ウルトラマンレオ

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 第14話〜第23話
 


ウルトラマンレオ   第01話 「セブンが死ぬ時!東京は沈没する!」
2008年5月11日からファミリー劇場で再放送されている分を見ての感想です、リマスターではなく当時の映像そのまま。
レイアウトの関係上入りきらなかったのは、ウルトラセブン、マグマ星人、ブラックギラス、レッドギラス。
レオだけDVDのレンタルがされていないので今回の再放送は個人的にも非常に助かりました、DVD買えよという話ですが。
OPの映像が凄い、当時の技術で考えるとこの特撮はマジで頑張ってるなと、津波でビルが倒壊していくシーンは圧巻。
歌もカッコ良かったりと、エース、タロウ、レオ、この三作品は連続で「OPの時点で気持ちが盛り上がる」というのが凄い。
本編の曲は、初回は展開の都合上セブンの曲がちょっと多めでしたけど、それはそれで非常に懐かしかったです。
ただ、これは年齢を経ると多少なりとも丸みを帯びてくるので仕方無いものの、セブン当時よりダンが太ってるのが残念。
 マグマ星人の演出が神
双子怪獣が両脇からセブンを押さえ、暗雲立ち込める上空から突如現れて、しかも手にはサーベルとかカッコ良すぎ。
制作上の都合で再登場後はギャグキャラになってるとかは別にして、やっぱりこの初回の登場シーンのカッコ良さは凄い、
実際は文字通り3対1でセブンをリンチしてるうえに、よく見てみると別にマグマ星人自体は撤退の際にセブンへ一撃を
入れただけで、セブンの足を折ったのはレッドギラスだったりと、正直マグマ星人は何もしてないんですがインパクトの
凄さでカッコ良く見えるという、正にデザインと演出の勝利だなと。
 セブンからダンへ
「あそこに沈む夕陽が私なら…明日の朝日はウルトラマンレオ…お前だ」「…やらせて下さい」
レオにおける名場面の一つとして挙げられるこのやりとりですけども、今になって見直してみると衝撃の展開ですよね。
シリーズになっている作品で過去の主人公や主要人物が、後続の作品でかませ犬のような扱いを受けたり、或いは完全に
踏み台役として登場させられる事は少なくないものの、今回の場合、ダンがゲンの教官になるので、コレは良い意味で
展開を重視した結果とはいえ、冒頭数分でセブンがリンチされた挙句変身する事も出来ないという状況に追い込まれる。
セブンのファンの人にしてみれば、これは正直見るに耐えない厳しさがありますよね。
今はファンの声が五月蝿いので、今こういう作品があるとほぼ確実に叩かれてしまうでしょうから、何気にシビアな展開。
 MAC基地の利便性の悪さは異常
基地は宇宙空間に存在していて、ゲンも言ってたように仕事が無い時の隊員の行動は各々の自由。
つまり、今回のように仕事が入ると急遽呼び出されるわけですけど、その度に地球の自宅からわざわざ宇宙の基地まで
出向く必要があるとか、この不便さは何とかならないんでしょうか、どう考えてもMAC基地に住むべき面倒さ。
設定を考えた時点で失敗と思わなかったのが気になるというか、そう考えると科学特捜隊やウルトラ警備隊は基地内に
隊員が住んでいたので設定的にも上手かったんだなと、MATやTACは気にならなかったんですが、流石に宇宙は。



ウルトラマンレオ   第02話 「大沈没!日本列島最後の日」
レイアウトの関係上入りきらなかったのは、ウルトラセブン、マグマ星人、ブラックギラス、レッドギラス。
前回と合わせて後編に当たる今回、然したる感想は特に無いんですが、杖で岩を破壊するダンにまず吹きました。
回転がどうのという話をしてる最中に杖を空中に放り投げて、その回転した杖が落下してきて岩を破壊とかそんなバカな。
あとは、エースの時と違って直接映像が無かったのでインパクトには欠けるものの、きりもみキックによる双子怪獣の
顔面を蹴り飛ばすというレオの荒技が凄い、普通なら角を破壊して光線を使えなくするだけなのに容赦なく顔面破壊。
しかしアレですよね、子供の頃の再放送の記憶が無いとかは別にして、今見てもMAC隊員の個性の無さは流石に異常。



ウルトラマンレオ   第03話 「涙よさよなら… -奇怪宇宙人ツルク星人登場-」
まさか初回の一話二話に続いて今回も実は前後編、という構成には驚かされましたが、それ以上に、ホント何故レオの
怪獣は人間サイズの時と巨大化した時でデザインが違うんでしょうね、ツルク「星人」なのに巨大化時はもはや怪獣。
デザイン的にはどちらも良好なんですが、人間サイズの時は結構シャープなデザインだっただけにちょっと惜しいトコロ。
 描写がエグすぎる気が
描写云々で言えば、今までにも初代ウルトラマンの時点で怪獣の首を吹っ飛ばしたり色々してきましたが、今回は人間、
冒頭早速人間サイズのツルク星人に大人が真っ二つにされて地面に放置されるとか、流石にこれはインパクトありすぎ。
リアルという意味では非常にリアルですが、当時レオの視聴率が低迷していたのはこういう描写にも原因があるような気が。
まぁ、その真っ二つにされた父親を見た小学生の反応が「お父さん!はッ!」だけで済むというのも何かアレですが。
 ダンの杖
本筋と全く関係ないので真面目に考える必要もないんですが、ダンの杖は一体どういう材質で出来てるんでしょうか。
車のドアやガードレールすらたやすく切り裂くツルク星人の手刀を真っ向から受けても傷一つつかない杖。
思い返せばきりもみキックの練習をするゲンに杖で岩を破壊してみせてましたが、そらこの硬度なら岩ぐらい破壊出来る。



ウルトラマンレオ   第04話 「男と男の誓い -奇怪宇宙人ツルク星人登場-」
そういえば、4話目にして気付くような事ではないんですがレオって全体的に空の色が暗いじゃないですか。
戦闘シーンは灰色の空というか、全体的にどんよりとして荒廃的な映像で戦ってるので、だから暗い印象があるのかなと。
ところで、これはどうしても思い入れなんかの関係上仕方無いものの、ダンが戦う際にセブンの曲がかかると心躍るものが。
そして今回の「お前がやらずに誰がやる!?お前の涙でやつが倒せるか!?この地球が救えるか?」を始めとした、
ダンとゲンのやりとりはやはり名言の宝庫です、よくこれだけ色々思いつくなというぐらい名言の塊。
 ダンのオーバーリアクション
演出的には盛り上がるものの、MAC本部で連絡を受け「はいこちらMAC本部…なに!!!!?」の後に数秒間を置き、
「ゲンが生きていたんですね?」と返し、何故か車を使わず杖を使い徒歩でスポーツジムまで向かうとか、なんという。
全然関係無いんですが、レオのダンは何か違うなと思っていたのが分かりました、ウルトラ警備隊時代の…別に誰でも
構わないんですけども、あの時って何故か全員報告の際に「間違いないか?」といった具合に聞かれると「はぁ」と、
「はい」ではなく「はぁ」で答えていたじゃないですか、あの「はぁ」が無いからダンらしく感じなかったんだなと。
しかし…ゲンとダンのリアクションの違いが今回は特に面白かったです。
ダンは前述の派手なリアクション、ゲンはダンに「この滝の水を斬れ!」と言われて「え?」と素で返す辺りが面白い。
 流れの目標は桜の花びら
ダンの助言に従い流れ落ちる桜の花びらに目標を定め滝の切り裂きに成功してましたが、正直今イチよく分からん気が…。
ただの蹴りで滝が切れるわけもないので、つまり今回のケースだと「流れの目標を見極めろ」という事だと思うんですが、
となると別に滝でなくても良かった気がするので、正直ダンが何故そうまでしてゲンに滝を切らす事にこだわったのかが謎。



ウルトラマンレオ   第06話 「男だ!燃えろ! -暗闇宇宙人カーリー星人登場-」
ダンが鬼すぎました、ジープでゲンを追い掛け回して「ゲン!逃げるな!車に向かってこい!!!」とか無茶を言うなと。
ただ鬼と言えばレオも大概鬼でした、カーリー星人の肩から突き出した角のようなモノを利用してカーリー星人を倒す、
この手法は何も問題無いんですが、その為に関係ない普通の工場を利用し、結果的にその工場を破壊するとか鬼すぎ。
ところでカーリー星人の怪獣状態、もはや今更という感じですが、何故レオの敵は人間と怪獣状態でデザインが違うのか。
例えばメトロン星人に代表されるように、今までの敵は人間サイズでも怪獣状態でもデザインが一緒でしたし、
怪獣としてのデザインも悪くないものの、レオの敵は人間サイズのデザインが秀逸なだけに怪獣になると残念な事が多い。
 カーリー星人の怖さは異常
街中を走るゲンの車の背後からいきなり追いかけてきてバックミラーに顔を出すわ、ゲンが車内から居なくなった隙に、
何故かわざわざ車内に入り込んで洋子を驚かせるわ、ちょっとゲンに人間状態の体術で一方的にやられたからといって
すぐに怪獣状態に変化して洋子を踏み潰すわと、レオに出てくる敵は人間状態の怖さが異常。
しかし洋子、わざわざカーリー星人の居る方に走って逃げて行くとか、流石にこればかりは死んだのも自業自得としか。
 ダンの作戦は危険
隊員を一人ずつ単独で区分分けしてカーリー星人を追い込ませる作戦を立ててましたが、これはゲンが言うように、
正直非常に危険な作戦ですよね、単独で行動するという事は、つまり隊員側が窮地に追い込まれると確実に殺される。
けどダンが言うように、地球人が地球を守る為に命がけで行動しているわけなので、その点では別に問題はない。
同様に、ダンに言われたようにゲンがカーリー星人を倒す為に、現時点では努力が実を結んでなかったうえにレオも
惨敗してしまったので、そういう意味ではゲンに文句を言う資格は無いかもしれませんが、それでもダンの作戦は危険すぎ。



ウルトラマンレオ   第07話 「美しい男の意地 -地獄花・剣輪草 怪獣ケンドロス登場-」
最初サブタイを見た時に美しい男が出るのかと思ってたら、そうではなく「男の意地」が美しいという意味。
特に大した事ではないんですが、こういう二種類の意味合いに取れる言葉って、結構サブタイとして使う時は迷うなと。
 ダンの言い分が何かおかしい
「男まで女の子と一緒に家の中でままごとばかりしていたら、一体どうなる!!!」とマジでキれながらゲンにブーメランを
ひたすら投げつけてましたが、何か、女性に対する考えがどうの以前に、何か笑えました、マジで言うセリフじゃない。
けど、こういう特訓って冷静に見ると役に立つのかどうかは、正直際どいトコロがありますよね。
確かに前回ダンが言ったように、悪意を持った攻撃を避けてこそですが、ダンはゲンに向かって渾身の力で投げつけて、
ケンドロスの花片は妙な軌道と速度で飛んでくるので、ダンの特訓が無意味とは言いませんが、ちょっと意味が違う印象。



ウルトラマンレオ   第08話 「必殺!怪獣仕掛人 -暴れん坊怪獣ベキラ登場-」
正直サブタイは何か間違えてつけたとしか思えないぐらい、何がどう怪獣仕掛人で、何がどう必殺だったのか謎でした。
加えて言えば、背中を見せなくなったベキラ、けどゲンが背後に回りこむとゲンの方を向きダン達に背を向ける展開。
実際問題、タイマンでの勝負なら難物かもしれませんが、チームで戦ってる以上は何も苦労する怪獣ではなかった気が。
 ゲンと隊員の不仲
ただでさえ個性の薄いMAC隊員がゲンとケンカをするせいで余計印象が悪くなってしまうわけなんですが、改めて見ると、
正直ゲンに対してかなり厳しい態度を取る隊員ばかりですよね、ゲンが気に入らないから文句を言ってるようにすら見える。
確かに今回は上官の命令無視をした事に端を発してるものの、ゲンが言うように、なら民間人である大村の命を犠牲にして
ベキラを倒せばそれで良かったのか、というと決してそうではないものの、何故か誰もその事には触れない。
で、他の隊員が言うように、確かに怪我の功名でベキラの弱点を発見出来たのは事実なものの、逆に言えばゲンが命令を
無視して大村の命を救わなければベキラの弱点を発見出来ず、勘違いした弱点に攻撃しベキラを倒す事も出来なければ
大村の命を見捨てるだけになった可能性も極めて高いのに、何故か誰もゲンの功績は称えずゲンを叩くだけ、という。
その結果ゲンは「馴れ合いの友情やチームワークに何の価値があるんです!」とダンに発言するも「馬鹿野郎!」と叱責。
ダンの言う事も分かりますし、ゲンの「自分が居なければ怪獣を倒せない」という考えが他の隊員の気に障ってる、
という事も事実でしょうけど、客観的に見て、正直どう見ても「ゲンが気に入らないから文句を言ってる」にしか見えない。
ダンは同じ宇宙人として思うところもあるでしょうし、隊長としての立場から隊員同士の仲の事も考えるんでしょうけど、
他の隊員は描写が少ない事も手伝って、どう贔屓目に見ても「ゲンが気に入らないだけ」にしか見えないのが難点。
結局文句を言った青島自身もダンの命令を無視してベキラに突っ込んでいったので、やってる事はゲンと同じ。



ウルトラマンレオ   第09話 「宇宙にかける友情の橋 -宇宙星獣ギロ登場-」
レオの怪獣にしては珍しく人間サイズでも怪獣状態でもデザインが変わらないというレアなギロ。
ギロは地球を破壊してないので倒すべきかゲンが悩んでいたり、何かと内容がレオというよりもタロウっぽい感じで、
個人的にはどことなく全体的に違和感を感じる内容だったんですが、レオとギロの戦闘中トオルが上空に吹っ飛んだ
シーンで不覚にも吹きました、何の前触れもなく恐ろしい勢いで飛び出すせいで何が起きたのかと。
 ギロは良い怪獣だったのか?
恐らく「悪くない怪獣」だとは思うんですが、どうも劇中の、特に冒頭でトオルと仲良くなった際の映像描写が、
妙にギロとトオルの周りだけキラキラ輝いてたり、夜中に目を覚ましたトオルが何かに導かれるように「ギロ…」と
呟いてギロの元へ向かったりと、見ている分には「ギロがトオルを洗脳したのではないか?」と思ってしまうぐらい
トオルはギロに対して従順した魅了状態にあったので、個人的に「良い怪獣」と言い切るのが難しいかなーと。
ゲンやダンはその事に言及してませんでしたが、トオルが言うように「攻撃するのはいつもMACが先だったじゃないか」
の通りギロからは一度も攻撃を仕掛けてないので、悪くはないと思うんですが、良い怪獣とは言い切れない印象。



ウルトラマンレオ   第10話 「かなしみのさすらい怪獣 -さすらい怪獣ロン登場-」
今回はロンといい、親の愛情から強制的に切り離されてしまったカオルといい、無駄にシビアな内容でした。
最終的にロンは…どこかの星へ連れて行ったんでしょうか、小さい状態に戻して宇宙へ飛んで行った、までしか描かれず。
個人的に最後が若干消化不良な感はあるものの、今回は内容も星空のバラードの使い方も、非常に完成度の高いエピ。
 ロンはレオのペット
L77星に居た頃はレオのペットで、その頃は小さくかわいい生き物だったのに、宇宙を放浪としてる間にこうなったと。
ゲンにしてみれば相当の衝撃でしょうけど、こういう再会は、お約束と言えばお約束ですけど非常にシビアですよね。
現時点では残念ながら怪獣と化しているので、倒すなり何とかしなければ確実に地球に被害が出て、危うく冒頭でも
MAC隊員の誰かが死ぬ可能性があったという状況、けど当然ゲンにしてみれば倒せるはずもない。
ダンなら、ウルトラ警備隊在籍中でもマジで涙を呑んで倒しそうですけど、ゲンの時にこういう展開になった、というのが
何よりもキツイなーと、何を今更という感じはするものの、相変わらずレオは全体的に今回のような悲壮感漂う展開が多い。



ウルトラマンレオ   第11話 「泥まみれ男ひとり -怪異宇宙人ケットル登場-」
前から歩いてきた一般人に「ソイツを止めてくれ!」と叫ぶゲンが鬼すぎました、確かにパっと見はボクサー風なので
強そうには見えるものの、それでも一般人に星人の足止めを頼むのは流石に酷、そして案の定一般人は絞殺。
何とも厳しい幕開けを見せた今回でしたけど、流石にこればかりはゲンが悪いですよね、というよりシャレにならない。
最終的に一人でケットル星人の対処法に気付いて特訓したのは偉いものの、相変わらずレオは犠牲者が軽く死ぬので、
その辺りの描写が少々シビアかなと思わされました、リアルなもののちょっと展開にキツイなと思う事が多い印象。
まぁキツイとか言い出せば、何故か森の中に懸垂用の棒があったり、勝手に煙突を破壊してヌンチャクにするレオも鬼。



ウルトラマンレオ   第12話 「冒険野郎が来た! -風船怪獣バンゴ登場-」
正直に言えばかなり微妙でした、あまりにもタロウっぽい展開で、見てても特にコレというものは感じられませんでしたし、
何より良くも悪くもレオらしくないというのが厳しかったです、良いかどうかよりもとにかくレオらしくない内容。



ウルトラマンレオ   第13話 「大爆発!捨身の宇宙人ふたり -透明宇宙人バイブ星人登場-」
レオが来なければダンが死んでたとはいえ、ダンが戦闘機のみでバイブ星人を撃破する辺り熱すぎるなと。
ウルトラシリーズの中でもセブン以外だと結構珍しいですよね、ウルトラマンが全く戦闘に参加せず終わった、というのは。
しかし怪獣verのバイブ星人なんかを見てると顕著なんですが、レオの敵って着ぐるみに金かかってないなーと。
勿論製作事情であまりお金をかけれなかった、という事が大きいんでしょうけど、超獣に比べると明らかに質が違う。
 バイブ星人は強い
精神的に追い詰めるという点で言えば、バイブ星人はウルトラシリーズでも屈指の強敵だなと思いました。
例えばゲンやダンのように「アレはバイブ星人の仕業」と分かってる宇宙人からすれば何の事は無いものの、当然何も
知らない一般人からすれば、今回のケースは「ゲンが狂って民間人を攻撃した」にしか実際見えない行動なわけなので、
当然ゲンの信用は無くなりますし組織としては責任問題にも発展、けど事情を知らない一般人はゲンの無罪を信じない。
打開案を発見出来ずこの行動が続けば、当然ゲンはボロボロの状態になるわけなので、地味に屈指の強敵だった気が。


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