エポニーヌに関しては面影があるので何となく分かりそうな気はしますが。 † テナルディエ一家を怖がるコゼット 「あの人よく似ていた…ワーテルロー亭の旦那さんに」と言い、他のメンツを「女将さんの顔はよく見えなかったけど… エポニーヌとアゼルマも居たわ」と発言、ジャン・ヴァルジャンは「モンフェルメイユに住んでいたテナルディエと パリで会うなんて…」と言うも「でも…私ずっと一緒に暮らしていたから分かるの…」とコゼット。 結局ガヴローシュが居ない事でテナルディエ一家という確信が持てないようでしたけど、コレもまた逆に言えば、 長年一緒に暮らしていて恐怖の対象だったからこそコゼットはテナルディエ一家の事を覚えてるものの、終始ベッドに 潜り込んでいた夫人はまだしも、エポニーヌとアゼルマがジャン・ヴァルジャンとコゼットの事を思い出せなかったのは、 当時子供で記憶力がまだ甘かったという事もあるでしょうけど、それ以上に、よくある「イジメられる側は覚えてる」 ものの「イジメる側はすぐに忘れてしまう」というアレでしょうか。 † ジャン・ヴァルジャンが聖人すぎる 「…お父様が行く事ないでしょ?誰か使いの人にお願いして、お金を届けてもらったら?」と正論を言うコゼットに、 「いや、私が確かめてこよう。テナルディエ一家でないと分かれば、お前も安心出来るだろうし」とジャン・ヴァルジャン。 後述で「もしテナルディエ一家だとしたら、私は尚更彼らを見捨ててはいけない気がするんだよ」と言ってましたが、 「テナルディエ一家でなければ安心出来る」というのは確かにそうですけど、コゼットにあれだけ酷い仕打ちをした テナルディエ一家まで救済しようとするのが凄いですよね、現実世界でソレをすれば間違いなく逆恨みで殺される。 † マリウスはどうするのか ジョンドレッドが父親の世話になったテナルディエだと知り衝撃を受けるマリウス。 展開的には王道ながらも熱いわけですが、コレは、マリウスの心境としては微妙なところですよね。 いくら父親が世話になった相手であろうと、今現在目の前で集団リンチみたいな状況が始まろうとしてるので、 これは誰がどう考えても止めねばならない、けどテナルディエは父親が世話になったので仁義としては通報出来ない。 マリウスみたいに真面目な性格だと色んな意味で迷いや葛藤もあるでしょうから、状況的には非常に厳しいだろうなと。 |