ウルトラセブン

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ウルトラセブン   第01話 「姿なき挑戦者」
ファミリー劇場で再放送されている分を見ての感想です、昔見たのは確か小学校低学年で記憶はほとんど無し。
記憶にあると言えば「セブンの怪獣はデザインが異常にカッコイイ」という記憶だけだったんですが、今見ても確かに神。
OPの砂鉄が動いてるような映像におどろおどろしい曲の前奏、昭和初期のホラー映画みたいな入り方にまず驚きました、
フルハシとアラシが同じ役者さんなので一瞬続投かと勘違いしまそいたが、このウルトラ警備隊、制服が…薄い青とでも
言えばいいんでしょうか、色合いとシャープなデザインのおかげで「ウルトラ警備隊」という名称とは裏腹に、制服の方は
科学特捜隊よりも精鋭の隊員っぽいというか、薄い青はただそれだけで「それっぽく見える」ので好印象に働くなと。
しかしある意味当然かもしれませんが、爆発などの特撮レベルはウルトラマンの時に比べると格段に向上してますよね。
或いは技術としては同じなのかもしれませんが、映像的には非常に見栄えが良くなっていました。
特に、丁度ファミリー劇場での再放送をウルトラマン→セブン、という順番で見てるだけに、その変化が良い意味で如実。
ところであまりにも余談ですが、何故か初回の敵はエレキングという印象がありました。
ウルトラマンはベムラー、セブンはエレキング、新マンはツインテール、エースとタロウは記憶無し、レオはマグマ星人、と。
 ウルトラ警備隊の車の性能の高さは異常
怪光線を弾くバリアを搭載してるわ、車の前方部分には光線銃のようなものを搭載して落石ぐらい粉微塵に破壊、
一見するとただの車なんですが、ある程度以上の怪光線を確実に弾けるわ、光線銃まで搭載してるわと金かけすぎ。
 モロボシ ダンの登場
ハヤタのように「ウルトラマンの来訪による事故で死亡してウルトラマンと一体化」は正に良い意味での王道ですが、
逆にダンのように「いきなり出てきて軽快な感じ、宇宙人の事を警告、自分の事を風来坊と呼ぶ」というこの登場、
印象は人それぞれでしょうが、ハヤタが王道の主人公に対して、ダンは悪い意味で王道を感じました、流石に痛すぎる。
どういった作品でも序盤はキャラの言動が少し変だったりする事もあるものの、ちょっとコレは、もう少し何とか…。
 ウインダムのデザインが神
ウインダムのデザインが秀逸すぎました、ウルトラマンの怪獣に比べてデッサンの造詣レベルが神がかり的に上昇。
映像的にウインダムもセブンも、ウルトラマンの時と違って金をかけてるのか或いは制作技術が向上したからなのか、
質感がリアルになって絵的にも色合いが綺麗なのが印象的でした、デザインの良し悪し以前に映像として質感がイイ。
ただ、デザインはイイもののウインダム、小型飛行艇の光線を二度食らってダウンする耐久力の無さは何とも言えない。
 セブンへの変身と背景音楽
ウルトラアイの装着ではなく、何故か第一話では岩の上から跳ぶとどこからもともなくウルトラアイが飛んできて変身、
これはまぁ見なかった事にするとしても、セブン登場と同時に主題歌が流れるので単純にカッコ良かったです。
主題歌の歌の有無に関わらず、こういうヒーロー物やロボットアニメなんかで、最後に正義の味方が現れて敵を倒す、
という展開の時は、やっぱり王道ながらも主題歌が流れるのがカッコ良くて熱いなと。
その点、ウルトラマンは主題歌が流れなかったのでそこが残念でした、戦闘時の曲も好きですが、微妙に熱さが足りず。
 ウルトラマンとの違い
何がどうとは具体的に表現し辛いんですが、様々な面においてウルトラマンと違う見せ方をしていたのが印象的でした。
単なる怪獣ではなく地球侵略を目論む宇宙人が敵だったり、最初は巨人状態での戦闘ではなく人間サイズで行動したり、
印象は人それぞれだと思いますけども、個人的にはセブンの方がリアルな描写にこだわってる印象を受けました。
なので見ている分にはウルトラマンよりも、この路線を貫くのであればセブンの方が作品としては面白いと思う反面、
勧善懲悪でなかったり「怪獣を倒す正義のヒーロー」ではないので、子供が楽しめたのか、というのが気になったり。
ただアレです、怪獣や宇宙人の名前は知りたいので、出来ればウルトラマンみたいにOPに名前が欲しかったかなと。



ウルトラセブン   第02話 「緑の恐怖」
初回同様、まだ色んな面で「それはおかしいんじゃないか?」という言動が多々見受けられる展開だったわけですが、
むしろ注目はワイアール星人との戦闘です、アイスラッガーで真っ二つにし、バラバラになった双方をビームで破壊、
確実に相手を仕留める辺りは中々素晴らしいものの、映像を見る限りどう見ても大規模な山火事だったので吹きました。
怪獣や宇宙人を倒すのも大事ですが、肝心のセブンが被害や災害状況を自ら拡大させてしまってどうするんだと。
 キリヤマ隊長が油断しすぎ
「さしあたって、事件も無いんだし」という事で久々に宇宙から帰還した石黒隊員をポインターで送る事を許可。
キャップもそうでしたけど、今現在事件が無いからって隊員や戦闘機を遊ばせすぎな気がしてなりません。
 ハヤタと違いダンはセブンそのもの
石黒隊員の家の庭にある変な物質を透視するも中身を見通せず、地球に無いはずのチルソナイト808だと思い出すダン。
ハヤタの時はウルトラマンと一体化してるとはいえ…ピッコロとネイルの同化の時と同じで、基本はハヤタのままだったので
ウルトラマンの意識や知識は表面に出てこなかったものの、ダンの場合はセブンそのものなので、こういう時は展開的にも
面白く見せれますよね、地球外の存在を認識出来て知識もあるので、展開上後手に回ったとしても、ちゃんと「これは…」
と分かって行動するので、展開的には結構面白く出来るよな、と。
 ダンの変身は周囲への注意力散漫
体力的に弱っているのかワイアール星人の登場で腰が抜けたのかは微妙なところですが、男性をトンネルの角に座らせ、
その角を曲がったところでセブンになるダン、お前、距離的にバレる確率が高すぎる。
ウルトラマンがハヤタ死亡時に空中へ浮かせた時もそうでしたけど、ウルトラ一族は一般人の目とか考えないんでしょうか。
 セブンの名を知るアンヌ
ウルトラマンの時はハヤタが名前を出したので他の隊員にも浸透したものの、セブンに関してダンは一言も言ってないのに
何故か「ウルトラセブン頑張って!」と声援を送るアンヌ、細かい事を言い出すとキリが無いのでアレですが、せめて
ウルトラ一族や怪獣の名前に関しては、隊員なり一般人なりが「何故か名前を知ってる」という展開は違和感があるので、
何かしら説明が欲しかったところ、キャラの不自然な言動以上に「何故か知ってる」という描写は悪い意味で浮きすぎる。



ウルトラセブン   第03話 「湖のひみつ」
神デザインのエレキングが登場する今回のエピソード、全く関係無い事で言えば麻酔ガスの有効度が気になりました。
フルハシが食らうのは分かるものの、ダンも倒れたので、これは人間状態だからガスが聞いたのか、そもそもセブン自体
麻酔ガスの効く体質だったのか、どちらなんでしょうね、本筋には全く関係無いものの、何となく気になりました。
 キリヤマ隊長が適当すぎ
ダンが行方不明になり連絡も無いので「もう一度現場を捜索に行こう」と進言するも「ダンが或いは、何かを掴んでいるかも
しれん…彼に期待しよう」とかお前、正直、ダンを探すこと自体は無意味じゃないですし、隊員が言うようにダンがマジで
宇宙人に捕まってる可能性もあるのに、そうではなく「ダンが何かを掴んでるかもしれない」と「ダンが戻らない理由」を
超好意的に解釈するのはちょっとどうなのかなと、失礼を承知で言わせて頂ければあまりにもアホすぎるんじゃないかと。
アホというか、キャップが出来る男すぎた反動なのか、現状キリヤマ隊長の描写はあまりにも無能すぎる気が。
 神デザインのエレキング
エレキングのデザインは秀逸を通り越して天才、マジで凄いです、若干薄い黄色の混ざったような白と黒のシマ模様も
実にイイんですが、尻尾やスマートな体形は恐竜を思わせる体躯、常に回り続ける二本の角のようなもの。
湖から登場するので「水を浴びた綺麗な登場」と、何もかもが完璧すぎる、セブンの怪獣はマジでデザインが神。
 カプセル怪獣ミクラス
エレキングが洗練されたデザインなのに対し、ミクラスはウルトラマンに登場しそうなデザインの造詣なので、これがまた
余計エレキングの良さと凄さを引き立たせてるなーと、逆にミクラスはミクラスで味のあるデザインで良い感じ。
 敵側の破壊工作
麻酔ガスでダンを眠らせてウルトラアイを奪ったり、ウルトラ警備隊に運び込まれた少女は内部から通信機能を破壊したり、
ウルトラマンの時と違ってセブンだと敵も破壊工作で攻撃を仕掛けてくる、というのが非常に面白いです。
ザラブ星人やメフィラス星人も破壊工作は行ってきてたものの、ウルトラマンはどちらかと言えば「暴れる怪獣」が
メインだっただけに、やはり敵味方の攻防が描かれているセブンの方が作品としては見てて面白いなと。
勿論、ウルトラマンはウルトラマンで良いんですが、対比や違う描き方、というのが何とも深みがあって良い感じ。
 トドメはアイスラッガー
まず尻尾を撥ね飛ばし次は首、しかも首が胴体から切断され落ちる時に血がドロっと流れ落ちて倒れるエレキング。
アイスラッガーの切れ味が良すぎてセブンの怪獣は死亡シーンが無駄に生々しいです、エースのギロチンも大概ですが。



ウルトラセブン   第04話 「マックス号応答せよ」
前回もそうでしたが、ダンがウルトラアイを使用してセブンに変身する、と何故こうも情報が漏れてるのか気になるトコロ。
逆に言うと、メフィラス星人なんかもハヤタの正体がウルトラマンだと知っていたので、宇宙人にはダンの透視同様、
相手の事が明確に見通せるんでしょうか、そう考えると何かしらの道具が必要なウルトラの一族は若干不利だなと。
 またもやウルトラアイが強奪
車が故障したらしい女性を発見し、故障箇所をチェックする為に車を降りるダン、しかし特に故障箇所は見当たらず、
「どこも悪くないですよ」と言ったところで女性にスパナで殴られウルトラアイを盗まれるという展開。
前回といい今回といい、ダンにはどう考えても女難の相が出てるとしか思えません、しかも盗まれすぎ。
 目をよそに向けるゴドラ星人
フルハシに化けてウルトラ警備隊の基地に帰還し原子炉の側に時限爆弾を仕掛けるゴドラ星人、ダンだけが「おかしい、
フルハシ隊員とは思えない…」と第六感で怪しい事を感じフルハシを尾行してましたけど、こういう展開がイイですよね、
敵も闇雲に地球を攻めるだけじゃなくて、今回なら太平洋で集中して船を消失させて地球人がソコに目を向けてる間に
地球侵略、で、それだけではなくちゃんと地球防衛の要であるウルトラ警備隊も破壊する為に行動すると。
宇宙人側による破壊工作が…勿論、ウルトラマンみたいに「怪獣が現れた」でもイイんですが、セブンは練られてる。
ただ肝心のゴドラ星人が妙に間抜けだったのが笑えるトコロ、色々頑張ってるのにツメが甘いどころではないレベル。
 逆に今度は違和感のある展開
折角ここまでの展開は秀逸だったのに、ゴドラ星人が化けていた最初の女性がアンヌのお守りを拾い、ダンがそれを
攻撃すると反射?してカプセルを破壊、なんか、この辺が違和感あったのでもうちょっと練ってほしかったところです。
セブンはシナリオがイイんですから、ご都合主義や不整合性は極力減らして頂ければ嬉しいかなと。
 セブン痛恨のミス
脚本家が何故疑問に思わなかったのか不思議でなりませんが、ゴドラ星人との戦闘中、身動きが取れないところへ現れた
キリヤマ隊長に「隊長!時限爆弾を早く!」と処理を頼むセブン、その後もゴドラ星人撃破後に「隊長、これを私に」
何かこの「隊長」発言に対する詮索が欲しかったところです、声までダンと同じなので普通は明らかに怪しまれる。



ウルトラセブン   第05話 「消された時間」
どうにも湯島博士がひたすら薄かったわけですけども、むしろウルトラ警備隊のダンに対する希薄さが気になりました。
ダンは間違った事を現状一度も言ってないのに湯島博士を信じきっていたり、画面上でカットしただけかもしれませんが
誰一人信じなかったダンに対して最終的に謝罪の一言も無かったりと、色んな意味でウルトラ警備隊の態度がありえない。
ありえないと言えば、前述の湯島博士も薄いだけでなく演技が正直終わってたので色んな面でアレでしたが。
 湯島博士が優遇されすぎ
ビラ星人の操る湯島博士の仕掛けた装置でウルトラ警備隊のレーダーが無効化されましたが、本筋とは関係無いものの、
実際にこういうミスが発生して、しかも湯島博士が操られておらず単純にレーダーの設計ミス、という場合、悪いのは
やっぱり湯島博士という事になるんでしょうか、本人が言わなければ周りが責めなさそうですけど。
でまぁ、現実問題間違いなく湯島博士が悪いわけですけど、わざわざ招いた、言わば来賓のゲストみたいなものなので、
キリヤマ隊長に電話したスタッフが怒鳴りつけられたのと違い、実際は湯島博士はそんなに怒られないもんなんでしょうか、
お偉いさんでウルトラ警備隊のスタッフではない外部の人間なので怒ると色々ややこしくなる、とかの大人の事情で。
劇中でも「護衛のフルハシ」「ダイオードを受け取ったダン」が責められたのに、何故か「装置を作った博士」は、
どう考えても設計ミスという可能性が一番濃厚なのに、誰も博士を疑いすらしなかったわけですし。
 誰もダンを信じない
ダンが明らかに理に適った「どうして僕の言う事を信じないんですか!?あの頭脳は確かに世界的なものかもしれないが、
宇宙人はそこに目をつけたんです、信じて下さい!!」という叫ぶも、他のメンツは「湯島博士は地球の頭脳なのよ!?」
と言うアンヌや「ダンの事を信じてる」と言いながらも「ダンと湯島博士が争ってる現場」を見て「ダンがスパイ」と
判断する隊員達、せめて紅一点であるアンヌ、或いは仲の良いフルハシ、どちらかはダンを信じてほしかったところ。
状況だけで考えれば、二人が争ってた事実があるとはいえ結局「湯島博士がスパイのはずがない」と信じきってて、
同じ隊員として地球の防衛に勤めてきたダンの「話すら聞く耳を持たなかった」わけなので、もぅ最悪だなと。
 映像上ダンに対して一言も謝らないウルトラ警備隊
「博士はビラ星人の陰謀に利用されていたんです」というダンのセリフを誰も驚きすらしなかったので、恐らく湯島博士が
目を覚ますまでに真相を知った隊員達はダンを疑った事に対して謝罪したとは思うんですが、正直「ダンに対する謝罪」
だけはちゃんと画面上に映してしっかり描写してほしかったです。
実際自分が疑われる立場になり後で謝罪してもらっても「いや、そんなん全然イイっすよー」とはなるでしょうけど、
疑った立場の人間にしてみれば、理由や経緯はどうあれ「生死を共にしてきた味方を信用しなかった」わけなので、
そらもぅコレは、しつこいようですが死ぬ気で謝ってほしかったところです、お前らはどう考えてもダンをナメすぎだろうと。



ウルトラセブン   第06話 「ダーク・ゾーン」
非常に秀逸なエピソードでしたし、ペガッサ星人も世話になったダンとアンヌだけは逃がそうとしてたり、色々と
見応えのある内容ではあったものの、だからこそ「何故ペガッサからの応答が無かったのか?」が悔やまれてなりません。
どういう展開にしても違和感が出てしまうと思うので、その関係でペガッサからの応答は無しという脚本にしたんでしょうが、
他の面が良かっただけに、ダンの呼びかけに一切応えないペガッサが謎でした。
 ダンとアンヌの他者を信用する気持ちは凄すぎ
アンヌに関しては前回ダンを信じなかったのでアレかもしれませんが、アンヌの部屋に居た妙な黒い影の言葉を信じて
誰にも報告せず傷の手当に専念させるダンとアンヌ、まぁ…宇宙人が全て悪というわけではないので、まずは相手を
信じるというのも大事ですが、結果がどうあれこういう時は難しいですよね、ウルトラ警備隊の気持ちとしては、正直、
「だが監視だけはさせてもらう」が普通なら最低限の譲歩ですが、監視をすると「やっぱり人間は怖いし信用出来ない」
と思われてしまうのでソレは出来ない、けど、もし敵だった場合監視をつけておかないとマズイ。
なので、こういう局面は良くも悪くも発見した隊員の人間性が問われるなと、人間性とあと良い意味での直感。
 ペガッサ星人は情に熱い
突如アンヌに話しかけるペガッサ星人、不意に「アンヌさんアンヌさん、誰も居ませんね?」「ええ」と聞いた時点で、
「地球はもうお終いだ!お前はすぐに出て行け!ダンも連れて行け!」と急にいきり立つペガッサ星人。
ペガッサが爆破された事で激昂するペガッサ星人、しかし便宜を図ってくれたダンとアンヌだけは逃がそうと義を貫く。
他の宇宙人のように身勝手だったり自分達中心というわけではなく、母星を破壊されても世話になったダンとアンヌは
きちんと逃げれるように計画と脱出を指示していたのが、とにかく熱かったです、ペガッサ星人は泣ける。
 ペガッサからの応答が無い理由が謎
故郷を守る為に地球を破壊しようとするペガッサ星人、逆に地球が破壊されないようにペガッサを破壊する地球人。
どちらも故郷を守る為に戦うというのが熱かったわけですが、何故ダンの応答にペガッサ星人が答えなかったのか?
劇中でキリヤマ隊長も言ってたように日本語で呼びかけてきたんですから日本語は通じるはず、けど何故か応答は無し。
となると冒頭に記したように脚本上の理由だとは思うものの、無理に理由を考えるなら…ペガッサ内で協議中だったとか。



ウルトラセブン   第07話 「宇宙囚人303」
ガソリンスタンドに来た外国人女性の声がやたらかわいらしくて何事かと思いましたが、サブタイの「宇宙囚人」という
名称が個人的には面白かったです、確かにキュラソ星人は脱獄した元囚人ですけど、別に宇宙の側にしてみれば宇宙は
宇宙という呼称を付ける必然性は無いのに、何故か分かりやすく宇宙囚人という名称、どこかツボに入りました。
 ガソリンスタンドはセルフがイイ
本筋とは関係無いものの、ガソリンスタンドはアメリカみたいにセルフの方がイイですよね。
勿論、人の有無双方に良し悪しがありますけど、日本の場合今回のように人が居ないと給油出来ませんし、アメリカと違い
常時人が居る事でそれだけ人件費もかかるわけなので、少なくともドライバーにとってはセルフの方がイイような気が。
 携帯電話の利便性
家族が宇宙人に襲われそうなのを見て、ロープを使い密かに二階から脱出して警察に通報する少年。
この行動のおかげで家族は死なずに済んだわけですが、あの状況下で誰も殺されなかった、というのがご都合主義とかは
抜きにして、こういう時に携帯電話が無いと不便ですよね、あればそれこそ脱出するロスを無くして通報出来ますし。
勿論、携帯電話が無いからこそこういう展開に出来るわけですし、有っても「特定の怪獣や宇宙人は電波を感じる」
とかの設定で携帯電話を使うなり子供の居場所がバレる、という展開にも出来ますけど、今更ながら携帯は便利すぎ。
 ダンに冷たいキリヤマ隊長
β号が燃え「β号を切り離してください、敵は私に任せて、さぁ早く!」というダンの言葉に一瞬迷いを見せるも、
「頼むぞ、ダン」と言いダンに任せるキリヤマ隊長、アンヌは救い出しても相変わらずダンは放置。
この辺りはどうなんでしょうか、能力の良し悪しを抜きにダンを信用してるから「どう考えてもコレは死ぬ」という状況でも
ダンを放置してるとも取れる展開に出るのか、或いは新米のダンなので捨て駒…という事は流石に無いでしょうが。



ウルトラセブン   第08話 「狙われた街」
有名なメトロン星人の登場するエピソードなわけですが、妙に下町風な場所で物語が展開するのが面白いトコロ。
暴力は使わず赤い結晶体で人類同士を戦わせる作戦というのが知能犯ですし、何よりもメトロン星人のデザインが神。
夕方の戦いなのでただでさえ赤いメトロン星人が更に映える、という色合いの妙をも利用してるのが素晴らしい。
 自販機の伏線
「タバコを駅前の自販機で買った」と取調べの時点でしっかり自販機に関する伏線が用意されていたのは好印象でした。
けど逆に言うと、それに気付かない警察も変な話ですよね、視聴者は「ここが重要」といった部分の会話のみを映像として
見せてもらえるので「この発言には何かあるかもしれない」と思いますけど、怪獣や宇宙人が出るような世界観で、
自分が覚えてる記憶は「タバコを駅前の自販機で買った」のが最後、ならそのタバコか自販機、どちらかを怪しめよと。
 素晴らしい最後のナレーション
メトロン星人は人類同士の信頼感を利用する作戦を立てていたわけですが、実際の人類はそこまで他人を信用しては
いないのでメトロン星人には狙われない、という強烈なナレーションで終了、あまりにも秀逸すぎました。
一般にも浸透してる怪獣や宇宙人…例えばバルタン星人やメトロン星人など、そういった有名な敵のエピソードは、
意外と今見てみると「エピソード内容的にはそこまでの物ではないかな?」と感じるモノが多くて、個人的にもこのメトロン、
デザインは相変わらず秀逸なものの、内容的にはそこまでではない、と思ってたんですが、最後の最後でやられました。
とは言っても、セブンの場合元々脚本のレベルが高いので、内容的にはセブンの中では若干見劣りするかも、のレベル。



ウルトラセブン   第09話 「アンドロイド0指令」
公園の団地でサバイバルゲームをして遊ぶ子供達が何とも異様な光景に映りましたが、アンドロイド少女ゼロワン、
面食いな話で恐縮なんですが、そのあまりにも美人な外見に昔好きだったのを思い出しました、今見てもやっぱり綺麗。
暗闇のデパートにマネキンや玩具の人形が並ぶという和風ホラーの趣があったり、チブル星人のデザインは秀逸ながら、
頭が異常にデカく妙な音を発するのが素で怖かったり、なのにチブル星人の作ったゼロワンが神がかり的に美人だったり、
今回は色んな意味で凄いエピソードだった気がします、個人的には非常に好きなエピソードの一つ。
 フルハシ危うく死ぬトコロ
突然ポインターの前に飛び出してくる女性、どうやらダンを探しているらしく、その女性が綺麗だったので鼻の下を
伸ばして自分をダンだと偽り握手をするフルハシ、すると女性の手から強力な電流が流され危うくショック死するトコロ。
色気を出したフルハシの自業自得と言えばそれまでなんですが、非常に危険というか、今回の敵はダンを狙っていたので
まだしも、ウルトラ警備隊自体を壊滅させようという目的の敵が現れた場合、こういう手段は非常に有効ですよね。
性別を問わず困っている振りをして近付けば、余程警戒心の強い相手でもなければ最初は近付いて一撃入れれますし。
 非常に気の長いチブル星人
「おもちゃ爺さん」と周囲の人々には親しまれ、地道に子供達に玩具とワッペンを配り歩く日々、その年月実に一年。
こうして良い意味で地域住民に馴染んでいくのが一番確実と言えば確実なんですが、そんな、そこまで気長にゆっくりと
溶け込んでいかなくてもいいんじゃないかと、もう少し早く行動に出ていればセブンも居なかったので運が悪すぎる。
作戦の方も、催眠周波を子供達に送って催眠状態にして、子供達に渡しておいた玩具は実は本物の武器。
大人は子供を攻撃する事が出来ないという点も人類にとっては脅威となるので非常に練られた作戦だったのに、しつこくも
地道に普及活動をさせすぎたせいでダンに発見されるというのが、本末転倒というか可哀想というべきか。
どちらにせよ、アメリカ辺りは子供だろうと容赦無く殺すと思うので、そういう意味ではチブル星人もまだ読みが甘い。



ウルトラセブン   第10話 「怪しい隣人」
今回はセブンとしても苦戦する状況でしたよね、四次元空間ではセブンになれずカプセル怪獣を出すのも不可、
となると、事実上相手側に落ち度が無ければ地球人の能力しかないダンの状態で突破しなければならなかったので、
イカルス星人が他の宇宙人のように頭が良ければ、或いはセブンの撃破も可能だったであろう事を考えると勿体無いなと。
 少年がもはや犯罪者
双眼鏡まで使い隣人の様子を窺う少年、本人の言う事が本当であれば24時間体制で覗き見、もはやただのストーカー。
コレは子供だからOKなのであって、もし隣家を怪しんだのが母親で母親が監視した場合は、やはり訴えられるのかどうか。
まぁストーカーもバレなければ一応「尾行」という事で犯罪にはならないので、そもそもバレなければいいのかと。
 アンヌはどちらを危惧したのか
突如「たぁ!」とか言い二階の窓から飛び出すダン、しかも「飛び降りる」というよりも「地面に突っ込む形」という、
言わば天空×字拳のように地面へ突っ込むダン、すると何故かダンは地面へ到達する前にアンヌ達の視界から消失。
アンヌは「キリヤマ隊長!キリヤマ隊長!ダンが大変です!」と即座に通信を送っていましたが、これはダンが消えた事で
通信を送ったのか、ダンの行動が読めない上に大変なので通信したのか、どちらなんでしょうか、個人的にはむしろ後者。
 イカルス星人がアホすぎる
四次元空間内に存在している装置を破壊すると、普通ならこういった物を破壊すると二度と元の空間に戻れなくなる、
というのが定石なのに、ダンが破壊するとそんな事も無く何故か普通に元の空間へ脱出出来るという謎の展開。
その光景を見たイカルス星人は「私は少しお前を見くびっていたようだ」と賞賛の言葉を送っていましたが、お前はアホか。



ウルトラセブン   第11話 「魔の山へ飛べ」
まさかのダンが死亡したり、今まで薄かったソガがいきなり絶叫する熱い男になったり、同様に薄かったアマギが大活躍、
今まで目立たなかった脇役にスポットが当てられているのは面白かったですし、ラスト、復活したダンが何故か白馬に乗り
皆の前に姿を現すという、どう考えてもギャグを狙ってるとしか思えない展開に吹いたり、今回は色々面白かったです。
 意外と警戒心の強いソガ
今日は13日の金曜日なので嫌な予感がし、何か一大事が起こる気がしてならないと哨戒中のソガ。
流石にダンはそんな事は信じてませんでしたが、実際この直後に悲劇が起こったものの、そういう事を気にしてたら
ウルトラ警備隊のように日夜危険が付きまとう仕事は出来ないので、このアンバランスさが何か面白かったです。
 アマギは凄いが鬼でもある
フィルムの中に閉じ込められた魂を元に戻す方法を発見する辺りはイデ同様科学者っぷりを発見していて良かったものの、
命を吸い取るカメラである事を実証する為だけにウサギを殺したりと、この辺りはちょっとやりすぎなんじゃないかなーと。
何かしらを対象にして実験してみない事には成果は得られませんし、結論から言えばこのウサギも最終的には魂を元に
戻してもらったとは思いますが、容赦なくウサギをターゲットにして調べる辺り、やっぱり科学者は怖いなと。
 ソガがカッコ良すぎ
「ダンの仇だ」と言い敵を撃破するソガ、共に行動し、嫌な予感があったにも関わらずダンを救えなかったソガがダンの仇を
取るというのは王道ながらも非常に熱かったです、またセリフが「ダンの仇だ」とか無駄にカッコ良すぎる、惚れる。



ウルトラセブン   第13話 「V3から来た男」
12話は永久欠番、そしてこの13話、キリヤマ隊長の友人倉田が、正直個人的には言動から考え方まで、もぅ何から何まで
最悪で倉田こそが撃破対象だったんですが、実際軍人という事で考えれば倉田みたいなタイプの方が多いんでしょうか。
 男前のキリヤマ隊長
攻撃すべきだと言う倉田に対して「攻撃するだけが、指揮官のつとめではあるまい!」と強い口調でキリヤマ隊長。
確かにその通りなんですが、はっきり言い切れる所が偉いですよね、どれだけ真面目な状況でも相手が旧知の仲だと、
どうしても無意識のうちにゆるい考えや言動になってしまうのに、友人相手でも毅然とした態度を崩さないキリヤマ隊長。
 倉田の問題のある言動
フルハシとアマギの命よりも自分の部下の復讐を優先したり、作戦司令室でタバコは吸うわ、動力室でダンがフルハシ達に
銃撃されてるのを黙って影から見てるだけだったりと、典型的な自己中で高圧的な態度が個人的に最悪でした。
結果的には倉田の言うようにアイロス星人は燃料だけ貰ってキリヤマ隊長を攻撃するという、自分から言い出した取引を
無視してたものの、それにしても倉田の態度は無いだろうと、初対面のダンが最悪死ぬ可能性もあったのに放置てお前。


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