ウルトラセブン

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ウルトラセブン   第14話 「ウルトラ警備隊西へ 前編」
今回からOPのタイトルバックが変更、色合い的にセブンらしいので個人的にはコッチの方が好きです。
そしてキングジョーのデザインが神すぎました、天才すぎる、エレキングとキングジョーは鉄壁の布陣、マジで神デザイン。
ただ内容的には間延びしすぎで微妙だったかなと、後編がどうなるかは分かりませんが、前編だけだとあまりにも中弛み。
ウルトラマンのゴモラのエピソードもそうだったんですが、どうも前後編は上手くマッチしてない気が。



ウルトラセブン   第15話 「ウルトラ警備隊西へ 後編」
前編が恐ろしく微妙だったので正直期待してなかったんですが、前編とは裏腹に後編は非常に良い感じでした。
終わり方が、夕陽を背に劇中歌を流しながら「おーい!」と走るダンの映像で終わる、というのは色んな意味でアレですが。
内容の方はペダン星人とダンの会話、相変わらず神デザインのキングジョー、色々見るべき点があって面白かったです。
 ペダン星人の手痛い指摘
「宇宙全体の事を考えてるのはセブンだけ」と言ってましたが、正直、恐らくその通りですよね。
仮にウルトラ警備隊のメンツが真面目に宇宙の平和を考えていても、ウルトラマンで怪獣が無作為に殺されたり、セブンに
登場する宇宙人が殺されたりしてるの同様に、セブン以外は無意識レベルで宇宙人を敵と思い込んでるでしょうから、
結局地球人にとっては「自分達の思う宇宙の平和」であって、セブンのように「誰にとってもの宇宙の平和」ではない。
 ダン魂の叫び
ペダン星人を攻撃する兵器の開発をやめればペダン星人も攻撃を停止する、宇宙人同士の約束という言葉を信じるダン、
同様にアンヌもその言葉を信じるものの、他のウルトラ警備隊のメンバーはペダン星人を怪しむだけで信じようとはせず。
「まずは相手を信じる事です、そうでなければ…人類は永遠に平和を掴む事なんてできっこないんだ!」と叫ぶダン。
結果的には結局ペダン星人も約束を守るつもりはなかったので、むしろここは純粋な性格だったダンとアンヌが騙された、
という結果には終わってしまったものの、ダンの叫び自体はもっともな叫びですよね。
侵略してきた、或いはバルタン星人のように突然やってきた宇宙人をまず信じる、というのは難しいかもしれませんが、
少なくとも「自分達の思う平和」ではなく「誰もが思う平和」を考えるなら、やっぱり相手を信用しないと始まりませんよね。
 キングジョーはセブンだけでは勝てなかった
セブンがキングジョーを羽交い絞めにして、そのキングジョーにウルトラ警備隊が爆弾を撃ち込んで撃破。
事実上セブンだけの力では勝てなかったわけですが、この早い段階でセブンとウルトラ警備隊が協力して敵に打ち勝つ、
という展開が見れて個人的には大満足でした、圧勝で負けた相手に何もせずに勝ってしまうと展開的にもアレなので、
協力した結果が勝利に結びついたというのは良い感じだったなと、ペダン星人にキれたセブンが圧勝でも別にイイですが。



ウルトラセブン   第16話 「闇に光る目」
初代の時もそうだったんですが、やはりというべきか、子供が全面に来るエピソードは個人的に微妙に思えてしまいました。
演技力云々よりも、子供が絡んだエピソードだと見せ方や脚本が限定されてしまうから、好きになれないのかなーと。
結構評価の高いガヴァドンのエピソードも個人的には、はっきり言ってしまうと正直あんまり好きではありませんし。
 やけに優しいアンノン
ヒロシ君が岩を戻さずに帰ろうとした時、やけに優しい口調で「坊や、約束を破る事は出来ない。それに、強い子には
なれないぞ」と説得するアンノン、しかも言ってる事が正しかったので妙に笑えました、何故かヒロシ君に優しい。
「セブンの言う事は信用しよう」と言い地球を去ったりと、結構真面目な性格だったのが印象に残りました。



ウルトラセブン   第17話 「地底GO!GO!GO!」
セブンが地球に留まる事になった理由と経緯が明かされたわけですけども、何故このタイミングなんでしょうね。
話数的に言えば14話や27話のように、単純に次のクールに移った初っ端にやる方が区切りが良いと思う…というかまぁ、
別にそんな事にはこだわらなくてもいいですか、むしろダンと次郎の顔が同じなのに突っ込まれない方が問題。
 次郎は地味に凄い
少なくとも登山の出来る能力があり、仲間を助ける為に自分が犠牲になる根性と決断力の早さもある。
それに加え、地底に取り残された時もパイプを叩いてモールス信号で自身の生存を知らせたりと、何気に多芸な人物。
更に言えば、ザイルを切り落下した時点で本来は死亡が確定なのに、運良くセブンが通りかかってくれたおかげで生存、
今度は地底に取り残されても結果的に再びセブンの手によって救出される、ひたすら運の良さも持ち合わせてると。
 ウルトラ警備隊の破壊活動がヤバイ
地底に閉じ込められMS爆弾を使い岩盤を破壊するわ、壁の奥に妙な基地を発見して侵入、宇宙服のようなものを着た
ユートムが攻撃してきたからとはいえ迎撃して片っ端から破壊、基地内に恐ろしい数のMS爆弾を仕掛けまくり、
最終的には全てを爆破するという、なんかもぅとてつもなく危険な集団でした。
科学特捜隊に比べるとそのあまりにも攻撃的な性格と行動力はちょっと危険なんじゃないかなと思ったり。
地底突入メンバーが、アマギ、ソガ、アンヌ、という一風変わったメンバー構成だったのは結構面白かったんですが。



ウルトラセブン   第18話 「空間X脱出」
落下して異次元に飛ばされたソガとアマギよりも、正直落下したきり出番の無いフルハシの行方の方が気になりました。
撮影スケジュール等の関係で出番が取れなかったんだと思いますが、あまりにもいきなり消えて出てこなくなるというのは。
バド星人のデザインは非常に秀逸、今回は「妙な空間」という雰囲気とバド星人のデザインが抜群にマッチしてました。
 ソガの鬼っぷりと通信の謎
怖がるアマギを無理矢理落下させるソガが、もぅ鬼を通り越して下手をすれば死んでいたわけなのでかなり危険ですが、
その後の通信が謎でした、アマギは最初ソガに通信を取るも通じず、底なし沼からソガを救助後にソガが本部へ通信。
流れとしてはこうだったわけですが、何故アマギは「ソガを発見するまで」本部に連絡しようと思わなかったんでしょうか。
どう考えても怪しい空間に紛れ込んでしまったのは明らかなのに、何故か本部への通信を怠りソガを探す事を優先。
結果、発見後も「助けられ息の上がってるソガ」が本部へ通信を行ったりと、ちょっとアマギの微妙っぷりが目立ちました。
 相変わらず放置されるダン
以前もウルトラホークからの脱出の際に放置されてましたが、今回も…今回は目の前で空間が消えていってるので
文字通りダンを待つ時間的余裕が一切無い予断を許さない状況だったとはいえ、マジで放置する辺り鬼すぎました。
特に今回はダンが蟹のような怪獣を引きつける役を買って出てたのに、そのダンを待たずにさっさと逃亡は可哀想すぎる。



ウルトラセブン   第19話 「プロジェクト・ブルー」
宮部博士とグレイスの関係が夫婦というよりも、グレイスの宮部博士に対する言動が微妙によそよそしいせいで、
正直愛人なり娼婦なりといった間柄の方が適切に見えてしまうという何とも微妙な夫婦でしたが、それ以上に人間サイズの
セブンと行動を共にするアンヌのチグハグ感が何とも面白かったです、そんな「ダンが居ないの!」とか言われても、
普通に考えれば、セブンにしてみれば「ダンって誰?」の状態なわけなので、そういう事を言われても困る。
 地球を守るバリア
プロジェクト・ブルーの詳細は「地球と月の間にバリアを張る」というもので、実際バド星人の宇宙船を破壊したので
効果はありましたけど、実際はダンの言うように地球人側も月や外宇宙への進出が出来なくなるので難しいですよね。
秘密の抜け穴と称して移動する事の出来る箇所は用意されてるようですけど、逆にソレを宇宙人に発見されてしまうと
折角のバリアの意味が無くなってしまうので、結局、このバリアはあんまり意味が無いんじゃないかなと。
 詳細な書類はグレイスへのプレゼントに
書類は何処かしらに隠しているわけではなく、冒頭で宮部博士が妻のグレイスにプレゼントした服に記されている事実。
メトロン星人の時の「タバコを自販機で」もそうでしたけど、こういう何気ない描写が実は伏線になってる、というのは、
もはや昨今当たり前の伏線配置にはなってるものの、やっぱり伏線をこんな感じで上手く散りばめてるのは良いなーと。
折角のプレゼントだと思ったグレイスにしてみれば「私へのプレゼントが書類か」となるのでたまったもんではないですが。



ウルトラセブン   第20話 「地震原Xを倒せ」
このエピソードだけファミリー劇場での放送を見逃してしまったので、DVDをレンタルしてきて見たんですけども、
真面目な話、リマスターって恐ろしく綺麗に仕上がるものなんですね、素で驚きました。
正直、確かにこれだけ綺麗に昇華されるのであれば、DVDを全巻揃える価値もあるなーと、それ程に綺麗でした。
 ソガがいいキャラしすぎ
余程岩村博士の元を再訪問したくないからか、キリヤマ隊長の命令を拒否し「フルハシ隊員が適任です!」と逃げ、
フルハシが逃げると「そうだ!アンヌ隊員が最適任です!」と今度は矛先をアンヌへ変更。
幸いアンヌは岩村博士云々よりもダンとの行動を優先したようなのでスパっと決定しましたが、ソガにしては珍しく露骨な
態度を見せていたので、個人的には非常に面白かったです、というかキリヤマ隊長も人選にもう少し気を使ってやれと。
 シャプレー星人がもはや仮面ライダーにおける怪人
デザインは秀逸なものの、榊が金属を胸に当てると何故か地面から爆発、両手を左右に広げて「シャプレー星人だ!」
いかにも仮面ライダーに登場する怪人のような出現方法で何か笑えるものがありました。
設定的には催眠術で人の影を違う形に出来たり、人間とまるでそっくりな外見、年月は不明ですが岩村博士の助手を
担当する程の知能を持ち合わせた博識さと、結構凄い設定の気がするんですが怪人なのと簡単にやられたのがマイナス。
しかしシャプレー星人に対してギラドラスのデザインの終わってる感はなんだったんでしょうか。



ウルトラセブン   第21話 「海底基地を追え」
果てしなく微妙、というよりも現状セブンで最も…はっきり言ってしまえば、個人的には一番面白くないエピソード。
怪獣や宇宙人ではなくアイアンロックスは軍艦という、まず映像面で「今回の敵は斬新だな」と思わせてくれるのは
非常に良い感じなんですが、正直それだけというか、最後も力技っぽい終わらせ方だったりと、正直残念な出来栄え。
初代ウルトラマンもそうでしたけど、個人的には、どうも海近辺を中心に展開するエピソードはダメなようです。



ウルトラセブン   第22話 「人間牧場」
サブタイからして凄い事になってる今回のエピソード、特にコレといった感想は無いんですが全体的には非常に良作。
ホバーのポインターが圧巻でしたし、奇病に侵された患者が15時間持つかどうか分からない状況にも関わらず、治すには
土星にのみ存在する鉱石が必要でホーク二号だと三日はかかるという絶望的な状況と悲壮感の漂う背景音楽。
戦闘描写の方でも土星へ行こうとするセブンを援護したり、円盤群はウルトラ警備隊が壊滅したりと、前述のように特に
感想として書くような何かは、少なくとも個人的には無かったんですが、今回は正直見所満載だったんじゃないかなと。
人間牧場というネーミングセンスと、そう呼ばれるに至る理由も良い感じでしたし、全体的にセンスが光ってました。



ウルトラセブン   第23話 「明日を捜せ」
悪くはないと思うんですが、ちょっと、全体的にまとまりに欠けるかなという印象が強かったです。
一応前回のラストの描写だと「ダンはどこかで生きてるはず」という流れで終わり、今回の冒頭は宇宙への任務で
ダンが居ないもののその説明が無いので「前回から直接繋がってる話かな?」と思ってしまいますし、最後に超能力を
失って喜ぶ安井の言動があまりに唐突なので面食らったりと、円盤から操ってるので首を切断しても死なないガブラ、
「ダンじゃないか、どうしてこんな所に?」「隊長と一緒に、明日を探してみたくなりましてね」というキリヤマ隊長と
ダンの熱い会話、こういった良い面もあるものの、逆に妙な描写がとことん目立ってしまってたかな、という気が。
 安井を信じるキリヤマ隊長
あそこまで信じ込む理由が若干希薄な気がしないでもないですが、安井の予知を唯一信用するキリヤマ隊長。
が、当然周りは誰も信用せず、結果的に安井をウルトラ警備隊の基地から自宅へ帰らせてしまう結果になり、最終的に
安井は助けれたものの、キリヤマ隊長も言ってたように「助けを求めてきた者を無下に見捨てた」とも取れる行動を
ウルトラ警備隊は取ってしまったので、よくよく考えるとかなり問題ですよね。
実際、安井の予知はすぐには当たらなかったので誰も信用しない、というのは仕方無いものの、それでも最初に車が
轢き殺しにかかってたのは事実なので、最低限身辺警護ぐらいはしてやるべきですよね。
個人レベルで言えばキリヤマ隊長が守ってやれば良かったんでしょうけど、組織内でトップの人間がそういう事を
すると問題になるでしょうから…というかまぁ、結論から言えば、安井が基地に居る時にダンが居なかった、コレが
安井にとってもキリヤマ隊長にとっても不運だったとしか言いようがないですか、ダンなら安井を信じるでしょうし。



ウルトラセブン   第24話 「北へ還れ!」
どうもカナン星人がまたしてもショッカー系の怪人に見えて…というかストロンガーに見えて仕方ありませんでした。
そしてウィンダムのデザインの良さとは裏腹に相変わらず何とも言えない弱さだったのもお約束的で最高でした。
簡単に電子頭脳を操られるわ、セブンが居なくなっても一人で周り続けるわ、電子頭脳復帰後も簡単にやられるわと。
 何気に酷いフルハシの母親
母親が病気と聞き実家へと向かうものの、どうやら病気の話は嘘でフルハシに牧場を継いでほしいが為に呼んだと。
牧場云々に関しては分からなくもないですが、ウルトラ警備隊で日夜地球の防衛に勤めてる隊員がそうそう簡単に休暇を
取れるとは思えないので、そう考えると非常に酷いというか、ちょっと自分本位すぎる行動に出てるなーと。
母親にしてみればフルハシが心配というのは分かるものの、母親が病気と聞かされたフルハシや、その事を聞いて休暇を
出したであろうキリヤマ隊長の気持ちを考えるとマジで可哀想というか、そういう嘘はあんまり良くないだろうと。
まぁ、雪原地帯に妹を放置して「母さんに宜しくな!」とか言いながら車で走り去るフルハシの方も十分鬼なんですが。
ただ二人の通信で交わされた「こちらホーク三号」「…シゲル」「…こちらシゲル、どうぞ」「シゲルかい」「母さん!」
といった一連のやりとりは非常に秀逸でした、会話のテンポや流れと相俟って実に泣けるなと。
 久々にウィンダム登場
怪しげな基地があったからとはいえ、いきなり「ウィンダム、行け!」と言いカプセルを放り投げるダンは流石にどうかと
思うものの、久々の登場となったこのウィンダム、北極の白い世界にメタリックな銀のボディをしたウィンダムは映えまくり。
メトロン星人もそうでしたけど、場所や天候に拠る背景の色、本人の体の色合い、そういった作用が完全にマッチすると、
非常に綺麗に見えるのが良いですよね、そのカッコ良さとは裏腹に惨敗するのはまぁ見なかった事にするとして。



ウルトラセブン   第25話 「零下140度の対決」
いきなり凄い猛吹雪の状態で始まるという、物語が始まった瞬間に異常な事態である事が即座に分かる幕開けが良好。
そしてそんな状況下でもダンには吹雪を無視して周囲の光景が見通せるという、北国の人にしてみれば羨ましい能力。
描写的には一面の銀世界で非常に綺麗な映像だったので、戦闘以外にもこの銀世界で何か展開してほしかったトコロ。
 長官の判断ミスかどうか
倒れた仲間は「寒さのあまり完全に意識を失った」のか「凍死した」のか確定出来ないので微妙なところですが、
基地からの退却を進言する部下に「退却すれば負け」という旨の発言をし撤退を断固拒否する長官。
が、仲間がどんどん倒れて行く中で「人間一人の命は、地球よりも重いって、いつも隊長は私達に!」という隊員の言葉を
キリヤマ隊長が受け、その言葉を聞き人間の命の大切を重視し、前言を撤回し退却を命じる長官。
結果的に最後まで原子炉を動かそうと奮闘する隊員が残った事で何とか復旧出来たものの、最低限の人員だけ残して
脱出しても良かったわけですし、実際他の隊員は、トゲのある言い方をすれば作業面ではそこまで必要無かったので、
個人的には、長官が…姿勢は立派なんですが、結局退却を認めなかったが為に倒れた隊員が居るんじゃないか、と。
 勝敗はどちらかと言えばセブンの負け?
ポール星人が言うように、少なくとも今回の作戦は地球人の忍耐と使命感に負けたのであって、ガンダーが倒された事で
地球を去る事にはなったものの、ポール星人達はセブンが寒さに弱く太陽エネルギーが必要という弱点を知った。
その反面セブンは、太陽に近付いてエネルギーを補充した後の戦いは目覚しいというか、アイスラッガーの一撃で
ガンダーを倒したものの、無作為に殺すのはアレですがポール星人を倒す事は出来ず取り逃がしたという終わり方。
これだけで考えると、一応ポール星人の勝ちという事でいいんでしょうか。
ウルトラ警備隊の奮闘で基地に電力は戻ったものの、基本的にセブンは防戦一方だったわけなので、一応敗北かなと。



ウルトラセブン   第26話 「超兵器R1号」
数あるセブンのエピソードの中でも非常に重く、と同時に面白いテーマを扱ったエピソード、個人的にも屈指のレベル。
RI号がギエロン星を破壊した際の放射能をギエロン星獣が含んだらしく、東京飛来後は口から放射能を発射、というのも
因果応報で良い感じでしたし、最後にダンの言葉を受けてR2号の開発を中止する展開になるのも王道ながら良い感じ。
が、現実的な事を考えれば結局開発は続けられるんだろうな、という事を考えても、これまたリアルな描写と脚本。
 R1号の存在に疑問を抱くダン
惑星攻撃用の超兵器R1号、隊員達は喜びアンヌまで「使わなくたって、この超兵器があるだけで地球を守れるんだわ」
実際問題、同じ地球人同士ですら多種多様に様々な理由で差別し戦争を繰り返すのが人間なんですから、宇宙人との
和解なんて文字通り夢のまた夢でしょうけど、こういう兵器を作って、しかもアンヌのような考えはマジでヤバイですよね。
セブンの世界だと宇宙人が襲来してきてるわけですし、実際セブンがいつでも来てくれるとは限らないので自衛の為にも
ソレ相応の強い兵器が必要だというのは分かるんですが、それでもこんな兵器を作って、兵器の存在に疑問を抱きもせず
頼りにしてるという現状は限りなくヤバイ、アンヌですら危機感を感じないのはちょっとどうかなと思いますけども。
そして更にヤバイのがR2号の存在、R1号よりも更に協力な破壊力を秘めていて地球程度なら軽く消し飛ぶと。
実験には「地球に影響が無い」「生物が居ない」という理由でギエロン星を選び、実験の目的として宇宙人に「地球人が
これだけ強力な兵器を持った」という事を知らしめるのも理由の一つ。
そして科学者は兵器で「この実験が成功すれば、ギエロン星は宇宙から姿を消すでしょう」と笑顔とか、マジで狂ってる。
結果論ですが、ギエロン星獣がどうの以前に、生物が居ない惑星を実験場所に選んだのは最低限褒められるとしても、
地球に影響が無いだけで他の惑星には影響が出るでしょうし、星を一つ宇宙から消すのに何の躊躇いも無いとかお前。
 R2号の開発は本当にストップされるのか?
ダンがフルハシに「フルハシ隊員…地球を守る為なら、なにをしてもいいんですか?」と質問したところ「え?」とフルハシ、
続く言葉でダンが「返事をして下さい!!」と言うもフルハシは唇を噛み締め返事を返さずに、ダンが強い口調で「侵略者は
超兵器に対抗して、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ!」と発言すると「我々はそれよりも、強力な兵器をまた作れば
いいじゃないか!」と返すフルハシ、その言葉にダンは「それは…血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ…」
この言葉がキッカケで、最終的にタケナカ参謀は委員会にR2号の開発を中止する旨の呼びかけをすると言ってましたが、
実際問題、今後R2号、或いは強力な破壊力を秘めた超兵器の開発が完全にストップするかどうか、を考えた場合、
正直答えはNOと言わざるをえないですよね、たまたま今回はギエロン星獣が出現した事と、ダンの言葉があったおかげで
開発の中止を決断したものの、タケナカ参謀は「更に強い兵器の開発を急がなければ」と言ってましたし、現場で戦わない
上層部の人達からすれば、理由や過程はどうあれ、やはり強い兵器は必須条件。
となると、仮に表面上R2号の開発が中止されたとしても、恐らく水面下で開発は永遠に続けられるんだろうなと。


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