ウルトラセブン

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ウルトラセブン   第27話 「サイボーグ作戦」
初っ端に電話に出たダンが「女性」ではなく「なに?女が?」と呼称した事にまず吹きました、一応女性と言うだろうと。
ただ初っ端こそ笑わせてもらったものの、内容は秀逸な前回とは裏腹に正直微妙だったかなと言わざるをえないです。
何故野川隊員は早苗の元へ一度姿を現し、わざわざ秘密の任務や自分の存在を口外するなと伝えたのかが謎ですし、
ダンの足元に設置された爆弾の存在に誰も気付かなかったのかも謎、ボーグ星人との戦いは微妙に時間稼ぎに見えて
のめりこめなかったりと、色んな意味で今回は残念でした、見所はボーグ星人の人間状態の女性がホラーチックなぐらい。



ウルトラセブン   第28話 「700キロを突っ走れ!」
初っ端から巨大なせんべいを食べるダンとアンヌの光景にまず吹きました、どう考えてもソレは無理して食べてるだろうと。
ただそんな初っ端の「これは色んな意味で笑えるかもしれん」という期待とは裏腹に、個人的には微妙だったかなーと。
巨大なせんべい同様ラリーが強烈な逆噴射で空中落下を回避する、とか笑える面もあったんですが、アマギに関する
トラウマは、結局克服出来たまでは良かったものの、このエピソードの中で「克服したからこそ○○が出来た」という
結果が描かれてなかったので勿体無い印象を受けたりと、全体的に何か今一歩物足りないものを感じました。
 キリヤマ隊長がもはや悪魔
発案者が誰かは分かりませんが、敵を欺くにはまず味方からという事でダン達のラリーはただの囮でスパイナーは無し。
実際キル星人の目を誤魔化せたので作戦に価値はあったものの、ダンとアマギは危うく死ぬところでしたし、今回のこの
囮作戦のせいで一般の参加者が確実に二人は死亡、或いは重症を負ったわけなので笑ってる場合じゃないだろうと。
ダンとアマギに関しては、これはもぅ最悪ウルトラ警備隊である以上は作戦なので仕方無いとしても、一般の参加客が
マジで悲惨、結局地雷原で吹っ飛ばされて以降の描写が無かったので、あの二人はマジで完全な被害者なわけですし。
 スパイナー破壊の謎
恐竜戦車はデザインもさる事ながら「戦車の上に恐竜を乗せる」というアイデアがとにかく凄いなと思ったわけですが、
撃破方法は「スパイナーの上に恐竜戦車が来た時点で爆破」というモノ、それなら作業員二人を救出した時点で、
この時点では「恐竜戦車がスパイナーを口に銜えてた」の状態なので、この時に破壊しても良かったような気が。
それと、実際「恐竜戦車すら破壊可能」という結果は分かったものの、一応輸送自体は失敗したわけじゃないですか。
というか、到着地点に着いた時点ですぐに恐竜戦車の破壊に使ってしまったので、到着後の予定が結局狂ったと。
なので今回はどちらかと言えば「試合に負けて勝負に勝った」みたいな感じなんでしょうか、少なくとも成功ではないと。



ウルトラセブン   第29話 「ひとりぼっちの地球人」
微妙というわけではないんですが、ちょっと全体的に間延びしすぎていたかなー、という印象が強かったです。
プロテ星人を信じた一の宮が、結局侵略者だったと知り最後は一の宮自身がプロテ星人を何とかする、というのは王道で
悪くはなかったものの、ソガの婚約者冴子の存在が中途半端だったり、尺が長すぎたのか一つ一つの展開が無意味に
延ばされていたりと、内容的には無難で悪くなかったと思う反面、展開がダラダラしすぎていたかな、と思いました。



ウルトラセブン   第30話 「栄光は誰れのために」
プラチク星人の…何と言えばいいんでしょうか、身に纏っている衣のようなものの安物感が半端ではありませんでしたが、
最終的に骨のような形でダン達に襲いかかってきた、というのが何とも良い感じでした。
正直プラチク星人との戦いはあまり印象に残らなかったものの、王道ながらも負けた後に奮闘してくれて良い感じでした。
 青木について
新隊員として配属されるも、武勲優先で結果的に見た事を報告しないわマグマライザーに発信機を仕掛けるわと、青木が
栄光を欲しがったが為に大量の戦死者が出るという、何とも終わってる新隊員でしたが、正直使い辛いタイプですよね。
キリヤマ隊長も言ってたように実力はあるものの自信家なので人の話に耳を貸さず、前述のように武勲優先で重要な事を
話さなかったり、色々問題のあるタイプなので使い辛いだろうなと、とはいえ実力があるせいで実践面での信頼は抜群と。
ウルトラ警備隊は隊員同士の仲が良く相性もイイので、そう考えると青木みたいなタイプは正直使えませんが。



ウルトラセブン   第31話 「悪魔の住む花」
子供の頃、鼻の穴から体内へと入るセブンにひたすら爆笑した記憶があったんですが、やはり子供にとって鼻の穴は
笑いのポイントなんでしょうか、幸か不幸か大人になった今見ても特に笑う事は無かったので微妙に寂しくも。
ところで全体的にホラーチックな雰囲気が漂っていた今回ですけども、やっぱり今回は人間の体内に入るセブンですよね。
科学が発達した今の時代で考えると「この映像は嘘っぽい」と感じる方も居るとは思うんですが、そういう理屈ではなく、
単純に「人間の体の中に入る」という展開と、あの不思議な映像がとにかく印象に残るんですよね。
勿論、ソコ以外を見れば何故かメリーゴーランドに乗る寄生中の香織とアマギ、ビタミン剤?を注射するとダリーの泡が
消滅する→つまり効果があるので「今の科学では治せない」の言葉に矛盾が出る、などという具合に色々突っ込む所も
あるにはあるんですが、個人的にはとにかく印象に残るエピソードでした、個別の感想がどうのというより印象に残る。



ウルトラセブン   第32話 「散歩する惑星」
アギラの動きが機敏すぎてむしろ気持ち悪いという印象が強かったわけですが、個人的には今回のこの散歩する惑星、
怪獣のリッガーより、この惑星を地球へ送り込んだ宇宙人が見たかったです、実はリッガーが宇宙人というのもアリですが。
というか、この散歩する惑星って強力な兵器ですよね、内部にリッガーを配置してるので前線基地の破壊に終始出来ず、
かといって基地も結局爆破するしかなかったので「妨害電波を止める」という行動は結局不可能。
「何故か扉が開く」という、脚本上理由の分からない展開はあったものの、普通に考えれば扉は開かず内部への侵入は
事実上不可能、そのうえリッガーを倒さない事には惑星の破壊も不可能なので、色んな意味で強力な兵器だったなと。
しかしアレですよね、最後までダンはキリヤマ隊長達と合流せず終わりましたけど、今回の場合はどう言い繕うんでしょうか、
セブンはリッガーの頭を持ってたので「セブンに助けてもらった」は通りませんし、かといって一人で脱出というのも
色んな意味で無いので、今回程ダンが言い訳に困る展開もそうそう無いんじゃないかなと思いました。



ウルトラセブン   第33話 「侵略する死者たち」
全体的にホラー系の展開が目立ったものの、見終わった時点での感想は、意外と普通というか良くも悪くも無いというか。
むしろ演出面が少々気になりました、画面が切り替わる際、何度か切り替わる前の画面と切り替わった後の画面の映像を
交互に映して切り替わった画面へ進む、という演出がありましたけど、特に有効活用しているわけでもなく、正直なところ
無意味に乱発していただけなので悪い意味で印象に残ってしまうなーと。
一定以上のクオリティは相変わらず保てているものの、どうもココ数話はちょっと微妙に感じるエピソードが増えてる印象。



ウルトラセブン   第34話 「蒸発都市」
今回は色々と小粒の良さが光ってたというか、色んな箇所で面白い描写や演出が光っていて良かったです。
前回に引き続き前後の画面が明滅し映像を切り替える手法が見られたのは個人的に残念ですけども、冒頭でダンとソガが
蒸発した事で、普段メインとなる二人が消えて今回のメインはアンヌとフルハシのペアというのが面白かったですし、
アンヌはよそ様用タイプの正装、これは笑うところではありませんがセブンが平気でビル郡を破壊しながら戦ったりと、
色んな意味で今回は面白かったです、特にアンヌとフルハシのペアは普段あまり見ないだけに絡みの面でも良い感じ。
ただ強いて言えば、蒸発都市で固まった人々が、役者が我慢出来なかったんでしょうけど微妙に動いてる、というのが
残念でした、多少ならまだしも、露骨に体が動いたりするだけに悪い意味で目立ってしまったなと、ソガは硬貨完璧。



ウルトラセブン   第35話 「月世界の戦慄」
個人的にはあまり喜ばしくないもののクラタが再登場するエピソード、そんなクラタとキリヤマ隊長は過去に二人で
ヘルメス惑星のザンパ星人を全滅させた事があるという驚異的な事実を披露、笑いながらダンに語ってましたが鬼の殺戮。
ダン達の乗るホーク一号に異常が発生したり、クラタの酸素呼吸器が外されようとしたり、宇宙空間ならではの普段とは違う
緊張感のある展開は面白かったんですが、セブン登場後の展開が少々中弛みしていたかなーと。
月を見るアンヌの映像は神秘的ではあるものの、今イチその意図するトコロが掴めず、最後も「ヤバイ状況での終了」
という、前後編の前編ラストでセブンが窮地に陥った状況で次回へ続く、みたいな終わり方になっていたのも謎。



ウルトラセブン   第36話 「必殺の0.1秒」
今回はソガのエピソード、というよりもソガ以外はこれといったそのキャラらしい描写、というものは無かったので、
珍しく「マジでソガのみのエピソード」という感じでした、ソガらしく銃撃に関する展開が多かったのも好印象。
ただ少し気になったのが人工太陽に関する描写、ペガ星人は地球の気圧にこそ耐えられないものの、別に人工太陽は
然して関係が無いと思うので、そんなペガ星人が何故人工太陽計画を阻止しようとしたのか、が謎のままだったなーと。
 迂闊すぎるソガ
ヒロタが自分を撃った人物だ、と思い問い詰めて確証を得るまでは良かったものの、ウルトラ警備隊に連絡しようと電話へ
手を伸ばした時点で電磁波か何かを食らってダウン、予め通信機を起動してダンにでも音声を聞かせておけよと。
けどこういう状況って難しいですよね、ヒロタの怪しい行動を見たのはソガだけなので、ヒロタが怪しいという確たる証拠が
無い限りは誰に何を言っても無駄、ならソガが一人で証拠を見つけてから、という事になるので、結局今回のような展開に。
とはいえ、ダンなら無条件でソガの話を聞いてくれるでしょうから、ヒロタに会う前に、やはりダンにだけはソガの考えている
真相を話しておいて、それで単身ヒロタに会いに行くべきだったんじゃないかなと、この辺りはちょっと迂闊すぎました。



ウルトラセブン   第37話 「盗まれたウルトラ・アイ」
しょっちゅう無くしたり盗まれたりしてるウルトラ・アイですが、遂にサブタイにまでなってしまったというエピソード。
余談ですが「ウルトラアイ」ではなく「ウルトラ・アイ」だったんですね、個人的には何か意外な感じがします。
終盤はマゼラン星人の女性に関する物悲しい雰囲気が印象的で非常に良かったんですが、中盤のディスコのシーン、
そのディスコで全員がウルトラ・アイを装着しているという異様な光景、マゼラン星人の女性がただ単に利用されただけ、
と知るや否やすぐダンにウルトラ・アイを返したりと、終盤の良い雰囲気とは裏腹に謎が目立つ場面も多かったかなーと。
ウルトラ・アイの返還に関しては悪くないものの、まずセブンになれないようにしよう、という作戦を立てるマゼラン星人が、
そんな利用された事を知った程度で簡単に寝返るような人物を送り込むとは思えないので、その辺りの捻りが微妙かなと。
実際はそこまで頭が及んでなかった、というのも十分有りですけど、他のシリーズと違いセブンだからこそ、もう少し
こだわった心理戦なんかを展開してくれれば尚良かったかなーと、特にマゼラン星人とダンの絡みが良かっただけに。



ウルトラセブン   第38話 「勇気ある戦い」
キングジョー以来のロボットとなるクレージーゴンが登場し、終始戦いに明け暮れるわけでなく治の手術も展開に上手く
絡めて普段以上に病院を守らなければならない、という必要性を描いてたのは秀逸だったものの、その反面、肝心の治が
ひたすらウザイというか、年齢を加味してもあまりに我侭なだけで反省もなければ気持ちが前向きにもならず、かといって
個人的にはあまり好きではないものの「やっぱり手術して正解だった」という本人の言葉も無くてメッセージ性も皆無。
全ての面において治は失敗してるだけだったような気がしないでもないです、展開は良かったものの治で無に帰した。
 珍しく迂闊なダン
クレージーゴンがドッキングした物の写真を見て「これはバンダ星人の宇宙ステーションじゃないか」と言うダン。
フルハシが疑問に思ったように、誰もその事は知らないので「何故ダンは知ってるのか?」と疑問を抱くわけですが、
こういうミスは、ダンにしては珍しいですよね、というよりもダンはそういうミスをまずしないタイプ。
にも関わらずつい口を突いて言葉が出たという事は、余程驚いたというか、かなり意外な事実だったんでしょうか。
劇中では特に語られてませんけど、いくら車を集める為とはいえ地球に来るようなタイプではなかったはず、みたいな。



ウルトラセブン   第39話 「セブン暗殺計画 前篇」
ガッツ星人の姿を見て以降、自分を奮い立たせる際に、或いはダンに「君は逃げろ!」と言われた時に、そういう状況で
妙にアンヌが「ダメダメ!」としつこく言ってたのが気になりました、短期間で同じセリフを流石に連呼しすぎな気が。
別にだからどうだというわけではないんですけども、そこまで連続して言うようなセリフでもないだろう、と。
 何故セブンを早く処刑しないのか
ウルトラ警備隊のお偉いさんが言っていたように、セブンを公開処刑する事によって人々から心の拠り所を奪うのが
ガッツ星人の狙いというのは確実でしょうし、実際問題情け容赦なくセブンを即座に処刑、もしくはダンの時点でセブンに
変身する前に殺してしまうと物語が成り立たないのでアレですけど、それでも公開処刑の時間を決めて守る、というのは
いくらなんでも迂闊…というよりも失敗ですよね、どう考えてもセブン救出作戦の時間を与えてるだけに過ぎない。
他の防衛軍ならまだしも、ウルトラ警備隊は自分達の力だけで数々の宇宙人や怪獣を根絶やしにしてきたのに、そんな
鬼のような防衛チーム相手に時間を与えた時点でガッツ星人の敗北は既に確定してしまってるというか。


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