ウルトラマン

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ウルトラマン   第01話 「ウルトラ作戦第一号 -宇宙怪獣ベムラー登場-」
2007年7月17日の午前10時からファミリー劇場で二話連続再放送されてる分のウルトラマンを見ての感想です。
小学生の頃親にビデオをレンタルしてもらい初代〜80、あとハヌマーンまでは全て見たはずなんですが、やっぱり、
何せ当時小学生なのである意味当たり前かもしれませんけど結構忘れてるもんなんですね。
サブタイが「歌の前奏の時に表示」されて「歌終了後に登場怪獣の名前が表示」とか完璧に忘れてました。
あと余談ですが、歌が短いので当然かもしれませんけど二番まで流れるのを忘れてたり、そういえば昔は主題歌の
カセットテープがおまけで付いてる簡素な雑誌とかあったよな、と思い出したり、OPの時点で色々懐かしかったです。
実際に見ていくと色々思い出したり、当時とは違い今だからこそ好きになる怪獣とか居るかもしれませんが、
確か個人的に当時一番好きだったのは四次元怪獣ブルトン、造形も非常に秀逸なんですが、○○怪獣の部分である
四次元怪獣という名称がヤバすぎる、小学生の小賢しい頭にも鮮烈に焼きつきました。
で、やっぱり今見直してみると特撮とかは流石にチャチなものの、そんなのはどうでもいいんですよね、単純に面白い。
脚本の良し悪しは確認してないのでまだ何とも言えませんが、ネクサスとかあまりにも役者が大根すぎて一話で脱落。
この初代とかは単純に「やっぱり特撮がまだまだ甘いな」ですむんですが、ネクサスとか、今というこの時代であまりにも
ショボすぎるあのCGは逆に酷いんじゃないかなと思いました、まだチャチな特撮の方が色んな意味でイイ。
 ハヤタの眼力は異常
パトロール中のハヤタが科学特捜隊へ「青い光を放っています、スピードはマッハ2!更に調査を続けます」と報告。
何と言うかアレですよね、計器とか確認せず肉眼で「マッハ2!」とか言い切るハヤタの眼力に吹きました、んなアホなと。
 ウルトラマンは何かおかしい
何せマッハで移動してるので咄嗟に軌道修正出来なかった、という事もあるかとは思いますが、躊躇せずにハヤタの
ビートルに突っ込んでハヤタを殺してしまったり、ビートルから投げ出されたハヤタの遺体を赤い球体で包み空中へと
浮きあげコンタクトを図るのはイイものの周りの人が見てビビってるのに何も気にしなかったりと、どこかがおかしい。
 ベータカプセル譲渡時の会話が怖すぎる
ベータカプセルをハヤタに渡すウルトラマン、当然ハヤタは「これは?」と疑問を投げかける、すると「ベータカプセル、
困った時にこれを使うといい、すると…」「すると?」「ハッハッハッハッハ…心配する事はない」悪魔かお前は。
しかもその腹黒い笑い方はなんなんだと、ウルトラマンと言えばヒーローという印象があるだけに衝撃でした。
むしろ笑撃と言った方が正しいかもしれませんが、良くも悪くも、久しぶりに見ると色々面白いです。
そして会話終了後、赤い球体はいきなり爆発、あまりにいきなりすぎて俺も米吹いた。
 ハヤタの死亡に関して
ベムラーに逃げられる→ウルトラマンが追う→地球へ→ハヤタのビートルにウルトラマンが直撃。
流れとしてはこうなわけですけど、色んな意味で、ウルトラマンは情けないにも程がありますよね。
ただ単にベムラーに逃げられただけでなく、何の関係も無い地球人を一人殺してしまったわけですし。
まだこれが「逃走したベムラーがハヤタのビートルに直撃」なら、これなら「自分がベムラーを逃がしたばっかりに…」
という自責の念に駆られてハヤタに命を差し出して一体化、王道ながらも熱い展開だったと思うんですよ。
それが、よりによってベムラーはハヤタを気にせず湖に降りたのに、肝心のウルトラマンがビートルに直撃て。
ただ逆に、普通なら後々設定の後付けや調整をしない為にも、終始一貫して「ウルトラマンは正義の使者」として
描く為に善人を貫くと思うんですが、そうではなくむしろウルトラマンのミスでハヤタを殺す、が逆にいいのな、とも。
 怪獣の面構えが素晴らしい
このウルトラマンという作品が現代に作られたわけではない、というのが功を奏してる気がします。
いまだとCGにせよ特殊メイクにせよ、非常に綺麗でリアルに作る事が出来るものの、逆に「綺麗」で「本物っぽい」
うえに「迫力」はありますけど、人それぞれでしょうけど「怖い」という印象を抱く物って中々無いじゃないですか。
例えばジュラシックパークにせよリメイク版のキングコングにせよ、映像的には凄いですし強烈なものがあるんですが、
このウルトラマンに出てくる怪獣にせよ、猿の惑星に出てくる猿にせよ、映像が古いので若干霞がかかったような感じに
なってるのも相俟って、怪獣や猿の顔が非常に怖く見えるんですよね、ソレが特にイイなと。
勿論、かといって最近のウルトラマンの怪獣やリメイク版の猿の惑星の猿がダメだと言ってるわけではないんですが、
第三者の視点で冷静に考えても、やはり昔の方がアイデアで頑張る分、映像としては映えてたり面白かったりするなと。



ウルトラマン   第02話 「侵略者を撃て -バルタン星人登場-」
そう言えば、何故バルタン星人だけは他の怪獣と違って「宇宙忍者」の名前も広く知られてるんでしょうね。
後半での再登場、或いは新やソレ以降に登場した時に宇宙忍者の名前が印象に残る演出や描写があったのかも
しれませんが、冷静に考えれば「最初にいつ宇宙忍者の表記が出たのか?」が思い出せないです。
まぁそんな事を言い出せば個人的に好きなブルトンもどこで四次元怪獣の名称を知ったのか、は思い出せませんが。
 アラシが頭おかしい
何故か車に乗り込んでいた星野少年を咎めず現場へ連れて行っただけでなく「よし、星野君、君に特別任務を与えよう。
本部との連絡役を頼む」と言い、道のど真ん中に路上駐車した車に星野少年を一人置き去りにするアラシ、鬼すぎる。
 ハヤタの個人能力が高すぎる
アラシや自衛隊?の精鋭すら太刀打ち出来ないバルタン星人に、階段という恐ろしく狭い場所でバルタン星人相手に
銃撃するわ光線を喰らわないように行動するわ、挙句にただ一人生還するわと、個人での能力が高すぎました。
というかまぁ、単純に「能力が高い」と言えば、何気にこの世界の日本の科学力って半端じゃなく凄いですよね。
どの程度の効果があるのか定かではありませんが、ベムラーにせよバルタン星人にせよ、結構ミサイルやらの直撃で
怯んだりしてるので、真面目な話、バルタン星人みたいにスペシウムが弱点の場合はアレですけど、普通の怪獣なら、
別にウルトラマンが出てこなくても勝てそうな科学力、というのが何とも言えないです、逆に言えば日本危険すぎる。
 お偉いさんは頭がおかしい
「宇宙船の居場所さえ分かれば、ただちに核ミサイル・ハゲタカを撃ち込むんだが」とかちょwwwwおまwwww
 バルタン星人の旅行の目的は?
地球へ来た理由に関しては本人が述べてましたが、そうではなくアラシの体を借りてハヤタと会話した際に言っていた、
バルタン星人は20億3千万人宇宙船の中に居る、という件の問題、そんな大人数で何処へ旅行に行ってたんでしょうか。
というよりも、当然ながら旅行へ行くという事は目的があるわけなので、何気に「怪獣 = 悪」の勧善懲悪ではないのが
非常に熱いなと思いました、旅行の目的や人数が多すぎる件の方が気になるものの、二話目でこのクオリティとか。
 ウルトラマンがバルタン星人大量虐殺
アラシの体を借りたバルタン星人との会話でハヤタが地球への移住を承諾したりと、前述のように二話目から既に
宇宙人との共存を盛り込んでくる辺り非常に秀逸な脚本でしたが、結局交渉が決裂したからといってバルタン星人を
スペシウム光線で撃破して、その後の描写から考えて、バルタン星人の乗った宇宙船を火星に運び皆殺し?にしたと
取られても仕方の無い展開はちょっとなーと、地球人にとってバルタン星人が悪だとしても殺していいのか、と。
バルタン星人とハヤタの交渉までは非常に良い流れだったんですが、その後のバルタン星人との微妙な空中戦も含め、
終盤のオチが弱かったなと思いました、というかバルタン星人大量虐殺に関しては単純に酷すぎるのではないかと。



ウルトラマン   第03話 「科特隊出撃せよ -ネロンガ登場-」
いちいち突っ込むような事ではないんですが、今回のサブタイである「科特隊出撃せよ」というコレ。
正直、こういうのはサブタイになってないですよね、普通にそのままの名称というか、全然意味が無いんじゃないか、と。
かといってネタバレになってしまうと意味が無いですし、全く意味が分からないとダメなので意外と難しいですが。
 ネロンガの攻撃力は皆無に等しい
アラシが怪光線をまともに食らってしまうも、描写を見る限り服すら破けていないので熱傷は無く、かといってアラシは
意識を失うわけでもなかったので、電気を食べる怪獣なのでそのまま電気攻撃、つまり痺れるだけだろうという結果。
ダメージ云々で言えば踏み潰すとか色々ありますけど、派手に怪光線を放っておいてこのザコさも珍しいなと。
 星野少年のお荷物感は異常
ただでさえ他の子役を圧倒する大根度なのに、勝手に井戸の中に入りフジに迷惑をかけたり、勝手に銃まで持ち出し、
調子に乗って怪獣に攻撃するも銃の残量が切れ逃亡、が、逃亡時に頭を打ち昏倒、ハヤタとアラシが助けに行く事に。
子供は足を引っ張るキャラなので、そういう点で考えれば非常に役割を全うしている扱いではあるものの、真面目な話、
星野少年は必要なんでしょうか、人気の有無で言えば無いと思いますし、展開的にも扱い辛いと思うんですが。



ウルトラマン   第04話 「大爆発五秒前 -海底原人ラゴン登場-」
海のシーンが出ると途端に作りが安っぽくなってしまうのがあまりにも難点ですが、意外というべきか、この世界って
結構色んな事象が解き明かされてますよね、海底に住んでるラゴンの事も分かってますし宇宙人や怪獣の存在もしかり。
で、今回や二話目でも出てたように妙に核弾頭が多いんですよね、何か時代背景も考慮してるんでしょうか。
 キャップの命令が無茶すぎる
「ハヤタ、君はどんな事があっても原爆を奪い返すんだ、頼んだぞ!」とハヤタにキャップ。
原爆は怪獣の背中に引っかかっていて、生身で現場へ向かうハヤタ、ナンチュー無理難題を。
 原爆の謎
よく分からないんですけど、地面へ落下した際の衝撃でランプが点灯し…ちょっと経過秒数は忘れてしまったんですが、
ランプ点灯後から一定時間で起爆、という展開だったわけですけども、そもそも落下した際の衝撃はOKなんでしょうか。
まぁ、もしアウトなら空中から海へ五基も落下した時点で既に爆発しそうなものなので、何故か衝撃は無効?



ウルトラマン   第05話 「ミロガンダの秘密 -グリーンモンス登場-」
調査団の一人でカメラマンの女性間口が美人すぎました、そら科学特捜隊がこぞって警護しに行くのも分かるぐらい。
ところで今回は特に感想として書く程の事は無いんですが、二話続けて放射能の危機性のネタだったのが、話の流れや
ミロガンダが成長した過程なんかは結構練られてるものの、ネタが被ってるのが残念だったかなーと。
同じネタでも描写が違うのはイイんですが、やっぱり少しは間を置くなり捻るなりしてほしかったところ。
アラシが素で死にかけた辺りは結構緊張感があったんですが、前回もビートルが撃墜されたりと災難すぎる。



ウルトラマン   第06話 「沿岸警備命令 -海獣ゲスラ登場場-」
前回前々回と災難続きのアラシが別の意味で今回は終わりすぎてましたが、ゲスラが怪獣ではなく海獣な辺りが渋い。
ところで余談ですが、前回は海ではなかったものの、今回もまた海に関連するエピソードでしたが、やはり昔は
予算やら撮影スケジュールやらの関係で「一度海へ行く」と海関連のエピソードを一気に録り溜めしておいて、
特にまだ六話で序盤なのでエピソードの溜めも無いので結果的に連続して放送してしまう、という感じなんでしょうか。
 アラシ終わりすぎ その1
アラシは「え、ダイヤモンドキックが港に居た?はっはっは!それはお門違いだよ、当本部が扱う事件じゃない、
警察に電話したまえ」と星野少年からの通報を一笑にふしてましたが、いくらなんでもアラシが終わりすぎてました、
ハヤタは「おい、無責任な事言うなよ」と怒り、笑ってたので半分冗談でしょうけどイデは手伝いに行く旨の提案、
しかしフジはアラシの言動を何とも思わず、キャップに至っては「イデ!では、先程の問題に戻る」と話を終了。
正直科学特捜隊が終わりすぎ、お前ら経由で警察に連絡するなり「現在進行中の事件」は無いなら手伝えよと。
悪い意味でいかにも役所的な対応だったので印象最悪でした。
 アラシ終わりすぎ その2
倉庫で靴が落ちているのを発見し、カカオの袋からダイヤが発見され「やっぱり、星野君達はダイヤモンドキックに…」
と言うフジに「星野君の電話、ありゃあほんとだったのか」とアラシ、アラシ終わりすぎ。
自分がまともに取り合わなかったせいで星野少年は良くて拉致、最悪殺されてる可能性もあるのに、反省の色が全く
見えないどころか、せめてこういう時は責任を感じてアラシだけでもダイヤモンドキックの捜索に当たるべき。
 アラシ終わりすぎ その3
結局捕まった星野少年達は自力で脱出し、建物の中に居るダイヤモンドキックの確保はアラシでなくハヤタが行く展開。
今回は嫌がらせとしか思えない程にアラシの言動が最悪でした、悪意が無ければこんな扱いには出来ない。



ウルトラマン   第07話 「バラージの青い石 -磁力怪獣アントラー登場-」
内容自体は覚えてないものの何故か「バラージの青い石」というサブタイだけは昔から記憶にあったんですが、
このエピソードが噂のバラージだったわけなんですね、改めて見てみたところ、印象に残ったのは大活躍のキャップ、
同行する必要性の無かったジム、何故かカラータイマーの残秒を熟知してるイデ、これらでバラージとか全くでしたが。
 チャータムは本当に頭の中を読めるのか?
日本語云々に関しては「頭の中を読んだから喋れる」というわけではないですし、ウルトラマンをノアの神として
心酔してるのに、ウルトラマンの登場前後を比較するまでもなくハヤタがウルトラマンだという事実に気付いてないとしか
思えない描写だったりと…まぁ、流石に「頭の中を読めるという設定は嘘」とかそんな事は無いでしょうけども、
折角の「頭の中を読める」という設定が、前述の日本語に関してはちょっとアレなので別として、折角の設定が特に
活かされてなかったのが残念だったなと、一応「青い石を怪物に投げろと、ノアの神が仰ったのです」とは言うものの。
 青い石は一体どういう物だったのか?
バラージの街がアントラーに襲われなかったのは青い石に守られているから、との事ですが、何故か科学特捜隊が
居る時に限ってバラージの街を襲撃しチャータム曰く「とうとう…バラージの街が滅亡する運命の日が来ました」
つまり、展開だけで考えれば「青い石の効力は今日までしか効かなかった」からこそ、効力が切れた日にアントラーは
街を襲撃するべき行動を開始したんでしょうけど、何故か効力の切れたはずの青い石をアントラーに投げると爆撃。
真面目な話、この青い石はどういう物だったんでしょうか、今回の核になってる割りには、今イチ分からなかったなと。
 今回のキャップの活躍度合いは異常
パリ本部でも手を焼いてる魔の地点に向かうと、怪しげな竜巻のようなものが渦巻いてるのを発見、接近するも危険を感じ
逃げようとするがビートルの操縦が一切効かなくなるという危機的状況、が、所見にも関わらず「あれは磁力光線だ」
あっさりと見抜き、逃げるのではなく吸い寄せられる勢いで上昇すれば助かる、と的確に指示を出すムラマツキャップ。
その後、蟻地獄のような場所からアラシが脱出するまでの時間稼ぎとしてアントラーに光線銃で攻撃を仕掛けたり、
ノアの箱舟に関する博識さを披露したり、青い石をアントラーに大遠投してトドメをさしたりと、カッコ良すぎる。
というか、最後の大遠投は異常ですよね、恐らくはビルの十階以上の高さであろう辺りに位置するアントラーの顔に
一発で青い石を命中させるとかどこの大リーガーですか、今回のエピソードでのキャップの活躍度は普通じゃない。



ウルトラマン   第08話 「怪獣無法地帯」
サブタイの怪獣は「レッドキング マドラー チャンドラー ピグモン スフラン登場」というモノ。
上の枠に入りきらなかったので一応別個に記しておいたわけですが、今回のエピソード、個人的には結構良いというか、
ピグモンが松井所員を助けるという「怪獣が人間を助けた」という展開、フジが「怪獣は所詮怪獣よ」というものの
怪獣にも良い怪獣と悪い怪獣が居ると言うアラシ、こういった勧善懲悪ではない展開は非常に良い感じですし、
実際にピグモンが松井所員を助けてた事実を知りフジがピグモンへ感謝するというのも王道ながら熱いんですが、
個人的にオチが最悪というか、非常に印象が悪かったです、普通に見てて「え?」と思うレベル。
死亡した三名の職員の墓を作って弔う松井所員はイイんですが、その大切な仲間が死んだ後はピグモンのおかげで
今日まで生き延びる事が出来たのに、ピグモンの墓は作らんとかどういう神経してるんでしょうか、悪い意味で異常。
ところで、今回の島は、一応キング・コングの髑髏島みたいな物をイメージしてた、という事でいいんでしょうか。
 レッドキングが怖すぎ
まず動きが怖すぎました、そしてかつてない着ぐるみっぷりが笑えるものの、逆にその表情と相俟ってマジで怖い。
そう言えば小学生の頃レッドキングがめちゃめちゃ怖かったのを思い出しました、何故か本気で怖かったです、後半で
再登場した時とか泣きそうになったのを覚えてます、ゴジラに、腹にギロチンを付けたアンギラスという怪獣が居まして、
当時はそのアンギラスとレッドキング、あの二匹が個人的に最強の恐怖の対象でした、なんかマジで怖かったんです。
 アラシは役立たず
ジャングルで奇妙な植物にイデ達が捕まった際、ボーっとして数秒何もせずイデに火炎放射器みたいなのを使うように
言われてようやく使い、しかも普通なら一応女性のフジを先に助けるのがセオリーなのに何故かイデの救助を優先。
流石にこの描写はどうなんでしょうか、悪い意味でアラシの役立たずっぷりを無理に際立たせてた気がしてなりません。
 かと思いきやアラシがいきなり熱い男に
フジは「怪獣は所詮怪獣よ」と偏見に満ちたセリフを吐くものの、ピグモンは良い怪獣だと信じてるアラシは、
「俺達には松井所員を助け出すという任務があるんだ、俺は行くぜ」と唯一人ピグモンを信じて先行するという展開。
ジャングルの戦闘は無能極まりなかったのに、ジャングルを抜けてピグモンが出た瞬間無駄に熱い男になってました。
 昔と今の描写の違いが面白い
失礼を承知で言わせてもらえれば、男尊女卑とは言いながらも今の世界は実質女性が圧倒的に優位じゃないですか。
で、その逆に昔はエゲつない程の男尊女卑、もはやレベルは女卑ではなく女無視みたいな勢いの扱い。
なので最近はドラマなりアニメなりでも結構女性に気を使ってるんだろうな、と思える描写が多いですし、実際問題、
アメリカだと「女性が男の顔を殴る」のは良くても「男性が女性の顔を殴る」のは暴力で、TVで放送する際は年齢制限の
規制が入る、とか凄い事になってるようですが、そういった時代背景も関係してるのか、フジはピグモンの事をアラシに、
「怪獣は所詮怪獣よ」と女性らしくもなく偏見の塊のセリフを吐くというとんでもない展開。
こういうセリフは普通なら性格がどうの以前に、一応男に言わせて「それは違う」と指摘するのが女性じゃないですか、
でもそうではなく、女性が偏見に満ちたセリフを言う、というのが、女性からすれば許せないかもしれませんし、
実際そうなのかは分かりませんが時代背景が絡んでるんだろうとは思うものの、個人的には斬新というか新鮮でした。
まぁ、お気楽なイデ、真面目なフジ、なので役柄的にフジしか言えるポジションが居なかったのかもしれませんが。
 ハヤタとキャップが凄すぎ
二人して生身で怪獣に接近してナパーム弾を投げ撃破とか、普通ならナパームの異常な破壊力を評価すべきですが、
あまりにも根性のありすぎるハヤタとキャップに脱帽でした、ウルトラマン必要無いんじゃないか、とすら思える。
 実はレッドキングは強くない
ピグモン相手にすら「踏み潰す」といった簡単な行動ではなく岩を投げまくって圧死させたり、ウルトラマンとの戦闘でも
単なる肉弾戦で、挙句にウルトラマンはカラータイマーを鳴らす事なく圧勝して帰還したりと、その風貌とは裏腹に弱者。
で、ふと思ったんですけど、スペシウム光線なりの攻撃で撃破したら爆発しますけど、今回のように肉弾戦で勝利、
或いはハヤタとキャップがしたように「生身で何かしらの攻撃を加えて撃破」だと、当然死体は残るじゃないですか。
この島の場合は人間が訪れる機会すらそうそう無いでしょうけども、こういう場合死体はどうするんでしょうね。



ウルトラマン   第09話 「電光石火作戦 -ウラン怪獣ガボラ登場-」
トゲのある言い方になってしまって申し訳ないんですが、基本的に子役の演技力は微妙なもので、その演技力は
現代よりも昔の作品の方が質が低いというか、ちょっと大根の怖さを思い知る事が多いので、そういった事も含めて、
子供の出番が多いエピソードは、失礼ながらただそれだけで少々印象が芳しくなくなるかなと思いました。
扱い的には「途中で立ち往生してた少年二人が居たので何とかしなくてはならなくなった」という、ちゃんと展開上
意味のある役回りではあったものの、全体的に大根極まり無いのは厳しいところ。
 ガボラの知名度について
ガボラが現れた事で「か、科学特捜隊本部!が、ガボラだ」と通報する男性が居ましたが、何故名前が分かったのか。
その後取り寄せた資料を見てハヤタが「キャップ、ガボラの好物はウランのようですね」と「既に資料がある」報告を
してましたし、後半でボーイスカウトっぽい少年もガボラの名前を口にしていたので、ガボラは名称と外見が一般人にも
浸透してるぐらい度々日本国内に登場してる怪獣、という事なんでしょうか。
でも、となると科学特捜隊に所属するハヤタが資料を取り寄せないと好物すら知らない、というのはおかしいので、
こういう言い方はアレですが、昔の作品によくある不整合性や設定上のミスみたいなもんでしょうか。
細かい事を言い出せばベムラー以外の怪獣の名前を何故か一般人や隊員が口にする、という事も度々ありますし。
 ハヤタの無敵っぷり
ヘリが落下し大爆発を起こすも何故か無傷で倒れているだけのハヤタ、ウルトラマンと一心同体とはいえ無敵すぎる。
当然その事に疑問を持った子供達がハヤタに質問するも「あぁ、この通り何とも無いさ」と笑顔で答えて終了。
まぁ、実際問題本人が無事で「大丈夫」と言ってるんですからそれ以上突っ込みようが無いんですが。



ウルトラマン   第10話 「謎の恐竜基地 -エリ巻恐竜ジラース登場-」
記者が取材に行った際にドアに寄りかかって立ってるモンスター博士の顔がホラーなのかギャグなのか微妙なところで
爆笑必至でしたが、いくら15年かけて丹念に育てたとはいえ、あんなに巨大な怪獣に育つものなんでしょうか。
今まで人が少なかったのに「魚が大量に取れる」と分かった途端に釣り客が増えて騒がしくなり、挙句に薬?を使い
魚を一気にせしめようとする酷い連中も現れる、というのは本筋とは関係無いながらも妙にリアルで良かったんですが。
 キャップに警戒心が無さすぎる
湖を調べたものの特に何も無かった為に「さしあたって事件も無いんだ、一晩泊まってこい」とハヤタ達にキャップ。
一応調べる対象の湖近辺のホテルに泊まったわけですから「湖で何かあれば」すぐに対処出来るものの、今現在の時点で
事件が無いからといって、隊員を三人も遊ばせるのはいくらなんでもどうなんでしょうか。
何かしらの緊急事態が起きたらどうする、とか以前に、ちょっとあまりにもキャップらしくない言動だったなと。
 失礼極まり無い記者
自分達が取材したくて博士の元を訪れたのに…しかも博士の家の中で博士が喋ってるのにタバコを吸いだす男性記者。
それにキれたのか博士はタバコをバラバラにして記者を追い返してましたけど、真面目な話、この記者の態度はあまりにも
失礼ですよね、というよりも常識が無さすぎる、しかも人が喋ってる最中にタバコて、いかにもマスコミらいしですが。
 ジラースの死亡描写が異常に生々しい
すれ違いざまにジラースへ一撃を入れて倒すウルトラマン、そしてジラースの死は顔のアップで口から血を流して死亡、
こんな無駄に生々しいシーンが流れるとは思いもしなかったので、良くも悪くも驚きました、グロイ。
モンスター博士の被っていた覆面の出来が精巧すぎてソレに突っ込もうかと思ってたんですが、このジラース、
こんな生々しいシーンを昔は放送出来た、というのが良い意味で凄いですよね…いや、良いかどうかは分かりませんが。
何にしても、今回は身勝手な釣り客、タバコを吸う男性記者、死ぬ時は口から血を流して倒れるジラース、
何故か妙にリアルな描写が多かったので、本筋とは関係無いながらも見応えがありました。



ウルトラマン   第11話 「宇宙から来た暴れん坊 -脳波怪獣ギヤンゴ登場-」
んー、正直個人的に今回のエピソードは、今のところウルトラマン史上屈指の駄作だったのではないかなーと。
駄作と言い切ってしまうのは失礼極まり無いのでアレですが、前半の子供が演技力と相俟ってあまりにも微妙で、
石を盗んだ男の怪獣を利用したイタズラが本人は爆笑してるものの見てる分には全く面白くないのに延々やり続ける、
ハヤタが水中に居るシーンやウルトラマンとギヤンゴの戦闘があまりにも冗長として間延びしすぎてたりと、
全体的にだらけた印象の強いエピソードでした、戦闘時にウルトラマンのテーマ曲が流れたのは良い感じなんですが。
 光線銃の謎
石を奪った男性を逃がさない為に光線銃で門のスイッチを押すアラシ、アラシの射撃の神がかり的な腕前よりも、
その光線銃の光線で「スイッチを押した」という事は「光線には重力がある」という事なので、その方が驚きでした。
しかもそれでいて門に一切傷をつけない破壊力、そんな用途の限定された光線銃を開発した意図が掴めません。
 怪獣が消えなかった謎
男が気絶しているので石から怪獣は消えない、というのはちょっと無理があるんじゃないかなと。
「怪獣の事を考えたまま気絶したから、気絶してても怪獣の事を考えてる」の精神状態というのは苦しくも分かりますが、
普通に考えるまでもなく気絶した時点で意識は完全に途絶えるので、その時点で怪獣も石に戻るのではないのかと。



ウルトラマン   第12話 「ミイラの叫び -ミイラ怪獣ドドンゴ登場-」
ちょっとミイラの顔のあまりのお面っぷりに吹いたり、何気に思い返せばミイラが生身で結構惨殺しまくってたので、
意外と今回は死傷者の数が非常に多いエピソードだったりと見るべき点はありましたが、これもまた意外なことに、
特に感想として書く事が無いなーと、面白くないわけではないんですけども、なにか、然して書く程の感想が浮かばず。
 アラシが無駄に男前
怪獣が東京に行くのを食い止める為白兵戦を挑み目を潰す案を出すアラシ、ちょっとカッコ良すぎる。
その直後にフジが警告したように怪光線の破壊力が半端ではないので危険なものの、そもそも科学特捜隊は怪獣を
何とかするのが仕事なので、その本文を全うしようとしてるアラシは意外に凄いなと、返り討ちにあう可能性の方が高い。
というか、思い返せば今回のエピソードまでにフジの見せ場が一切無い事の方が逆に凄いなと思えてきました。
 イデが気付けば脅威の科学者
光線銃に取り付けられた新兵器バリアマシン、これを起動すると怪獣の怪光線すら完全に無効化するという、
真面目な話凄いを通り越してどんな原理なのか非常に気になる高性能なバリア装置でしたが、開発者はなんとイデ。
いつの間にイデはそんな天才的な科学者に昇華したんでしょうか、お笑い担当の隊員でも別に良かったんですが。
 反省する教授
ミイラを七千年の眠りから発掘して起こさなければミイラも怪獣も殺さなくてすんだ、という旨のセリフを口にしたり、
今回の一連の顛末を後悔し反省してる教授、地味ながら好印象でした、ある意味反省するのは当たり前なんですが。
「なるべくならミイラを生け捕りにしてくれ」とキャップに命令した事から考えても分かるように、こういったタイプの
お偉いさんはミイラを殺した事で激昂するだけだったりするのに、ちゃんと「無理矢理起こされたミイラ」の側に立って
考えれる辺り、ちょっと地味に好印象でした、これでミイラに殺された隊員の冥福も祈ってくれれば尚良かったんですが。



ウルトラマン   第13話 「オイルSOS -油獣ペスター登場-」
今回は色々と凄いエピソードでした、内容よりも警官の描写や被害状況が凄かったなと。
というか、正直今回はイデのせいで状況が悪化してしまったわけですけど、こういう場合の処分はどうなるんでしょうか。
科学特捜隊ともなればエリートでしょうから代えはそうそう居ないでしょうけど、コレは下手したら死罪モノのミス。
 態度の悪すぎる警官
目撃者の男性が酔っ払っていたというだけで目撃証言を信じないどころか、上から目線で「アンタが消し忘れたタバコの
火が引火したんじゃないのか?」と警官、その後、実際に怪獣が姿を現した後も画面上での謝罪は一切無し。
謝罪シーンまで入れると多少なりとも時間を取ってしまうのでアレですが、こういった警官の謝罪シーンや、
アメリカのドラマにありがちな「犯人と決めつけてかかったのに無実だった→謝罪無し」は何とかならないんでしょうか。
 イデのミスミサイル
イデのミスで湾内にも関わらずミサイルを発射してしまい、激昂した怪獣が湾岸の製油団地へ上陸し大惨事に。
映像描写だけで考えれば今回のエピソードが今のところウルトラマン史上最も死傷者と被害の大きいエピソードで、
責任を感じたイデが燃え盛る石油団地に飛び込み一人で必死の消火活動。
またエゲつないのが、そんなイデが必死に消化活動を頑張るものの、結局イデは何の役にも立たず大火事を消したのは
結局ウルトラマンのウルトラ水流という強烈なオチ、結局イデは被害を拡大させただけという何とも凄い結果でした。


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