ウルトラセブン

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ウルトラセブン   第40話 「セブン暗殺計画 後篇」
んー正直微妙…というよりも、内容的にはウルトラ警備隊がセブンを救出してガッツ星人を殲滅したり、中々王道の
カッコ良さが色々あったとは思うんですが、相変わらず悪い意味で前後編は個人的に楽しめないかなーと。
ガッツ星人はそのデザインと挙動のおかげでホラーにしか見えないという特徴があるものの、逆にソコ以外見るところが
なかったというか…まぁキングジョーの前後編や、ウルトラマンにおけるゴモラの前後編よりは大分マシでしたけども。



ウルトラセブン   第41話 「水中からの挑戦」
昔から言われてるカッパは実は宇宙人でカッパは存在しない、という主張と、カッパは存在するという主張、その双方が
決着を見る事無く終わったのは構わないとしても、ちょっと今回の内容は、色んな意味で手抜きすぎるんじゃないかなと。
カッパ倶楽部という一風変わったメンバーが主体になって描かれてたのは面白かったですし、前述のようにカッパの存在を
突き詰めてる点は結構良かったと思うんですが、肝心のカッパの作りが小学生の工作並に安物感バリバリだったり、
エースで北斗が入ったプールはカッパの頭の皿の部分だった、といったギャグが用意されてるわけでもなかったので、
前回と合わせてちょっと微妙すぎるんじゃないかなと、終盤に微妙なエピソードが多いと印象が宜しくない気が。



ウルトラセブン   第42話 「ノンマルトの使者」
いきなりアンヌが砂浜に埋まってたのでマジで何事かと思いましたが、ああいうのってよくあるんでしょうか。
しかし内容的にはこのノンマルト、最終的にウルトラ警備隊がノンマルトを壊滅したり、よくある地球人の勝手な
言動で事態を引き起こしたのに結局地球人はそのままの生活を続ける、というメッセージ性のある内容でしたけども、
もう少し…それこそ真市以外にもノンマルト側の使者を用意して会話してほしかったかなーと。
例えばキングジョーの時なんかはペダン星人とダンの会話が非常に熱いモノに仕上がっていたので、真市以外にも、
せめて青年レベルの年代の使者を用意してダンやアンヌと会話を交わしてほしかったトコロ。
展開重視とはいえアンヌが「海底は人間にとって大切な資源だもの」だとか「あたしは人間だもの、真市君も人間なら
そんな事言うべきじゃないわ」などと鬼のようなセリフを連呼してただけに、個人的には非常に惜しいエピソード。



ウルトラセブン   第43話 「第四惑星の悪夢」
面白かったです、ノンマルトのようなエピソードの次に来るとどうしても見劣りしてしまうんですが、今回は色々と
設定的にも凝っていたり、演出面でも面白い試みがされていたりで非常に楽しませて頂きました。
冒頭で「やたら星に詳しく何故かマジになってるソガ」を見た時はどうしようかと思いましたが、軍人が常に何かを
噛んでいる妙な音を終始流していたり、眠っている間に変な星へと流れ着くという王道の恐怖感。
そしてそこはだだっ広い場所で、長官の部屋は奥が異常に広い独特の変わったデザイン、頭を回して頭部が取れる、
ロボットが人間を銃殺するシーンが平気で流れるといった具合に、色々と面白い試みが多く非常に楽しませて頂きました。
言ってしまえば猿の惑星のロボット版なわけですけども、良い意味で前回のノンマルトと合わせてセブン初期の面白さが
戻ってきたなという印象を受けました、ホント良い意味で怪獣を無理に出す必要性のない秀逸な脚本と描写。



ウルトラセブン   第44話 「恐怖の超猿人」
猿の惑星もそうでしたけど、やっぱり人型で二足歩行の猿は見た目の雰囲気がとにかく怖いですよね。
失礼な物言いになってしまいますけど、正に「これはケダモノ」という感じで荒々しい異様なモノを放ってますし、
実際二足歩行の猿がこちらへ向かって突っ込んでくるのを見るだけで恐怖を感じるレベル。
挙句に今回は地下の研究所のようなところで人間と猿の脳波を入れ替える機械が出てきたりと、全体的に暗い…というより
恐怖を演出する描写が目立っていて、とにかく全体的な雰囲気が非常に良い感じでした、テイストが怖い。
ただその反面、ゴリーが怪我の手当てをしてくれた際にアンヌを凝視していたので、その事で感謝して捕まったアンヌを
助けたのかと思いきや、その後普通にアンヌをどこかへ運ぼうとし、舟に乗ってまで追いかけてたのがよく分からないなと。
勿論、既に猿なので行動が意味不明と考えられなくもないですが、折角序盤に伏線を張ったのに活かされておらず残念。



ウルトラセブン   第45話 「円盤が来た」
「専門家はアマチュアより正しいと思ってる」というペロリンガは良い感じでしたし、確かにこういう事は日常生活でも
度々あるものの、個人的にはそれだけというか、内容的には他に感じるところはなかったかなーと。
終始ダラダラ…ダラダラというのとは違いますが「セブンらしからぬ淡々さ」という描写があまりにも目立ちすぎたかなと。



ウルトラセブン   第46話 「ダン対セブンの決闘」
んー微妙でした、内容的には偽者のセブンが登場するという事で、正直ただそれだけで無難に盛り上がる王道の展開が
作れそうな気もするんですが、何か終始淡々と進んでしまったというか、特に面白みがあるわけでもなくダラダラと。
ライターの火で簡単に燃えるような拘束具を使う辺り悪い意味でただものじゃない…というよりも、映像を見る限り、
あまりにも簡単に火が燃えていったので、その程度の材質なら、正直力を入れれば破壊出来るだろうと思ったり。
ダンがウルトラアイを車内に置き忘れた辺りは、これまた悪い意味で相変わらずダンらしいので何とも言えませんが。



ウルトラセブン   第47話 「あなたはだあれ?」
結構面白かったです、内容的にはミステリー系の内容で全体的に不思議な怖さが漂ってましたし、よくある展開なものの、
ある日突然普通の住宅街が取って変わられてる、というのもミステリーやホラーの王道なので面白いなーと。
住宅街で手榴弾のようなものを平気で使用するフルハシには流石に笑わざるを得ませんでしたが、久々に良好。
ただ逆に問題点もあったというか、例えば「わざわざ回転ドアから通路に戻らないと人間の姿のまま」とかがちょっと。
その場で変身出来ないのは当時の映像技術的な問題でしょうけども、話の流れと相俟って違和感が強すぎました。



ウルトラセブン   第48話 「史上最大の侵略 前編」
アマギが拉致されたり、ダンが文字通りギリギリの状態に追い込まれてたり、相変わらずクラタは態度が悪いだけだったり、
展開的には正にイベント目白押しだったかと思うんですが、何か微妙…というよりも終始淡白な印象を受けました。
前述のように展開としては最終回へ向けての盛り上がりが感じられるものの、何処となく展開は淡々としてたというか。



ウルトラセブン   第49話 「史上最大の侵略 後編」
最終話、ウルトラマンのように熱い展開になるかと思いきや、ソガのダンやアマギに対する友情、アマギを救う為に
命がけで変身してまで戦うダン、この辺りは熱かったんですが、失礼ながらただそれだけかなという印象が。
終盤失速したと言えばエースが代表格に挙げられますけども、エースは個人的に好きという事を抜きに色々と趣向が
凝らされていたり最終話が無駄に神がかってたり色々あったものの、セブンは、何か失速したままゴールした印象。
 アンヌの言葉
「人間だろうと宇宙人だろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの」というセリフ、確かにこれだけを聞けば非常に
良いセリフで、と同時に人種差別をしない素晴らしい発言ではあるものの、アンヌは少し前にノンマルトで人間が最強で
あるかのような発言をしてるだけに、今イチ物語にのめりこめないというか、何か計算高いものを感じてしまいました。
ノンマルトの方は展開重視だと思うのであのセリフは悪い意味で特例でしょうけど、やっぱり尾を引くものがあるというか。
 全49話を見終えての感想
冒頭にも記したように終盤からの失速っぷりは半端ではなかったですし、脚本や怪獣のデザインも、最初の神っぷりは
見る影も無く落ちていき、しかも運の悪い事にその失速した状況のまま最終回を迎えて、ラストも失速で終わった、
というのが、印象が宜しくないなーと、終わり良ければ全て良しという言葉同様、最後さえ良ければ多少なりとも印象も
盛り返して「良かった」という感想で終わるのに、セブンの場合真逆の「最初が神で最後は…」なのが勿体無い限り。
とはいえ、やはり序盤の面白さはウルトラシリーズでも屈指の良さだと思いますし、失速した終盤でも良い脚本が
時折用意されていたりと、全体的には「やはりセブンは少し趣の違う良さがある」という印象を受けました。
惜しむらくはセブンの場合序盤の完成度が高すぎるだけに、過度な期待を視聴者が持ち続けた事も終盤の内容が通常を
超える落胆を感じさせてしまったんだろうなと、ラストで言えばウルトラマンのゼットンが神すぎたとかそういう。
何にせよ、やはり最初から最後まで楽しませて頂きました、予算とかを考えると終盤の残念っぷりには目を瞑ります。


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