天外魔境 ZIRIA 〜遥かなるジパング〜

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天外魔境 ZIRIA 〜遥かなるジパング〜

何気に初ジライアです、PCエンジン自体は持っていたものの当時は発売から結構な時間が経過していた事もあって
発見出来ず、2やカブキ伝で遊ばせて頂いていたんですが、360を買ったからには360版ジライアを買うべきだろう、と。
それで、いざ初めてやってみての感想としては、正直結構面白いです。
このゲームの直前に不作を二個連続で触った事もあってか余計面白く思えます、当たり前なもののいかにも天外。
色んなサイトで感想を見てみたところ、やっぱり最近の方にはキャラデザやストーリー展開が受け入れられてないっぽい
感じがありましたけど、逆に言えば、特に90年代ぐらいのアニメが好きな人にたまらないだろう、という感じです。
個人的にも、やっぱり最近の薄い絵柄よりこの頃の濃い絵柄の方が好きですし、ストーリーも王道と言えばそれまででは
あるものの、逆に最近はそういった王道にすら及ばないモノが多いので、良くも悪くも無駄に安定してるかな、と。
ゲーム的には、ちょっと不満点が「不満」というより「何故このまま発売した」と泣きたくなるような要素が多いものの、
それでも楽しく遊ばせて頂いてます、やっぱりRPGは天外に限る、と久しぶりに思いながら毎日楽しくプレイ中。
良い点
・数自体は少ないもののアニメパートが非常に綺麗。
・次世代機と言えば字の小ささが難点なものの、字のサイズは普通なので非常に見やすい。
・読み込み皆無で戦闘のテンポも抜群、3Dになってもこの辺りは良い意味で非常に天外らしい。
・通常攻撃限定なものの戦闘の自動進行、エフェクト全て飛ばしての戦闘高速化と更にテンポ抜群。
・天外シリーズの曲は相変わらず安定してる、効果音一つ取ってみても耳に心地良い。
悪い点
・ポリゴンが全体的にPS2レベルで泣ける、イベント時のカメラや演出も流石に微妙としか。
・カメラが左で右回り、右で左回りのタイプなうえ、操作変更不可の固定タイプなのは難点。
・建物へ入った際、画面切り替え後に何故か視点がジライアを正面から捉えるカメラになってるのは謎。
・人それぞれだと思いますが、個人的にはやはり天外と言えば戦闘中も常に敵の体力表示有りなので無しは残念。
・力王などの能力上限の巻物を使った際、上昇値の表示が無く、効果が切れた旨の表示すら無いのは不親切。
・アイテム受け渡しが極めて不便、装備品もアイテム画面だと数値の表示が一切無いのは流石にどうかと。



天外魔境 ZIRIA 〜遥かなるジパング〜

約33時間でクリア、2の70時間超という尋常じゃないプレイ時間を考えると流石に1は大分まとまってるもんだなと。
終盤の江戸におけるエンカウント率は流石にどうかと思ったり、余韻もクソもない終わり方は色んな意味で残念だったり、
色々不満点もあるものの、個人的には面白かったです、やっぱりRPGで一番重要なのは戦闘のテンポの良さだろうなと。
 実績解除
初回プレイで解除した実績は44/50、550G、解除は狙わずプレイ、ボス撃破以外だと巻物と奥義取得のみ。
確認してみたところ、後は全アイテム取得、全連携取得、オンラインの闇闘鬼会のようなので、所謂普通にプレイして
解除出来る実績は全て解除済みのようなんですが…それで550Gというのは微妙に寂しいものがあるかなーと。
考え方は人それぞれだと思いますけど、個人的にRPGの場合はネット接続の有無を問わず全実績解除が可能な仕様に
しておいてもらいたいかなーと、オンライン対戦が全体の4割以上を占めるゲームならまだしもせめてRPGは。
あとはまぁ、恐ろしく私事ですけど、せめてゲームクリアで残りの実績が6個、ここまできたら、せめて700Gぐらいは。
全アイテム取得に関してはイイ実績だなと思いました、期間限定アイテムの存在を考えると難度は高いものの、
アイテムコレクターの方にとっては嬉しいでしょうし、何より集めたという証拠にもなるのが熱い。
 戦闘のテンポやバランス
これはもぅとにかく良かったです、RTを押しっ放しにする事によって演出を全て飛ばして戦闘高速化の機能や、
通常攻撃のみになるものの自動戦闘も用意されていたりと、とにかく戦闘のテンポの良さは実に秀逸なレベル。
バランスに関しても、ただ単にザコ戦は自動戦闘任せにしていると流石に死ぬ事もありますし、ボス戦もしっかり回復を
しないと全滅するものの、逆に言えば結界や城壁を用いて戦えば途端に楽に戦いを運べるようになったりと、
相変わらず巻物の存在価値が非常に重要なバランスに仕上がっていて良かったです。
ただ強いて言えば、召還や陣形は使わなくてもほとんど差がないうえに、入手がラスト直前とはいえ有明があまりにも
便利すぎたりと、この辺りが微妙…というよりも、バランス調整の難しいところでしょうか。
召還や陣形は「使えば有利になる」のバランスに仕上げれるものの、有明は便利すぎますし。
逆に言えば、前述の結界や城壁と合わせて制限プレイでの縛りにしやすいので、その辺りは無駄に秀逸ですが。
 クリア後の感想
結論から言えば非常に面白かったです、正直なところ「やってみたいな」程度の気持ちで購入したものの、やっぱり
元は非常に古いゲームじゃないですか、なのでリメイクとはいえ戦闘システムはそんなにイジらないでしょうから、
どうしてもココ数年の戦闘システムにも凝ったモノを採用しているRPGなんかと比べると、基本的に攻撃を選ぶだけの
RPGだと飽きてしまうかな…とも思ってたんですが実際やってみるとテンポの良さもあって非常に楽しめましたし、
所謂ココ数年のアニメやゲームが好きな方からすれば物足りないかもしれないものの、無駄に王道なストーリーも
まさしく天外という感じで、キャラも天外全開で個人的には言う事無しでした。
確かに名作と呼ばれる2と比べると流石に2に軍配が上がりますし、この1自体もカメラアングルを始めとした改善点は
多数あるものの、そこまで期待していなかった、という事も含めて個人的には非常に楽しませて頂きました。
強いて、前述のカメラアングル等以外での希望を言うなれば、PCエンジン版に比べるとシナリオにも結構手を加えて
リメイクしたそうですけども、出来れば後日談的な展開も追加してほしかったかな、と思いました。
結局名前だけなら中盤から出ていたものの、実際には急に現れたとしか思えないパール・ダイモンを倒して、その後の
ジパングの雰囲気や月姫の回復、ジライアや大蛇丸達の別れに際する絡みなんかは、やっぱり見たかったなと。
次にジライア達が登場するのはカブキ伝冒頭での顔見せだけ、とか流石に寂しすぎるにも程ってものが。
欲を言えば色々あるものの、360史上では2作目に発売されたRPG、という事を考えれば頑張ってる方ではないかなーと。
元が昔のゲームですし、サブイベントは基本的に一切なく、王道も王道なのでオススメ出来るかどうか、で考えると
そこまでオススメ出来るわけではないものの、やっぱり和製RPGは天外だな、と改めて思わせてくれる良さがありました。


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