地獄少女

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 第01話〜第13話
 


地獄少女   第14話 「袋小路の向こう」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

今回も無難に良い感じでした、ココ最近内容も作画も基本的に安定してきてるので嬉しい限りです。
ただ、やっぱり内容が徐々に向上してきてると言っても、沙樹が警察に写真の件で出向いた際に、面と向かって警官が、
「お金が欲しいのなら、もっと上手いやり方があるんじゃないのかね?」とか平気で言うのは無理がありすぎですよね。
その後帰宅すると「自殺を人のせいにするな!」「金が欲しいのか!」といった殴り書きの紙が玄関の扉に貼ってあるという
事実に関しては、表現はよくないものの地方の山村や過疎化した町や村だと、実際楠木町長が聖人みたいな人物という
結果が待っていたとはいえ、今回のように町長至上主義だったりする事はよくあるのでそこまでおかしくないですけども。
まぁ、だからといって柴田と会話してる沙樹に老人ホームの年寄りが石を投げつけるのはいくらなんでもアレですが。
内容が良くなるのに反して、前述の警官のセリフのような「流石にそれは無いやろう」が未だにあるのが残念な限りです。
展開的には悪くなかったですし、聖人みたいな楠木町長が地獄送りにされたのに諸悪の根源であるクソ以下の言動を取る
息子が恐らく野放しのままというのも視聴者的には「これはちょっと…」なもののリアルな感じで良いのではないかと。
というか楠木町長善人にも程がありますよね、柴田に事件の事で訊ねられた際の「責任は感じている」という言葉を始め、
「私は手を下してはいない…だが、私の為に誰かが手を下したのは間違いない」と息子を一瞥したり、地獄送り後も、
沙樹にやられたと認識して「せめて、あの娘に一言お詫びを入れる事は出来ないかな?」とあいに質問したりと、
近年稀に見る町長の鏡で偉いもんやなーと、「桐野さんの娘さんに頭を下げて下さい…土下座をして詫びて下さい…」
柴田にそう言われた時もマジで謝罪しに行くつもりだったようなので、ちょっと久々に良い町長を見せてもらいました。
とは言っても、結局肝心の沙樹自体が薄く、楠木息子がクソ以下のキャラなだけだった、で終わってるので相変わらず
後一歩足りないという感想に落ち着いてしまうのは同じなものの、最近の良さを今後も貫いてほしいです。
予告を見る限りだと次回は総集編、新作カットもあったので所々話を進展させて総集編という形でしょうか、あい関係希望。



地獄少女   「総集編」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

公式を見る限り話数がカウントされてませんし、冒頭にサブタイも表示されなかったので純粋な総集編扱い。
なので別に感想として書く程の事も無いんですが、まぁ折角キャプったので一応感想やっておこうかなーと。
前回の予告時の時は新規映像が数点見受けられたので期待してたんですが、新規カット自体は冒頭と最後に少し、
今までのエピソードを、地獄通信に依頼するまで、あいから藁人形を貰うトコ、藁人形の首紐を解くシーン、
これら三箇所に別けて別々に振り返って、稀に一目蓮達が「〜も居たな」という感じに依頼者と復讐者を振り返る、
といった形式で、個人的には今回の総集編、意外と悪くなかったのではないかと思います、分かりやすい構成で。
本音を言えば、せめてもう少し新規カットなりあい達の話なりを見せてもらいたかったところではあるものの、
総集編という事を考えれば結構良い感じだったのではないかと、次回からの本編再開に期待。



地獄少女   第15話 「島の女」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

悪くは無かったんですけど、相変わらず後一つ何かが足りなかった、という印象を受けました。
最終的にあいに復讐を依頼してるとはいえ、初めて柴田の説得により依頼者が一度は復讐しない決意を決めたり、
ありがちながら親代わりの藤江が偏屈な愛で三奈と五月を愛してて二人を護ろうとしてる、というのも良かったんですが、
どうにも肝心の中身が途切れ途切れで描写されていたので、もう少し三奈達親子のエピソードに力を入れてほしいトコロ。
例えば、またありがちな展開でアレですけども、柴田の説得で…駆け落ちする気だったので無理だとは思いますが、
一度藤江の元へ行き話し合う、しかし藤江はやはり祐司の事や島を出る事は許さないから怒る、しかもその時の怒り方が
ヤバイぐらいキれてる、みたいな面を見せてくれていれば、個人的にはもう少し良い感じになったかなーと。
まぁ、早い話が結局柴田の登場で毎回のゲストキャラに割く時間が減らされているので、柴田を出して本編を動かすか、
柴田抜きで完成度の高さに努めるか、の二択になるので今更感は強いんですけども。
ただそう考えると、やっぱり美夕は毎回千里達も絡ませていたのに、上手い具合に起承転結がなっていたので凄いなと。
今回は、個人的には藤江のキれっぷりが良い感じでした、安直ではあるものの、一度復讐しない事を決意した三奈が
再度藁人形を頼りにしてしまう局面を作るまでの過程と理由も良い感じでしたし、柴田の登場も意味があって良好。
前述の点以外で難点を言えば、やはり祐司役の下野さんでしょうか、声が微妙に合ってないとかは構わないんですが、
ホント、せめてもう少し演技面で上達してくれないかなーと、薄いとか以前に今イチ気合も気迫も感じれない印象。



地獄少女   第16話 「旅芸人の夜」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

今回個人的にはかなり良い感じでした、これで双子の姉妹がお互いを疎ましく思う回想描写が、もはや回想ではなく
前後編に別けて細かく描いてくれればもっと良かったかなとは思うものの、今回はホント、久々に楽しめました。
勿論、相変わらずツッコミ所はありますし、展開的に納得出来なかったり不自然に思う箇所もあるんですが、
個人的に好きなタイプの展開という点で、今回は単純に楽しめました、今までと違う展開も見せてくれましたし。
まず双子だったというのが良いですよね、柴田が訪れた時と冒頭だと声が違うから声優で判断出来る、とかそういう
理由は別にして、一目連が柴田をユキの元へ案内した時、本来なら今まで通り依頼者や復讐者へ柴田が接触するのを
極力邪魔していたのに今回は自ら進んで案内、柴田がユキに地獄通信の件を持ち出しても全く見に覚えが無い、
そういう反応をしていたのは単純に「一目連が部屋に入った際、予め柴田には何も言うな」と釘をさしておいたから
口を割らなかった、という展開かと思いきや、実は双子の妹だった、というのが練られていて良かったなーと。
復讐相手も夜な夜な鞭打ちをしにくる団長ではなく、実は双子の妹であるユミの方だった、というのも良好。
逆にココは声優を逆手に取っているというか、声の違いから柴田が会ったのは冒頭の女の子ではないと判断出来ますし、
双子の妹なので声をちゃんと変えたわけか、と思えて、ソコへ団長が飛田さんなので「やっぱりコッチか」と、
鞭の事もあり普通にそう思ってたらユキが狙われていた、個人的には非常に良い感じだったのではないかと。
あと、コレは展開的に凝っているという程ではないですが、柴田がユミの元へ駆けつけた時、既にユミは首紐を解いて
あいへ復讐の依頼をした後だったというのが、前回までは「柴田がまず説得」だったので、珍しく間に合わず良好。
久々に地獄送りの映像が有ったのも良い感じだったり、今回はホント、個人的な好みも含めて良い感じでした。
まぁ、前述のようにツッコミ出せば、何故毎晩檻に入れられて鞭打たれ、よりによって錠まで締められてるユミが、
どうやって日付変更時にPCを触り地獄通信へアクセス出来たのか、という単純な問題もありますが。
それより一目連、普通に柴田と接触してましたし、骨女は柴田娘に接触してましたけど、次回以降どうなるんでしょうね。
一目連は柴田に、骨女は柴田娘にそれぞれ接触しなければいいだけの事ですが、お前ら面が割れてもええんかと。
描写的に、色んな意味で際どいですがあいと柴田娘が接触していたのも次回以降どう変化があるのかに期待。



地獄少女   第17話 「硝子ノ風景」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

結構良い感じでした、今回は目のアップを中心とした演出面が久々に光ってたなと、ニナのキャラも良かったですし。
全体的にホラー系の内容というのも良かったですし、ココへ来てようやく柴田親子が事件に巻き込まれる側に
なってしまったというのも今までと違う展開なので良好、本作はダラダラと似たような展開を続けてきた分、
前回や今回のように多少雰囲気の違う内容を見せてくれるだけで、より好評価に繋がるのである意味良い感じやなと。
あいの命令とはいえ、一目連達が柴田親子を助けたのも王道ながら熱かったですし、何故あいがつぐみにヴィジョンを
見せて情報を与えてるのかを疑問に感じるのかも、話数的な事を抜きに考えれば良かったなーと。
今回気になった事としては、あいがつぐみに依頼者を見せてるのに、サナトリウムへ向かう車中で、あい自身がつぐみへ、
依頼者の情報を提供してるにも関わらずサナトリウムへ行かないよう言葉を投げかけていた点でしょうか。
で、病院内で一が帰ろうかと言うとつぐみは否定、あいの言葉を受け取っても行動は自由というわけですけども、
あい的にはどうなんでしょうね、情報を出したのに行くなという事は、後者は当然自分の意思でしょうけど、
前者のつぐみに対する情報提供は無意識で、という事でしょうか、つぐみへ打診してるのは気付いてるが無意識に
情報を提供してるみたいな感じで、最近は復讐依頼を良しとしない態度が頻繁に見て取れるので、その辺りも含めて
そろそろあい自身の展開もみたいなーと、何故つぐみにだけあいの視点がそのまま見えてるのか、という話も。



地獄少女   第18話 「縛られた少女」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

久々に、今まで以上に展開面で無理のある内容だったので別の意味で楽しめました、オバハンのキレっぷりはナイス。
ペットの犬を殺されて地獄通信にアクセスする今回のヒロイン美紀、この時点で中々一線を画しているんですが、
偶然が重なりオバハンが実は遺産相続の件で子供を殺していた事が発覚し逮捕、美紀は恐らく知らないだろうものの
本人の口から「親を殺して〜」というセリフが飛び出たので親も殺害していた事が判明、状況的には一件落着に見えた時、
産まれたばかりの子犬三匹が浴槽で殺されてるのを発見して藁人形の首紐を解きオバハンを地獄送りに。
ペット云々に関しては優しい性格で相談する相手が居ないので納得出来ますし、基本的にオバハンがどうなろうと
美紀にとってはペットが全滅した事実にキれてるわけなので地獄送りも当然の展開ではありますが、流石にまさかそうも
直球で、しかも対人面での理由以外で来るとは思わなかったので意外でした、まぁある意味無理が無いとも取れますが。
むしろ今回のメインはつぐみの「どうしても…止めなきゃいけないの?」というセリフ。
例によってあいの視界をジャックしたつぐみに場所のヒントになるようなものは無かったかと尋ねる一、依頼者を止める為に
動こうとしてる一につぐみが言ったセリフなわけですけども、コレは正直微妙な問題ですよね、そらまぁ、倫理面の結論から
言ってしまえば、あいに復讐を依頼して地獄送りにしてもらうとはいえ、ソコへ至るまでにどういう過程を歩んでようと
結果的にやってる事は人殺しなので「止めたい」というのは、そういう風に考えれば自然な事ですけども、マジに復讐を
望んでる人の立場に立って考えると際どいところですよね、「やらないよりはやった方がいい」とか、依頼者も死後地獄へ
流される事になるとかではなく、一が再三言ってるように「本当に後悔しないか?」が問題やなと。
まぁ、地獄通信にアクセスして藁人形の首紐を解くまでは気持ちが昂ってるので基本的には何を言っても無駄でしょうし、
藁人形入手後時間が空いたとしても、本当に復讐を望む人間なら気持ちは冷めないので…正直結果だけを考えれば、
結局一が口を出そうが出すまいがやる人はやるわけなのでアレですが…とりあえず、個人的にはつぐみの意見に賛成。
他だとセリフで名言が、骨女と一目連がオバハンに言った「殺るのは慣れてても」「殺られるのは初めてだろ」が良好。
あとは感想とは違うんですけども、どうも今回は全体的に能登さんの演技が微妙に変だった気が、変というよりも、
いつものあいに比べて「いっぺん死んでみる?」「あなたの恨み〜」の辺りの声のトーンが特に違うかったなーと。



地獄少女   第19話 「花嫁人形」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

神作画、またこの神作画の時の舞台が日本を代表する人形作家のお屋敷、というのが更に良かったです。
屋敷の外観や衣装、人形の繊細さと無骨さなんかは日本独特のものじゃないですか、その日本独特の良さを丁寧に
描いてるのが、作画が綺麗なうえに題材が良かったおかげで、相乗効果で更に高まったなと、演出も神がかってましたし。
作画監督が土橋 昭人さん、演出が岡崎 幸男さん、公式サイトで調べてみると「島の女」や「トモダチ」を担当された方々。
当たり前ながら、脚本が違っても作画と演出が同じなら、やはり同じ風に良いと感じるなと再確認。
作画や演出だけでなく、今回はセリフ回しも神がかってるなと思いました。
「非常口って…非常の時は誰が使ってもいいのよね?」という何気無いセリフが妙にツボに来ましたし、首紐を解く時の、
「私だって、痛みもあれば怒りも覚える!」も普通の、それこそ当たり前のセリフなのにやけに心に良い意味で残るセリフ、
そして地獄へと送る最中の「永遠にあの世で作らせてあげる…ただし…モデルは貴女自身の死に様よ…」で決めて、
最後は一目連と骨女の「結局、哀れなお人形ってわけか…」「生き地獄だね…」と、マジで神がかってました、これで
第一話のように脚本も神レベルなら最高だったんですが、内容的には他の回よりかは良いものの、初っ端から神認定の
第一話があったおかげでどうしても比較してしまい、それで考えると「結構良かった」という感じになるかなと。
で、今回の復讐対象者の鏡月、祈里を人形としてしか見ておらず、劇中でセリフこそ無かったものの作成中の人形の顔が
祈里のモノだった事を考えると、祈里が嫁として来た時点から祈里をモデルに作り始めた、だからこそ祈里が勝手な行動を
取ったり、少し太った程度で折檻するんでしょうけども、服の胸元の部分を開いて見ただけで「やっぱり太った」と
決め付けるのはエグイですよね、女性の場合だと単純に胸が大きくなったからパっと見は太ったように見えてしまう、
というだけの事かもしれないのに、他にも無断外出したら両手をロープで縛り湯船に顔を何度も押し付けるとか鬼の所業。
折檻ではなかったものの「お母様のあの目が怖いんです!」とのセリフを盗み聞き「心を無にするように」との命令付きで
祈里を座敷牢に閉じ込めたのは…前述の折檻と比較するとまだマシですか、一日中行動を制限されるだけで済みますし。
何にしても、鏡月はその鬼気迫る表情とキれた行動が非常に良い感じでした、色んな意味で良家の屋敷らしい女性。
一方、依頼者の祈里に関しては…まぁ普通にキャラが良かったというのもありますし、あいに依頼するものの孤児院の皆に
迷惑がかかるのを遠慮して首紐を解けなかったり、幸雄との幸せの為に鏡月を消す決意を固めるまでの過程は非常に
丁寧で良かったんですが一つだけ気になった点が、厳密には祈里の事ではなく設定面での描写に関してなんですけども。
祈里が地獄通信へアクセスした際、窓の外は素晴らしく西日の射す夕日でしたけど、日付変更直後でないと地獄通信には
アクセス出来ないという設定はどうなったんでしょうか、祈里が襖の向こうに居るあいの元へ向かい、襖を開けると
あいの世界になった事を考えると「既に祈里の居た部屋も含めあいの世界になってた」から窓の外の夕日 = あいの世界を
包む赤い風景である、と考える事も出来ますが、ちょっと納得出来ないというか、妙に不自然な気がしたなーと。
そして藁人形の首紐を解く描写、祈里の前に、今までの依頼者の時とは違いあいが再び現れ「引くの…?」と質問、
祈里は鏡月への不満を爆発させ隣の部屋からは幸雄の声が聞こえる、それが引き金になったのか、祈里は冷静な顔で、
「怨みます…あの人を。私は幸雄さんと生きていきます」と宣言して首紐を解き鏡月は地獄送りに。
ようやく幸せになれるかと思った祈里なのに、結局幸雄も鏡月同様、祈里の事を人形としか思ってなかった。
この一連の展開がひたすら良かったです、状況に流されたり仕方無く、或いは激昂して感情任せにというわけではなく、
自分自身の、自らの強い意志で藁人形の首紐を解いたのは久々でしたし、結局最後まで幸せになる事は出来なかった、
という展開が良かったなーと、逆に考えれば祈里もまた、自分の事が精一杯で幸雄の事を見てなかったわけですし。
今回は依頼するまでの過程、首紐を解くまでの過程、それらが丁寧に描かれていて、初期の頃の本作を見てるようで
面白かったです、唯一柴田親子だけが今回は展開にそぐわない扱いと登場だったので必要無かったとは思いますが。
個人的な意見を言えば佐々木さんの声が聞けて嬉しかったですし、神作画も相俟ってラストカットのあいが異常に男前。



地獄少女   第20話 「地獄少女 対 地獄少年」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

前回が個人的に大ヒットだったというのもありますけど、個人的に今回のは微妙でした。
サブタイがどうかと思う点に関しては構わないとしても、ちょっとジルのキャラと言動が弱いかなーと。
弱いというよりも、キャラ的にはハマってたものの、やはり福山さんの声だとあまり迫力が出ないので、どれだけ胸に
刺さる言葉を言われても今イチ「んー…」という感じでした、ジルには合ってるもののパンチには欠けるという感じ。
あいに「他人の為に悪人を地獄に落としてるようだが、所詮は偽善だ!」と言ったのは、迂闊にもあいが今回過去を
見せていただけに微妙でしたし、何より展開の関係上ジルがただのピエロにしか見えないのがキツかったかなと。
最後何を言うかと思えば「俺は何度でも蘇り、勝負をつけてやる」とか、既に一回負けた時点で終わりなのに負け惜しみ。
むしろ今回は珍しくあいの描写に気合が入ってました、前述の過去の描写もそうですけど、中々笛の音が鳴らず、
ようやく音が出た時に「鳴った…」と嬉しそうに呟いたのを始め、ジルの自由にさせていた事に関しては「考え事してて…」
あいの服がボロボロになったので新しい服をジルが…ちょwwwwwwwwwおまwwwwwwwww真紅wwwwwwwww
言動面でも、笛を吹く前に舌なめずりする仕草が無駄にエロかったり、今回はジルがかませだった分あいが光ってました。
そういえば、あい達の姿は依頼者と復讐対象者にしか見えない事実が発覚しましたが、過去何度か部外者にもあいの姿が
見えてる事がありませんでしたっけ、少なくとも、サナトリウムで気絶する直前に一が間違いなく見た描写がありましたし。
その辺りは何か理由があるか、或いは本作序盤に多かった適当に思える展開なのかもしれませんが、今後に期待。
他だとアレでしょうか、ワタナベ役の三木さんが無駄にイイキャラしてて良い感じでした、端役に折笠さんや山口さんを
起用したりと、今回はメイン以外の部分で楽しめる箇所が多かったのもポイントかなーと。



地獄少女   第21話 「優しい隣人」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

ようやく一の努力が功を奏して、遂に依頼者が復讐しないエピソードだったわけですけども、結局土地を奪い取られて、
年齢的な事も考えると優子が行くことになったのは孤児院でしょうか、案内された部屋でPCを発見、恐らくは再び
地獄通信へアクセスして復讐したんでしょうけども、まぁ、とりあえず一的には…どうだったんでしょうね。
つぐみも言ってたように、実際一が復讐をやめさせなければ土地を奪われる事も無かったので、結果だけで見れば、
一は復讐をやめてもらえたので一応OKでしょうが、優子が可哀想だったなーと。
本作はテーマが復讐で、一は復讐をさせない側の人間、そんな一が遂に復讐の阻止に成功した結末がバッドエンド、
これだけ見てると「復讐を一度決意したのに途中で辞めると最悪の結果が待ってる」という状況だったのが何とも。
今回の依頼者である優子、先輩の娘なので今までの依頼者と違い身内みたいな気持ちだったから出来たんでしょうけど、
「これは俺が預かっておく、よく考えてみるんだ」と藁人形を奪取、ソレを見て一目連は「おいおい、あんなの反則だろう」
反則かどうかはこの際置いておくとしても、いくら先輩の娘である優子の事が心配で、そもそも復讐という行為をしてほしく
ないからとはいえ、やっぱり藁人形を取り上げるのはよくないですよね、優子は首紐を解きかねない状態ではあるものの、
その優子から藁人形を取り上げるということは、つまり「復讐はやめろ」と言いながらも優子がやめるとは思っていない、
早い話が優子を信用してない、という事ですし…いやまぁ、信用も何も優子は復讐をするつもりだったのでアレですが。
今回は柴田親子の復讐に対する考えの違いが明確に描写されていたので結構面白かったです。
とりあえず今回一番気になったのはアレでしょうか、父親が死んで憔悴しきってるのにしっかり口紅を塗っていた優子。
優子も年頃の女子ですから化粧ぐらいするでしょうけども、なんか妙に違和感がありました、化粧はすんのかよ、と。



地獄少女   第22話 「悔恨の雨」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

今回結構良い感じでした、基本的に本作の肝は復讐する側とされる側の内容なものの、今回はソレを適当…と言うと
聞こえは悪いですが、柴田家の回想をメインに、依頼する側の言葉が昔の一のモノと重なり一が逡巡する、という描写が
良い感じでした、依頼者と復讐者の適当な扱いが上手い具合に機能してて、少なくとも個人的には違和感無く良好。
で、やはり今回のメインは一とあゆみが離婚するに至った過程なわけですけども、コレは…まぁどちらが悪いという事は
無いんですけども難しいところですよね、結婚式当日?に大きな事件が発生して現場へ急行する一は流石に無いですが、
結婚後も電話が来れば即座に現場へ駆けつける一、寂しいあゆみだが遂に妊娠しつぐみを出産。
しかしあゆみの両親曰く「それどころか、子供が出来た事でそれまで以上に働いて…」「あゆみがどんな想いでいたか…」
確かに女性視点で考えれば家に居てほしいでしょうけど、あゆみの父親が言うように、やっぱり子供が出来たという事は
今後育児に関する費用も計算に入れて稼がなければいけないので、今までよりも働いて少しでも収入をよくしなければ
ならないのは当然ですし、そもそも働かなければ生活出来ないわけですし。
まぁ、この辺りの問題は基本的に答えが出ないだろうなーと、どちらかが働かなければ、或いは両方が働かなければ
収入が得られないので生活は出来ない、しかし片方が必死に頑張ると残された片方は寂しい気持ちで上手くいかない、
そんな状況に終止符を打ったのがあゆみの方で、一が何日も家に帰らず清廉潔白で売っている政治家の不倫相手を
突き止める為に連日ホテルに張り込んでると、よりによってその政治家の不倫相手としてあゆみが登場。
コレが原因で二人は別れ一がつぐみを育てる事に、事故か自殺かは不明なもののあゆみは電柱?に車で直撃し死亡。
けど、個人的な事を言えば、流石にコレばかりはあゆみが悪いんじゃないかなーと、いくらなんでも不倫は無いやろうと。
というかこの場合描写が悪いですよね、一が家に居なくて寂しいという気持ちは分かるんですけど、不倫時の過程は別に、
一と視聴者が最初に目撃したのはホテルから出てくるあゆみ、そら一もキれるやろうと。
ただ逆に言えば、大学時代のあゆみは清純な感じだったじゃないですか、結婚後も大人しい服装で一と談笑してる時は
本当に幸せそうな笑顔、にも関わらず、よりによってホテルから出てきたという事は肉体関係での不倫。
失礼を承知で言えば、やはり男が不倫してヤるのよりも、女性が不倫してヤってる方が色んな意味で酷いなという気が。
酷いのはどちらも酷いですし、言い方はアレなんですが男の場合は「欲望に負けて」というイメージが強いじゃないですか、
ソレに対して女性の場合は「寂しいから」とかよりも「マジでヤってる」というイメージが妙に強いんですよね。
実際がどうなのかは別にして、良いか悪いかは別に女性の不倫の方が「マジになってる」という印象が強いです。
えー、他の面だと一の同僚と先輩が以前通りのキャストだったのは良い感じでした。
二又さんは前回出てたので二週連続出た、というだけなものの、こういう場合、話数が空いて今回のような、回想なので
その時はまだ一緒に行動していたとはいえ出番自体は少ないじゃないですか、そういう時は「映像だけ」だったり、
「こちらから呼びかけるだけ」とかが多いのに対して、ちゃんと出番があってセリフもあるのは好印象やなーと。
最も、高木さんの方は稲垣よりもタクシー運転手の方が無駄に味のある喋り方で面白かったのである意味アレですが。
今回は結構面白かったので終始楽しませて頂いたんですけども、今回一番のヒットは冒頭のあい。
骨女曰く「ご機嫌ななめだね…」のあいがやってる事は、指を唾で濡らしひたすら障子に穴を開けるシュールさ、吹いた。



地獄少女   第23話 「病棟の光」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

結構良い感じでした、最近は作画も脚本も大分安定してきてるので素直に嬉しいところです、今回のは実に良い一例。
ただ今回面白かったんですけど、出来ればこういうタイプの話は序盤〜中盤の「またこういう展開か」と視聴者が
飽きてくる頃に一度持ってきてもらえれば「お」と思い見続ける意欲も沸くので、単純にシリーズ構成が悪いかなと。
まだ序盤なら柴田親子も出てきてないので今回のエピソードをやっても大丈夫ですし、何より中盤〜後半にかけて、
ようやく質の高いエピソードが来だしたのに序盤は初回を除いてひたすら微妙だった事を考えると勿体無いなと。
それで感想の方なんですが、面白い面白いとは言いながらも、加奈子は流石に可哀想どころの騒ぎじゃないですよね。
鬱陶しいものの、まだ樋口の逆恨みで地獄に送られるなら気持ちの面で「そっか…」となれるのに、あいに見せられた
依頼者は全く面識すら無い男、柴田親子が追いかけたトコロどうやら依頼者はヤク中で最後は自殺か、或いはハイになり
薬を飲みすぎた事による死かは不明なものの、恐らくは精神的にヤバくなってた男。
復讐理由が明かされなかったものの、まぁ今回に至っては理由の有無はそんなに大事じゃないと思いますし、この場合は
無難に「勝手に惚れて勝手に逆恨み」とかのタイプでしょうか、ヤクってる人は、何故かそういう人が多いですし。
内容的にも「全く怨まれる要素の無い加奈子が地獄送りにされる」という後味の悪さもさることながら、あい達は依頼が
あれば、その復讐理由がどんなモノであれ依頼者の要望通り対象を地獄に送るというエグさも見れて良い感じでした。
描写から察するとあいは嫌だったようですけど、それでもルールだからマジに加奈子を地獄送りにするのが流石だなと。
実際の依頼者はヤク中の男でしたけど、中盤までの依頼者候補だった樋口、ある意味樋口の方が酷いですよね。
奥さんを手術で亡くしたそうですが、少なくともそれなら何度も病院へ通っていたでしょうから加奈子の人柄ぐらいは
知っていたはず、なのに奥さんが死んだのを加奈子のミスだと言いがかりを付け、よりによって「地獄に送ってやる」
などと怒鳴りたて、挙句に「誰かを憎んでいなければ…」と、加奈子のせいではないと分かっていながら悲しみを
紛らわせる為に八つ当たりをしていた、自覚していながら逆恨みしていたという事が柴田との会話で判明と、最悪やなと。
そんな樋口の事を加奈子は「でも、私に当り散らす事で少しでも樋口さんの気持ちが救われるなら…それも…
仕事のうちかなって思って…」と聖人みたいな発言をしてましたが、樋口はいくらなんでも最低ですよね。
加奈子は後述で笑いながら「なんてね」と言ったものの、つぐみへ、子供相手だから本心が出たという事もあるでしょうし、
流石に樋口による逆恨みが辛くて誰かに聞いてもらいたかったという弱さもあっただろう事を考えると、ほんま外道やなと。
実際は大丈夫でしたけど、普通加奈子みたいにイイ人全開な性格だと、八つ当たりだろうと人から憎まれたり、
「お前のせいだ」と言われると心身ともにボロボロになるまで落ち込んで壊れる事が多いだけに、しつこくも冷静に考えると
樋口は酷いどころではないなと思いました、依頼者の方が問題ではあるものの、自覚があるだけに樋口の方が酷いなと。
で、結局あいにより地獄送りにされてる最中に「助けて!」と絶叫してた事を考えると、まぁある意味当たり前ですが
死にたくなかったわけなので、物語的には面識の無い依頼者による突然の地獄送り、の方が悲壮感があって良いものの、
単純にエピソード単体での良さを向上させるなら樋口が依頼者でも良かったかなと思いました、その場合余計アレですが。
何にしても加奈子は非常に良いキャラでした、看護婦らしい看護婦だったのも印象を底上げしてるなーと。
最後、あいとつぐみが会話してたのに関しては次回に期待で、このレベルのエピソードの次にどういう話を持ってくるのか。



地獄少女   第24話 「夕暮れの里」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

面白かったー、厳密には面白いよりも「良い」なんですけどもホント、ココ最近は脚本も作画も安定してて良い感じ。
けど脚本はまだしも作画の采配は難しいですよね、万遍なく綺麗な作画で構成してくれる方が見てる分には嬉しいものの、
やはりどんな作品でも終盤は作品を締める為の大事なエピソードが連続して描かれるので、序盤〜終盤までの作画は
バラついていても構わないのでラスト数話だけ完璧にしてくれればイイ、という考え方も出来るので難しいところやなと。
それで肝心の内容の方なんですけども、過去にも何度かあいの口から漏れていた「仙太郎」という男の名前。
同様に何度か過去の記憶が形となり描写されていた「あいと仙太郎が仲良く遊ぶ風景」こういったモノが何度も描写され、
つぐみにもあいの視点がそのまま映っていただけに、単純にそのまま「仙太郎とは最後の瞬間まで仲が良かった」
無難にそういう展開だろうと思いきや、実はこの地方には七つ送りという古くから伝わる儀式があり、儀式の内容は村に
祝い事を呼び込む為に神へ七歳の子を捧げるというモノ、その捧げる七歳の人物として選ばれたのがあいで、どういう
経緯があったのかあいへの生き埋めをしたのが仙太郎という事実が今回発覚、激昂して同じ柴田姓の柴田親子を私怨で
殺しにかかるあいという、この一連の展開が異常に熱かったです、まさか仙太郎への憤怒の気持ちだとは思いもせず。
まぁ仙太郎に関しては「どういう経緯が」とかは別に、後に黒飴で成功して寺へ毎年黒飴を送っている事を考えれば、
あいを自分が生き埋めにしたのは…CLAMPくさい理由ですが「好きな娘の最期は自分が送ってやりたい」が妥当かなと。
前述のように黒飴を送っているという事は「やりたくてあいを生き埋めにした」というわけでは流石に無いでしょうし。
しかしこの七つ送りもまたエグイもんですよね、言い方は悪いですが地方の片田舎に行けば行くほど平気でこういう妙な
風習が存在していて、しかもソレが絶対の当然であるかのようにまかり通り、何故か生贄として選ばれるのは、大抵が
0〜16歳ぐらいまでの女子供、「今と違って昔は迷信が信じられていた」とか以前に、よくそんなこと出来るなと。
そんなあいが地獄少女として人々の復讐を代行するのも仕方無いかなと思ったり、問題は「どうやってなったか」ですが。
今回はホント、要所要所で背景として登場したりつぐみと絡んだりするあいが良かったですし、あい関連の過去話も良好、
あいが激昂して柴田親子を殺しにかかった際に、感情で人を殺すと自分が地獄へ送られる、という事であいを止める為に
一目連達が柴田親子を助けたというのも単純に熱かったです、次回以降どういう展開になるのか期待が持てるなと。
ただやはりアレでしょうか、あいは結局柴田親子を殺して、最後は一目連達が懸念した通りあいが地獄送りでしょうか。



地獄少女   第25話 「地獄少女」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

あいと仙太郎の回想、かなり良い感じでした、返す返すもこのクオリティを2クール維持してほしかったなと悔やまれます。
けどコレは冷静に考えれば結構エグイですよね、実際問題しきたりとして古くから行われてきた山神への献上とはいえ、
その真偽や成果は別に村人がソレを信じきってる以上は仕方無いかなとも思うものの、今回の描写を見る限りだと、
村人の行動は、突き詰めて言えば「このままだと自分達が死んでしまう、だからあいを殺すぞ」じゃないですか。
山神への供物だとかそういうの以前に、仙太郎が六年間も村人を欺き続けたから相当激昂してるというのも分かりますが、
わざわざあいの一家を三人とも目隠ししてスコップで撲殺、死体を穴に放り込んで、よりによって最初の土をかけるのは
自分達を欺き続けた仙太郎へやらせるとかほんま、しつこくも冷静に考えたらココの村人ただの殺人鬼の集まりですよね。
この際、周囲の怨嗟の言葉に耐え切れず、あいが「仙太郎…」と一言呟いたのに自らの手であいへ土をかけてしまった、
流石にコレは仙太郎に非は無い…かなと、本当にあいが好きならだとか色々問題はありますし、あいも言ったように、
仙太郎自身が「分かった…俺…あいを護る…」と言ってるにも関わらず最初の土をかけたのはどうかとも思うものの、
状況を考えれば、少なくとも…まぁ、やっぱりあいは仙太郎の事を好きで頼りにしてたでしょうから、その仙太郎に
裏切られたのは精神的に計り知れない打撃だったと思いますが、少なくともあいだけは仙太郎を許してやるべきかなと。
まぁ、仮にこの場面で、仙太郎がマジにあいを助ける行動を取ったとしたら間違いなく仙太郎自身も村人に殺されて一緒に
埋められる、という悲惨な結末になったでしょうから、そういう意味では、結果だけで言えば仙太郎の行動は、まだギリギリ
マシな道を選択した、と取る事も出来なくはないですが…何にしてもあいは可哀想すぎるなと。
ただ可哀想とか言っておきながらアレなんですけども「怨んでやる…!お前たちみんな…死んでも怨んでやる…!」
というあいの最期の言葉、コレは非常に良かったです、能登さんも信じられないくらい上手く、マジで呪い殺すレベルの
魂を籠めて村人へ叫んでいたのでホント良い感じでした、悲惨なあいとは逆に能登さんは本作で一気に成長したなと実感。
そして次回は遂に最終回、予告の雰囲気と煽りからすると一が誰かに殺される?か何かで死亡して、つぐみがあいから
藁人形を受け取りその紐を解くのかどうか、がメインになりそうですが、この一連のクオリティを保てるのかに期待大。



地獄少女   第26話 「かりぬい」
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

最終回、前回の予告の雰囲気からして一が死亡しつぐみが復讐を望むのか、という展開になるのかと思いきや、実際は
あいが…あゆみが死亡した時に一が「実際に呟いた言葉」なのかつぐみが言うように偽の映像かは分からないものの、
仙太郎の子孫という事で柴田家に復讐したい為か今までの復讐を望む人々と違い、明らかにあい自身の言葉でつぐみを
復讐へ追いやる誘導をした、というのが面白かったです、その言葉につぐみが一度首紐を解きかけたのも面白かった。
既に第二期の制作が確定してるという事実は聞いていたので、てっきりつぐみは一を殺し、結局殺したという事は自身も
自分自身の都合で人を殺した事になり…まぁ何かしらの理由で二代目地獄少女になり第二期の地獄少女はつぐみ、
無難にそういう展開になるのかと思っていただけに、最後の最後で一の本心を聞いたつぐみがあいに藁人形を返した、
というのが何よりも良い感じでした、普段なら「うわー、無難な展開になってもうたな…」とか愚痴ってしまうんですが、
柴田親子は共に復讐に対する考え方の違いを再三論じてきていたので、ようやく二人が復讐を望まない結末を見せた、
コレが、本作に限っては単純に良かったです、一も色々駆けずり回った甲斐があったなーと。
しかしつぐみも凄いですよね、今回のあいはつぐみに復讐させる為に一の嫌な部分の映像ばかり見せてましたけど、実際
いきなりあゆみが一へ懇願してるのに一は突っぱねて、あゆみが事故ってる現場で「違う…俺の…俺のせいじゃない…」
そう呟く一を見たら、この二点だけ見せられたら誰だって一が露骨に悪いと感じてしまうのに、それでも最初は一を
非難せず、これはあいが作った偽の映像、と否定する根性が何よりも凄いなと、途中であいの甘言に堕ちたのはまぁ別に。
他の部分では…序盤から度々姿を見せていた蜘蛛がまさか人語を解すとは思わなかったので初っ端で吹きました。
最後寺を焼いたのは、無難に考えれば仙太郎に対するしこり…というか復讐心が無くなったから過去を清算した、とか?
ラストは再び復讐を望む人の前に姿を現し今まで通りの行動を、で締めたのは良い感じでした、あいは地獄へ行かないと
ダメだったような気もしますが、まぁ流れとして良い終わり方をしてくれたなという事で。
えー、この地獄少女、一話の出来があまりに神がかっていたので一気にのめり込んだものの、一話以降は失礼ながら
微妙を通り越して露骨に脚本レベルの低いエピソードが続いてしまい見切ろうかとも思ったんですが、10話からようやく
面白さが戻り出し、結果的には2話〜9話以外は基本的に面白かったという状況になってました。
個人的に良かったのは、1話、10話、12話〜17話、19話、21話〜26話、という感じでした、この中から二話削れば、正直
それで1クールとして構成し直せば神アニメになってた事を考えると少々残念ですが、2話〜9話が微妙だったとはいえ、
やはり毎週楽しく見させて頂いたのは事実なので非常に面白い作品でした、良くも悪くも毎回翌週が待ち遠しかったです。
第二期がどういう展開…も何もオムニバスなのでアレですが、第一期と比較してどれだけ安定した脚本と作画になるのか、
まずソコが一番気になるわけなんですが、第二期も面白い作品になる事を期待しています、個人的に本作は非常に良作。


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