ウルトラマンA

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ウルトラマンA   第14話 「銀河に散った5つの星 -殺し屋超獣バラバ 異次元超人エースキラー登場-」
とにかくエースキラーのデザインが神すぎました、これだけカッコイイのに、単純に見てるとエースキラーよりバラバの方が
遥かに強そうに見える、というギャップも個人的には中々イカすものがあるなと、まぁ何せ殺し屋超獣ですから致し方ない。
本編に関しては山中が北斗にパイロットを代わろうかと進言したり、竜隊長は翌日の北斗と夕子の為に誕生日ケーキを用意
していたりと、中身の熱さ同様、人情面でも結構光る描写が多かったなと思いました。
しかしアレです、やっぱりこの前後編とメトロン星人Jrの出る前後編が、個人的にエースで首位を争うエピソード。
 上層部の判断があまりにも終わりすぎ
ゴルゴダ星にはウルトラ四兄弟が捕まっているのに、地球の平和の為に爆破する決定を下す本部。
四兄弟やゴルゴダ星に住んでる人はどうするのか、という北斗の質問に対して「この際多少の犠牲はやむをえない」
と返答する司令官がもはや異常でした、確かに地球優先なのは分かりますがその態度と返答は無いだろうと。
というよりも、結局ゴルゴダ星を爆破するメリットがあまり感じられないんですよね。
ヤプールが「ゴルゴダ星に100%居る」という確証は無いですし、常識で考えれば、地球人の独断でゴルゴダ星を破壊、
そうなると兄弟を見殺しにされたエースとしては地球人の為に戦うのは当然イヤになってくるので、今後エースは地球を
守ってくれなくなるかもしれない、そんな危険を犯してまでゴルゴダ星を破壊する意味があるのか、と。
 そして終わる司令官
よりによって大事な任務であるミサイルのパイロットに北斗を指名する司令官、落ち着けと、冷静に考えろと。
TACの隊員が年齢や経験面で異議を唱えるも受け入れないとか、冷静に考えるまでもなくちょっと問題ですよね。
司令官にしてみれば自分に楯突いた北斗が気に入らず、邪魔なのでパイロットに選出し、恐らくは、あわよくば死ね、
といった思惑があったんでしょうけど、仮にも地球の命運をかけた任務にそんな私情を挟む司令官があるかと。
挙句、大気圏突破の衝撃でロケットからミサイルを切り離す回路が切断されてしまいミサイルの発射が不可能になった、
と知るやいなや「そのままゴルゴダ星に突っ込め」と特攻を命じるわと、いくらなんでも酷すぎました。
 竜隊長のカッコ良さは人智を超越してる
非道な司令官の発言に「北斗、その必要は無い。ミサイルの方向を変えて、ただちに地球に帰還せよ」とかカッコ良すぎ。
その後も司令官に「本部の計画は失敗した、責任を取るべきは貴方だ。あの欠陥ミサイルの設計図を持って、早く本部に
お帰りなさい」とか、確かにカッコイイんですが、司令官に向かってこういう事を言える根性がとにかく凄いですよね。
しかし「作戦は変更しない!北斗隊員、司令官命令だぞ!そのままゴルゴダ星に突入せよ!」と諦めの悪い司令官。
竜隊長も我慢の限界に達したのか、司令官の顔面を殴るというまさかの行動に出るとか凄すぎる。
確かに竜隊長がした事は男前ですが、腐っても上司の命令に逆らった挙句に暴挙に出たと見なされるので、流石にコレは
ちょっとマズイんじゃないかなとも思いました、司令官が悪いとしても力技に出るのは問題なんじゃないか、と。
とは言うものの、それでも視聴者としては正に「よくやってくれた!」の気分なので、ひたすら竜隊長がカッコ良かったです。



ウルトラマンA   第15話 「夏の怪奇シリーズ 黒い蟹の呪い -大蟹超獣カニキング登場-」
いきなり相撲を取るわ、何故か貝から声が聞こえるままだわ、何故か夢路に北斗がエースだと教えるわと、個人的には
色んな面でとにかく微妙に思えたエピソードでした、今野が主役かと思えば特に目立たない扱いなのも変な印象。
話数的には2クール目の二話目なものの、一応前回のが前後編なので前回までを1クール目と考えた場合、2クール目の
初っ端がこんな仕上がりでは、ちょっと先行きが不安というか、前回とのあまりのテンションの違いにガク、っと。



ウルトラマンA   第16話 「夏の怪奇シリーズ 怪談・牛神男 -牛神超獣カムラ登場-」
初めて吉村にスポットが当てられたエピソード、地味にイイ人なんですが、それにしても地味すぎる。
久々に流れるワンダバが相変わらずカッコ良かったり、悪い事をすると自分にも返ってくる、という因果応報になってるのは
非常に良いんですが、前回程ではないものの、やっぱり個人的には微妙かなーと、ヤプールも何か変な感じがありますし。
 恐ろしくのん気な吉村一家
朝になっても高井が起きてこないので「お客さんなかなか起きんな」と吉村に声をかける吉村母、対する吉村「うん。まぁ、
なんなら留守番でもしといてもらえばええがや」と答えてましたが、お前ら行きずりの出会い客になんて親切な…。
コレは良い意味で田舎だからこそ出来る展開と考えですよね、村なんかだと近所中が知り合いなのでドアには鍵をかけず、
それでも泥棒などの事態はまず起きない、というのと同じで、良い意味で田舎だからこそ出来る展開。
ただ、そこまではイイんですが、仮にも初対面で妙に馴れ馴れしい高井を一晩泊めただけでなく留守番までを任せるて。



ウルトラマンA   第17話 「夏の怪奇シリーズ 怪談 ほたるケ原の鬼女 -大蛍怪獣ホタルンガ登場-」
和風ホラー全開の内容、死んだ母親の着物を着る民子、民子の家を調べる夕子の行動に合わせた絶妙のカメラアングル、
ホラーが好きな者としては非常に良い感じでした、強いて言えばホタルンガのデザインも鬼女…はまぁ民子ちゃんと母親を
描いたものなのでホタルンガとは関係ないものの、全体のテイスト統一を考えてレオ系のデザインにした方が良かった気が。
しかしV7ミサイルで怯んだところをエースがトドメを刺す、というTACとエースの強力で超獣を撃破する展開なのは非常に
良い感じだったんですが、むしろホタルンガの大爆発に驚きました、明らかに爆発しすぎ、火薬の量を間違えたとしか
思えない程の大炎上、ホタルンガの破片は周囲へ飛び散るわ炎の柱は上がるわと、もの凄かったです。
 鬼女が怖すぎ
深夜のドライブ中に現れ車が事故?に遭い中からは白骨死体、という何ともホラー満点の事件が発生してるわけですが、
映像的に見れば「ドライブ中に前方から鬼女が手を振り上げてこちらに走ってくる」という映像だったじゃないですか。
コレがもぅ怖すぎ、般若の顔をした何者かが怯むことなく車に対して突っ込んでくるとか、それだけでも怖いのに般若ですよ、
真面目な話、子供が夜7時にこんなモノ見てたら間違いなく泣く、少なくともその日の晩は一人じゃ寝れない。
 北斗と夕子の根性が普通じゃない
元々この二人は肝が据わりすぎてますが、V7計画の安全性を調べる為に、午前2時にほたるヶ原のバイパスを自分達が
通ってみる事を進言し実行、原因不明の事故で犯人も不明、しかもドライバーが白骨化してる事件なのに、自分達が進んで
安全性を確認する為に調査するというのが、この辺りが良い意味で凄いですよね、普通は怖くて中々出来ない。
 美川隊員のガスブローチがヤバイ
出撃前に美川隊員に「強力なガスが入ってあるの」と言われたブローチを受け取る夕子、ホタルンガに吸収された際、
そのブローチに詰められたガスを噴射して民子ちゃん共々自力で脱出したわけですが、これはもぅガスブローチの伏線が
良い感じに使用されていたという事よりも、むしろ恐ろしい勢いで噴射されるガスの量に驚きました。
どう見ても小さなブローチ、しかしガスを噴射するとホタルンガの全身から溢れる程の量を内臓、美川隊員何者なんですか。



ウルトラマンA   第18話 「鳩を返せ! -大鳩超獣ブラックピジョン登場-」
車でパトロールする北斗達の映像に合わせてワンダバが初っ端から流れ出すという恐ろしくカッコイイ幕開けの今回、
ヤプールのテンションが異常でブラックピジョンの名を叫ぶ状況がもはや狂ってるとしか思えない雰囲気だったり、
三郎が鳩笛を吹いてブラックピジョンの気を逸らさなければエースは負けていた可能性もあったりと、色々と面白い箇所は
あったんですが、個人的には、感想として書く事はコレといって特にないかなーと。
悪くは無いんですけど、普通に楽しく見させて頂いたエピソード、という感じで。
北斗が鳩の帰巣本能の話を持ち出さなければコジローは死なずにすんだだろう、という事を考えると可哀想な限りですが。



ウルトラマンA   第19話 「河童屋敷の謎 -河童超獣キングカッパー登場-」
プールではなく実は河童の頭だった、という事実にはひたすら笑わせてもらいましたが、子供の頃に見た時は、確か結構
怖かったという記憶があります、ヘソが無くなるとか「雷におへそを取られる」並に慄いたんですが、流石に大人になった
今見直してみると…まぁ怖かったっす、実際の「怖い」というよりも描写が「恐怖」の怖さというか。
ほら、ホラー映画なんかで何かに怯える怖さではなく、見てはいけないものを見てしまい心臓の動悸が激しくなる、の怖さ。
 男前すぎる北斗
「いいか、嘘を吐くというのは男にとって一番恥ずかしいことなんだ、これだけは覚えとけ」と泰男に約束を守る旨の
発言をし、罠だと分かっていても「あの子は危険を犯して本当の事を言い続けてきたんだ、その約束を裏切るなんて事が
出来るか?俺は約束したんだ」と言いプールに飛び込んだりと、今回の北斗のカッコ良さは異常。
仮に最後まで北斗がTACに居続けた場合、竜隊長の志を継いで次期TACの隊長になるのは年齢や経緯を抜きに北斗、
そう断言しても問題ない程カッコ良かったです、子供の言葉にも真剣に耳を傾け、身をもって約束を守るのが熱すぎる。
山中が泰男の言葉を信じないのは仕方無いかもしれませんが、どんな些細な情報にも真摯に対応するべきですよね。



ウルトラマンA   第20話 「青春の星 ふたりの星 -大蝉超獣ゼミストラー登場-」
篠田役がタロウの篠田さんだったわけですけども、本筋とは関係無いながらも篠田 三郎さんに篠田 一郎役というのが、
何と言うか…本人の名前と役の苗字なり名前なりが同じという事はよくある話ですけど、何か意味があったんでしょうか。
別に深い意味は無いと思うんですが、この時点ではタロウの構想が無いだろうといえ、後の主役なだけに変な勘繰りを。
ところで今回のゼミストラー、内容は蝉と全く関係のない超獣だったので、今回は舞台が船と船着場だったんですから、
どうせなら蝉ではなく海に関係した何かを超獣に使った方がアイデア的にも良かったんじゃないかなーと。
 船を見たという北斗を信じないTAC
この場合超獣が出たというわけではなく「船が空に浮いてる」という報告なので、そこまで真剣に考える必要はないのかも
しれませんが、レーダーには北斗の搭乗するアローしか映っていなかった事もあり、北斗を信じないTACのメンバー。
美川隊員の「蜃気楼でも見たんじゃないの?」の発言と、その発言を受けた梶に関しては「信じてない」というよりも、
「それは○○ではなく××では?」の意見なので別かもしれませんが、鼻から否定する山中が、たまには信じてやれよと。
何も言わない夕子と押し黙る竜隊長はどちらの意見でもないようですけども、それでも竜隊長の「北斗隊員、確か君は、
まだ夏休みを取っていなかったな」で吹きました、信用してるかどうかは別に、いいからとりあえず休め、と。
 気付けば三年経過
船内で航海日誌を発見し、日付を確認した際に「最後の航海が丁度三年前か…俺がTACに入隊した頃だ」と北斗。
というか、いつの間にそんな年代が経過してたんですか、20話目で既に三年経過とか、月日の流れる速度が速すぎ。
むしろヤプールもいい加減しつこいですよね、三年にも渡るTACとの攻防で未だに勝利を掴めず、逆に異次元を渡り歩く
ヤプールなので所在が掴めないとはいえ、TACもヤプールを三年も仕留め切れない日々を送ってると。
 篠田 一郎の扱いが微妙
文字通り王道の「北斗と殴りあいながらも友情を深める」というのは悪くないですし、最後に自分が船を動かせるようにして、
「俺船を降りるんだ。俺、気がついたんだ、待っていても船は動かない、自分で動かさなきゃいけなかったんだってな」
の発言も非常に良かったんですが、他の面が、ちょっと初期の北斗同様一直線すぎるというか、メッセージ性の強い作品と
同じで、篠田だけは北斗の言動がどうのではなく「俺はこうだ、人の意見なんか知るか」のタイプで突っ走りすぎてたので、
篠田自身は悪くないものの、物語的に見れば言動が一人だけ脚本から浮いてたかな、という印象が強いです。
北斗との船に関する絡みや、前述の最後のセリフなんかは良いものの、ちょっと扱いが不明瞭だった印象が強いです。
 船を飛ばした理由は?
ヤプールは何が目的で船を飛ばしたんでしょうか、物語の発端にも関わらず最後まで理由が明かされませんでしたけど、
毎晩船を飛ばせてたであろう点、何故かレーダーには映らない点、この二点を考えると、夜の間にレーダーに捕捉されない
この船を使ってTAC本部を空爆する、とかそういう目的だったんでしょうか。
もしそうであれば、北斗に気付かれたからといってゼミストラーを動かすのではなく、気付かれた以上は別の船を使う作戦に
切り替えれば良かっただけなので、色んな意味でこの「船を飛ばす」の理由がよく分からなかったなと。



ウルトラマンA   第21話 「天女の幻を見た! -天女超獣アプラサール登場-」
アプラアールは天女アプラサの際に着ていた着物が超獣化してもそのままの衣装だったり、顔の造形が気合入ってたりと、
個人的には結構良い感じでした、衣装のおかげで見た目が非常に綺麗で、尚且つ顔は怖いので映像的にも映えると。
しかしヤプールの目的がとにかく謎です、竜隊長の住まいが分かってるなら直接攻撃すればいいだけですし、アプラサが
シンイチの家へ行くのを特に拒む様子が無かったりと、相変わらずヤプールは何がしたいのかとにかく不鮮明。
 竜隊長まさかのギャグ発言
別にギャグではないですが、乙女座付近での爆発の話の際に「乙女座と言えば…今朝綺麗な乙女に叩き起こされた」
と言ってましたが、何か妙に笑えるものがありました、竜隊長の性格から判断すれば少女と呼称するのが適切なのに、
いくら乙女座に関連付けたとはいえいきなり乙女と来るとは夢にも、しかも叩き起こされたてアンタ、そんな真顔で。
 シンイチは操られていたのか?
犬が天女に吼えてたので謝罪したまでは普通だったんですが、素性の分からない天女をマジでお手伝いさんとして雇うわ、
挙句に「ずっとここに置いて下さい」に承諾するわ、竜隊長やTACというのを抜きに、素性の分からない人間を家政婦として
雇うわけにはいかないのに、何故かその事で竜隊長に逆ギレし、しかもTACの隊員である北斗達にも失礼な態度を。
竜隊長が制服ではなくスーツに着替えてわざわざ訪ねてきた際もぶしつけに「帰れ」と言ったり、門が天女のレーザーで
焼けたという竜隊長の発言を「下手な芝居はよせよ」と信じないだけでなく竜隊長がわざと作ったかのような言い分。
けど、竜隊長を操るならまだしもシンイチを操る必要は無いので、そう考えるとシンイチが元からアレすぎたんでしょうか。
言動からしてちょっとヤバかったですし、いきなり「君は天女だ!明日結婚を申し込もう!」とか実にヤバイ。
 竜隊長とアプラサ
折角ヤプールの差し金で竜隊長の元へとまずは派遣されてきたわけですし、アプラサール時も竜隊長が体内へ突入して
アプラサと会話したんですから、出来れば最後も、エースが白鳥座へ連れて行く前に竜隊長と喋ってほしかったなーと。
泣き崩れるシンイチを竜隊長がなだめた、というのは実に「らしい」感じでイイものの、何かアプラサと絡みがほしかった。



ウルトラマンA   第22話 「復讐鬼ヤプール -凶悪超獣ブラックサタン登場-」
ブラックサタンは日本語訳すれば黒い悪魔という恐ろしく強そうな名前ですが、宇宙仮面が作ったので超獣じゃない気が。
で、今回は美川隊員が主役のエピソードだったわけですけども、久里といい坂井といい、美川隊員の男運の悪さは異常。
美川隊員にしてみれば今回の方が精神的ダメージは大きいでしょうか、久里には学生時代ラブレターを貰ったり、言動から
何となくヤバそうな雰囲気はあったものの、坂井は自分の命を救ってくれたのに実は敵だったという展開。
挙句に、久里は「好かれていた相手」なのでまだしも、描写を見る限り坂井は「好きな相手」のようなので、余計キツイなと。
 北斗と夕子は付き合ってるのか否か
結論から言えば付き合ってはないと思いますが、星が綺麗だという北斗の発言に意外そうに驚く夕子、本人曰く理由は、
「だって、デートに誘ってくれた事なんて一度だって無いじゃない」との事で北斗は「それは…仕事も忙しいしさ」と返答。
実際TACのみならずこういった地球防衛の任に就く仕事だと、仮に同じ職場に恋人が居たとしてもそうそうデートの機会も
無いとは思いますが、この発言を考えると、二人の仲というのはどういう感じなんでしょうね。
同時にTACへ入隊してエースにも合体変身、そして前々回のエピソードによると既に入隊後三年もの月日が経過。
夕子は今までにも何度か北斗への恋愛感情を募らせている描写があったものの、北斗の方は夕子に対して「恋愛」感情の
描写は一度として無かったと思うので、そう考えると二人の仲は微妙というか、ある意味珍しい形ですよね。
前述の夕子の発言に北斗がむせたりしなかったので「少なくとも友人以上」の仲である事は本人も認めてるでしょうけど、
かといって描写だけで言えば結局二人の仲は友人止まり、けど夕子は「デートに誘ってくれた事〜」の発言が出来るほど
北斗との仲は進展してるレベル、けど恋人ではなく扱い上はまだ友人と、何とも不思議な関係だなと。
 山中謎の発言
宇宙仮面の念力?で車ごと崖から転落させられる山中と美川隊員、共に脱出し山中が駆け寄ると美川隊員は既に死亡。
「美川隊員!…は!死んでる!何とかしなければ!」とかお前、一体何をどうするつもりだったのかと。
この直後に「待っててくれよ!」と美川隊員をその場に放置して何処かへ移動するというのも謎でしたが、それ以上に
「何とかしなければ」の発言がとにかく謎でした、マジで山中はどうするつもりだったんでしょうか、まさか蘇生か。
 ようやく信じられ始める北斗
今までは北斗が何を言っても誰も信じないという、むしろある意味驚異的な展開が続いていましたが、宇宙仮面と坂井が
同じアクセサリーをしている事で坂井を疑う北斗、美川隊員は命を救ってもらった事もあってか坂井を信じるものの、
山中ですら「今更こんな事を言うのもなんだけど、坂井くんがあの晩崖の所に現れたのもおかしいんだ…出来すぎてる」
確かに山間の国道を真夜中に一人で歩いてること自体明らかに変ですが、山中が北斗の意見を支持したのが好印象。
自身もマヤに化けたメトロン星人の件で北斗を信じなかった事があるからか、北斗の意見に耳を傾けてるのが良い感じ。
竜隊長は流石に冷静で「まず坂井青年の正体を調べてみないとな」と発言。
 美川隊員はちょっと自重した方がいい
久里の呼びかけがフェイクだったとはいえ、同窓会にチャイナ並の格好でいくわ、坂井の手伝いで幼稚園に赴いた時も
一度目は浴衣、二度目は白のワンピースと好調ながらもまたしてもミニスカート、誘惑したいのか坂井に惚れてるので
落としたいのかは分かりませんが、美川隊員は美人なのにこれらの格好を平気でするのが驚かされます。
似合ってますし綺麗なんですけど、数年ぶりに級友に会う時や、命の恩人に会う時にそういう服のチョイスをするか、と。
 神演出
夕子のアローが撃墜され、北斗は怪我をした足のまま出撃しようと決意、梶に止められるも本人は俄然やる気、その時、
坂井が美川隊員にプレゼントした犬のぬいぐるみが動き出し北斗達に攻撃、気付いた北斗は梶を守りながら犬を撃破。
この撃破と同時に主題歌が歌付きで流れ出すとか神演出すぎて鳥肌全開でした、エースの主題歌は前奏がひたすら神。
 トドメは美川隊員
倒しても倒しても復活するブラックサタン、その理由は宇宙仮面のアクセサリーで力を呼び起こしてるからだったようですが、
ソレに気付いてか、或いは宇宙仮面の存在に気付いたからか、宇宙仮面の元に行きアクセサリーを破壊する美川隊員。
どうやら宇宙仮面自身の生命線でもあったようで、アクセサリーの破壊と共に地面へと落下する宇宙仮面。
美川隊員が自分を騙した宇宙仮面坂井を、自らの手でカタを付けるという何とも熱い展開でしたが、蒸し返してアレですが、
それならマヤの仇であるメトロン星人は山中自身の手で討たせてやれば良かったのにな、と。
 坂井は何故美川隊員を助けたのか?
放置しておけば、多少とはいえTACの戦力を確実に削る事が出来ましたし、美川隊員を助けた事でTACとの接触を図る、
というわけではなく、物語の流れで言えば「マジでただ助けただけ」という謎の行動。
個人的にエースは好きですが、船を浮かせた謎、シンイチの元にアプラサが行くも放置する謎、美川隊員を助けた謎、
流石に三話連続で露骨に不自然な展開が目立つと「うーん…」となってしまうので、もう少し何とかしてほしいところ。



ウルトラマンA   第23話 「逆転!ゾフィ只今参上 -異次元超人ヤプール登場-」
神隠しのように子供達が消えていく恐怖の展開や、死ぬ可能性があるのにメビウスの輪の理論を用いた手法を試す北斗、
色々燃える要素はあったものの、ゾフィがお助けキャラとして出てくるだけだったり、ヤプールがエース相手に然して
善戦するわけでもなく簡単に負けたりと、異次元へ行くまでの盛り上がりとは裏腹に後半が尻すぼみで残念でした。
ヤプールがエビとカニを合体させたようなデザインだったのは良い意味で面白かったんですが、それぐらいかなーと。
 竜隊長のカッコ良さは異常
XYZ地点での出来事を正に鬼気迫る表情でTACの仲間に訴える北斗、しかし坂井の件とは違い夕子以外誰も信じず。
竜隊長が現れ「北斗、君は少し休むといい」と言い、北斗が「隊長…隊長まで俺の言う事を信じてくれないんですか?」
と問うと「いや」と否定し、北斗が事件に巻き込まれたXYZ地点の調査と老人や消えた子供達の調査を命じる展開。
真面目な話、これはちょっと竜隊長カッコ良すぎる、仮に訴えたのが北斗ではなく夕子なら夕子は竜隊長に惚れてる。
でも竜隊長は凄いですよね、船が飛んだ際の北斗の報告もそうでしたけど、科学的に考えて、データと照らし合わせても
北斗の言う事は信憑性が極めて薄い、でも竜隊長は北斗の言う事を信じて調査を命じるとか理解力ありすぎ。
まぁ、実は全員が出て行った後で梶に「隊長…北斗隊員の言う話…信じますか?」の問いに首を振ってたので、つまり
竜隊長も実は北斗の言う事を信じてなかったわけですが、それでも北斗を立てる為に全員の前で北斗を信じる旨の指令を
出したのは、実際は「北斗を信じてなかった」わけなのでちょっとアレですが、指揮官としては立派ですよね。
頭ごなしに否定するわけではなく、部下を立ててちゃんと調べさせると、これで結果が出れば運の面でも良いわけですし。
そしてそんな中で梶のみが北斗を信じるという地味に熱い展開が発生、吉村並に地味なのにこんなトコで熱さを見せるとは。
 夕子の北斗を信じるカッコ良さも異常
同情ではなく北斗を信じ、自身が昔経験した人魂を見た話を教え、北斗の命令を無視してXYZ地点への近道を選択。
その際「XYZ地点へはね、この方が近道なんでーす」を笑顔で言う辺りは正に北斗さんも文字通りハートを打ち砕かれる
勢いだったかと思いますが、直前の「夕子ぉぉぉ!!!まっすぐだってばぁぁぁ!!!!」はキれすぎ、思わず吹いた。
 ゾフィーの謎
エースになる為に夕子を異次元世界へと案内するゾフィー、おかげで北斗の元へ行きエースになれたのでイイんですが、
ゾフィーとかお前、自由に異次元へ行き来出来るなら最初から北斗も連れて…行くとTACの価値が無くなってしまうので
その展開は無しとしても、とりあえずヤプールの撃破ぐらい手伝ってやれよと。



ウルトラマンA   第24話 「見よ!真夜中の大変身 -異次元人マザロン 地獄超獣マザリュース登場-」
健太の見てる夢が妙にホラーチックだったりと、ココ数話はホラー系の描写が多いので個人的には嬉しい限りですが、
やはりというべきか、子供がメインに関わってくるエピソードは、個人的にはやっぱり合わないなーと。
マザロン人のデザインはカッコ良かったですし、マザリュースの色合いも綺麗、尚且ついきなり富士山が噴火するという
まさかの展開があったものの、何か全体的には微妙だったなと、最後も「ねぇお母さん!」で振り返った瞬間に音が一切
無くなるという、何を狙ったのか読めない演出もあったりと、ヤプールの最後の賭けのエピソードなのに微妙なばかりに。



ウルトラマンA   第25話 「ピラミットは超獣の巣だ! -古代超獣スフィンクス登場-」
今回のサブタイは「ピラミット」と表記されてましたけど、ピラミッドとは何か違うんでしょうか、どうでもいいですか。
以前のV7に続き今回はV9を開発しているTAC、これまたどうでもいい事ですがV8を飛ばしていきなりV9なので、
そのまま考えればV8は失敗作だったという事でいいんでしょうか、或いはVは秘密裏に開発する何かしらの名称であって、
例えばロケットなりなんなりだったのでわざわざV8は出さなかった…というかまぁ、そんな深い理由は無いと思いますが。
 曲芸師北斗
ミチルがバス内で赤い煙を吸った際、不注意でバス内に赤い煙が充満してしまい運転手もダウン。
そんな運転手のダウンしたバスに、夕子に車の操縦を代わってもらい、バスに併走して飛び移りバス内に入り込む北斗。
何とかバスが事故を起こす前に運転席に行きバスを停止させてましたけど、コレは凄いとか以前にもはや曲芸。
場合によってはバスがいきなり止まったり、或いは速度を上げる可能性もあるのに、何の躊躇いも無くバスに飛び移るとか、
突っ走る北斗らしいと言えばそうなんですが、もの凄い根性だなと、てかタイヤをパンクさせればええがなと。
 ミチルを信じる北斗
北斗らしくもなくミチルを信じる姿勢を見せ、吉村は何故ミチルの肩を持つのかと北斗に質問。
対する北斗の答えは「軽率に人を疑うなって言ってるんです」というものでしたが、確かに、よくよく考えれば過去に北斗が
「山中隊員!信じて下さい!!」に代表されるように「○○は怪しい」「××で妙な現象が発生した」という疑ったり
事件に遭遇した時は、全て北斗が実際に証拠となる何かを見たり、目の前で怪現象が発生したから言うのであって、
今回のミチルは「状況を考えると怪しい」だけであって、少なくともこの時点でミチルを怪異と結びつける決定的な理由は
無かったわけなので、そう考えると北斗の言う事も当然なんですよね。
無闇に人を疑うのはよくないですし、逆に言えば北斗は確証が無ければ無意味に人を疑ったりしないと。
竜隊長は「黙って様子を見てはどうかな」と提案し北斗にも「くれぐれも警戒を怠るんじゃないぞ」と発言。
相変わらず良い判断というか、隊員同士がミチルの事を疑ったり信じたりする中、一人だけ冷静に適切な判断を下せる、
というのがカッコイイですよね、普通に考えれば竜隊長のように警戒しておくのが一番確実なんですが、何せ貫禄がある。
 ミチルを殴る北斗
むしろビンタだとは思いますが、V9に時限装置を仕掛けたかどうかと質問する北斗、しかしミチルは「知らないったら!」
すると北斗は「バカァ!!!」とか言いながらミチルの顔面をビンタ、行動よりセリフに吹いた。
しかし北斗は実直というか、平気で女性の顔面だろうと殴るのが凄いですよね、ある意味男女平等なので男前ですが。
 北斗とミチルについて
北斗は二度ミチルを助け、ミチルは北斗に二度救われた事もあってか好意を抱いてしまい、スフィンクスの攻撃で負傷した
北斗を助けたり、苦戦するエースからスフィンクスの気を引くために命がけで笛を吹いて一時的にスフィンクスの行動を
制限したりと、正に「主人公に惚れた異星人」といった趣で非常に良かったんですが、最後、ミチルは死んだんでしょうか。
オリオン星人は「この裏切り者め…死ね!」と言い攻撃、けどエースは倒れたミチルをオリオン星に連れて行った。
でも竜隊長達は新しく夜空に浮かぶ星をミチルだと思い「星になったんだな」と表現、何とも生死が微妙なトコロ。
個人的に北斗とミチルの関係は好きだったので、せめて最後は、生死は別に北斗と絡んでから退場してほしかったなと。
結局「お願い、許すって言って」というミチルの願いもTACのメンバーが北斗を救出に来たことで、北斗が許すかどうかは
別にしてミチルは返事すら聞けなかったわけなので、何かしら北斗とミチル、最後の最後で絡んでほしかったです。
…とは言うものの、北斗の方はどうか分かりませんがミチルは明らかに北斗に対して恋愛感情が高まっていってる状態で、
北斗も当然ミチルを嫌ってはいない、そんな状況下で異星人のミチルと手を取り合う事が出来ればセブンがペダン星人の
エピソードで言っていた地球全体の平和に繋がる事になるので、夕子という主役も居る以上ミチルの退場は必須ですか。
このままいけば、少なくとも夕子よりはミチルとの仲の方が発展させやすいので、物語的に考えて扱い辛いかなと。
というかアレですよね、病院での態度、V9の破壊工作、北斗への嘘、これだけしておいて「私を許して」はナメすぎ。
とりあえずスフィンクス、オリオン星人、共に良い感じのデザインで内容の方も楽しめたので中々良い感じでした。



ウルトラマンA   第26話 「全滅!ウルトラ5兄弟 -地獄星人ヒッポリト登場-」
怪獣宇宙人超獣を問わず、巨大化した状態でも喋るという結構珍しいヒッポリト星人なわけですが、デザインがイイ感じ。
何と言うかこぅ…見るからに「強い中ボス」という感じの変わったデザインなんですよね、良い意味で。
ウルトラ兄弟がかませ犬丸出しで石化させられる事からファンの間では賛否両論のあるこのヒッポリト星人編ですけども、
久しぶりに見た感想としては、正直特に良し悪しの「悪し」の感想は出てこないかなーと、ゴルゴダもそうでしたが。
カプセルに入ったり惨敗するセブンはアレですけど、過去の主役を踏み台にしてエースを引き立たせてるわけではなく、
普通に良い意味で王道の「味方がやられて驚異的なピンチに」なので、個人的には単純に熱い前後編じゃないかなと。
むしろこの前後編はヒッポリト星人の脅威よりも竜隊長の信じられないレベルのカッコ良さがメイン。
 エースに変身出来ず
エースとの戦いを要求するヒッポリト星人、望み通りエースになって戦おうとする北斗と夕子、しかし突如頭の中に、
「エースになってはいけない。お前達に勝てる相手ではない」という声が聞こえ、実際リングも光らないという事態。
戦う前から勝負が見えている場合は戦闘を避けた方がいいものの、勝てないからエースに変身させないというのはある意味
小賢しいというか、北斗と夕子の命もかかってるので二人を変身させないのはまだしも、エースが出ないのはどうかと。
それでこの声の主なんですが、まぁ無難にウルトラの父と考えるのが妥当でしょうか。
 怒る竜隊長
命令を無視してヒッポリト星人に突っ込んだ北斗に「北斗!私の命令が聞けないのか!命令違反は絶対に許せん!
人間の命は一つしか無いんだぞ!」と激昂してましたが、コレは竜隊長としては当然の怒りですよね。
部下が命令違反をしたのも問題ですが、それ以上に北斗に対してはカメレキングの時に、無茶をした北斗に竜隊長は、
「たった一つ親から譲り受けた命だ、大事にしろ」と言ったのに、その言葉をも無視した形になるので、怒るのは当然。
ただこの怒り方が非常に竜隊長らしいなーと、普通なら「勝てないと分かってるのに突っ込むのは愚か者のやる事」
といった類の説教が飛ぶところを、竜隊長は以前と変わらず命の大切さを軸に北斗への怒りを見せたのがカッコ良すぎる。
そして逆に、美川隊員と今野が言ったように北斗が命令無視して突っ込んだらこそヒッポリト星人の体は雲のように
突き抜ける事実が判明し、同様に竜隊長が言ったように「北斗と南が無事だったからそう言えるんだ、口を慎め」も事実。
 北斗と竜隊長会心のやりとり
確証の無いものにTACは動けない、という竜隊長の発言に北斗は「隊長、僕にも一つ言わせて下さい。もしかして一人の
人間が、超獣に殺されたのかもしれません。人間の命は一つだけだと仰ったのは隊長ではありませんか」と。
対する竜隊長は「分かってる…しかし今は駄目だ」とは言うものの、死んだ運転手に対してTACは何もしてやれなかった、
という事で、その運転手が子供の為に買ったエースの人形を、新しい物に買い直して渡そう、と北斗に進言、震える。
ただアレですよね、確かに新調するのはイイんですが、逆に言えば父親が子供の為に「自分が選んで買った」最後の品、
なので同じ物とはいえ新しく買い直すというのも、相手が子供なのでいいのかもしれませんがある意味微妙なトコロ。
 エースを捨てる人々と戦う竜隊長
TACに一般市民からの「エースを星人に引き渡せ」という電話が鳴り止まず、山中までもが「隊長、いっそエースを星人に
渡してしまってはどうでしょうか?」と言い出す始末、自分達を助けてくれたエースをこうも裏切れるのが人間の残酷な一面。
そんな中を竜隊長は「馬鹿もん!君達はそれでもTACの隊員か!星人の作戦にうかうかと乗ってしまうほど馬鹿なのか!
エースを渡したら次はどうなる?星人は地球を乗っ取るに決まっている。君達にはそれが分からないのか?我々は戦う!
エースも戦うんだ!」と激昂すると同時に鼓舞、カッコ良すぎて震えが止まりません。
実際竜隊長が言うようにヒッポリト星人の言う通りにしても何もイイ事はありませんし、地球防衛の任に就いているTACが
相手の要求を呑んでどうする、という怒りもあるでしょうが、何より自分達が屈する事を怒ってるのがカッコ良すぎる。
同時に、この事でTACの隊員も俄然やる気を取り戻せるので、そういう意味では非常に良い怒り方。
 ヒッポリト星人は果たして強いのかどうか
ウルトラ兄弟をブロンズ像にした挙句、長旅の疲れがあるとはいえウルトラの父まで撃破したその手腕は確かに宇宙最強を
自負するに相応しい能力ですが、エースとの戦闘では終始エースが圧倒してましたし、エースが迫り来るカプセルから
間抜けにも回避行動を取らなかったおかげでカプセルに閉じ込めれたとはいえ、あのまま戦闘が続けばエースがそのまま
勝利を収める可能性も十分にあったわけなので、個人的にはヒッポリト星人はあまり「強い」という印象は無いです。
策士という面では強敵だと思いますし、幻影にも関わらず何故か風や火を起こせたので妖術の類も相当だとは思うものの、
単純に「白兵戦での強さ」という点で考えると、正直然したる程の強さではないんじゃないかな、と。
セブン以外のウルトラ兄弟は迂闊としかいいようのない動きでカプセルに捕まってたのでアレですし、セブンはセブンで
真っ向勝負を挑んでおきながらも露骨に惨敗したのでちょっと見てられませんが、単純に戦えばエースの圧勝だった気が。


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