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□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第01話 「初めての仕事」 □ (C)バンダイビジュアル 面白かったです、普通に良かったというのも勿論あるんですが、今期は萌えアニメが多すぎる関係で、これだけ男くさい 作品を持って来るという心意気が更に好印象というか、めぐみは声だけで一話だと顔見せ無しというのも妙に熱い。 題材が自衛隊という珍しいモノなので、失礼ながら単純にそれだけで興味を惹かれるモノがあったんですが、 こうして見てると自衛隊って大変ですよね、一宏は希望してたのと違う職種で岡山から広島へ転勤になりましたし、 救難隊という非常に重要な部署に携わる事になったのでマジにならなければいけないものの、岡山での風評だけで、 「分かるんだよ!お前は中途半端だ!」と、初対面で、まだ自分自身の目でどういう人間か見てないうえに罵られたり、 映像を見る限り大した事の無い地震だったのに上司から電話が来て、まだ自由とはいえ将来的には普通に出動命令が 下ったりと、ほんま大変やなと思いました、土産で買っていったういろうは「気が利かない」とか文句言われますし。 けど逆に、当然一宏はそんな本郷の態度に苛立ちを見せたりしたものの、彼女からの電話を楽しみにしたりと、 女性視点で言えばめぐみのように、たかが一日電話がすれ違ったぐらいで「なんかすれ違いばっかりじゃね…」という 妙に恨みがましい留守電を残す程に寂しいのかもしれませんが、男性視点だと彼女からの電話は嬉しいですよね。 恋人から電話がかかってきて嬉しくないという人も中々居ないとは思いますが、一宏の場合だと、肉体面よりも精神面で 疲れるでしょうから、そんな疲れる職場から帰ってきて彼女の声を聞くのは嬉しいやろうなー、と。 ありがちな表現でアレですが、嫌だったり疲れたりはするものの、帰宅後の彼女との電話の為に頑張れるというか。 展開的には次回以降どうなっていくのか楽しみにするとして、個人的に今回最も気になったのが喫茶店。 一宏が目をやった店頭の看板によると「コーヒー 450円」と書かれてありましたけど、個人的には喫茶店どころか、 基本的に外食しないのでマクドナルドや吉野家ぐらいしか入らないんですが、喫茶店ってそんなに高いものなんですか? 素で入った事も無ければ値段を見た事も無いので分からないんですけど、正直どんなぼったくりやねん、と思いました。 他には…一宏役の宮崎さん、今までに宮崎さんがやってこられた役の時も思っていた事なんですが、声の関係上、 あまりキャラの年齢が高くなったり外見が大人びたりしていると、妙に違和感があるので今後が微妙に心配やなーと。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第02話 「困難な仕事」 □ (C)バンダイビジュアル 良かったです、久々に普通の…というのも妙な表現ですが、展開と内容で魅せてくれる緊迫した状況で面白かったです。 このレベルだと放送時期に関わらず楽しめるでしょうけども、今期が萌えアニメ多すぎる、というのも逆に功を奏したなと。 単純に萌えアニメが多すぎる事実だけだと最悪なだけで終わるところを、ソコに本作のように珍しく硬派なタイプの作品を 持ってくるというのが、ただでさえ面白いのに、更に印象を底上げしてるなと、ある意味放送時期に恵まれた作品。 とりあえず、前回ラストだと「多少揺れた」程度の描写だった地震が、今回は一気に大規模な災害レベルに達していたのが 驚きでした、一宏の住まいが震源地から離れてただけだとか、連続して余震が来た為、と考えれば変ではないですが。 当然そんな地震の関係上次々と呼び出される隊員達、家でくつろいでる時に、デートでの夜食時に、休息中に、 いきなり呼ばれる方も大変ですけど、呼び出された隊員の家族や友人も大変ですよね。 TV中継での被害状況を見てると、続々と建物は倒壊するわ天候は悪くなる一方やわと、確かにこういう状況を考えれば、 消防士や自衛隊員と結婚する人や付き合う人というのは、ホント今更ながら大変だなと思いました。 で、予備として一緒に行く事になった一宏、ぜん息の持病がある男性を助ける為、その男性の家へと行き薬を探したり、 探してる際に猫も発見したのでついでに救助してきたりと、救助を主とする部署に居るわけなので人助けは当然ですが、 非常に真面目で偉いですよね、その反面、そんな大事な薬を持って逃げない夫婦は正直どうかとも思いますが。 しかし一宏が猫を助けた事で「中倉さんとこの子猫を見てからしきりに〜」との理由で犬を探しに戻る女の子が一人。 今度はその女の子を助ける為に、再び山の中へと戻っていく一宏には心底頭が下がりますがこの親子も、いくら娘の姿が 見えなくなり切羽詰ってるからとはいえ、猫を助けた一宏本人に聞こえる場所でそんな事言うなよ、という感じですよね。 夫婦にそのつもりは無いかもしれませんが、一宏からすれば「頼まれてない猫も救助した自分のせいで女の子が」という 心情になってしまうのは自然な事なので、この夫婦は配慮が無さすぎるなと思いました、てか娘から目を離すなと。 他だとめぐみ、二話にしてようやく本体が登場しためぐみですが、これがまた、妙に美人だったので驚きました。 というよりも本作に登場する女性はめぐみのみならず、整備員?の女性も本郷の奥さんも美人だったので、昨今珍しい 正統派の美人を描ける絵、という事で…上手い言葉が見つかりませんが、色んな意味でリアルな印象を。 ホント面白かったです、OP開幕に映った女性が妙にオバハン顔で挙句に太ってみえる、という最悪の導入だったので 正直心配している部分もあったんですが、本郷に予備だから大人しくしてろと言われて「分かりました、中途半端に 大人しくしてます」と反抗的な顔で一宏が返したのに始まり、救助作業の過程や一宏の頑張りも、非常に正統派の良作。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第03話 「苦しい仕事」 □ (C)バンダイビジュアル 動かすのが危険な程に重体のさくらをヘリへと収容する際、山間の集落だとヘリの勢いがどうとかで二次災害の恐れが ある為ダムで収容する事に変更、実際崩壊気味の家々が完全に崩れ落ちる可能性があるので開けた場所にあるダムで、 というのは分かるんですが、色んな意味で凄いですよね、ダムで収容するというのは。 結果的には無事にダムでさくらの収容を完了して病院へ向かう事が出来たわけですが、流石にダムは根性ありすぎ。 その後海上で給油して病院へ行くものの、地震の影響で市全域が停電状態、暗すぎてどこへ着陸していいのか 分からない状態になってると、ヘリを着陸させる為、病院前までの通路を車のライトで一箇所へ集中的に照らし出し、 ヘリの着陸路を作る人々、本作はこういう人同士の助け合いの温かさが描かれてるのがとにかく良いですよね。 が、時既に遅くさくらは既に死亡、さくらの両親に謝罪する為に病院へ残ろうとする一宏、本郷のように今後も救助して ギリギリの状態の人が死ぬ可能性があるからいちいち落ち込んでられないというのも分かりますが、やはり自分が助けた 人が死んだり、ソレもよりによって子供が死ぬというのはキツイですよね、しかも一宏は見学とはいえ今回が初任務。 怒鳴る本郷に「自分は見学でやってきました!ここで降りても構わないはずです!」と言う一宏はカッコ良かったです。 冷静に考えれば、救助者一人一人に対してもきちんと責任を感じてるという意味で良い反面、後は帰還するだけとはいえ 命令を無視したわけなのである意味問題ですけども、個人的には初めての仕事という事もあり良い方へ取りたいなと。 その後死体安置室近場で佇む一宏をさくらの父親と間違え名刺を渡そうとする葬儀屋が登場、その葬儀屋を一宏は、 描写的に殴ったのかどうか分かりませんが壁に押さえつけてキれた表情、そんなキれてる一宏に対して葬儀屋は、 「ちょ、ちょっと!何するんですか貴方!やめて下さいよ!」と一言、いやほんま、確かに遺族に葬儀関連の話を 持ちかけるのが葬儀屋の仕事と言えばそうなんですが、ここまで空気読んでない人もおるもんやねんなーと。 結局殴ったのか詰めよっただけでアウトだったのか、一晩留置場へ入れられる事になる一宏、翌朝、めぐみへ留守電を 入れて項垂れるシーンで今回は幕を閉じたわけですけども、全体的に良い感じでした。 作画が多少崩れてたものの、逆に今回は、上手い具合に救助活動の過程を描いて人の顔を細かく見せていなかったので 映像面での良さだけが印象に残る作りだったりと、今更ながら本作は全体的に「上手い作り」という感じですよね。 さくらが死んでしまったのは可哀想だと思うものの、初っ端の仕事で人の死に立ち会ってしまう、というのも極めて良好。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第04話 「大切な人」 □ (C)バンダイビジュアル 結構良い感じでした、前回の暗いラストからどうなるのかと思いきや、めぐみが一宏の元へ来て元気を取り戻す、 というのは多少安直にも思えるものの、遠距離恋愛展開にしては珍しくぶつかって打ち解ける、だったのが良かったなと。 ただ、めぐみが一宏の部屋で一泊していくのは自然な流れなものの、翌朝露骨にヤった後、という描写で始まるのは ちょっと勘弁してもらいたかったなーと、年齢的な事も含めて不自然さは無いですし、何より一宏が、恐らく前回の件で 子供を救えなかったという事を話したでしょうから、流れ的にも…言葉は悪いですがヤってまえ、みたいな気分になって ヤるのはいいんですが、正直本作の雰囲気にはそぐわないので、個人的にはやめてほしかったなーと。 それか、多少の差ではあるものの、めぐみは既に服を着てて朝食を作ってる最中に一宏が起きる、とかで。 それよりも本編、今回の冒頭はGWで海外へ行く人達にインタビューするリポーターの音声で始まったわけですけども、 このリポーターがまた、鬼の棒読みだったので初っ端から中々萎える導入だなと思いました、もう少し何とかならんのかと。 で、GWは実家へ帰ると報告しておきながらもパチンコへ行く一宏、ソコへめぐみが一宏宅を訪れて来たわけですが、 何気に凄い根性ですよね、例えば友人の家にいきなり遊びに行くぐらいなら分かるんですが、ラストを見れば分かるように 移動に飛行機を使う距離じゃないですか、そんな長距離を、連絡も無しに行って一宏が実家へ帰省してた、とかだったら 金銭的にもシャレにならんなーと、そしてわざわざ来てくれためぐみに一宏は「何しに来たんじゃ…」悪魔か貴様。 市中でのデートは無難な描写でしたけども、むしろ個人的には本筋以外の部分で気になった事が。 「編集やりたかったけど、新人はまず外回り…まぁ、当たり前じゃな」と自嘲気味にめぐみは言ってましたけど、 新人にいきなり編集をさせるわけにはいかない、というのは分からないでもないですが、正直営業をやらせるのは、 少なくとも最近の就職状況やら仕事を辞める率なんかで考えると色んな意味で微妙ですよね。 就職したばかりなのに外回りで知らない相手へ頭を下げる毎日、というのはキツイやろなーと、そら辞めるわなと。 人それぞれでしょうけども、個人的には会社側も少しは考えてサイクル組んだ方がいいんじゃないかな、とか思いました。 で、飛行場で「今度会えるのはお盆じゃね…」の言葉、遠距離恋愛で、挙句に一宏が自衛隊…に所属でいいんですよね、 救難隊はココ、とかそういう詳しい事が分からないのでお茶を濁すような形になりますけども。 それだけ長期間会う事が出来ず、一宏は最初の仕事で子供が死ぬのを見てしまう、めぐみは営業ばかりやらされる、 連絡を取ろうにも一宏は携帯を持っていないので繋がらない事山の如し、中々遠距離恋愛でも特にキツイ状況やなと。 めぐみが一宏に携帯を送ったのは実によく理解出来るんですが、今後二人がデートしてる時、一宏の携帯に緊急の電話が 入ってめぐみが「電源切っとけや!」とかの激昂を見せたら個人的には神認定。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第05話 「必要なこと」 □ (C)バンダイビジュアル 内容は悪くなかったんですが作画をもう少し何とかしてもらいたかったなーと、崩れてるというよりも何か破綻してる。 ただ演出的な事で言えば、今回は作画が微妙だったせいで一宏の表情も当然微妙→より一宏が頼りなく見える、 という状態になってたので悪い事ばかりではありませんでした、良くはないんですが作画の微妙さも意味はあるな、と。 今回は一宏がヘリを岩場に密接出来なかった件に起因し「ほんとに分かってんのか…何か伝わってこないんだよな」と、 嫌がらせに近い言葉責めが始まったかと思えば「じゃあなんで涼しい顔してられるんだ?」と反応に困る言葉。 けどコレは仕方無いですよね、表情や言動はどう足掻いても変える事は出来ないので、それは言いがかりやろうと。 その直後の「救難は時間との勝負〜」という言葉は確かに正しいモノですが、実際この場合はどうなんでしょうね、 一宏があまりにも冷静にミス報告をしたのが気に入らなかったから感情的に反論したのかもしれませんが、こういう場合、 劇中で一宏が小松救難隊に配属されてどれくらいの月日が経過したか描かれてないので迂闊な事は言えませんが、 この同僚や本郷のように怒るのと、「まぁ、内田三尉には次からもっとシャキっとしてもらうという事で」と笑顔の久保曹長、 少なくとも個人的には、やはり最初は怒らず優しく諭すべきだと思うんですが、実際どちらがいいんでしょうね。 まぁ、どういった世界でも上司や先輩は無駄に態度の悪いヤツが多いので、久保曹長みたいな人の方が珍しいんですが。 そんな久保曹長と共にメディックの訓練に参加する一宏、こっちは一宏が途中でダウンしても誰も文句を言わないわ、 キャンプしながら楽しく飲み食いするわと無駄にイイ集団で和みました、クライミング時の久保曹長は少々厳しい一面も 見せてましたが、最初にこういう部署へ配属されると気分的には安心しますよね、雰囲気に慣れる事から始めれますし。 展開的には作画と違い相変わらず面白かったんですが、気になったのは冒頭のめぐみ、営業で本屋へ行き店長に挨拶、 棚にある料理の本を手に取り「事務所、お借りしてもいいですか?」と声をかけ何をするかと思いきや事務所の机に座り 料理の本に書いてある内容を写し書き、コレちょっと普通にアカンと思うんですがいいんでしょうか? 出版社の人間だからとかではなく、正直立ち読みより遥かに性質が悪いような気が、店長も笑ってる場合じゃない。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第06話 「Bright Side of Life 前編」 □ (C)バンダイビジュアル 何の前触れも無く、恐ろしく暗い葬式から始まったかと思うと無駄に明るいひょっこりひょうたん島で出棺という 近年稀に見るレアな導入でしたが、とりあえず今回は季節面で状況が分かり辛かったです、最初が回想な分余計に。 海上での訓練時本郷が「夏休み気分で〜」と言っていた事と、二話前がGW、前半パートで一宏が実家に帰省してた事を 考えると無難に前半がお盆、後半がお盆過ぎだろうとは思うんですが、本筋に関係無いとはいえ状況が分かり辛いなと。 内容的には次回が本編なので、むしろ今回は前半の休暇風景がメインだったと思うんですけども、一宏の実家は酒屋。 酒屋ってどうなんでしょうね、俺は酒一切飲まないので全く需要が無いわけなんですが、一宏の父親が言ってたように、 やっぱり買う人はデパートやらで買ったりするものなのではないでしょうか、酒屋で買う方が「らしい」気はするものの。 そんな酒屋にもコンビニに改装しないかという話が来てて、アルバイトの子がよく働いてくれてるから改装も悪くないと父親、 ソレは言ってみただけでコンビニに改装するつもりは無いでしょうけど、いつ辞めるか分からんバイトに期待してる辺りが 無駄にイイ人全開で和みました、めぐみの実家は獣医というのも妙に和みました。 後半パートだと、相変わらず最後まで上手く操縦出来なかったものの、訓練終了後一宏の操縦テクが上手くなってる事を 褒める鈴木、何を今更という感じですがこういうのは大事ですよね、確かに実戦で失敗しては意味が無いですが、 過程が成長してるのに失敗した結果のみを責める、という事をされると落ち込むだけなので、イイ同僚が居て良かったなと。 今回は珍しく本郷も、いきなりの緊急警報で出動する事になり焦ってる一宏に「訓練だと思えばいい。それでも駄目なら 深呼吸しろ」とアドバイスしたり、優しい一面が見れて良かったです、まぁ緊急の実戦で一宏に操縦任せないでしょうが。 ところで本筋とは関係無いものの、風呂上り、自室で航空関係の本を読んでるとめぐみの携帯に一宏の母親から電話が、 こういうのは焦りますよね、仮に一宏からだと思い込み「おう、なんじゃい」とか言おうものなら心証最悪ですし。 ただ焦るのは分かりますし、丁寧に名乗ったのはイイんですが、一宏の実家の番号でかかってきてるので予測はしろと。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第07話 「Bright Side of Life 後編」 □ (C)バンダイビジュアル また三話の子供のように要救助者死亡展開かと思いきや、一人目こそ死亡してたものの二人目は生きてたという、 ようやく本作で明るい展開が見れて良かったです、息子の遺体を見る事になった父親は可哀想すぎましたけども。 しかもまた、父親も言ってたように時計は壊れることなく時を刻み続けてたじゃないですか。 そのセリフが泣けるというよりも、こんな暗いムードの中見てる俺は「この時計防水加工なんや」とかフザけた事を。 熊田三尉を発見して生存を確認、隊員達が喜び救出に向かう際の展開と曲の組み合わせが神すぎて久々に鳥肌が。 助けられてる最中はひたすら「良かったなアンタ…(´Д⊂」とか思ってたんですけど、検査の結果、最悪の場合は車椅子で 生活する事になるかもしれない事が判明、コレはキツイですよね、しかも本人も言うように酒を飲む前にする話じゃない。 まぁ本人も奥さんも、命があっただけで嬉しいでしょうから本人達はソコまで気にしないかもしれませんが、よりによって 落雷のせいでこういう結果になるのは可哀想やなと、助ける側の人達が事故で助けられる側になるのはキツイなーと。 終盤までは暗い展開でしたけど、前回同様本郷が「気にするな、慣れるまでは誰もがよくやる事だ。助けたいと思う程 ミスをする…落ち着け」と、要救助者だと思ったら海に捨てられたゴミで落ち込む一宏に励ましの言葉をかけてたり、 最後皆で騒いでる時に「暗い面に目を向けるより明るい方に目を向ける方が建設的」という、また素晴らしく前向きな発言。 極め付けが本郷のひょっこりひょうたん島で全員が合唱してそのままEDになだれ込むと、ラストが実にイイ描写でした。 今回は構成が良かった気がします、救助に向かう描写は暗い仕事で結果は死亡者生存者共に一名ずつ。 そんな暗い仕事を終えて、最後は皆で騒いで、カラオケに行って楽しく合唱して終了と、良い意味でリアルな内容でした。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第08話 「少年の旅路 前編」 □ (C)バンダイビジュアル 本作らしくない内容でしたけど、個人的には、正直「本作らしい展開」よりも面白かったのが良いのやら悪いのやら。 今回一番印象的だったのが一宏の行動でしょうか、ゴンドラの中に居る人物は一般人ばかりなので、やはり自衛隊の 一宏が「自分が頑張らなければ」と思うのは当然ですし、ゴンドラが止まった時の「嫌な音」で何となく察しがついた為、 少しでも早く脱出する必要があるからとはいえ、なんか今回の一宏は異常に熟練した自衛隊員のソレでしたよね。 チンピラが狭いゴンドラの中でデカイ声を張り上げて電話して悟にいちゃんもんを付ける、ゴンドラ内の空気が露骨に 悪くなってるのも気付かずアホみたいに勢いづくチンピラに「やめてもらえませんか?迷惑ですから」と冷静に注意したり、 その直後のゴンドラの揺れでも倒れそうになる幸太を抱きかかえたり、向かいのゴンドラの状況を見て脱出法を確認、 実際に行動に移したりと、今回の一宏は前回までとは比べものにならない程に安定してたなーと。 まぁ、そんな安定してた中でも、携帯電話を振動ではなく着信音のままにしているというヌケサクぶりや、 悟と一緒にゴンドラに乗るのを鈴木に「えー…」みたいな感じで嫌がったり、相変わらずらしさはありましたが。 展開自体は次回を楽しみにするとして、とりあえず肝心の悟のキャラが少し弱いですよね。 ある意味ありがちな若者なものの、この顔ならもっと尖った声にしてほしかったりと、どうも顔以外パっとしない。 ところで、冒頭で悟の万引きしたCDが警報装置にひっかかり店内に警報が鳴り響き警備員が悟を捕縛。 マジで警備員が来てるのが凄いですよね、普通は当然のように来るんでしょうけども、ウチの近所の某大型店なんて 警報が故障でもしてるのか、なんかしょっちゅう鳴ってるので、数年前から警報が鳴ってようが店員は全く気にもせず、 既に客も気にしてない、流石に鳴らされた本人は一瞬固まるものの、こういう風に警備員が来るのは単純に偉いなと。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第09話 「少年の旅路 後編」 □ (C)バンダイビジュアル 前編の出来が良かっただけに期待してたんですが、個人的には、この後編は正直今イチだったかなーと。 無難に纏まっているので安定はしてたものの、結局ゲストキャラとして登場した割りには個性に欠け、一宏の手伝いを していたとはいえ役所としては特に見せ場の無かった悟、同様に幸太も結局グズるだけで特に意味の無い存在だったり、 キャラ的に勿体無いなと思いました、例えばヤンキーなんかは終始ウザイだけで終わったものの、逆にヤンキーが一部でも 頑張ったりしたらソレはソレで「えー…」という感じなので、ヤンキーに至っては終始ウザイだけでいいものの幸太は微妙。 子供で、再婚して現れた母親を好きではない、という設定を考えれば仕方が無いとは思いますが、それでもウザイかなと。 悟は…前回も書いたことですけど、やっぱり声が良くなかったかなと、作画の崩れを無視すれば強気な顔なのにも関わらず 声は優男系で、失礼ながら演技もあまり上手いとは言えないレベルだったので印象も良く無かったりと、今回はキャラの 扱いと描写が今イチだったという以上に、そもそもの声優面での問題が目立っていたかなと思いました。 むしろ出番の少ない悟の父親の方が良い感じでした、悟が心配で慌てて家を飛び出してきた為に左右の靴が別々。 あまりにもベタでどうかとは思うものの、少ない出番でインパクトを与えたという意味では今回一番良かったかなと。 それにしてもヘリでゴンドラを空中移動、確かに凄いのは凄いんですが、コレは移動中、中の人らは怖かったやろうなーと。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第10話 「パーティー」 □ (C)バンダイビジュアル 久々に作画も綺麗で、内容も三者三様それぞれが面白く良い感じでした、めぐみは売れ残った七割の本が断裁される 様子を見るハメになり、ワンダーフォーゲル部に至っては武田が恐ろしい勢いで落下したので「面白い」はアレですが。 一宏は前回のゴンドラの件が切欠なのか、周りの隊員曰く急に成長したそうでようやく本郷にも認められていたのが、 自分を叱っていた上官が自分の事を評価してくれるようになる、というのはある意味王道中の王道なものの、やはり 見てる分には単純に良い感じでした、特に本郷みたいなタイプは、中々面と向かって相手の事を褒めないだけに良いなと。 ただ良かったんですが昼食時、いきなり一宏の前に座り「今度の日曜日…ウチへ飯を食いに来い」は無い、ちょっと怖い。 一方のめぐみ、売れ残った本を何とかしようと徹夜で頑張ったのに結局ソレは無駄で、自分達が製作に携わった…まぁ、 描写から考えてめぐみはまだ「製作」には携わっていないでしょうが、頑張って作った本が断裁されるのは厳しいですよね、 実際上司の人が言うように、本を置いておくだけでも維持費やらで金がかかるものの、確かにこういうのはキツイなーと。 で、めぐみがやっていたように古本屋へ回そうにも、今度はソレが元で悪評が立ってしまうと、世の中上手くいかないなと。 最後のワンダーフォーゲル部はまぁ、まだ可能性の段階とはいえ低気圧でしたっけ、近付いてきてるのに登頂を止めずに、 武田本人が明らかにやせ我慢で「自分は大丈夫です」と言ってるとはいえ、それでも山を登り続けたのがまず問題では あるものの、落下する武田よりむしろ、地図を広げて気象情報をきちんと読み取れている事実に驚きました。 山を登る以上そういった知識を身につけているのはある意味当然なんですが、冷静に考えれば山登りは体力だけでなく、 気象を読み取る知識も必要になるので大変やなーと、同様に恐ろしい勢いで落下する武田は大変どころの騒ぎではない。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第11話 「ビバーク」 □ (C)バンダイビジュアル 今回は描写と演出が非常に良い感じでした、前半の遭難パートはひたすら絶望的な描写で間を丁寧に描いて、後半の 救助パートは必死に捜索する様子と、要救助者を発見してようやく助けれるという隊員達の喜び、助けられる側も、 雪山で一日を過ごし空を見上げると救助のヘリが来てて、しかもその際の映像と曲の組み合わせが非常に秀逸だったり、 肝心要の救助関連の描写を、遭難時の描写もあわせて丁寧に描いてるのが好印象だなと。 ただまぁ、逆に言えば双方共に出来は良かったものの、後半の描写が極めて上手く、単純に救助出来るわけではなく、 救助する直前までいっておきながら悪天候の関係上一旦離脱するしかなくなり、更に天候が悪化する為、要救助者を 目前にしておきながら見捨てなければならない、という熱い展開が繰り広げられていただけに、後半が良すぎたせいで 思い返すと「前半はちょっと間を丁寧に取りすぎてたかなー」という印象も受けました、後半の流れが良いだけに、逆に。 めぐみの方は無難に良い感じだったのではないかと、一宏の存在感があまりに薄いのは次回の機転に期待するとして。 |
□ よみがえる空 -RESCUE WINGS- 第12話 「レスキュー」 □ (C)バンダイビジュアル 最終回、前回の描写と展開が良かっただけに、逆に今回は無難な展開に留まってしまっていたのが残念だったなーと。 確かに本郷が負傷したとはいえ、あの場面で一宏にヘリのコントロールを任せる、という熱い展開はあったものの、 色んな意味で無難に王道展開のみが描かれていた、というのが少々残念かなと。 キャラも視聴者も微妙な気分になるだけかもしれませんが、唯一救助された男性が家族と対面した際のやりとり、 家族が本郷や一宏に感謝の言葉を言いにくる場面、この辺りが描写されていても良かったんじゃないかなと思ったり。 えー、実は今回が最終回とは、3月の日曜はこの12話の放送日がラストなのに何故かラストと思ってなかったので、 個人的には「あれ、今回で終わりなん?」という気持ちが強かったんですが、作品全体の感想で言えば、作画の崩れが 少々激しかったのは気になるものの、全体的には完成度が高くて面白かったです、色んな意味で後一歩ではありますが。 狙ってるのかたまたまなのか、今回も最後にめぐみが一宏のメールを独白で「俺の空がよみがえらん、ってどういう意味? 正月にでも教えてな、めぐみ」と言った直後に歌の歌詞が流れ出して「分かってほしい!」とか何のギャグやねんと。 まぁ面白かったです、「現実っぽい」という意味ではなく全体的にリアルさを追求した作品だったなと。 |