ウルトラマンA

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 第27話〜第39話
 


ウルトラマンA   第40話 「パンダを返して! -宇宙超獣スチール星人登場-」
星人なのに超獣とはこれいかにといった感じのスチール星人でしたが、デザイン自体は結構良かったんじゃないかなと。
ただ今回は、個人的にはエース史上最も微妙なエピソードだったかなーと、はっきり言えば一番面白くなかった。
北斗がパンダ泥棒を追いかける際に何故かダン達を同行させたり、失礼ながらパンダ堂の店長を始め気持ち悪い人物が
多かったり、最近だとマッハレスのエピソードが微妙でしたが、あのエピソードはTACの歌や主題歌が流れたので、
まだ見るべき点も多かったんですが、個人的に今回はとにかく微妙でした、ひたすら微妙。



ウルトラマンA   第41話 「冬の怪奇シリーズ 怪談!獅子太鼓 -邪神超獣カイマンダ登場-」
レイアウトの関係上、獅子超獣シシゴラン登場の文字が入りきらなかったのでこちらに記しておきます。
個人的に夏の怪奇シリーズがラストの鬼女以外終わってただけに、冬の怪奇シリーズも「またかよ…」という印象が拭えず
視聴に入るわけなんですが、やはりというべきか、個人的には夏だろうと冬だろうと怪奇シリーズは微妙かなーと。
今回のメインだった二人の子供は演技がアレでしたし、何故エースがシシゴランに容赦なく攻撃を仕掛けたのかも謎、
良かった点としては…戦闘時に主題歌を流したり、妙に顔のアップを映してたので、美川隊員の美麗な顔のアップぐらい。



ウルトラマンA   第42話 「冬の怪奇シリーズ 神秘!怪獣ウーの復活 -氷超獣アイスロン 怪獣ウー登場-」
小雪の大根っぷりが何故か我慢なりませんでしたが、それ以上に小雪祖父の身勝手さと鬱陶しさがもはや異常。
雪原地帯に住んでいるからこそ分かる事も当然あるとは思うんですが、村人の超獣出現の報告を聞いて調べに行こうとする
北斗を「夜は危ない」と止めるだけならまだしも「明日の朝わしが案内しよう」とか、発見者は村人であってお前ではない、
挙句に小雪の父親を捜す為に谷へ行こうとする北斗を「いかん!」と偉そうに止めたくせに、結局自分は北斗に黙って、
よりによって小雪まで連れて谷へ入り北斗やTACへ結果的に迷惑をかけてるとか、悪い意味でお荷物感抜群すぎました。
ウーに関しても小雪の父親をウーにさせるのではなく、どうせならウルトラマンに登場したウーが、ネタ的に被るものの、
またしても雪ん子のようにイジめられてる女の子が居て、その女の子を助ける為、或いはそういった境遇の子を超獣から
守る為にあのウーが帰ってくる、とかの方が、少なくともウルトラマンから見てる視聴者には嬉しかったんじゃないかなーと。
郷の再登場がフェイクだった時もそうですが、どうもエースにおける過去作からの客演は常に失敗してる印象が強いです。
メトロン星人のデザイン劣化、郷のフェイク、ウーでなくとも良かったのにわざわざウーの名前を使うがあのウーではない。
印象は人それぞれでしょうが、ココ数話の微妙っぷりと、夕子降板後の不人気を考えると、全て裏目に出てる印象が強く。



ウルトラマンA   第43話 「冬の怪奇シリーズ 怪談雪男の叫び! -吹雪超獣フブギララ登場-」
夏の怪奇シリーズ同様、この冬の怪奇シリーズも何故か三本目だけは面白い内容に仕上がっていたのか不思議でした。
ヒッポリト星人以来となる「あまりにも身勝手な人々」が描写されてましたし、演出面でも二回流れるワンダバ、以前同様
ver違いの主題歌、前回同様雪山でのエピソードなので映像的に綺麗、フブギララにスペースで体当たりし爆発炎上する
映像の中からエースの登場へ繋がる流れが秀逸だったりと、個人的には久しぶりに楽しむ事が出来ました。
 証拠の写真を撮影する香代子
スキーのストックを足跡の中に置き、どれだけ大きな足跡かを示す写真を撮影する香代子が地味に優秀でした。
北斗も褒めてましたし、前回も父親の帰りを待ちながら歌う小雪の姿を見て涙を堪え切れずに部屋の外へ出たりと、
毎回出るものの時折しか見せ場の無いダンと違い、地味ながらも香代子の描写は良い意味で光ってます。
 相変わらず身勝手な人々
フブギララの猛吹雪に耐えれず一時的にホテルへと避難したTACの面々に対して「ここに居たら超獣が来るだろうが」
「そもそもTACの隊員がこのスキー場に居たせいで超獣が出てきた」だの、口々にTACへの非難の言葉を吐き出す人々。
竜隊長はその言葉を受け「外へ出て自分達が超獣の囮になる」という旨の言葉を口にしてましたが、ヒッポリト星人の時と
同じで、こういう醜い地球人の描写が結構秀逸ですよね、頑張るTACに対して何故か感謝を言わず文句ばかり。
ダンが「僕はウルトラ六番目の弟だぞ!自分が助かりたいばっかりに、他の人を外に追い出すような人間じゃないんだ!」
と人々に言い放ってくれたのは良い感じでした、ヒッポリト星人の時は文句を言う人々に対して正論で黙らせるキャラが
居なかっただけに、今回はあの時と違い人々へ痛恨のセリフを言ってくれたダンが素晴らしいなと。
そしてその後そんな人々をあざ笑うかように「TACの出て行ったホテル」を吹雪が遅い人々は凍結状態、ざまぁみさらせ。
ただ、結局フブギララを倒した事で凍結状態が解除されたのに、自分達の状態に気付いてなかったからなのか、最後まで
TACに対する感謝の言葉が無かったのは気分が悪い…と書くと言葉はキツイかもしれませんが、ちょっと嫌な感じかなと。
個人的な希望を言えば、一度フブギララの吹雪で凍結した場合、もはや二度と戻る事は無く氷像のままか、或いは完全に
砕いてしまい結果的に死ぬか、のどちらかの展開だと尚良かったかなと。
子供向け番組で皆殺しにするのもアレですが、バキシムの際の過疎化した村の人々みたいに全滅してほしかったトコロ。
生々しい話をすれば、突如降板するダンもココで死んでおけば次回から出なくなるのも頷けるわけなので…とは思うものの、
そういうレギュラーの突然死はレオの専売特許ですか、インパクト的にも、ココでダンが死ぬよりレオの方が凄いですし。



ウルトラマンA   第44話 「節分怪談!光る豆 -鬼超獣オニデビル登場-」
新兵器ゴールデンホークでエースを援護すると同時に流れ始める主題歌は相変わらず無駄にカッコ良かったです。
ただ、前回は良かったもののココ数話続いている微妙なエピソード同様、今回も内容的には微妙だったかなーと。
北斗の前向きな姿勢は良かったんですが、結局「何故北斗の買った袋にだけ赤い豆が入っていたのか?」が謎ですし、
タロウが本来の「ウルトラ六番目の弟」のせいか突然ダンが出てこなくなるのも不自然だったりと、色々難点が目立つなと。
 北斗の精神力と粘り強さは異常
突如謎の「何故か腕に力が入らない」という症状に陥るも、一郎を励ます為か、或いは単純に「絶対に治してみせる」
と思っているからか、毎日必死に筋トレを続け、竜隊長に怒られても筋トレ、結果的にセブンの助力もあり完治したものの、
ここまで諦めない姿勢というのは凄いですよね、少しも挫ける描写がなかったので、マジで「何とか治せるはず」と、
恐らくマジでそう思い込んでいたと思うので、そこまで頑なに、良い意味で前を向く姿は偉いなーと。



ウルトラマンA   第45話 「大ピンチ!エースを救え! -ガス超獣ガスゲコン登場-」
今回のガスゲコンは結構面白いデザインで良い感じでした、設定面で「ガスを吸い込んでる」という設定があるので
迂闊に火器による攻撃が使えずエースもエメリウム光線が使えない、なのでTACがガスゲコンの注意をひきつけて、
エースが背後から捕縛し宇宙へ行きTACの攻撃で撃破、という久々の共同作業が中々良好。
終盤に来て徐々に脚本面で盛り返してきてるというか、一時期に比べると工夫や面白みが戻ってきてるな、という印象。
 相変わらず終わってる警察
パっと見にはガスタンクと全く区別のつかない色合いと大きさの人工衛星。
通報を受けてやってきた警察は「父親は酔っ払ってる、子供は寝ぼけとる」とまともに取り合わずコケにして帰るとか、
久々に警察が登場したかと思えばあまりにも終わってました、酒を飲んでたのは事実ですが普段ガスタンクがある位置は、
覚えてなくとも「ガスタンク群の真ん中にもう一つ丸いのが増えてる」と普通なら「あれ?あんなのあったっけ?」と、
当然変に思うじゃないですか、でもそうはならずに通報した父親に文句とか、お前らは何の為の警察なんだと。
 八つ当たりされる北斗
望遠鏡が家ごと破壊され「TACが来なければ、超獣は卵から出てこなかったのに!」と北斗に八つ当たりするユタカ。
フブギララの時もそうでしたけど、こういう八つ当たりが精神的に一番キツイですよね。
今回なんかは通報をイタズラと思った警察はユタカに恨まれないのに、通報でちゃんと現場へ来て、ちゃんと調べてくれた
TACへは望遠鏡の破壊が原因で逆ギレされるとか災難すぎる、北斗も「お前が通報したからだ!」とか言い返してしまえ。



ウルトラマンA   第46話 「タイムマシンを乗り越えろ! -タイム超獣ダイダラホーシ登場-」
内容的には過去に飛んだり、過去の歴史を変えてはならない、過去からどうやって戻るのか、といった具合に色々と
面白く出来る要素があったものの、正直、個人的には折角の良い題材を壊してるかなー、という印象が強かったです。
ナレーションでは「過去の歴史を変えることなく〜」とは言ってたものの、結局過去で暴れた挙句に自然も多少破壊、
元々ダイダラホーシはエースが倒す事になってたのかもしれませんが、描写は「未来から来た北斗がエースになり撃破」
なので「未来から来た者の手によって超獣撃破」で「当時の人達が何とかした」ではないですし。
元々竜隊長が、すぐに吉村や美川隊員を助けずダイダラホーシと生身で応戦した事を考えると、過去へ飛んだ時同様、
ダイダラホーシが未来へ行く際にファルコンで一緒に時間移動する、という作戦を取るつもりではなかったようなので、
つまりあの竜隊長が未来へ戻る作戦を考えず過去へ飛んだ、という風に見えてしまいますし、エースも時間移動が可能か
分からないのにダイダラホーシを本気で撃破した、となってしまうので、個人的には全ての面で最後の一歩が微妙。
しかし凄いですよね、過去と現代で時間を超えた通信が可能な通信機、試作段階とはいえタイムマシンが存在、
ヤプールの異次元世界へ行った事からも分かるように異次元転移装置まである。
挙句にTACの隊員はチャンバラが異常に強く、北斗と竜隊長に至っては乗馬もこなせるレベルとか、もはや無敵の集団。
 歴史介入の危険性を語る博士
北斗に「過去で小枝一本折った事が原因でこの世界が無くなるかもしれない」という例を紹介し、歴史へ介入する事が
どれだけ危険であるかを説く、というのはありがちながらも中々悪くない説明だったんですが、そんな風に、自分自身も
歴史への介入がどれだけ危険な事か分かってるのに、それでもタイムマシンを研究してる辺りがブラックジョークというか。
しかし北斗達も凄いですよね、小枝一本と言われてるのに平気で馬を乗り回すわ、エースに至っては枝どころか木破壊。



ウルトラマンA   第47話 「山椒魚の呪い! -液汁超獣ハンザギラン登場-」
んー、面白いんですけど、やっぱり前回同様何か一つ足りないものがあるような感じ、という印象でした。
夕子降板後はダン編が始まるも、ダン編は子供が主体な事もあってか個人的には微妙なエピソードが多く、それでもその
ダン編終了後はエース初期の雰囲気に戻ってきて嬉しい反面、やっぱり初期の方が…夕子の存在がどうのを抜きに、
単純に初期の方が面白いし熱かったので、よくここまで盛り返した、という良い意味での印象はあるものの、何か足りない。
内容の方としては、終盤に来て吉村もようやく出番が増え始めましたし、小百合がいい子なので見てて微笑ましくもあり、
老人は「小百合が友達一人おらずに鍾乳洞のような暗い場所に住んでるのが不憫でならない」という孫に対する気持ちを
強く持ってるものの、村の人々に対する確執からかショウベエの超獣化に伴い狂ったように歓喜したり、キャラ面は良好。
最終的に「太陽光線を浴びて超獣になったショウベエ」を「太陽光線を遮断して元のショウベエに戻す」なのも良い感じ。
小百合は竜隊長の姉が引き取り平和に暮らした、との事ですけど、この辺りよく考えると凄いですよね。
老人が死んだのは自業自得、今回は超獣騒動に関してTACは無関係、なので責任を取る必要はないものの、目の前で
孤児になってしまった小百合を竜隊長は躊躇うことなく「新しい六人の友達」としてTACの隊員を紹介し、その後引き取る、
北斗が過去に訪れた孤児院に預けるのが無難な展開の気もするんですが、これもダンと香代子降板の影響でしょうか。
ところで小百合と老人の住んでいた鍾乳洞、ああいう雰囲気は子供なら誰しも憧れると思うので、設定的には良好。



ウルトラマンA   第48話 「ベロクロンの復讐 -ミサイル超獣ベロクロン二世登場-」
女ヤプールが中々良いキャラしてましたが、ベロクロンの戦闘がもう少し何とかならなかったのかなーと。
終盤に来て「ヤプールが北斗に復讐に来てる」というのは実に熱いものの、ベロクロン戦で何故かエースがシコを取ったり、
ベロクロンの投げた丸いタンク?をわざわざエースが受け止め投げ返したり、妙な描写が目立ったのがマイナスかなーと。
エースになりベロクロン相手に劣勢になった時も、やっぱり最初の超獣で、しかも相手はヤプールなんですから、
ありがちながらも北斗が「夕子…!」と独白して夕子に力を借りる旨の言動を見せても良かったんじゃないかなと思ったり。
しかし山中も良い意味で随分変わりましたよね、北斗に対して終始激昂してるイメージが強いものの、今回はパトロールで
自分が操縦してる時は北斗に仮眠を取らせてたり、明け方の夢は正夢になるという話で盛り上がったり、北斗が幻覚で
ベロクロンを見た時は「しっかりしろ、北斗!」と怒るわけではなく目を覚まさせる旨の発言をしていたりと、非常に良好。
 北斗にとって忘れる事の出来ない超獣
山中が言うように手強い超獣だったという事もありますが、それ以上に、北斗が独白してたように一度殺された、というのが
大きいですよね、自分を一度殺して、そしてエースの力を得て蘇りエースになり夕子と力を合わせて最初に倒した超獣。
TACにとってはヤプールが忘れられない相手でしょうが、北斗にとってはベロクロンが生涯忘れる事の出来ない超獣。
その超獣が夢に出てきてエース状態の自分が劣勢に追い込まれるんですから、そら北斗にとっても冷や汗ものですよね。
 北斗に治療を勧める竜隊長
北斗が虫歯に悩んでると知り、パトロール中の北斗に「北斗隊員、無理せんで宜しい、すぐに近くの歯科医へ行きたまえ」
まぁ肝心な時に虫歯の痛みで注意力散漫になられても困るので、こういった治療は少しでも早く始めた方がいいものの、
パトロール中の北斗を、事情を聞いてすぐに治療に行かせる辺りが竜隊長の、良い意味で凄いところですよね。
普通ならパトロール終了後に治療ですし、代わりの誰かがパトロールに行ける余裕があるかどうかも微妙ですし。
というか、あんな怪しいビルの中にある怪しい歯科医に躊躇う事無く飛び込む北斗の根性が凄い。
ただ凄いと言えば最後の女ヤプール銃殺も凄かったです、いくらヤプールとはいえ人間の姿をしてるのに容赦なく射殺。



ウルトラマンA   第49話 「空飛ぶクラゲ -水瓶超獣アクエリウス登場-」
個人的には結構面白かったと思うんですが、流石に農民が新興宗教ばりにアクエリウスにこぞって従ってたり、
アクエリウスを倒したエースが、カラータイマーが点灯してるにも関わらずわざわざ墓を作り去って行ったりと、相変わらず
変な描写が目立ってるのが残念かなと、主題歌やワンダバが何度も流れるのは無駄に熱くてイイんですが。
 農民が悪い意味で適応能力高すぎ
少女状態のアクエリウスが「私は神の使いです」と言いながら農民の周囲を爆撃、黒雲で空を覆いつくす様子を見て、
「あ、ありゃ神だ!」「お助けくだせぇ!」と少女に対して媚びへつらう農民達、原始時代並に適応能力が高すぎる。
というか、コレに関しては悪い意味で異常ですよね、仮に神でも、周囲への爆撃…つまり暴力で民衆を支配する行動は
およそ神ではなくただの恐怖政治なのに、そんな状況の後に「あ、ありゃ神だ!」とかちょっと落ち着けよと。
 神演出
アクエリウスを神と信じて騒ぎ立てる農民に対して「あれを見ろ!」と叫ぶ北斗、そしてファルコンが移ると同時にワンダバ。
竜隊長と美川隊員が黒雲を吹き飛ばすと中からは宇宙船が現れ「見ろ、雲の中に神なんか居ない」と北斗、カッコ良すぎ。
久々に展開とセリフの連携で演出が神がかってました、北斗がセリフで決めてくれるとマジで鳥肌モノのカッコ良さ。



ウルトラマンA   第50話 「東京大混乱!狂った信号 -信号超獣シグナリオン レボール星人登場-」
北斗と山中が久しぶりに終始行動を共にしていたり、軽く負傷した山中に「大丈夫だ、行け!」と言われ「はい!」と
答えてシグナリオンの猛攻を避けながら進む北斗と同時に流れる主題歌など、良い面もあったんですが、内容的には、
正直微妙というよりも今イチかなーと、何か全体的に消化試合的な印象が漂ってたかなと。
ユキに関しても、信号がおかしくなる為の展開的な「入り」としては良いんですが、結局ユキ自体は物語に絡まず、
かといって若干掘り下げてたユキの弟達に関しても全く関係無かったりと、素材の良さをそのまま放置した感じ。
 ユキが信号無視をしたと決めつける警察
北斗と山中の乗るTACパンサー、ユキの乗るトラック、二台の衝突事故の現場にやってくるなり信号を無視したのはユキと
決めつけて上から目線でユキに免許証の提出を求める警察が、久々に出ても相変わらず警察の態度は終わってました。
「TACが信号無視をするはずがない」と決めつけてかかってるからこそのこの対応だとは思うんですが、それにしても
民間人を犯人扱いするのは酷いんじゃないかと、エースの世界での警察の態度はいくらなんでも目に余ります。



ウルトラマンA   第51話 「命を吸う音 -バイオリン超獣ギーゴン登場-」
ラスト直前にも関わらず恐ろしいまでに詰まらなかった今回ですが、初代ウルトラマンもそうでしたけど、何故こうも、
ウルトラシリーズは終盤、或いは最終話手前のエピソードがこうも微妙に仕上がるのか謎です。
 春男の母親は悪い意味で典型的な母親
春男はピッチャーで四番バッター、友達の話を聞く限りプロ野球選手を目指してるようなのに、そんな子供達が広場で
野球をしてる現場にバイオリンを持ってきて子供達に「春男はバイオリニストにならなくちゃいけないのよ」と笑顔で返答。
流石に酷いというか、もぅホント「子供の幸せ」ではなく「自分が考える子供の幸せ」を押しつけすぎてて終わってるなと。
まぁ、子供には幸せになってほしいとか以前に、世の中の母親の大半は無意識にこういう面があるので、ある意味リアルと
言えなくもないですが、子供達が遊んでる輪の中に割って入り、練習の時間とはいえ無理矢理行かせるのは終わりすぎ。
挙句、超獣かどうかは別にどう考えてもバイオリンがヤバイ事になってるのに、それを止めようとしてる北斗からTACガンを
奪いあろう事か北斗にまでTACガンを向けるしまつ、ムゴイようですが、正直春男の母親は最後死んでほしかったというか、
最低限、相当な報いを受けてほしかったのに、然したる制裁もなく終了してしまったのが残念だなと。



ウルトラマンA   第52話 「明日のエースは君だ! -最強超獣ジャンボキング サイモン星人登場-」
最終話、個人的な意見を言えば、冒頭のクレジットには北斗と夕子は一緒に名前を出しても良かったような気が。
演出は非常に光っていて、流れるワンダバ、北斗が駆け出すと同時に優勢の曲、戦闘開始で劣勢の曲、最後にエースが
飛び立つと主題歌が流れキャスト紹介と、とにかく豪勢な仕上がりになってました。
強いて言えば、最後は夕子を送ったみたいに北斗を送る意味でTACの歌が欲しかったかなという気も。
更に欲を言えば、こういうエピソードでこそダンが欲しかったです、決定的にダンと北斗の考え方が違う局面が出てくるも、
最後は北斗がエースになってダンが信じる気持ちを取り戻す、みたいな感じにすればもっと締まったんじゃないかなと。
ところで竜隊長の最後のセリフは「北斗…」という呟きだったわけですけども、これはやっぱり二話目で北斗に助けられた
ような気がする、と感じた事に起因して、セリフとしては「北斗…やっぱり君は…」という流れとみて良いでしょうか。
 北斗の絆や気持ちに関する想いと考えは最高
現状ジャンボキングを打破する手段がないので一旦サイモンを引き渡しては、と竜隊長に進言する山中、しかし北斗は、
「家や町は、また建て直す事も出来ます。しかし、あの少年達の気持ちは、一度踏みにじったら簡単には元には
戻りません。彼らは、ウルトラの兄弟のように勇敢で優しい気持ちを持とうとしています。その気持ちだけは大切に
してやりたいと思います」と反論、その言葉を受けた竜隊長は細胞分解ミサイルを使用する旨検討し「町も子供達の心も…
破壊されてはならん」と返答、山中はどれだけ北斗と仲が良くなろうと、基本的に誰かが北斗に対して反対の考えを持って
発言しなければ物語が進まない、では山中に言わせよう、というある意味不運な役回りなので考えの面で成長しないのは
仕方無いとしても、竜隊長や、北斗のこういった考えを持つ姿勢の強さは凄いですよね、普通なら山中のように、
無意味でも時間稼ぎ込みで引渡しを考える、そして失敗してひたすら叩かれると。
けど、やっぱり子供達の心を踏みにじってしまうと終わりですし、嫌な言い方ですが家や町は修復も可能。
時間をかければ心も持ち直すのの、建築物と違い一生の傷として残ってしまうので、心だけは踏みにじってはいけないと。
 北斗に呼びかける夕子
エースになるところを誰かに見られると二度と人間の姿に戻れない、という事を北斗へと伝える夕子。
北斗が「知っている。だがどうして今その事を?」と訪ね返すと夕子は何も言わずに虚空の彼方へ消え北斗は「夕子…」
一応コレは二人が会話したと考えていいんでしょうか、そう考えないと北斗が夕子を用いての自問自答になりますが。
でもまぁ、誰かにエースへと変身する場面を見られる見られないに関わらず、ゴルゴル星へ行く際の、モニター越しに行った
ウルトラタッチ同様、折角こうして交信もしてるんですから、最後ぐらい二人が場所を超えてエースに変身、というのが
見たかったなーとも思いました、そうなると夕子も月星人の状態に戻れないので色んな意味で不便ではあるものの。
 エース最後の戦い
ヤプールの扮したサイモンを殺すも、子供達は誰一人としてサイモンがヤプールであるとは当然信じない。
テレパシーでヤプールだと分かったと北斗が言うもやはり信じず、テレパシーが分かるのはエースだけと子供達。
北斗は夕子に言われた「エースになるところを見られたら人間には戻れない」という言葉を思い出すも、子供達に自分が
エースだと証明する為に、竜隊長達も見ている前で「見ていてくれ…これがウルトラマンエース最後の戦いだ」と言い、
駆け出すと同時にエース優勢時の曲が流れ出し北斗はエースへと変身、泣ける、カッコ良すぎて泣ける。
ただ野暮なツッコミをすれば、子供達は「テレパシーは普通の人間には出来ない、ウルトラ兄弟にだけ出来る」と北斗に
主張してたので、つまり裏を返せば「ウルトラ兄弟の言う事ならサイモンがヤプールだったという事実は信じる」と、
つまりこういう流れになるわけじゃないですか、ある意味ソレは子供達が短絡的すぎるというか、逆に北斗が可哀想だなと。
サイモンを射殺した以上、サイモンがヤプールである証拠を見せる必要があるのは当然ですが、ウルトラ兄弟が悪いヤツ、
或いは何者かがウルトラ兄弟に化けていただけ、という可能性もあるのに「ウルトラ兄弟がそう言うなら信じる」は微妙。
出来れば、サイモンがヤプールであると主張した際に、子供達だけでなくTACの隊員も居てくれると尚良かったかなーと。
恐らく竜隊長は北斗の言う事を確実に信じるでしょうけど、山中を始めとした他の隊員が信じるのか、が気になるトコロ。
あと更に要望をつけるなら、有名な「優しさを失わないでくれ…」はいつ聞いても痺れるものの、せめて北斗の声で…。
 全52話を見終えての感想
小学生当時も好きでしたが、今大人になって見直してもやっぱりエースが一番好きだと思えました、全体的に良すぎる。
勿論、夕子の降板や急遽登場したダンまで結局降板したり、個人的に終盤のエピソードはあまり宜しくないものも多数
ありましたが、怪獣や宇宙人や超獣、ウルトラシリーズでは様々な敵が出てきますがエースに登場する超獣のデザインが
一番好きでカッコ良く思え、主題歌を始めワンダバやTACの歌、ピンチや優勢の曲、とにかく曲が全体的に神がかってる。
キャラクター的にもエースが一番好き、陳腐な感想で申し訳ありませんが、とにかく全てが好きです。
恐らく、色んな面での個人的な好みや趣味に抜群にマッチしてるんだろうなと思います。
ただ惜しむらくは、やっぱり夕子とダンの降板でしょうか、夕子はまだ降板後も登場して存在感を発揮したり、降板後も
北斗にとってはかけがえの無い存在だと思いますが、ダンに関してはとにかく微妙だったかなーと。
登場初期の頃の「北斗に導かれて成長するダン」は良かったですし、最後の出番の際に身勝手な人々を一喝、この辺りは
ホント良かったですし、然して見せ場の無い時でも「北斗と仲の良い隣人」という事で、少なくとも今野や吉村と違って
今後何かと重宝する存在だったとは思うんですが、結局何の説明も無く梶同様降板。
梶は一応部署を移ったという可能性もあるのでまだしも、隣に住んでるダンがいきなり出てこなくなるのは不自然すぎ。
まぁ、ダンが降板したおかげでまたTACにスポットが当たるようになったので、そういう意味では降板は成功なんですが、
それでもいきなりすぎたんじゃないかなと、トゲのある意見を言えば、タロウの放送が無かった場合はどうだったのか、とか。
というわけで、世間では色々と言われてるこのエースですが、個人的にはやっぱり一番好きなウルトラ作品でした。
強いて言えば、メトロン星人Jrの登場する前後編までの1クール目は文字通り神作品だったので、その勢いで描くか、
或いはいっそ1クールだけで終了してたら、正に伝説的な作品になったんじゃないかな、という気がしないでもないです。
エースの次はタロウですが、個人的にエースが好きだからこそタロウが合わないのかもしれないです、内容や色を抜きに。
つまりアレです、とにかくエースが一番好きです、面白いだけなら他にもあるかもしれませんが、エースは心のヒーロー。


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